62 / 181
61話 料理大会!&温泉タイム。
しおりを挟む
「ふぉっふぉっふぉ! 獅子はウサギをとらえるにも全力を尽くす!」
バヅキが中華鍋を振るってチャーハンを炙り、
「私のつめたーい料理で身も心も温まるが良いわ!」
メイコが矛盾したセリフでかき氷を作って、
「おいらは負けねぇ、全力でマグロをぶった切ってやるぜ!」
ツナがマグロを全力で解体している。これ何の料理対決なんだ?
そんなことを考えつつ、僕はマッシュポテトを作っていた。
ちなみに料理大会のテーマは揚げ物で、各々自慢のフライやてんぷらをつくると意気込んでいるんだけど……マグロ以外はどう揚げ物にするのか皆目見当もつかないや。
まぁ僕のマッシュポテトも、傍目には分からないかもしれないな。
「す、すごい……なんてレベルの高い料理大会なんだ」
「あの人間が可愛そうになるよ、これだけの料理人相手にビビっちゃって、地味なパフォーマンスしかしてないじゃないか」
いや料理は派手な事すりゃいいわけじゃないぞ、そんな事したら後始末が大変だからな。
「こらーディック! もっとこう、刀を振り回すとかして目を引きなさいよ!」
「お兄ちゃんがんばってー!」
応援ありがとう二人とも、でもシラヌイ、そんな事したら僕ただの危険人物だからね。
料理に大事なのは派手さじゃない、食べて欲しい人を思い浮かべながら、一つ一つ丁寧に手間暇をかける愛情さ。
母さんがそうだった。僕のために忙しい仕事の合間を見つけて、おいしい料理を作ってくれたんだよ。食べてもらいたい人の事を想うからこそ料理はおいしくなるんだ。
「シラヌイとポルカが美味しいって言ってくれるように……それが味の秘訣だろ、母さん」
さてと、仕上げに入るか。
マッシュポテトを丸く整形して、衣をつけて揚げていく。最初は低温でじっくり火を通して、最後に高温で外をカラッと揚げる。手間だけど、こうした方がまんべんなく火が通ってほくほくになるんだ。
母さんが作ってくれた思い出の料理、ポテトクロケットの完成だ。あとはキャベツを千切りにして添え物にして……うん、いい出来だ。ソースも小皿に分けて、味を好みでつけてもらうようにするか。
「そこまで! では審査に移ります!」
丁度出来上がった所で時間が来た。やれることはやれたし、さぁどうなる?
他の料理は、チャーハンのおにぎりフライにかき氷の天ぷら、マグロのカツレツか。どれも手が込んでいて美味しそ……かき氷の天ぷらってどうやって作ったんだ!?
うーん、ちょっと普通過ぎたかなぁ。料理対決でも負けるのはやっぱり悔しいや。
「はい結果出ました! 優勝は……ディック選手のポテトクロケットです!」
「って僕?」
てっきり負けたかと思っていたから意外だ。勝因は何だったんだろう。
「どの料理も美味かった、美味かったが……このクロケットはじーんと来るものがあった」
「そうそう、こう、心に来て胸が染み渡るような、感動的な響きがあった」
「これをなんと表現すべきか、そう! 愛! まさしく愛だ!」
「食べたい人の事を心から思い、丁寧に仕上げた味。こんな真心のこもった料理は初めてだ」
「って事で君の勝ち! オーケィ?」
審査がちょっとアバウトな気がしないでもないけど、別にいいか。
って事で勝利した僕は、商品として野菜一年分が送られる事になった。新鮮な野菜を貰えるなんて、これはラッキーだな。
「っしゃあ! どんなもんよ、ディックは強くて料理も上手い剣士なのよ、そこらの雑兵に負けるような男じゃないんだから」
シラヌイと合流するなり、ドヤ顔で自慢してきた。誰よりも僕の成果を喜んでくれてるな。
「でもポルカ、クロケット食べたかったな」
「確かに、思うわね」
