ち○○で楽しむ異世界生活

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 「あっあっ・・・また・・・またイキます・・・んっ・・・ああっ!」
 相変わらずリザの絶頂は声が大きい。
 ラドヴィッツ領をあとにして、屋敷に帰ったらリザに求められた。この屋敷の中で女性からお相手をせがまれるのは珍しい。俺の屋敷である以上、抱く女性は俺が選ぶことが不文律になっている。最近はサーシャからリザへの仕事が多く、リザが屋敷を空けることも多々あった。よく働いているようなので、ご褒美に抱くことにした。
 ラドヴィッツの屋敷で細君からもらった洋服がことのほか気に入ったらしい。白を基調としてレースをあしらったドレスにわざわざ着替えてから俺の寝室へ入ってきた。ラドヴィッツの言動に集中していなければいけなかったのできちんと見ていなかったが、白い玉の髪留めとドレスの色がよく似あっている。いつも着ている服よりも胸の大きさが引き立つようなドレスなんだよな。

 リザはいつもと趣向を変えようと着衣のまま始めようとしたが、途中で脱がせた。
 肌が波打つ姿が見られないのでは、こちらのやる気が削がれる。立てた俺の膝に手を付き身体を支えながら、リザは俺の上で絶頂を迎えた。まだ続けて動こうとしているが、下半身に力が入らないみたいだな。少し上体を上げて、リザの腰を支えて休ませる。
 「最近はよく働いてくれていたみたいだね」
 会話はできるのかな?
 「サーシャ様が仕事を少しずつ私に分けているようなのです・・・んんっ!」
 ちょっとだけポイントに当たってこすられたか。痙攣している時にはこういうこともある。
 「サーシャがリザに期待しているのかな?」
 「少しずつ引き継ぎをされようとしているのだと思います。サーシャ様にばかりお仕事と責任が集中していましたから・・・ふっ!」
 会話とセックスは分けた方がいいな。
 「続けて動けるか?」
 「やります」
 まだ痙攣している途中だが、リザにここまでやる気があると手心を加える気にもならないな。

 リザは両手を自分の背中へと向け身体を反らし、床に手をついて支える。
 あらわになった胸を揺らせ自分の身体を見せつけるような騎乗位がリザの好みだ。強烈な快感で腕に力が入らなくなりそうなものなのだが、リザはこの体位で十回程度は絶頂まで楽しむ。肉体の美しさに自信があるのだから、俺に行為の最中の肢体を見せたいのだろう。
 手を伸ばしてリザの胸を支えるようにそっと置く。ピストンではなくグラインドで動くので、胸はそれほど跳ね上がらずに俺の手の中で感触を楽しめる。乳輪の周辺を指先でなぞるように刺激すると、強い刺激が欲しくなって乳首を愛撫するようにリザはねだってくる。
 「乳首・・・胸の先まで可愛がってください」
 「うん、いっぱいお願いしますって言えたらしてあげるね」
 性感帯を攻められることもスキだが、焦らされてねだるというのもリザはスキだ。言葉で求めたものを俺に与えてもらえるのが嬉しいらしい。

 今日はリザの中の具合がいいな。
 騎乗位のまま深くイって痙攣していたせいか、リザの中は不規則にちんこが締め付けられて心地いい。自分の身体を騎乗位では支え切れなくなると、リザは抱き付き騎乗位へと変えてからキスをしてきた。荒れた呼吸をふりかけながら俺の唇をむさぼり、それに応じる。
 いつも通りのリザがお好みのコースだ。
 リザが力尽きるまで騎乗位を愉しんだら、抱き付き騎乗位から後背位へ体位を変える。そのまま数回絶頂に達したら、限界を感じるまで潰れ後背位で求め続ける。
 いつもなら痙攣の仕方が危険だと思ったら止めるんだけれど・・・
 「・・・アラヒト様?」
 動きを止めたまま、なにも言わずに抜かないのでリザの方が異変を感じたらしい。
 「ちょっと危ないかもしれないけれど、いつもよりたくさんイってもらってもいいかな?」
 「アラヒト様がなさりたいようになさってください」
 甘い声で懇願するように導かれた。初めてだけれど試してみるか。

 そのまま潰れ後背位でリザを突き上げる。
 普段なら躊躇なくセックスを止めるほどの危険な領域にまで入ってきた。
 脇の下から滴る汗がシーツに染みを作っているのが目に入る。リザの痙攣はいつもよりも大きく、心なしか絶頂にまで至る時間が短い。リザの喘ぎ声はいつもより大きくなり、自分で声の大きさに気づいたのかシーツに顔をうずめて声を殺そうとするが、殺しきれずに漏れ出ている。
 いつもと違うのは中の状態だ。痙攣が止まらずに入り口や中で脈動しながら不規則にちんこを締め続けている。この刺激が新しい発想を与えてくれた。
 女性が奥で絶頂を迎えられるようになったとする。次のステップでは女性が中で痙攣するまで何度も絶頂を迎えられるようにする。そして最後には、ちんこを刺激できるほど中の痙攣を激しくするためにイカせ続け、その刺激で男が射精をする。ここまで至るというのがセックスの本来のやり方のような気がしてきた。

 女性さえ奥でしっかりとイケれば俺の射精などどうでもいいと思っていたけれど、仮にこういう射精の作法みたいなものがあるのだとしたらきちんと則った方がいいだろう。
 試しにとやってみたはいいものの、これはスリリングだ。
 跳ね上がる腰の動きが激しい。リザの上に圧しかかってある程度腰を押さえつけないと、ちんこが折れるんじゃないかと思うほど痙攣する。一方でちんこを締めつける刺激には不規則な緩急があり、締め付けられたと思えばゆっくりと包まれ、かと思うとビクンビクンと軽く叩くような刺激を与えてきて俺を興奮させる。
 リザとサーシャはもう何回イったのか数えなくなったんだよな。女性がたくさんイケるようになったり、深くイケるようになったら、その先にまだ性の営みの深淵があるかもしれない。
 だとしたらこれがその正解かもしれない。
 リザの痙攣を身体に圧し掛かることで押さえつけ、ひたすら射精に集中する。何度も何度もリザは絶頂を迎えて声を挙げ尻を跳ねあげ中を繰り返し痙攣させたが、ただただ突いた。自分の玉が射精に向けてぐっと引き上がって来たことが分かる。
 「リザの中に出すよ」
 リザは返事をしたようだが、喘ぎ声と入り混じってなにを言っているのか分からない。
 痙攣するリザの中に射精をしたら、これこそが正しい射精という気分になった。
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