119 / 181
118話 弱り始めるシラヌイ
しおりを挟む
「たった半日でこんだけ集まるなんて……大したものだわ」
私は会議室にて、捜索隊の提出した資料に舌を巻いていた。
人間領に居る草の情報も合わせて、かなりの量に上る。机に乗った山積みの書類を取り、中を検めてみた。
人形の魔女が出現した場所や、その際に出した能力、言動。あらゆる情報が記載されている。中には魔女の能力を記録した映像水晶もあった。
「能力を知れるのは大きな手掛かりね」
「さっそく見ちゃいましょお。はい、スタートぉ」
メイライトが起動させると、人間領での映像が浮かびだす。大きな都市に現れた魔女は、騒ぎたてる人間達を前に、右足で地面をたたいた。
『色欲の右足 『見惚れろ』』
瞬間、桃色の陣が展開される。そしたら逃げていた人間達が足を止め、一斉に振り返った。
『アプサラス様……アプサラス様……』
『我らが君主……アプサラス様……』
正気を失った目で魔女にひれ伏し、諸手を上げて崇拝する。これは、洗脳の能力かしら。
嫉妬、傲慢、怠惰に続いて出てきた色欲は、あの陣の中に入った奴を強制的に洗脳状態にする能力ね。相当やばい能力だわ。色欲の力でディックとフェイスを洗脳したら……!
「あら?」
「どうしたの?」
「ううん、陣の中に居るのに正気の子が居るのよぉ」
メイライトが指さす先には、確かに洗脳されていない人間が居る。……男女二人組が何人か、あれは、恋仲にある人達? 他にも何人かいるわね。
『お前達はいらない。愛する者の居ないお前達は邪魔だ』
言うなり、魔女は洗脳された人々を自殺させていく。自ら首をねじ切らせ、次々に首の骨を折って死んでいった。
魔女は洗脳されていない人間を次々に捕え、誘拐していく。もしかしてあの能力、洗脳を受ける人に条件があるのかしら。
「……恋している人、もしくは誰かを愛している人にはかからないんじゃないかしら」
「えっ?」
「魔女ちゃんが言ったじゃない、愛する者が居ない奴は邪魔だって。能力にかからなかったのはカップルが多かったでしょ? 一人なのにかかったのは、多分片思いだったり、伴侶を本当に愛している人なんじゃないかしら」
聞いただけだと、随分変な条件ね。でもメイライトは四天王の中で一番頭がいい、魔女の言動と能力の様子からして、充分可能性としてありうるわね。
「だとしたら欠陥能力じゃない。ディックは勿論、私やメイライトにも通用しないわよ?」
「うーん……何となくだけど、誘拐する人を選別するための能力かもしれないわぁ。わざと抜け道を作る事で、自分が誘拐したい人を選別する。眼鏡にかなう条件が、誰かを愛する心を持った人。そう考えると、あえて付けた欠陥かもぉ」
「確かに……ディックを誘拐した時も、そこを随分強調していたわね」
ディックのような人を厳選している? にしてもどうしてかしら。……フェイスは全く持って真逆な奴だと思うんだけど。
『だが、かといって安心できる材料ではないな。あれくらいの化け物であるなら、能力の修正くらいできるだろう』
「じゃあ、必要なら見境なしに洗脳する事もできるようになるってわけね」
シルフィの冷静な意見にぞっとする。両足に秘めた敵を操る能力、強すぎるじゃない。
にしても、人を好きになっているかで誘拐するか判断するなら……私を誘拐しなさいよ。ディックを好きな気持ちは誰にだって、それこそイザヨイさんよりも上なんだから。
「シラヌイちゃん、今自分を誘拐しろとか思わなかった?」
「思った。……あ」
「はぁ、ディックちゃんが居ないと完全ダメダメねぇ」
「う……しょうがないでしょうが! ここしばらくあいつの匂いかいでないから頭働かないのよ! ……あ」
「あんらぁ? ちょっと気になる事が飛び出てきたわよぉ? 何々? 匂いってなぁに?」
「何目を輝かせてんのよあんた!? 嫌、絶対言いたくないっ! 毎朝あいつの首筋の匂い嗅ぐの日課になってるなんて言えるわけないでしょうが!」
『おい、恥ずかしい性癖を思いっきり暴露しているぞ?』
「あっ……!」
さっきから自爆しっぱなしじゃないのよ私! こらメイライト、何メモってんのあんた!
「やーんもぉ! すんごいラブラブじゃないのよぉ! どうやって嗅いでるの? ディックちゃん結構背高いじゃない」
「あの、その、朝起きたらあいつに飛びついて……うなじの辺りに鼻押し付けてすーはーと……大体訓練の後だから汗臭いんだけど、それがまた興奮するといいますか……」
『おい、「どうせ自爆するなら自分からゲロったほうがダメージ少ないかな」と思ったんだろうが、盛大に失敗しているぞ』
「うるっさぁい! どうあがいても恥ずかしい思いすんの私じゃないのよどうなってんの!?」
『全面的にお前の自爆だろうが』
「むしろ大爆発ねぇ♡」
うぐぐぐぅぅぅ……! いいじゃない別に、ディックをいじめてるわけじゃないんだから。
ディックを感じると安心するのよ。抱きしめるとホッとするし、手も温かいから握ると気持ちいいし……あいつの全部が私の琴線に触れるの。
「私にとってディックはもう、生きていくうえで不可欠な男なの。あいつが居ない生活なんて、考えられない。一緒にやりたい事、いっぱいあるんだから……」
「からかってごめんなさいね。それなら、なおさら気合を入れて探さないと」
『うむ。奴の移動ルートを探る事が出来れば、居場所も特定できるはずだ。さっさと資料を広げるがいい』
それから私達は、魔女の逃走ルートを逆算して、拠点のありかを探ってみた。
でも魔女は広い範囲に出没して、逃げていく方向もてんでバラバラ。逃走後の行方も分からないから、なんの手がかりも得られなかった。
『おい、もう深夜だぞ。いつまで資料を睨み続けるつもりだ』
「もうちょっと、もうちょっと……!」
シルフィに咎められても、私は手を止めなかった。
メイライトはとうに力尽きて、横で寝落ちしている。毛布をかけて、そっとしておこう。
目がしょぼしょぼしてくる、ちょっと顔洗ってこよう。
ばしゃっと水を叩きつけ、気合を入れなおす。ここでふと、鏡に映った顔を見る。
「……酷い顔」
眉間に皴を寄せて、険しい顔をしている。ディックに会う前の自分に戻っているみたいね。
私はもうあの頃の私じゃない。ディックが沢山愛してくれたから、私は、変わる事が出来たんだから。
前みたいに一人で意地張るつもりはない。周りの人から助けてもらいながら、ディックを探すわ。でも、自分のやるべき事は先頭に立ってやらなくちゃ。
「後ろでふんぞり返って、指示だけ出すような奴なんか、誰も助けてくれないものね」
頑張る人にだけ、周りは手を差し伸べてくれるの。だから頑張らなきゃ、私が頑張らなきゃ!