「そう言うと思ったよ、はいどうぞ」
こっそり二人の分も作っておいたんだ。まだほんのり温かいし、味は損なってないはず。
二人は大喜びでクロケットを取って、幸せそうな顔で食べ始めた。そうそう、僕が見たかったのは、その顔だよ。
「ほっくほくー。凄く美味しい!」
「優しい味ね、何個でも食べられそうだわ」
「あんまり食べると夕飯に響くよ、一個で我慢しようね」
それにまだ食べ歩くんだろ、クロケットでお腹いっぱいにしたら勿体ないって。
◇◇◇
いくつかの店で食べ歩いた後、僕らはいよいよメインイベントに入る事にした。
当然、前来た時堪能できなかった温泉だ。ここは有数の温泉地、入らなければ勿体ない。
特に昨日まで仕事を詰め込んだから、肩こりが酷い酷い。固まった筋肉をほぐさないとな。
という事で温泉施設に入ると、ポルカが首を傾げた。
「お兄ちゃんとお姉ちゃん、一緒に入らないの?」
「ん? いや、ここ混浴じゃないし。僕らまだ、やったことないし」
「お父さんとお母さんは毎日一緒にお風呂入ってるよ」
「いっ!? あの夫婦毎日混浴してんの!?」
「ポルカも一緒だよー?」
「んにゃあ!?」
大胆だなあの夫婦……僕達は同居していても、風呂はまだ一緒に入っていないんだけど。
「一緒に入らないの?」
「い、いやまぁそりゃ……入るわけないじゃない! ここ混浴じゃないしぃ!」
「シラヌイ、落ち着いて。ポルカ、もう人前でそんな事言っちゃだめだよ、いろいろ問題になるから」
「? うん」
こりゃ、近いうちにポルカの弟か妹が出来そうだな。
二人と別れて温泉へ向かうと、硫黄の匂いが漂ってくる。そしたら、
「お、ディック。お前も温泉で一休みか」
「リージョン。そっちも同じみたいだな」
「まぁな、いやー大漁だったぞ、カブトムシがもうわんさかいてな、入れ食い状態だ」
本当にあの格好で虫取りしてたのかよ、リージョンが虫取り網片手にはしゃぐ姿……シュールすぎるだろ。
「ソユーズはどうしてる?」
「今頃卓球場だろう、あいつの数少ない趣味でな、随分楽しんでいるようだったぞ」
「ペストマスク被ってるのにピンポン玉見えるのか?」
「あいつ曰く、見るのではない、感じるんだ。だそうだ。結構やり手だぞ」
へぇ、ソユーズ強いのか。後で対戦してみよう。
リージョンと露天風呂に入るなり、温泉の熱が体に染み渡っていく。体が溶けてなくなってしまいそうだ。
「ぷふぅ……こいつは極上だ。おっ、見ろよディック。吟醸酒とやらの無料サービスだとさ」
「へぇ、気前がいいんだな」
リージョンが指さす先には酒樽が置かれていて、客が思い思いに飲んでいる。僕らも有り難くいただいて、乾杯を交わした。
「~~~かぁ! こいつは利くなぁ! このあたりじゃ見ない酒だぜ」
「いい香りだ、米の香りだね。甘味があって、後味もさっぱりしているよ」
最高の温泉に、上等の酒を味わえて、まるで天国だな。
「リージョン、カブトムシの他に捕まえた昆虫はいるのか?」
「勿論だ。他にもゴールデンクワガタがだなぁ」
それから僕らは、しばしの間昆虫談義で盛り上がった。
◇◇◇
<シラヌイ視点>
私がポルカと温泉に入るなり、見知った顔が居た。
「あらーシラヌイちゃーん。楽しんでるぅ?」
「メイライト。あんたも休憩?」
「まねー。旦那達もあちこち回っててね、合流するまでここで待つことにしたのよ」
メイライトは泳いでポルカに近づいてくる。行儀悪いからやめなさい。
「ポルカちゃんも久しぶりねぇ、元気してたぁ?」
「うん。おばさんも元気だった?」
「お、おばっ!? ぶがっ!?」
あ、ショックを受けて血を吐いた。普段メイライトにしてやられてるから、なんか新鮮な顔だわ。
「え、えーっとポルカちゃあん。私おばさんじゃなくてお姉さんよぉ、ほら言ってみて、お姉さん」
「んー、おばさん」
「がふぅっ!?(吐血)」
「あ、また血を吐いた」
メイライトの意外な弱点発見。こいつおばさん呼ばれるのがダメなんだ。子供って無邪気な分、心を抉る発言するわよね。
……にやり、普段の仕返ししてやる。
「ポルカ、折角だからこのおばさんの背中流してあげようかぁ」
「ごぼぉっ!?(吐血)」
「うん! おばさん、こっち! ポルカが綺麗にしてあげる!」
「ぐげぇっ!(吐血) く、くしょお……子供だから怒るに怒れにゃいいい……」
ふん、いつも私をいじめる罰よ、徹底的におばさん責めしてやる。
って事でポルカと二人がかりでメイライトを責め立てる。おばさん言う度にメイライトは大ダメージを受けて血を吐き続けた。
うん、留飲も下がったし、これ以上おばさん言ったら反撃来るわね。もうやめましょう。
にしても気持ちよかったぁ、やっぱ温泉最高だわ。
「やぁシラヌイ。メイライトも居たんだな」
「あ、あら……ディックちゃん……ごきげんよう……」
メイライトはすっかり青ざめた顔をしている。首をかしげるディックをよそに、リージョンがにやっとした。
そういや、鬼って耳がよかったわよね。
「どうした、のぼせてしまったのか、おばさん」
やっぱ私らのやり取りを聞いていた。
とどめのおばさん攻撃にキャパオーバーしたメイライトは、リージョンに時止めを使って徹底的にボコボコにしていく。やっぱあいつ、空気読めない男よね。
バヅキが中華鍋を振るってチャーハンを炙り、
「私のつめたーい料理で身も心も温まるが良いわ!」
メイコが矛盾したセリフでかき氷を作って、
「おいらは負けねぇ、全力でマグロをぶった切ってやるぜ!」
ツナがマグロを全力で解体している。これ何の料理対決なんだ?
そんなことを考えつつ、僕はマッシュポテトを作っていた。
ちなみに料理大会のテーマは揚げ物で、各々自慢のフライやてんぷらをつくると意気込んでいるんだけど……マグロ以外はどう揚げ物にするのか皆目見当もつかないや。
まぁ僕のマッシュポテトも、傍目には分からないかもしれないな。
「す、すごい……なんてレベルの高い料理大会なんだ」
「あの人間が可愛そうになるよ、これだけの料理人相手にビビっちゃって、地味なパフォーマンスしかしてないじゃないか」
いや料理は派手な事すりゃいいわけじゃないぞ、そんな事したら後始末が大変だからな。
「こらーディック! もっとこう、刀を振り回すとかして目を引きなさいよ!」
「お兄ちゃんがんばってー!」
応援ありがとう二人とも、でもシラヌイ、そんな事したら僕ただの危険人物だからね。
料理に大事なのは派手さじゃない、食べて欲しい人を思い浮かべながら、一つ一つ丁寧に手間暇をかける愛情さ。
母さんがそうだった。僕のために忙しい仕事の合間を見つけて、おいしい料理を作ってくれたんだよ。食べてもらいたい人の事を想うからこそ料理はおいしくなるんだ。
「シラヌイとポルカが美味しいって言ってくれるように……それが味の秘訣だろ、母さん」
さてと、仕上げに入るか。
マッシュポテトを丸く整形して、衣をつけて揚げていく。最初は低温でじっくり火を通して、最後に高温で外をカラッと揚げる。手間だけど、こうした方がまんべんなく火が通ってほくほくになるんだ。
母さんが作ってくれた思い出の料理、ポテトクロケットの完成だ。あとはキャベツを千切りにして添え物にして……うん、いい出来だ。ソースも小皿に分けて、味を好みでつけてもらうようにするか。
「そこまで! では審査に移ります!」
丁度出来上がった所で時間が来た。やれることはやれたし、さぁどうなる?
他の料理は、チャーハンのおにぎりフライにかき氷の天ぷら、マグロのカツレツか。どれも手が込んでいて美味しそ……かき氷の天ぷらってどうやって作ったんだ!?
うーん、ちょっと普通過ぎたかなぁ。料理対決でも負けるのはやっぱり悔しいや。
「はい結果出ました! 優勝は……ディック選手のポテトクロケットです!」
「って僕?」
てっきり負けたかと思っていたから意外だ。勝因は何だったんだろう。
「どの料理も美味かった、美味かったが……このクロケットはじーんと来るものがあった」
「そうそう、こう、心に来て胸が染み渡るような、感動的な響きがあった」
「これをなんと表現すべきか、そう! 愛! まさしく愛だ!」
「食べたい人の事を心から思い、丁寧に仕上げた味。こんな真心のこもった料理は初めてだ」
「って事で君の勝ち! オーケィ?」
審査がちょっとアバウトな気がしないでもないけど、別にいいか。
って事で勝利した僕は、商品として野菜一年分が送られる事になった。新鮮な野菜を貰えるなんて、これはラッキーだな。
「っしゃあ! どんなもんよ、ディックは強くて料理も上手い剣士なのよ、そこらの雑兵に負けるような男じゃないんだから」
シラヌイと合流するなり、ドヤ顔で自慢してきた。誰よりも僕の成果を喜んでくれてるな。
「でもポルカ、クロケット食べたかったな」
「確かに、思うわね」
「そう言うと思ったよ、はいどうぞ」
こっそり二人の分も作っておいたんだ。まだほんのり温かいし、味は損なってないはず。
二人は大喜びでクロケットを取って、幸せそうな顔で食べ始めた。そうそう、僕が見たかったのは、その顔だよ。
「ほっくほくー。凄く美味しい!」
「優しい味ね、何個でも食べられそうだわ」
「あんまり食べると夕飯に響くよ、一個で我慢しようね」
それにまだ食べ歩くんだろ、クロケットでお腹いっぱいにしたら勿体ないって。
◇◇◇
いくつかの店で食べ歩いた後、僕らはいよいよメインイベントに入る事にした。
当然、前来た時堪能できなかった温泉だ。ここは有数の温泉地、入らなければ勿体ない。
特に昨日まで仕事を詰め込んだから、肩こりが酷い酷い。固まった筋肉をほぐさないとな。
という事で温泉施設に入ると、ポルカが首を傾げた。
「お兄ちゃんとお姉ちゃん、一緒に入らないの?」
「ん? いや、ここ混浴じゃないし。僕らまだ、やったことないし」
「お父さんとお母さんは毎日一緒にお風呂入ってるよ」
「いっ!? あの夫婦毎日混浴してんの!?」
「ポルカも一緒だよー?」
「んにゃあ!?」
大胆だなあの夫婦……僕達は同居していても、風呂はまだ一緒に入っていないんだけど。
「一緒に入らないの?」
「い、いやまぁそりゃ……入るわけないじゃない! ここ混浴じゃないしぃ!」
「シラヌイ、落ち着いて。ポルカ、もう人前でそんな事言っちゃだめだよ、いろいろ問題になるから」
「? うん」
こりゃ、近いうちにポルカの弟か妹が出来そうだな。
二人と別れて温泉へ向かうと、硫黄の匂いが漂ってくる。そしたら、
「お、ディック。お前も温泉で一休みか」
「リージョン。そっちも同じみたいだな」
「まぁな、いやー大漁だったぞ、カブトムシがもうわんさかいてな、入れ食い状態だ」
本当にあの格好で虫取りしてたのかよ、リージョンが虫取り網片手にはしゃぐ姿……シュールすぎるだろ。
「ソユーズはどうしてる?」
「今頃卓球場だろう、あいつの数少ない趣味でな、随分楽しんでいるようだったぞ」
「ペストマスク被ってるのにピンポン玉見えるのか?」
「あいつ曰く、見るのではない、感じるんだ。だそうだ。結構やり手だぞ」
へぇ、ソユーズ強いのか。後で対戦してみよう。
リージョンと露天風呂に入るなり、温泉の熱が体に染み渡っていく。体が溶けてなくなってしまいそうだ。
「ぷふぅ……こいつは極上だ。おっ、見ろよディック。吟醸酒とやらの無料サービスだとさ」
「へぇ、気前がいいんだな」
リージョンが指さす先には酒樽が置かれていて、客が思い思いに飲んでいる。僕らも有り難くいただいて、乾杯を交わした。
「~~~かぁ! こいつは利くなぁ! このあたりじゃ見ない酒だぜ」
「いい香りだ、米の香りだね。甘味があって、後味もさっぱりしているよ」
最高の温泉に、上等の酒を味わえて、まるで天国だな。
「リージョン、カブトムシの他に捕まえた昆虫はいるのか?」
「勿論だ。他にもゴールデンクワガタがだなぁ」
それから僕らは、しばしの間昆虫談義で盛り上がった。
◇◇◇
<シラヌイ視点>
私がポルカと温泉に入るなり、見知った顔が居た。
「あらーシラヌイちゃーん。楽しんでるぅ?」
「メイライト。あんたも休憩?」
「まねー。旦那達もあちこち回っててね、合流するまでここで待つことにしたのよ」
メイライトは泳いでポルカに近づいてくる。行儀悪いからやめなさい。
「ポルカちゃんも久しぶりねぇ、元気してたぁ?」
「うん。おばさんも元気だった?」
「お、おばっ!? ぶがっ!?」
あ、ショックを受けて血を吐いた。普段メイライトにしてやられてるから、なんか新鮮な顔だわ。
「え、えーっとポルカちゃあん。私おばさんじゃなくてお姉さんよぉ、ほら言ってみて、お姉さん」
「んー、おばさん」
「がふぅっ!?(吐血)」
「あ、また血を吐いた」
メイライトの意外な弱点発見。こいつおばさん呼ばれるのがダメなんだ。子供って無邪気な分、心を抉る発言するわよね。
……にやり、普段の仕返ししてやる。
「ポルカ、折角だからこのおばさんの背中流してあげようかぁ」
「ごぼぉっ!?(吐血)」
「うん! おばさん、こっち! ポルカが綺麗にしてあげる!」
「ぐげぇっ!(吐血) く、くしょお……子供だから怒るに怒れにゃいいい……」
ふん、いつも私をいじめる罰よ、徹底的におばさん責めしてやる。
って事でポルカと二人がかりでメイライトを責め立てる。おばさん言う度にメイライトは大ダメージを受けて血を吐き続けた。
うん、留飲も下がったし、これ以上おばさん言ったら反撃来るわね。もうやめましょう。
にしても気持ちよかったぁ、やっぱ温泉最高だわ。
「やぁシラヌイ。メイライトも居たんだな」
「あ、あら……ディックちゃん……ごきげんよう……」
メイライトはすっかり青ざめた顔をしている。首をかしげるディックをよそに、リージョンがにやっとした。
そういや、鬼って耳がよかったわよね。
「どうした、のぼせてしまったのか、おばさん」
やっぱ私らのやり取りを聞いていた。
とどめのおばさん攻撃にキャパオーバーしたメイライトは、リージョンに時止めを使って徹底的にボコボコにしていく。やっぱあいつ、空気読めない男よね。
0
お気に入りに追加
3,383
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる