ち○○で楽しむ異世界生活

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 リザは俺の額にキスをすると、そのまま頭を移動させ首から鎖骨へと舌を這わせる。
 口から出される吐息はうっすらと桃のような香りを漂わせながら、俺の肌を直接くすぐる。鎖骨のかたちを舌に憶えさせるかのように上下し、急ぐことなくゆっくりと丁寧に俺の身体を味わってゆく。長い髪はいつもの髪留めで綴じられたままだが、髪先が肉体をくすぐるままにさせていた。たまにちゅっちゅっと音を立てて俺の身体を吸う。
 「上手になったね、リザ。興奮してきた」
 リザの頭を撫でながら前戯に集中する。
 「ありがとうございます」
 ことばと同時にリザは俺の身体に吐息をかけてゆく。
 そういえばこうやって女性主導でセックスをするのも久しぶりな気がする。イカせることがセックスの目的になってしまうと、どうしても女性の感度の方が気になって俺が攻めることが多くなる。
 諜報員としてどこぞの寝所に潜り込むのが仕事なのだ。
 この程度の技術はもともとリザも持っていたかもしれないな。

 リザの碧い瞳は俺の目をじっくりとみつめて外れることが無い。
 訓練された女性のやり方だな。
 相手の目を見て、俺のどこが気持ちいいのか探ってゆく。肌の波立ちやこぼれる吐息からもしっかりと情報を逃さない。なにをどうすることが相手にとって気持ちのいいことなのか、探り、試し、繰り返す。上目遣いで女性から見つめられると、男は勝手に好意が湧いて来るという心理もうまく使っている。
 俺はリザの頭を撫で続ける。どうにも情が湧いてきてしまうよなぁ。せっかく開発したのに諜報などに使うのが勿体ないような気もするが、ペテルグが国として安定するまでは彼女のような人間は必要不可欠だ。決して表に出ることは無いが、彼女たちの働きで数万の命を救うことだってあるだろう。
 この世界においてはセックスもまた戦争のいち形態なのだ。

 リザの舌が少しずつ降りてくる。
 鎖骨や喉ぼとけを味わったリザの舌は、音を立てて肩にキスをしてわきの下から脇腹へとゆっくりと伝ってゆく。ぷっくりと膨らんできた乳首の感触が太ももを刺激し続けるのを感じる。
 乳首を経由しないこのやり方は・・・
 「もしかして俺の真似かな?」
 「気づかれましたか?私もこういう攻められ方をされたら心地よくって・・・」
 人間の身体が触覚を通じて外部から信号を受け取れる場所というのは決まっている。その中でも特に神経が密集しているのが手足の指先、耳、唇、舌、性器。相手を性的快感に追い込むにはここを利用する方法がまず第一だ。
 二つ目の方法は筋肉自体をうまく刺激する方法にある。筋肉の繊維方向を憶え、時には繊維に沿うように舌を走らせ、時には繊維方向に対して直角に刺激する。マッサージを前戯に転用するようなものだ。
 リザは俺を真似て筋肉を刺激する。指で、舌で、唇で。
 たまに音を立ててキスをして、好意と服従を表現する。

 リザの舌は脇腹から腹筋へと移動してきた。同時にリザの細い金髪がブラシのように太ももをこすって刺激していく。これはため息が出てしまうな。女性の毛先は痛むが、うまく男の身体の上で転がせたら髪というのは性的に強力な武器だ。
 舌を押し付けるように腹筋周辺を刺激してくる。これも俺のやり方だ。俺の脇腹を舌で何往復もさせながら吐息をかけてはたまにキスをする音が聞こえる。
 脇腹から腰骨へ。
 鎖骨同様、腰骨のように出っ張った部分というのも刺激させるとクセになる気持ち良さだ。人によってはくすぐったいだけだろうが、リズムを変えて開発をしてやれば立派な性感帯になる。

 「もう十二分に元気になられましたね」
 リザは攻めるのも上手だ。元気になったどころか早くリザの中に入れたくて仕方が無い。
 「私の中に入れてもよろしいでしょうか?」
 「うん、頼む」
 「失礼します」
 リザはにっこりと微笑むと、見せつけるようにゆっくりと自分の中へと導いた。
 甘美の瞬間にリザの表情がほころぶ。
 リザの足はカエルのように開かれ、接合部を見せるように上下のピストン運動を開始する。俺の足はかかとを曲げてシーツを掴むように踏ん張る。括約筋を閉めて、リザの動きと内側を堪能する。
 リザの碧い瞳は変わらず俺を見つめている。隣に寝ているリタを起こさないように声を殺しながら腰を動かすと、リタの豊満な乳房も上下に揺れる。疲れてリザの動きがゆっくりになったら括約筋をゆるめ、俺も休む。
 「キスしてくれ」
 リザは返事もしないまま抱き付いてきて、俺の歯ぐきまで舌をねじ込まれる。歯の一本一本を愛撫するように、丁寧にやさしく、ゆっくりと口の中を刺激してゆく。また固くなってしまった。
 
 うーん。やっぱり俺も動きたいな。
 体位を変えないまま、リザのポイントを刺激していく。足を踏ん張り、リザの背骨側のポイントを見つけたらそのままこする。
 リザも俺の動きに呼応するように腰を振り出す。声が出そうになるので、リザは自分で自分の口を手で覆った。口で呼吸すると声が出そうなのでリザは鼻で呼吸することにしたようだが、荒くなってゆく鼻息が発情しているようでより俺を興奮させる。
 しばらく俺が下から攻めていたが、この体位ではリザがイカなそうだなぁ。微妙にポイントからズレている。背中側についていると普通の騎乗位では難しいみたいだ。抱き付き騎乗位のように微調整ができないと難しいか。
 いったん動きを止めて小休止する。イカないと分かって腰を振っていると中折れしそうになる。

 リザが抱き付き騎乗位へと体位を変え、俺の耳元でささやいてきた。
 「アラヒト様・・・私の中へください。このまま・・・」
 俄然ちんこも俺もやる気が出てきた。なにも言わずに腰を乱暴に振り続ける。
 そもそもちんこというものは男の意志とはまったく無関係に興奮する。ちんこの意志が優先してしまうと、まぁその刺されて死んだりする修羅場になったりするわけだ。
 リザは俺の耳たぶをしゃぶりながら、何度もねだってくる。
 「ください・・・ください・・・ください・・・」
 リザがイキそうな反応を見せた。興奮してちんこの角度が変わったことで、リザのポイントもこすられていることが分かる。
 「イキます・・・イクっ・・・イク・・・」
 リザが果てる姿で俺の方もイキそうになる。
 痙攣するリザの身体を全身で味わいながら、俺はリザの中に出した。
 
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