『今日はもうやめろ、これ以上は時間の無駄だ』
「ちょっと、書類返してよ」
『無理と努力をはき違えるな。私はディックの代わりとして、お前を管理する義務がある。奴を救ったはいいがシラヌイが過労で倒れました。そんな事になったらディックに合わせる顔がない』
「うう……」
『少し休め。今から力を出し切っては体がもたない、自分を大事にできない奴が、誰かを助ける事などできるものか』
悔しいけど、正論だ。私が動けなくなったら、元も子もなくなっちゃう。
『私が後を引き継いでやる、仮眠程度は取っておけ』
「ええ……ありがと、シルフィ……」
気が抜けたせいか、私はすぐに寝入ってしまった。
せめて夢の中だけでもディックに会う事が出来れば。ロケットを握りしめて、そう願う。
でも、ディックの夢を見る事は結局できなかった。
私は会議室にて、捜索隊の提出した資料に舌を巻いていた。
人間領に居る草の情報も合わせて、かなりの量に上る。机に乗った山積みの書類を取り、中を検めてみた。
人形の魔女が出現した場所や、その際に出した能力、言動。あらゆる情報が記載されている。中には魔女の能力を記録した映像水晶もあった。
「能力を知れるのは大きな手掛かりね」
「さっそく見ちゃいましょお。はい、スタートぉ」
メイライトが起動させると、人間領での映像が浮かびだす。大きな都市に現れた魔女は、騒ぎたてる人間達を前に、右足で地面をたたいた。
『色欲の右足 『見惚れろ』』
瞬間、桃色の陣が展開される。そしたら逃げていた人間達が足を止め、一斉に振り返った。
『アプサラス様……アプサラス様……』
『我らが君主……アプサラス様……』
正気を失った目で魔女にひれ伏し、諸手を上げて崇拝する。これは、洗脳の能力かしら。
嫉妬、傲慢、怠惰に続いて出てきた色欲は、あの陣の中に入った奴を強制的に洗脳状態にする能力ね。相当やばい能力だわ。色欲の力でディックとフェイスを洗脳したら……!
「あら?」
「どうしたの?」
「ううん、陣の中に居るのに正気の子が居るのよぉ」
メイライトが指さす先には、確かに洗脳されていない人間が居る。……男女二人組が何人か、あれは、恋仲にある人達? 他にも何人かいるわね。
『お前達はいらない。愛する者の居ないお前達は邪魔だ』
言うなり、魔女は洗脳された人々を自殺させていく。自ら首をねじ切らせ、次々に首の骨を折って死んでいった。
魔女は洗脳されていない人間を次々に捕え、誘拐していく。もしかしてあの能力、洗脳を受ける人に条件があるのかしら。
「……恋している人、もしくは誰かを愛している人にはかからないんじゃないかしら」
「えっ?」
「魔女ちゃんが言ったじゃない、愛する者が居ない奴は邪魔だって。能力にかからなかったのはカップルが多かったでしょ? 一人なのにかかったのは、多分片思いだったり、伴侶を本当に愛している人なんじゃないかしら」
聞いただけだと、随分変な条件ね。でもメイライトは四天王の中で一番頭がいい、魔女の言動と能力の様子からして、充分可能性としてありうるわね。
「だとしたら欠陥能力じゃない。ディックは勿論、私やメイライトにも通用しないわよ?」
「うーん……何となくだけど、誘拐する人を選別するための能力かもしれないわぁ。わざと抜け道を作る事で、自分が誘拐したい人を選別する。眼鏡にかなう条件が、誰かを愛する心を持った人。そう考えると、あえて付けた欠陥かもぉ」
「確かに……ディックを誘拐した時も、そこを随分強調していたわね」
ディックのような人を厳選している? にしてもどうしてかしら。……フェイスは全く持って真逆な奴だと思うんだけど。
『だが、かといって安心できる材料ではないな。あれくらいの化け物であるなら、能力の修正くらいできるだろう』
「じゃあ、必要なら見境なしに洗脳する事もできるようになるってわけね」
シルフィの冷静な意見にぞっとする。両足に秘めた敵を操る能力、強すぎるじゃない。
にしても、人を好きになっているかで誘拐するか判断するなら……私を誘拐しなさいよ。ディックを好きな気持ちは誰にだって、それこそイザヨイさんよりも上なんだから。
「シラヌイちゃん、今自分を誘拐しろとか思わなかった?」
「思った。……あ」
「はぁ、ディックちゃんが居ないと完全ダメダメねぇ」
「う……しょうがないでしょうが! ここしばらくあいつの匂いかいでないから頭働かないのよ! ……あ」
「あんらぁ? ちょっと気になる事が飛び出てきたわよぉ? 何々? 匂いってなぁに?」
「何目を輝かせてんのよあんた!? 嫌、絶対言いたくないっ! 毎朝あいつの首筋の匂い嗅ぐの日課になってるなんて言えるわけないでしょうが!」
『おい、恥ずかしい性癖を思いっきり暴露しているぞ?』
「あっ……!」
さっきから自爆しっぱなしじゃないのよ私! こらメイライト、何メモってんのあんた!
「やーんもぉ! すんごいラブラブじゃないのよぉ! どうやって嗅いでるの? ディックちゃん結構背高いじゃない」
「あの、その、朝起きたらあいつに飛びついて……うなじの辺りに鼻押し付けてすーはーと……大体訓練の後だから汗臭いんだけど、それがまた興奮するといいますか……」
『おい、「どうせ自爆するなら自分からゲロったほうがダメージ少ないかな」と思ったんだろうが、盛大に失敗しているぞ』
「うるっさぁい! どうあがいても恥ずかしい思いすんの私じゃないのよどうなってんの!?」
『全面的にお前の自爆だろうが』
「むしろ大爆発ねぇ♡」
うぐぐぐぅぅぅ……! いいじゃない別に、ディックをいじめてるわけじゃないんだから。
ディックを感じると安心するのよ。抱きしめるとホッとするし、手も温かいから握ると気持ちいいし……あいつの全部が私の琴線に触れるの。
「私にとってディックはもう、生きていくうえで不可欠な男なの。あいつが居ない生活なんて、考えられない。一緒にやりたい事、いっぱいあるんだから……」
「からかってごめんなさいね。それなら、なおさら気合を入れて探さないと」
『うむ。奴の移動ルートを探る事が出来れば、居場所も特定できるはずだ。さっさと資料を広げるがいい』
それから私達は、魔女の逃走ルートを逆算して、拠点のありかを探ってみた。
でも魔女は広い範囲に出没して、逃げていく方向もてんでバラバラ。逃走後の行方も分からないから、なんの手がかりも得られなかった。
『おい、もう深夜だぞ。いつまで資料を睨み続けるつもりだ』
「もうちょっと、もうちょっと……!」
シルフィに咎められても、私は手を止めなかった。
メイライトはとうに力尽きて、横で寝落ちしている。毛布をかけて、そっとしておこう。
目がしょぼしょぼしてくる、ちょっと顔洗ってこよう。
ばしゃっと水を叩きつけ、気合を入れなおす。ここでふと、鏡に映った顔を見る。
「……酷い顔」
眉間に皴を寄せて、険しい顔をしている。ディックに会う前の自分に戻っているみたいね。
私はもうあの頃の私じゃない。ディックが沢山愛してくれたから、私は、変わる事が出来たんだから。
前みたいに一人で意地張るつもりはない。周りの人から助けてもらいながら、ディックを探すわ。でも、自分のやるべき事は先頭に立ってやらなくちゃ。
「後ろでふんぞり返って、指示だけ出すような奴なんか、誰も助けてくれないものね」
頑張る人にだけ、周りは手を差し伸べてくれるの。だから頑張らなきゃ、私が頑張らなきゃ!
『今日はもうやめろ、これ以上は時間の無駄だ』
「ちょっと、書類返してよ」
『無理と努力をはき違えるな。私はディックの代わりとして、お前を管理する義務がある。奴を救ったはいいがシラヌイが過労で倒れました。そんな事になったらディックに合わせる顔がない』
「うう……」
『少し休め。今から力を出し切っては体がもたない、自分を大事にできない奴が、誰かを助ける事などできるものか』
悔しいけど、正論だ。私が動けなくなったら、元も子もなくなっちゃう。
『私が後を引き継いでやる、仮眠程度は取っておけ』
「ええ……ありがと、シルフィ……」
気が抜けたせいか、私はすぐに寝入ってしまった。
せめて夢の中だけでもディックに会う事が出来れば。ロケットを握りしめて、そう願う。
でも、ディックの夢を見る事は結局できなかった。
0
お気に入りに追加
3,383
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる