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18話 Sランクの本気

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「助かりました、ありがとうございます!」

 老女から礼を言われたヘイズは、満ち足りた気持ちで彼女に手を振った。重い荷物を持っていたから、家まで運んであげたのだ。
 やはり、いい事をすると気持ちがいい。心が晴れやかになって、すがすがしい気分になる。

 善行、ヘイズが大好きな言葉だ。自分の行動によって誰かが幸せになるのは、なんて素晴らしい事なのだろうか。
 ヘイズはこれまでの善行を振り返り、自分に感謝してくれた人々の顔を思い返した。
 困っている人達の顔は、見ているだけで胸が痛んでしまう。それを自分の手で、満開の花のような笑顔に変えた時の喜びときたら。特に記憶に新しいのは、大勢の同胞達に善行を施した時だ。

 その時に受けた感謝の言葉の数々を思い出し、ヘイズは微笑んだ。

『や、やめて……やめてぇ!」
『助け、てくれ! ああぁぁぁぁ!!』
『殺さないで……ひぇ……ぐぎゅっ!?』

 ほら、こんなに喜んでくれているじゃないか。
 ヘイズは譲ってもらった沢山の力を試すため、ヴァンパイアの集落を訪れた。その長に実験の旨を伝えたら、『冗談じゃない!』と快く引き受けてくれたのだ。

 ヘイズは感謝しながら、心を込めて同胞達に力を使った。どれも殺傷能力が高く、人に試すには威力が大きすぎるものばかりだから、耐久力のある実験体が必要だったのだ。
 全ては、人々を幸せにするため。誰かを幸せにするためには、自分自身を研鑽しなければならない。自分磨きに協力してくれた同胞達には、感謝するばかりだ。

『我々が何をしたというのだ……! なぜこのような仕打ちをする!?』

 最後まで稽古を付けてくれたヴァンパイアは、丁寧にもそう言ってくれた。ヘイズはお礼も兼ねて、誠意ある返事をした。

『私以外の、誰かの幸せのためです。誰かを幸せにするためには、譲っていただいた技能を使いこなせるようにならねばなりませんので』
『そんな、理由で……! 我々を殺していいと思っているのか!? 貴様に心はないのか!?』

『お優しいのですね、私の心配をなさってくれるなんて。ええ、私にもちゃんと心があります。人々の幸せを願う心があります。私を気遣っていただいて、本当にありがとうございます』

 とても優しいヴァンパイアのために、ヘイズは沢山の能力で彼を殺してあげた。死ぬ間際に彼は娘の名を呟いていた。娘をとても大事に想っていたのだろう。
 だから彼女も助けてあげようと思ったけど、生憎出かけていたようだった。迎えに行こうと思ったら、出先で心無き者に捕まってしまった。

「ああエストさん、私が助けられなくて本当に申し訳ありませんでした。その時丁度、他の人が困っていたので、そちらを優先せざるを得なくて……ですが代わりに、マルクさんに助けを求めておきましたから、お許しください」

 ヘイズの期待通り、マルクはエストを救い出してくれた。エストの役にも立てたし、マルクの役にも立てた。
 でもマルクに迷惑をかけてしまったから、お詫びとしてファンダムで善行を行う事にした。ファンダムには困った人がいっぱい居たから、やり甲斐があった。必要な時に必要な技術を貰いに行ったら……。

『鍛冶の極意? ははっ、簡単には覚えられんよ。お前さんにやる気があるなら教えても……おい、何をする気だ? がはっ!?』
『バリスタも結構、奥が深いんですよね。一朝一夕で身に付けられる物じゃないからこそ楽しい……な、何を……や、何を……あああっ!?』

 この通り、喜んでヘイズに技能を渡してくれた。ファンダムは親切な人がいっぱい居て、皆出し惜しみせずヘイズに力を貸してくれた。
 ここにも、いい人達が大勢居るのですね。
 おかげで沢山の人を幸せに出来た。疫病に関してだって、ヘイズが頼んだら快く協力してくれた。疫病の特効薬、血清を作るには人間の血が必要になる。提供してくれた村人には感謝しかない。

 善行をしたら善行が返ってきて、相互に幸せが訪れる。なんて美しい循環なのだろう。皆が助け合いの精神を持てば、世界は平和になれるんだ。
 気が付くと、ヘイズの周囲に幸せにしてきた人達の幻影が浮かんできた。皆両手を挙げてヘイズを称賛し、口々に「ありがとう!」と叫んできた。

 ああ、こちらこそありがとう。貴方達のおかげで、私もとても幸せな気分になれました。

 全員の顔と名前を憶えている。ヘイズは幻影一人一人に頭を下げ、幸福のあまり身を震わせて絶頂した。
 もっともっと善行を重ねなければ。私はもっと多くの人を幸せにしてあげたいんだ。
 私は数えきれない人に親切にしてきた、差し伸べた手を拒まれた事など一度もない、私の優しさで、救われなかった人は一人も居ない。これまでも、これからも、私は人々のために力を振るわねばならないのだ。

 それこそが、ノブレスオブリージュ……ヴァンパイアの誇り……! 高位種族としてあるべき姿なのだから!
 さぁ、次の迷える羊はどこにいる? 困っている人が居ないか耳を欹てていると、奇妙な噂が聞こえてきた。

「なぁお前知ってるか? なんでもついさっき、かなりやばい魔物が出たらしいんだ」

 冒険者の立ち話で、気になる内容だ。ヘイズはそのまま内容を伺った。

「ああ知ってるよ、ウィードが言ってた。なんか、正体は分からないけど、マルクさんでも手に余るような奴なんだろ?」
「Sランクでも手こずるような奴って、かなりやばいよな」

 マルクさんでも苦しむ相手……これは、放ってはおけません。
 自分でも対処できるか分からないが、全ては困っている人達のため。この身を捧げてでも、件の魔物を倒してみせよう。

 冒険者から話を聞くと、ファンダムから離れた荒野で見つかったそうだ。幸い、そこならば被害は最小限で済む。
 人々のために。その一心でヘイズは現場へ急行した。
 周囲に何もない、寂しい風景が広がっている。これならば労せず見つけられるはずだ。

 貰った技能の中から、探知を選んで探ってみる。すると早速、強大な力を持った影を探知できた。
 なんて凄まじい力だろう、こんな怪物を放置していては、どれだけの被害が出るのか計り知れない。なんとしてもここで駆除しなければ。
 ヘイズは力を使おうとして、途中ではっとした。相手が見知った人だったからだ。

「貴方は……そうか、危険な魔物とあらば、出てこないわけがありませんよね」
「左様。危険な魔物が丁度、目の前に居るからな」

 現れたのは、マルクとエストだった。二人も件の魔物を討伐しに来たのだろう。

「目的は同じということですね。でしたら、共に魔物を倒しましょう」
「その必要はない、お前が聞いた話は嘘だからな。俺の弟子に流布してもらった」
「はて? 嘘とは?」

 首を傾げるヘイズの前に、エストが立ちふさがった。
 こうも簡単に引っかかるとは、単純な奴だ。
 ヘイズは「困った者を放っておけない」という、正義の味方ぶった性質がある。それを利用すれば、狙った場所に誘い込むのは難しくない。セラとウィードに嘘の噂を流してもらい、ヘイズを誘導したのだ。

 エストは奥歯を噛み締め、胸に手を当てた。さぁ、勇気を出せ。マルクの前に、私がこの悪魔に鉄槌を下すんだ。

「……私は、以前からこの方に依頼をしていました。私の大事な方々を奪った仇を、共に討ってくれと。その相手こそ、貴方ですわ。私が殺したくてたまらない張本人!」
「私を殺したい? ふむ、理由を教えていただけませんか? 私には、心当たりがなくて」

 だって、エストの仲間達は皆、望んでヘイズに命を捧げてくれたのだ。そんな乱暴される道理はないはずなのだが……。
 ヘイズは本気でそう思っていた。マルクはくつくつと笑い、

「単刀直入に言おう、彼女は困っているんだ。お前が憎くて憎くて仕方ないから、その恨みを晴らさせろ。そう言っているのさ。困っている人を見過ごせないんだろう? ならば、彼女の望みを果たせないのは、お前の主義に反するんじゃないか?」
「ああ成程、そういう事ですか」

 理由も言われも分からないけど、彼女が苦しんでいるのだけは理解できた。その苦しみから解放されるには、ヘイズの命を差し出さねばならない。
 それなら、喜んで差し出そう。
 ヘイズは跪き、エストに首を差し出した。

「さぁどうぞ、私の命でよければ頂いてください」
「貴方……本気ですの?」
「勿論。貴方が困っているのなら、その苦しみから解放しなければなりません。そのためならば、私の命一つ、喜んで差し出しますよ」

 ヘイズは本気だった。彼女のためになるのなら、自分の命など安い物と本気で思っていた。
 エストは歯が欠けるほどの力で噛み締め、拳を振り上げた。
 こんな、軽々しい奴のために今まで苦しんでいたのか? 自分の命すら大切にしない奴に気を病み、怒りをつのらせていたのか。
 腸が煮えくり返って、体液が沸騰しそうだ。こんな奴、殺して……殺してや……。

「……りませんわ」

 頂点まで昇った怒りが、急激に冷めていく。エストは長い息を吐いて、これまでにないほど侮蔑を込めた眼差しで、怨敵を見下ろした。

「貴方の善意なんて、要りません。貴方に人に手を差し伸べる資格なんかありませんわ」

 明確な拒絶だった。こんな奴、殺す価値なんかない。手を下せば、エストの心に永遠に巣食い、彼女を嘲笑い続けるだろう。
 だから、真っ向からこいつの存在意義を否定してやる。曖昧ではなくはっきりと、ヘイズの想いを拒絶してやる。

「なぜですか? 私を殺さねば、貴方の憎しみは晴れないのでしょう?」
「黙りなさい。貴方の手助けなど必要ありません」
「ですが」
「黙りなさい」
「その……」
「黙れ。貴方は要りませんわ」

 繰り返し拒絶したら、ヘイズの目が揺らいだ。
 彼にとって、初めての経験だった。これまでの人達はヘイズに好意的な人達ばかりだったけど、「お前は要らない」、こんな強い言葉でヘイズを拒絶する人は居なかった。
 そんな馬鹿な、私は善行をしているんだ、嘘に決まってる、私を拒絶するなんて。

「私は困っている貴方を助けたいのです、どうして、そんなに怒っているのですか? お話しいただければ、何でもします。ですからどうか、私を頼ってください」

 ヘイズは手を差し伸べ、その手をエストは、にべもなく払いのけた。
 最早言葉も交わさず、視線だけで拒絶した。ヘイズは呆然とエストを見上げ、悩んだ。
 どうすればいい? 私は何をすればいい? この人を救いたいのに、なんで手を払いのけられる?
 だめだ、このままでは彼女を救えない、私の主義に反してしまう!

「消えなさい。二度と私の前に、汚い顔を見せるな」

 エストは毅然とヘイズを突き放し、踵を返した。そんなの嫌だ、彼女を救えないままなんて、嫌だ!
 ……そうだ、彼女は大事な人達を失って、困っていたじゃないか。
 ならば方法はある。彼女を救う方法は、まだ、ある!

「エストさん、提案があります」

 ヘイズはにこやかに、こう伝えた。

「貴方の大切な方々を、蘇らせてさしあげましょう」

 ヘイズの縋るような提案に、エストは耳を疑った。

「私が得た力の中に、反魂の儀式があります。あれを使えば、貴方の大事な方々を蘇らせられますよ」

 奴が何をしようとしているのか、エストはすぐにわかった。ヴァンパイアの使う呪術に、反魂の儀式と言う物がある。奴はそれを執り行おうと言うのだ。
 だが、反魂の儀式は死者蘇生とは全く非なる物だ。

「反魂の儀式は他者の精神をコピーして、死体に植え付けるだけの物。単なる人形遊びですわ。私の大事な人の真似事をするゾンビを作った所で、どうしようもないでしょう」
「そう、貴方の大事な人を復活させられるのです! これなら貴方を苦しみから解放させられる、今一度貴方の故郷を復興させて、元の生活に戻せます! ああ、なんて素晴らしいんだ!」

 もう受け答えすらできなくなっていた。エストの拒絶により、ヘイズはいたくプライドを傷つけられたらしい。そのせいか、元々支離滅裂だった言動が、よりおかしくなっていた。

「やはり、拒絶こそが一番のカウンターだったようだな」
「貴方の読み通りでしたわね」

 マルクがエストに施した、ヘイズに一撃を与える方法。それが拒絶だ。
 ヘイズとの会話で、マルクは奴が拒絶される事に一切の耐性が無いのを見抜いていた。奴は善行を押し付けるが、必ず相手に一言断りを入れている。相手が自分の善意を受け入れていると認識して、悦に浸ろうとするためだ。

 だから、ヘイズの心に打撃を与えたければ、拒絶すればいい。自分が必要とされないのが、ヘイズにとって一番の苦痛なのだ。

「それを防ぐために、警戒を解く匂いを周囲にまき散らしているわけだ。お節介焼きほど拒絶されるのを嫌がるものだからな」
「マルクさん、貴方も彼女の大切な人を蘇らせたいと思いますよね? 協力したいと思いますよね? 大丈夫です、私がその願いを叶えて差し上げましょう」

 マルクはエストを抱えて後ろに跳んだ。直後、立っていた場所に血の槍が降り注いでくる。

「まずは貴方にエストさんの父親となってもらいましょう、貴方程の人物ならば、エストさんの父親に相応しい。ご安心くださいエストさん、お母様に相応しい人物も、ご友人に相応しい人物も、皆私が見立てて差し上げます。大事な人を失い困っている貴方を、私は決して見捨てません。貴方が無くした物全て、私が元に戻してあげましょう」
「もう、聞く耳持たないという感じですわね」

 エストはため息を吐くと同時に、鼻で笑った。
 自分の一言で、ヘイズは酷く動揺している。奴の心に大きな傷を付けられた、やられっぱなしだったエストが、奴に一矢報いたのだ。

「少しだけ溜飲が下がりましたわ……むざむざ、私の誇りを汚さなくてよかった。ああなるのを見越して、状況を動かしてきましたの?」
「さてな、どうとでも取ってくれて構わないぞ」

 エストから復讐の手伝いを受けてから、マルクはその行為が、彼女の心を傷つけるだろうと考えていた。
 だから口では手伝うとしながらも、彼女自身の手を汚さないよう気を配っていた。その上でエストが納得するような落とし所に落ち着けるよう、手を回していたのだ。

「でも、問題はここからですわ」

 ヘイズの周囲には、多くの人達から奪った力で生成した、ありとあらゆる物が浮遊していた。顔には狂った笑顔が張り付いている。
 ヘイズはマルクを殺す気でいた。自分が奪ったにも関わらず、エストの大事な人達を取り返す、正義のヒーロー気取りで立ち塞がっているのだ。
 止めようにも、エストでは不可能だ。ヘイズの能力は、エストを大きく上回っている。こうなっては、かすり傷も付けられやしないだろう。

「後は任せろ。そのために、俺が居る。ここからは大人の役目だ」

 エストを背に、マルクは立ち上がった。指を鳴らし、その身一つでヘイズに歩いて行く。
 ……二人は、マルクが戦い出したら逃げろと言っていた。でも、最後まで見届けなければ。

 私が始めた戦いの結末を見守るのが、私の責任ですから。
 ヘイズは無数の能力を用いて、一気呵成に襲い掛かってくる。マルクは鼻を掻き、ふと物思いにふけった。

「さて、いつ以来かな。あまりにも久方ぶりで思い出せん」

 直後、マルクの左拳が唸り、

「全力で人をぶん殴るのは、本当に久しぶりだ」

 まばゆい光が発生した。
 遅れて小規模なキノコ雲が上がり、エストが爆風で吹っ飛ばされる。大地は更地となって焼け焦げ、空は雷鳴が轟き、地震が発生している。この世の災害と言う災害が一緒くたに集まって、大宴会を開いていた。
 何が起こったのか分からず、エストは酷く混乱した。土煙が晴れてくると、そこには真っ黒こげになり、無残な屑切れと化したヘイズが転がっていた。

 あまりの光景にエストは口角をひくつかせた。
 マルクが放ったのは、力を抜いた手打ちのパンチ。それなのに、彼の一撃は戦術核並みの爆発を生み出していた。

「え、え……? ……はいぃ!? 貴方の拳中性子でも宿ってんですの!?」
「クリーンな爆発だから心配無用だ。それと、離れていた方がいいぞ。ここに居ると死ぬからな。外に二人が居るから、保護してもらうといい」
「逃げますわよ! 三十六計逃げるに如かずですわー!」

 エストは大急ぎで逃げ出した。カッコつけて「この戦い、見届けますわ!」なんて思ったけど駄目だ、そんなんやったらこっちまで消滅する。
 ヘイズはと言うと、あの一撃でやられておらず、再生能力で復活していた。
 だけども、奴が受けた衝撃は相当な物だったようだ。
 驚愕の表情を浮かべ、大量の汗を垂らしている。マルクの全力を目の当たりにして、体が震えていた。

「こ、これは……なんですか? 貴方、何をしたのですか?」
「単なるパンチさ。さてと、大見得を切った以上、相応しき仕事をせねばならんな」

 マルクはばしんと拳を打ち付けた。
 多くの人を善意の名の下傷つけて、他者が培った努力を奪い、自身のエゴを押し付け続けた、自己中心の極みみたいなヴァンパイア、到底許す事は出来ない。
 ヘイズの顔から余裕が無くなっていた。再び能力を展開し、臨戦態勢を整える。

「上位存在ヴァンパイアと戦えるなんて、光栄の極み。この俺の筋肉が上か、それとも君の無数のスキルが上か。力比べといこうじゃないか」

 マルクは両腕を広げて、悠然と歩きだした。

「貴重な時間を、堪能させてもらうとしよう」

 ヘイズにとっての悪夢が、始まった。
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