67 / 181
66話 魔王軍最強の剣士
しおりを挟む
煌力を習得して、さらに数時間後。
「やるじゃないかディック! まさかここまで煌力を扱えるようになるなんて!」
「師匠の教え方が良いからさ」
ケイと手合わせしながら、僕は煌力をまといながら動く訓練に入っていた。
まだ煌力を纏って激しく動くことはできない。なのでケイに付き添われながら、力を込めてジャンプしたり、思い切り走ったり、基礎動作を何度も反復していた。
それにしても凄い力だ。何度も繰り返すうちに力が体になじんで、その強さに驚いてしまう。軽く力を入れるだけでも空高く飛べるし、考えるよりも早く体が動いてくれる。なんだか生まれ変わったような気分だよ。
「あ、お父さんとお兄ちゃん! 仲良く遊んでるの?」
訓練の途中でポルカとアスラがやってきた。手にはお重が乗っている。
「おはぎ作ってきたの、これでも食べて一休みしない?」
「いいね、賛成だ。って事でディック、一旦休憩な」
「了解」
煌力を解除すると、全身が反動でビリビリしびれる。体が壊れないよう調整して使っているけど、骨身がきしむ痛みが走るな。
アスラが作ってきたおはぎを食べつつ、僕はケイと反省会をした。
「普通に動く分にはもう問題ないな。解除しても倒れなくなったし、次のステップに入ってもいいだろう」
「って事はいよいよ、戦闘か」
「ああ、けど俺が相手だと多分訓練にならないと思う。素の戦闘力が負けているからな。だから」
ケイは四天王達を見た。
「魔王四天王の皆さん、ディックの模擬戦の相手をお願いできませんか?」
「俺達か?」
「はい。煌力を手にしたディックは、恐らく皆さんでなければ相手になりません。彼はそれだけの力を持った剣士です」
「ほぉ……師匠にそうまで言わせるほどか」
リージョンは興味深そうに僕を見やると、四天王達と頷きあった。
「いいだろう、ディックとの手合わせ、了解した。俺達としても、ディックと戦うのは初めてだ。どれほど強いのか、改めて確認させてもらおう」
「ありがとう、恩に着るよ、リージョン」
四天王は魔王軍最高戦力だ。彼らに通用すれば、フェイスにも通用するはず。
ただ、彼らとやるには少し……。
「おーっとシラヌイ、君は下がっているといい。宇宙一の代打として、私がやろう」
「えっ、でも」
「想い人に剣を向ける。それがどれだけ辛い事か、考えてごらん」
シラヌイははっとしてくれた。彼女とだけは、模擬戦でも戦えない、剣が絶対止まってしまう。それじゃ訓練にならない。
「現役を退いても、気持ちはいまだに宇宙一の四天王だ。役者としては十分ではないかな?」
「申し分ないよ、よろしく頼む、ドレカー」
ドレカーの実力は確かだ、シラヌイと遜色ない。相手として最高だ。
よし、じゃあ試してみよう。煌力の真価を確かめないとな。
◇◇◇
<シラヌイ視点>
「むぅ……なんかムカつくけど……しょうがないかぁ……」
不満はあるけど、私はディックの模擬戦を見学する事にした。
あいつの相手は私がしたかったけど、私としてもディックに炎を向けるのは気が引ける。面と向かって戦うのは、私も無理かもしれないわ。
となると、ドレカー先輩が出てきてくれたのはよかったかもしれない。
「ふふ、彼と喧嘩した事はない?」
「アスラさん。喧嘩と言いますか、言い争い程度なら何度か」
「そう、じゃあ模擬戦は難しいわね。私はケイと沢山喧嘩したし、酷い時には殴り合いをしたこともあるわよ」
「激し、くないですか? なんでそんな」
「理由なんて忘れちゃった。でもそれで仲が悪くなったりしないの、むしろもっと仲良くなったわ」
「喧嘩をしたのにですか?」
「夫婦なんてそんなものよ、何度も喧嘩して、ぶつかり合って、互いを理解していくの。まだ彼とぶつかり合うのが恐いのは、幸せが壊れないか不安な証拠ね」
うん、確かに。ディックと喧嘩したら仲が壊れてしまいそうで、思い切りぶつかり合うのは無理かもしれないわ。
「でも本当に好きなら、ちょっとくらいの喧嘩は積極的にするべきよ。それでやっと見える物もあるはずだからね」
女として先輩なだけに、言葉には重みがあった。
まだ同棲を始めたばかりの私達は、男女としてこれからってわけね。
「さ、始まるみたいよ。彼を応援してあげて」
「お兄ちゃんがんばってー!」
ポルカが無邪気に手を振っている。その目の前では、ディックと四天王達が今まさに模擬戦を始めようとしていた。
リージョン達に加えて、ドレカー先輩まで居るパーティ……間違いなくゴールデンメンバーね。あんな化け物相手にディックは一人で挑もうとしているのか。
不安になってくる、あいつ、無事で帰ってこれるでしょうね。
「遠慮はいらない、全力でかかってこい、ディック」
「うん、それじゃあ……いくよ」
ディックが全身に煌力を纏う。肌に曲線模様が浮かび上がって、バチバチとスパークが上がる。
いよいよ、新しいあいつのデビュー戦だ。
「じゃあ、始め!」
ケイが合図をした、瞬間だった。
ディックが四人の後ろに瞬間移動し、ワンテンポ遅れて四人に斬撃の嵐が襲い掛かった。全員反応しきれずまともに食らい、一斉に膝をついた。
「な、なんだ!? 何が起こった!?」
「時間を操る私が、虚を突かれた!? そんなのいやん!」
メイライトがディックに時止めを使った。ディックの時間が止まって、身動きが出来なくなる……かと思いきや。
「はぁっ!」
力ずくで止められた時を動かし、メイライトに肉薄。通り過ぎるなり、メイライトの意識が飛んで倒れてしまう。
首筋に赤い痣、手刀で気絶させたの? 何も見えなかった。
「吠えろ、邪眼!」
ソユーズの光線攻撃。でもディックは光線を避け、ソユーズの腹に刀の柄を叩き込んで気絶させてしまう。
あっという間に四天王が二人もダウンしてしまった。ディックの動きが全然見えない、四天王であるはずの私の目ですら、捕えきれないなんて。
「それに光線避けるって、あいつ光より早いの……?」
残ったリージョンとドレカー先輩にディックが迫る。リージョンはディックの前にゲートを開き、ドレカー先輩も魑魅魍魎を呼び出して囲い込んだ。
だけど、ゲートは刀で粉砕され、魑魅魍魎も一撃で霧散する。四天王の攻撃がまるで通用していなかった。
「なんと……これは」
「想像以上だ……!」
二人がつぶやくと同時に、ディックが駆け抜ける。通り過ぎた後には、倒れ伏したリージョンと先輩が。
僅か三十秒、一方的な攻撃で、ディックが勝利を収めてしまった。
信じられない……四天王は魔王軍最高戦力よ、それをこんな、一瞬で倒してしまうなんて……!
「ぐふっ……!」
戦闘を終えた途端、ディックは煌力を解除するなり倒れてしまった。
急いで駆け寄ると、ディックは息も絶え絶えで、意識を保つのがやっとって感じだった。
「ぜぇ……ぜぇ……全開で使うと、危険すぎる……危うく、気絶しかけたよ……」
「そんなに消耗するんだ……」
一回使えば、ほんの数十秒しか持たない全力の形態。けど断言できる、煌力を取り込んだディックは間違いなく、魔王軍最強戦力になっていた。
「少し、休む……おやすみ……」
「あ、寝ちゃった……」
疲れたのは分かるけど、少し不安になる。こんな圧倒的な力を振るって、ディックは大丈夫なのかしら。
「今はまだ使い始めだから、こうなってしまうのは当然さ。けど慣れて力をセーブできるようになれば、数分間はあの形態を維持できるはずだ」
「……でもこれじゃ、いつかディックは体を壊してしまうんじゃ。だってこいつ、誰かのために平気で無茶をするような、無鉄砲極まりない奴なんですよ」
「だからこそ、君がいるんじゃないのか?」
ケイは四天王達を助けに向かいつつ、
「煌力は危険な力だけど、俺はディックなら使いこなせると信じて託した。なんでそうできるか、わかるかい?」
「いえ……」
「シラヌイがいるからだよ。君がディックのブレーキになってくれると信じているから、俺は煌力を教えたのさ。ディックが危なくなったら、君がディックを守れ。それが君の、パートナーとしてやるべき事さ」
私のパートナーとしてやるべき事。そう言われて、私は少し自信を無くす。
こんな弱いサキュバスの私に、ディックを守る事なんてできるの? 煌力を手に入れてディックは強くなったけど、私はこいつの隣に立ち続ける自信がない。
ねぇディック、私は貴方と一緒に、本当にいていいの?
不安になって聞いてみても、答えは返ってこない。ディックが遠い人になってしまった気がして、私は強い孤独感を受けていた。
「やるじゃないかディック! まさかここまで煌力を扱えるようになるなんて!」
「師匠の教え方が良いからさ」
ケイと手合わせしながら、僕は煌力をまといながら動く訓練に入っていた。
まだ煌力を纏って激しく動くことはできない。なのでケイに付き添われながら、力を込めてジャンプしたり、思い切り走ったり、基礎動作を何度も反復していた。
それにしても凄い力だ。何度も繰り返すうちに力が体になじんで、その強さに驚いてしまう。軽く力を入れるだけでも空高く飛べるし、考えるよりも早く体が動いてくれる。なんだか生まれ変わったような気分だよ。
「あ、お父さんとお兄ちゃん! 仲良く遊んでるの?」
訓練の途中でポルカとアスラがやってきた。手にはお重が乗っている。
「おはぎ作ってきたの、これでも食べて一休みしない?」
「いいね、賛成だ。って事でディック、一旦休憩な」
「了解」
煌力を解除すると、全身が反動でビリビリしびれる。体が壊れないよう調整して使っているけど、骨身がきしむ痛みが走るな。
アスラが作ってきたおはぎを食べつつ、僕はケイと反省会をした。
「普通に動く分にはもう問題ないな。解除しても倒れなくなったし、次のステップに入ってもいいだろう」
「って事はいよいよ、戦闘か」
「ああ、けど俺が相手だと多分訓練にならないと思う。素の戦闘力が負けているからな。だから」
ケイは四天王達を見た。
「魔王四天王の皆さん、ディックの模擬戦の相手をお願いできませんか?」
「俺達か?」
「はい。煌力を手にしたディックは、恐らく皆さんでなければ相手になりません。彼はそれだけの力を持った剣士です」
「ほぉ……師匠にそうまで言わせるほどか」
リージョンは興味深そうに僕を見やると、四天王達と頷きあった。
「いいだろう、ディックとの手合わせ、了解した。俺達としても、ディックと戦うのは初めてだ。どれほど強いのか、改めて確認させてもらおう」
「ありがとう、恩に着るよ、リージョン」
四天王は魔王軍最高戦力だ。彼らに通用すれば、フェイスにも通用するはず。
ただ、彼らとやるには少し……。
「おーっとシラヌイ、君は下がっているといい。宇宙一の代打として、私がやろう」
「えっ、でも」
「想い人に剣を向ける。それがどれだけ辛い事か、考えてごらん」
シラヌイははっとしてくれた。彼女とだけは、模擬戦でも戦えない、剣が絶対止まってしまう。それじゃ訓練にならない。
「現役を退いても、気持ちはいまだに宇宙一の四天王だ。役者としては十分ではないかな?」
「申し分ないよ、よろしく頼む、ドレカー」
ドレカーの実力は確かだ、シラヌイと遜色ない。相手として最高だ。
よし、じゃあ試してみよう。煌力の真価を確かめないとな。
◇◇◇
<シラヌイ視点>
「むぅ……なんかムカつくけど……しょうがないかぁ……」
不満はあるけど、私はディックの模擬戦を見学する事にした。
あいつの相手は私がしたかったけど、私としてもディックに炎を向けるのは気が引ける。面と向かって戦うのは、私も無理かもしれないわ。
となると、ドレカー先輩が出てきてくれたのはよかったかもしれない。
「ふふ、彼と喧嘩した事はない?」
「アスラさん。喧嘩と言いますか、言い争い程度なら何度か」
「そう、じゃあ模擬戦は難しいわね。私はケイと沢山喧嘩したし、酷い時には殴り合いをしたこともあるわよ」
「激し、くないですか? なんでそんな」
「理由なんて忘れちゃった。でもそれで仲が悪くなったりしないの、むしろもっと仲良くなったわ」
「喧嘩をしたのにですか?」
「夫婦なんてそんなものよ、何度も喧嘩して、ぶつかり合って、互いを理解していくの。まだ彼とぶつかり合うのが恐いのは、幸せが壊れないか不安な証拠ね」
うん、確かに。ディックと喧嘩したら仲が壊れてしまいそうで、思い切りぶつかり合うのは無理かもしれないわ。
「でも本当に好きなら、ちょっとくらいの喧嘩は積極的にするべきよ。それでやっと見える物もあるはずだからね」
女として先輩なだけに、言葉には重みがあった。
まだ同棲を始めたばかりの私達は、男女としてこれからってわけね。
「さ、始まるみたいよ。彼を応援してあげて」
「お兄ちゃんがんばってー!」
ポルカが無邪気に手を振っている。その目の前では、ディックと四天王達が今まさに模擬戦を始めようとしていた。
リージョン達に加えて、ドレカー先輩まで居るパーティ……間違いなくゴールデンメンバーね。あんな化け物相手にディックは一人で挑もうとしているのか。
不安になってくる、あいつ、無事で帰ってこれるでしょうね。
「遠慮はいらない、全力でかかってこい、ディック」
「うん、それじゃあ……いくよ」
ディックが全身に煌力を纏う。肌に曲線模様が浮かび上がって、バチバチとスパークが上がる。
いよいよ、新しいあいつのデビュー戦だ。
「じゃあ、始め!」
ケイが合図をした、瞬間だった。
ディックが四人の後ろに瞬間移動し、ワンテンポ遅れて四人に斬撃の嵐が襲い掛かった。全員反応しきれずまともに食らい、一斉に膝をついた。
「な、なんだ!? 何が起こった!?」
「時間を操る私が、虚を突かれた!? そんなのいやん!」
メイライトがディックに時止めを使った。ディックの時間が止まって、身動きが出来なくなる……かと思いきや。
「はぁっ!」
力ずくで止められた時を動かし、メイライトに肉薄。通り過ぎるなり、メイライトの意識が飛んで倒れてしまう。
首筋に赤い痣、手刀で気絶させたの? 何も見えなかった。
「吠えろ、邪眼!」
ソユーズの光線攻撃。でもディックは光線を避け、ソユーズの腹に刀の柄を叩き込んで気絶させてしまう。
あっという間に四天王が二人もダウンしてしまった。ディックの動きが全然見えない、四天王であるはずの私の目ですら、捕えきれないなんて。
「それに光線避けるって、あいつ光より早いの……?」
残ったリージョンとドレカー先輩にディックが迫る。リージョンはディックの前にゲートを開き、ドレカー先輩も魑魅魍魎を呼び出して囲い込んだ。
だけど、ゲートは刀で粉砕され、魑魅魍魎も一撃で霧散する。四天王の攻撃がまるで通用していなかった。
「なんと……これは」
「想像以上だ……!」
二人がつぶやくと同時に、ディックが駆け抜ける。通り過ぎた後には、倒れ伏したリージョンと先輩が。
僅か三十秒、一方的な攻撃で、ディックが勝利を収めてしまった。
信じられない……四天王は魔王軍最高戦力よ、それをこんな、一瞬で倒してしまうなんて……!
「ぐふっ……!」
戦闘を終えた途端、ディックは煌力を解除するなり倒れてしまった。
急いで駆け寄ると、ディックは息も絶え絶えで、意識を保つのがやっとって感じだった。
「ぜぇ……ぜぇ……全開で使うと、危険すぎる……危うく、気絶しかけたよ……」
「そんなに消耗するんだ……」
一回使えば、ほんの数十秒しか持たない全力の形態。けど断言できる、煌力を取り込んだディックは間違いなく、魔王軍最強戦力になっていた。
「少し、休む……おやすみ……」
「あ、寝ちゃった……」
疲れたのは分かるけど、少し不安になる。こんな圧倒的な力を振るって、ディックは大丈夫なのかしら。
「今はまだ使い始めだから、こうなってしまうのは当然さ。けど慣れて力をセーブできるようになれば、数分間はあの形態を維持できるはずだ」
「……でもこれじゃ、いつかディックは体を壊してしまうんじゃ。だってこいつ、誰かのために平気で無茶をするような、無鉄砲極まりない奴なんですよ」
「だからこそ、君がいるんじゃないのか?」
ケイは四天王達を助けに向かいつつ、
「煌力は危険な力だけど、俺はディックなら使いこなせると信じて託した。なんでそうできるか、わかるかい?」
「いえ……」
「シラヌイがいるからだよ。君がディックのブレーキになってくれると信じているから、俺は煌力を教えたのさ。ディックが危なくなったら、君がディックを守れ。それが君の、パートナーとしてやるべき事さ」
私のパートナーとしてやるべき事。そう言われて、私は少し自信を無くす。
こんな弱いサキュバスの私に、ディックを守る事なんてできるの? 煌力を手に入れてディックは強くなったけど、私はこいつの隣に立ち続ける自信がない。
ねぇディック、私は貴方と一緒に、本当にいていいの?
不安になって聞いてみても、答えは返ってこない。ディックが遠い人になってしまった気がして、私は強い孤独感を受けていた。
0
お気に入りに追加
3,383
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる