2 / 20
2話 人助けに理由はいらんよ
しおりを挟む
マルクは事件後、エストを病院に預けた。
身元を確認した所、エストは名高いヴァンパイアの娘で、樹海奥地にある集落を統治している家の出身だそうだ。要するに、本物のお嬢様である。
昼頃、マルク隊は彼女を訪ねた。経過は良好で、午後にも退院できるそうだ。
「ヴァンパイアって、日の光当たっても問題ないんすか?」
「そんな迷信信じているなんて草、いやおハーブですわぁ。他にも銀の矢とニンニクだって平気ですわよ、私ニンニクたっぷりペペロンチーノが大好物ですわ」
「意外と頑丈なのね、アンデットの上位種族なだけはあるわ」
「それほどでもございますわ。てか貴方、なんでため口になってんですの」
セラはどうも、マルク以外にはこうなるようである。
「世間話はさておき、お世話になりましたわね。助けていただきありがとうございます」
「気にするな、当然のことをしたまでだからな。見舞いの果物と、服を持ってきたぞ。女性の服がボロ布しかないのはあれだしな」
マルクから貰った服を見て、エストは意外な顔をした。中々こじゃれた、エスト好みの服だったから。
「貴方、結構気遣いできますのね」
「礼ならセラに言ってくれ、彼女が見繕ってくれたからな」
おっさんだから、女性が好む物はよくわからん。セラが居てくれて助かる。
エストの手に激痛が走った。左手を見れば、小指が砂になり始めている。
血液切れだ。血を飲まねばならないのだけど、呪いのせいでマルクの劇毒を飲まねばならないわけで。エストはたっぷり悩んでから、マルクに血を求めた。
一滴、一滴舐めればいい。そう自分に言い聞かせるも、
「げぼろしゃあ!!!???」
一滴だけでもゲロ吐くほどのクソ不味さ。口から泡をふいてぶっ倒れ、白目をむいて死の淵を彷徨ってしまう。医者から心肺蘇生を施してもらい、どうにか一命は取り留めた。
こ、このおっさんの血を飲む度に……寿命が削られてしまいますわ……!
「ど、ド畜生ですわ……! こんなにくそまじぃなら、呪いなんて掛けなきゃよかったですわよ!」
「血を分けてもらう立場のくせに生意気だなこいつ」
「まぁ、おかげで俺の血が吸血能力を持った相手に特効だと分かったよ。はっはっは!」
「あらまぁ貴方の助けになったのならば私もなによりですわおほほほほ……なにわろてんねん!?」
ノリツッコミまで完備。ハイスペックなヴァンパイアである。
「解呪の見通しは?」
「全然ですわ。お医者様に診てもらいましたが、どうも解呪できる方がいらっしゃらないようですの……」
「ふむ。従属の呪いと言ったか。他に何か影響は? 内容からして、俺が迂闊な事を言えば無条件で実行する恐れがあるが」
「あ、言われてみれば……試しに、何か適当な指示を出してみてくださいまし」
「では、インクラインフロントレイズをやってみてくれ」
「なんですのそれ?」
三角筋を鍛える筋トレである。
ただ、従属の呪いは指示した者の知識を元に行動させるため、被呪者の知識にない行動も自動的に行わせてしまう呪いだ。
「君に何も起こらないって事は、単純にデメリットのみが付与されたようだな」
「呪いが失敗した影響ですわね、一旦安心ですけど、何やってんですの私は……そもそも! そこのダメ魔法使いが私の呪いを解けなかったのが原因なのですわ! その程度の腕前でよくAランクを名乗れますわね!」
「……ヒール」
セラは笑顔でエストに回復魔法をかけた。アンデットのエストにとって回復魔法は毒物で、危うく死にかけるほどの大ダメージを受けてしまった。
「あらごめんなさい、まだ体調が思わしくないようなので回復魔法をかけてあげたのですけど貴方アンデットだからかえって悪くしてしまいますねわざとじゃないですよわざとじゃうふふふふ」
「こ、こいつ……かなりやべー奴じゃありませんの……!?」
「一応忠告しとくぞ、セラ姉を怒らせるのだけは止めとけ。まじで恐いからこの人」
「何か言ったウィード?」
「なんでもありませんっ!」
マルクはノーコメントを貫いた。激怒したセラはマルクでも手こずるのだ。
「それで、どうして俺を眷属にしようとしたんだ? あの時俺に呪いをかけるのは得策じゃあない、にも拘らず、危険を冒してまで俺を支配しようとしたのはなぜだ?」
「……復讐のためですわ」
エストはシーツを握りしめた。
「私は、一族を殺されたんですの。理由なんて分からない、私達は森の奥で静かに暮らしていただけなのに、そいつは突然私達の村へ押し入って……民も、友達も、両親も、皆殺しにしていったんですの……! 私は両親のおかげで逃げられたのですけど、それでも奴から受けた手傷のせいで行き倒れて……気づけば人間に捕らえられてしまった」
「ヴァンパイアの一族が全滅だと? そいつは随分な相手だな」
ヴァンパイアはアンデットでも高位の種族である。実力はAランク冒険者と同等を誇り、一人倒すのも容易ではない。
エストの話しぶりからして、相手は単独だろう。数十ものヴァンパイアを殺戮した時点で、その力はSランク冒険者並みである可能性が高い。
エストはわななき、唇を噛んだ。
目を瞑れば、はっきりと思い出せる。奴は一族を嗤いながら殺していった。尊厳も、何もかもを踏み躙り、エストの大事な宝物を、全部奪ってしまった。
涙をこぼし、エストは目を拭った。あいつは絶対許さない、この身にかえても奴を、消さなければならないのだ。
「私は何としてもそいつを探し出し、殺さねばなりませんの。でなければ殺された皆が、浮かばれません……! でもそのためには戦力が必要、そこで現れたのが貴方ですわ。Sランク冒険者、「鋼鬼のマルク」は私でも知る超人。貴方を味方にすれば大きな戦力になると踏んだわけですわ」
「そんな事情があったのか、早く話してくれればよかったんだが」
「確かに……あまりに焦りすぎて浅慮な行為をしてしまいましたわ……」
エストは反省するしかなかった。余裕が無かったが故の愚行であるが、時すでに遅しである。
マルクはしばし考え、バシンと膝を叩いた。
「事情は分かった。それで、君はどうする。今後も復讐のために動くのかい?」
「当たり前ですわ! 私にとって一族の皆は、大事な存在なのです。なのに、理由もなく理不尽に奪われたこの怒りは……そいつの命を持ってでなければ注げません! 例え何があろうとも、私は奴を探し出してぶっ殺しますわ。それが私の使命なのですから! 言っておきますが、止めるなんて無駄ですわよ」
「誰が止めると言った? むしろ逆だ。俺も手伝おう」
さっきの質問は意思確認である。マルクからの思わぬ提案にエストは驚いた。
「俺はSランクだ。自慢じゃないが、人脈や情報網、受けられるクエストの質は誰よりも上。君の求める情報を得るのも、仇に近づく機会も多いはずだ。ヴァンパイア一族を全滅させる程の手合い、君だけでは持て余すだろうし、何より危険だ。他の被害者が出る恐れもある以上、このマルク、全面的に協力させてもらおう」
「え、え? い、いいんですの? だって、冒険者ってこんな私刑めいた依頼なんてご法度なんじゃありませんの? 何より、今さら感半端ないですけど、貴方に多大な迷惑をかけてしまいますわよ? 相手は顔は覚えてますけど、名前の分からない輩ですし、それに私、ヴァンパイアですし……人じゃない奴の頼みなんて聞く義理は……」
「人助けに理由は要らんよ! はっはっは!」
エストの言い訳を、マルクは豪快に笑い飛ばした。こんなにもあっさりSランクの協力が得られるなんて、願ったりではあるのだが。
「ぱ、パーティの方々は、よろしいんですの? さっきから私、失礼な発言ばっかりしてますけど、それでも助けてくださりますの?」
「旦那が決めたなら俺はついて行くだけだよ、それに君、美人だしね。見捨てる理由はない!」
「マルク様の決断なら、私も拒否はしないわ。だけど、貴方を信用するわけにはいかないから。場合によっては私が処す、いいわね」
「お、お心遣い……感謝しますわ……!」
最強のSランク冒険者を味方に出来たのは、エストにとってこの上ない収穫であった。
身元を確認した所、エストは名高いヴァンパイアの娘で、樹海奥地にある集落を統治している家の出身だそうだ。要するに、本物のお嬢様である。
昼頃、マルク隊は彼女を訪ねた。経過は良好で、午後にも退院できるそうだ。
「ヴァンパイアって、日の光当たっても問題ないんすか?」
「そんな迷信信じているなんて草、いやおハーブですわぁ。他にも銀の矢とニンニクだって平気ですわよ、私ニンニクたっぷりペペロンチーノが大好物ですわ」
「意外と頑丈なのね、アンデットの上位種族なだけはあるわ」
「それほどでもございますわ。てか貴方、なんでため口になってんですの」
セラはどうも、マルク以外にはこうなるようである。
「世間話はさておき、お世話になりましたわね。助けていただきありがとうございます」
「気にするな、当然のことをしたまでだからな。見舞いの果物と、服を持ってきたぞ。女性の服がボロ布しかないのはあれだしな」
マルクから貰った服を見て、エストは意外な顔をした。中々こじゃれた、エスト好みの服だったから。
「貴方、結構気遣いできますのね」
「礼ならセラに言ってくれ、彼女が見繕ってくれたからな」
おっさんだから、女性が好む物はよくわからん。セラが居てくれて助かる。
エストの手に激痛が走った。左手を見れば、小指が砂になり始めている。
血液切れだ。血を飲まねばならないのだけど、呪いのせいでマルクの劇毒を飲まねばならないわけで。エストはたっぷり悩んでから、マルクに血を求めた。
一滴、一滴舐めればいい。そう自分に言い聞かせるも、
「げぼろしゃあ!!!???」
一滴だけでもゲロ吐くほどのクソ不味さ。口から泡をふいてぶっ倒れ、白目をむいて死の淵を彷徨ってしまう。医者から心肺蘇生を施してもらい、どうにか一命は取り留めた。
こ、このおっさんの血を飲む度に……寿命が削られてしまいますわ……!
「ど、ド畜生ですわ……! こんなにくそまじぃなら、呪いなんて掛けなきゃよかったですわよ!」
「血を分けてもらう立場のくせに生意気だなこいつ」
「まぁ、おかげで俺の血が吸血能力を持った相手に特効だと分かったよ。はっはっは!」
「あらまぁ貴方の助けになったのならば私もなによりですわおほほほほ……なにわろてんねん!?」
ノリツッコミまで完備。ハイスペックなヴァンパイアである。
「解呪の見通しは?」
「全然ですわ。お医者様に診てもらいましたが、どうも解呪できる方がいらっしゃらないようですの……」
「ふむ。従属の呪いと言ったか。他に何か影響は? 内容からして、俺が迂闊な事を言えば無条件で実行する恐れがあるが」
「あ、言われてみれば……試しに、何か適当な指示を出してみてくださいまし」
「では、インクラインフロントレイズをやってみてくれ」
「なんですのそれ?」
三角筋を鍛える筋トレである。
ただ、従属の呪いは指示した者の知識を元に行動させるため、被呪者の知識にない行動も自動的に行わせてしまう呪いだ。
「君に何も起こらないって事は、単純にデメリットのみが付与されたようだな」
「呪いが失敗した影響ですわね、一旦安心ですけど、何やってんですの私は……そもそも! そこのダメ魔法使いが私の呪いを解けなかったのが原因なのですわ! その程度の腕前でよくAランクを名乗れますわね!」
「……ヒール」
セラは笑顔でエストに回復魔法をかけた。アンデットのエストにとって回復魔法は毒物で、危うく死にかけるほどの大ダメージを受けてしまった。
「あらごめんなさい、まだ体調が思わしくないようなので回復魔法をかけてあげたのですけど貴方アンデットだからかえって悪くしてしまいますねわざとじゃないですよわざとじゃうふふふふ」
「こ、こいつ……かなりやべー奴じゃありませんの……!?」
「一応忠告しとくぞ、セラ姉を怒らせるのだけは止めとけ。まじで恐いからこの人」
「何か言ったウィード?」
「なんでもありませんっ!」
マルクはノーコメントを貫いた。激怒したセラはマルクでも手こずるのだ。
「それで、どうして俺を眷属にしようとしたんだ? あの時俺に呪いをかけるのは得策じゃあない、にも拘らず、危険を冒してまで俺を支配しようとしたのはなぜだ?」
「……復讐のためですわ」
エストはシーツを握りしめた。
「私は、一族を殺されたんですの。理由なんて分からない、私達は森の奥で静かに暮らしていただけなのに、そいつは突然私達の村へ押し入って……民も、友達も、両親も、皆殺しにしていったんですの……! 私は両親のおかげで逃げられたのですけど、それでも奴から受けた手傷のせいで行き倒れて……気づけば人間に捕らえられてしまった」
「ヴァンパイアの一族が全滅だと? そいつは随分な相手だな」
ヴァンパイアはアンデットでも高位の種族である。実力はAランク冒険者と同等を誇り、一人倒すのも容易ではない。
エストの話しぶりからして、相手は単独だろう。数十ものヴァンパイアを殺戮した時点で、その力はSランク冒険者並みである可能性が高い。
エストはわななき、唇を噛んだ。
目を瞑れば、はっきりと思い出せる。奴は一族を嗤いながら殺していった。尊厳も、何もかもを踏み躙り、エストの大事な宝物を、全部奪ってしまった。
涙をこぼし、エストは目を拭った。あいつは絶対許さない、この身にかえても奴を、消さなければならないのだ。
「私は何としてもそいつを探し出し、殺さねばなりませんの。でなければ殺された皆が、浮かばれません……! でもそのためには戦力が必要、そこで現れたのが貴方ですわ。Sランク冒険者、「鋼鬼のマルク」は私でも知る超人。貴方を味方にすれば大きな戦力になると踏んだわけですわ」
「そんな事情があったのか、早く話してくれればよかったんだが」
「確かに……あまりに焦りすぎて浅慮な行為をしてしまいましたわ……」
エストは反省するしかなかった。余裕が無かったが故の愚行であるが、時すでに遅しである。
マルクはしばし考え、バシンと膝を叩いた。
「事情は分かった。それで、君はどうする。今後も復讐のために動くのかい?」
「当たり前ですわ! 私にとって一族の皆は、大事な存在なのです。なのに、理由もなく理不尽に奪われたこの怒りは……そいつの命を持ってでなければ注げません! 例え何があろうとも、私は奴を探し出してぶっ殺しますわ。それが私の使命なのですから! 言っておきますが、止めるなんて無駄ですわよ」
「誰が止めると言った? むしろ逆だ。俺も手伝おう」
さっきの質問は意思確認である。マルクからの思わぬ提案にエストは驚いた。
「俺はSランクだ。自慢じゃないが、人脈や情報網、受けられるクエストの質は誰よりも上。君の求める情報を得るのも、仇に近づく機会も多いはずだ。ヴァンパイア一族を全滅させる程の手合い、君だけでは持て余すだろうし、何より危険だ。他の被害者が出る恐れもある以上、このマルク、全面的に協力させてもらおう」
「え、え? い、いいんですの? だって、冒険者ってこんな私刑めいた依頼なんてご法度なんじゃありませんの? 何より、今さら感半端ないですけど、貴方に多大な迷惑をかけてしまいますわよ? 相手は顔は覚えてますけど、名前の分からない輩ですし、それに私、ヴァンパイアですし……人じゃない奴の頼みなんて聞く義理は……」
「人助けに理由は要らんよ! はっはっは!」
エストの言い訳を、マルクは豪快に笑い飛ばした。こんなにもあっさりSランクの協力が得られるなんて、願ったりではあるのだが。
「ぱ、パーティの方々は、よろしいんですの? さっきから私、失礼な発言ばっかりしてますけど、それでも助けてくださりますの?」
「旦那が決めたなら俺はついて行くだけだよ、それに君、美人だしね。見捨てる理由はない!」
「マルク様の決断なら、私も拒否はしないわ。だけど、貴方を信用するわけにはいかないから。場合によっては私が処す、いいわね」
「お、お心遣い……感謝しますわ……!」
最強のSランク冒険者を味方に出来たのは、エストにとってこの上ない収穫であった。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
元Sランク冒険者の元に、突然やってきたのは幼女とゴーレムだった。
高殿アカリ
ファンタジー
元Sランク冒険者であるレオンの前に、突然現れたのは一人の幼女とゴーレムだった。
彼女の手に持っていた手紙には、魔女であるレオンの姉からただ一言だけが記されていた。
『私の助手だ。訳あってそちらに送る。』
訳あり幼女メグとゴーレムのディックがやってきたことで、のんびりと隠居生活を送っていたレオンの日常は変わってゆく。
ほっこりまったり、脳筋おっさんと幼女たちの同居生活がいざ開幕!
Twitter⇒@akari_takadono
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる