ブラック企業「勇者パーティ」をクビになったら、魔王四天王が嫁になりました。~転職先はホワイト企業な魔王軍〜

歩く、歩く。

文字の大きさ
上 下
21 / 181

20話 僕と私の距離感

しおりを挟む
「……協力、感謝する」
「乗り掛かった舟だしね」

 僕はソユーズの事後処理を手伝っていた。
 魔法薬で暴走した樹木はシラヌイが一撃で蒸発させ、グリッドはソユーズの力でがちがちに拘束されている。僕とシラヌイが早期に避難を促していたからか、大きな被害は出なかったようだ。

「……協力はここまででいい、休日ならばこれ以上は不要、あとはお前らの好きに過ごせ」
「そりゃどーも……んでさ、バケット見なかった?」
「……ああ、回収してある。持ってこい」

 ソユーズが部下に持ってこさせたバケットを見て、シラヌイは酷く落ち込んでいた。きっと、凄く頑張ったんだろう。その成果を台無しにされたら、悔しいに決まっている。
 よく見ると、まだ食べられそうなサンドイッチが残っている。

「貰うよ」
「へっ? あ、こら!」

 シラヌイの隙をついて一口頂く。砂利が混じってて、噛む度にじゃりじゃり音が出る。でも味は悪くない、むしろ美味しい。

「うん、いいね。グリッドが余計な味付けをしなければ、もっと美味しかったな」
「あ、そ、そう……けど、これ以上食べたらだめ。お腹壊すから」
 残念、バケットをひっこめられた。一個でも食べられたから、まぁいいか。
「なんっで、あんたはそう……」
「シラヌイ?」
「~~~ちょっと来い! 先帰るからねソユーズ!」
「……そもそも今日仕事じゃないだろお前達」

 真っ赤になったシラヌイに腕を引かれ、連れていかれる。尻尾がビンと立っているから、悪い感情は持っていないと思うけど。
 勢いのままに連れていかれたのは、シラヌイの家だ。僕を座らせるなり、彼女はエプロンを着ける。

「ご注文は?」
「?」
「ちったぁ察しなさいよ! あれ台無しにされたから、新しいの作ってあげるっての!」
「あ、成程……」

 勢い良すぎて分からなかった。それなら、そうだな……。

「グラタン、作れるかな」
「えっと……よ、よゆーよよゆー」

 材料がギリギリ余ってたみたいだ。最初はしょぼくれてた尻尾が、急に元気になった。
 シラヌイの後姿を見ていると、母さんが元気だったころを思い出す。子供の頃に戻ったような気がするな。
 けど、シラヌイに母さんの影はもう見えなくなっている。いつの間にか僕は、シラヌイ自身を見るようになっていた。

  ◇◇◇
<シラヌイ視点>

「これでよし。竈もちゃんと温めておいたから、200℃で十分焼けばいい……砂時計の用意っと」

 私はメイライトから貰ったレシピを見つつ調理を進めていた。
 メイライトにこれだけは覚えとけって釘刺されてたから、上手く作れる自信はある。練習しててよかったと思う反面、どうしてグラタンだけ練習させられたのかは分からない。

 と言うかさ、当初の目的を忘れてない?

 私がこいつとの時間を作ったのは、私達の関係をはっきりさせるためだ。
 こいつが私をどう思っているのか、でもって私はそれとどう向き合えばいいのか。それをきちんと整理しなくちゃならない。

「ようやく落ち着けたわね」
「うん、そうだね」
「…………」

 ……いや、会話を弾ませんかい。こちとらメイライトやリージョンと違って話膨らませんの苦手なんだっつーの。
 かと言ってソユーズみたいな陰キャだと思われるのも嫌だし……うーん……。

「んで、なんでグラタン? どーせあんたの事だから母さんが作ってくれたからーとか言うんでしょ?」
「それはあるけど、単純に好きな物なんだ。それをシラヌイが作ってくれるのが、なんだか嬉しくてさ」
「へうっ?」
「母さんに作ってもらうよりも楽しみなんだ。さっきのサンドイッチも美味しかったしさ」
「う……ま、また美味くできる保証なんかないから。程ほどにしといてよね」

 大した事言われてないはずなのに、なんでこんな嬉しくなるんだろう。
 やっと母親から私に目が向いてくれたからかな。ってこんな事で何喜んでんだ私は。

 ……本当にこいつは、私の事をどう思ってんだろ。

 真正面から守るって言ってくれたり、私のフォローも積極的にしてくれるし、少なくとも好意は抱かれていると思う。
 けどそれが果たして恋愛感情なのか、ただの親愛から来る物なのかはわからない。

 知りたいのだけど、それを聞くのが恐い。前にメイライトから借りた恋愛小説には、迂闊に関係を聞いてギクシャクしてしまい、そのまま破局になっていた。
 もし聞いて、私達もそうなるのは嫌だ。それにもしこいつから「好き」なんて言われた日には、明日からどんな顔すりゃいいのか分からなくなる。

 私にはまだ受け止められるだけの準備が出来ていないからだ。臆病なのはわかっているけど、好きと言われた後多分私はこいつを避けてしまう。
 かといって、単なる親愛と言われるのもそれはそれで嫌だ。哀れまれているみたいで、自分が惨めに思えてしまうから。多分私はこいつを嫌いになると思う。

 あれ? これ結局意味なくね? こいつとの関係はっきりさせられなくね? と言うか私、面倒くさすぎない?
 結局私、何がしたいわけ? 自分で自分が分からなくなってきた。

「うーぐぐぐ……」
「シラヌイ?」
「い、今話しかけちゃダメ、考えがまとまらないから……」
「けどグラタンが焦げるよ?」
「焦げる? ……やっば、砂時計終わってんじゃん!」

 つーか私そんだけ悩んでたわけ? でもってその間こいつは黙っていてくれたわけ? あーもうなんだかわけわからなくなってきた!
 ……ええい、今は落ち着け。竈に集中しないと。

「あっつ……よし、いい具合の焼き加減」

 我ながら完璧だと思うわ。表面にうっすらと焦げ目が出来ていて、香ばしく仕上がっている。これならディックを唸らせられるはず。
 あとは、昨日の練習で作りすぎたパンがあるからそれも出して、完璧だ。

「ほら座った座った。グリッドに台無しにされた分、きっちり味わってもらおうじゃない」
「ありがとう。すごく楽しみだよ」

 見た目はきちんと出来ているけど、どうかなぁ……内心不安で仕方がない。
 ディックが早速グラタンを口付ける。そしたらいい笑顔になった。

「ど、どうよ」
「とても美味しいよ。今まで食べた中で一番かも」
「!? せ、世辞言われても嬉しかないっての!」
「でも感想聞いたでしょう?」
「少しは察しろ!」

 皮肉の一つもないんじゃ言い返す事も出来ないし。ストレートに好意を返すな馬鹿、弱いのよ素直な言葉が。
 うー……このままじゃあ何の収穫も無く今日が終わる。せめてこいつから私をどう思っているのかを……でもその答え次第じゃ私は……ぐぬぬ。

「慌てなくていいと思うよ」
「はひっ? 私のどこが焦って……」
「僕が君をどう思っているのか。それを聞きたいんじゃないかな」

 なんでこいつ、私の心の中を読んでんのよ。

「僕も同じなんだ、シラヌイが僕をどう思っているのか。ただ僕も自分の中で準備ができていない。君の返答次第では、明日以降どう過ごせばいいのか分からなくなってしまう」
「あんたも、そうなんだ」

 表情変えないから分からなかったけど、こいつも同じだったんだ。
 ずっとディックの事ばかり考えてたけど、私自身もこいつをどう思っているんだろう。
 好きか嫌いかで言ったら……嫌いではないと言っていいわよ。
 いやまぁ、こいつが本気で私を好いているんなら? ちょっとは検討してやってもいいとは考えているけどって何を私は検討しようとしているんだっ。

「だから今は、互いに答えを出さなくていいんじゃないかな。自分の答えが出ていないのに言い出すのは、多分僕達には合わないと思うから」
「んー、まぁ、今回はあんたに合わせてやるわよ。変に話拗らせたら、折角のグラタンも不味くなるしねっ」

 うん、今日の所はこれでいいでしょ。
 無理して答え聞き出した所で互いに痛めつけ合うだけだし、そんな事しても得する奴なんかいないし。
 ……今の関係も、壊したくないし……。

「けどいい? 私の方が偉いんだから。それだけはちゃんと覚えておきなさいよ!」
「重々、注意しておくよ」

 ちぇ、気恥ずかしくてこんな事しか言えない自分が嫌になるわね。

  ◇◇◇
<ディック視点>

 翌日、僕は普段通り出勤した。
 昨日、シラヌイの家では中々緊張した。尻尾で彼女が何を考えているのか丸わかりなのだから。
 もしばれていたら絶対大変な事になっていただろう。シラヌイはかなり恥ずかしがり屋だ、自分の心が筒抜けになっていたと知ったら、爆発していただろうな。

「来たわね。休みボケしないようしっかり仕事しなさいよ」

 いつも通り、シラヌイは僕を出迎えてくれる。ただ一つ違う所が。

「尻尾を出してるのか?」
「ん。別に隠す意味なさそうだしね」

 そう言えば昨日の帰り際、尻尾が可愛いと言ったっけか。素直な所も可愛らしい。

「まぁ、なんつーの? 昨日はそれなりに楽しかったわね。言っとくけど、あくまでそれなりだから。すっごく楽しかったわけじゃないから」
「分かっているよ」

 凄く楽しかったみたいだな。尻尾を勢いよく振っている。
 彼女は僕を嫌っていない、今はそれだけ分かれば十分だ。

「やっぱ二人同時に休んだから、仕事が溜まってるわね。どっから手をつければいいのやら」
「それならここからやるのは?」
「どれどれ」

 同時に手が伸び、指が少し当たった。そしたらシラヌイの顔が燃え上がり、大きく飛び退った。

「な、何触ってんのよ!?」
「ごめん、わざとじゃなくて」
「わざとじゃなくても注意しといてよもぉ!」

 どれだけ悪態付かれても、尻尾で分かるから嫌な気持ちはないな。
 多分、いずれ誰かにばらされるとは思うけど、それまでは彼女とのやり取りを楽しもう。

「ハローシラヌイちゃーんディックちゃーん! 昨日はどうだったー?」

 って時に問題児メイライトがやってきた。

「ソユーズから聞いたのよー、休みだってのに二人ってば仲良く事件解決したんでしょお? もうお姉さん仕事そっちのけでお話し聞きたいのよぉー」
「仕事しなさい」
「いけずぅー、お料理の先生に向かって酷いじゃなぁい。ってあら? 尻尾を出してるのねぇ」
「何よ、悪い?」
「ううん! その方が可愛いものぉ。だってシラヌイちゃん尻尾に出るんだものぉ」
「……尻尾に出る?」

 あ、これまずい。

「あら、自覚がなかったの? シラヌイちゃんってば尻尾の動きで何を思ってるのか分かるんだもの。素直なシラヌイちゃんってすっごく可愛いんだからぁ」
「……え? そうなの? そうなの!? じゃ、じゃあまさか、昨日のあんたが妙に察し良かったのって……」

 まずい、ファイアボールが来る!
 急いでガードを固めるけど、魔法は来ない。恐る恐る彼女を見てみると、

「は、わわ……へひゅ……ぼふん!」

 全身真っ赤にして大爆発、そのまま倒れ、気を失ってしまった。
しおりを挟む
感想 177

あなたにおすすめの小説

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

処理中です...