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森の奥にあった学園への入学
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森の奥に進むとそこには、学校らしき建物があった。すると人の殺気がしたた神理は、地面に手をつき人数を確認した。
「2時の方向に3人、4時の方向から2人、9時の方向から1人…」
それを確認して立ち上がる。するとその瞬間9時の方向にいた敵が刀を手に取り迫ってきた。すぐに反応し刀を夜月で受ける、質問をした。
「なかなかの腕だな。私の名は、殺し屋矢柄弥一だ!貴様、名は。」
「私は、式村学園防衛班隊長霊石弥生だ!」
相手は女のようだった。霊石の腕に傷を付けた神理は、霊石を夜月で押し出すとやれる!そう思い前に踏み込んだ。しかし、後ろに4時の方向にいた1人が入り込み背中を切られた。
「もう死ぬのか…早かったな…」
そう思いつつ意識がなくなった。目を覚ました神理は、何かの建物の中で椅子に拘束されていた。それに目一杯に暴れ、叫んだ。
「どこだここは!はなせ!」
「ここは、式村学園生徒指導室だ。君には、この学園に入ってもらう。君に拒否権は、ない」
すると奥から霊石が出てきた。
「…わかったよ。まだ僕は、死ねないからね」
その場でそう答えた。その瞬間霊石は、神理の腹を思い切り殴り気絶させた。
「…き、…さ、ま…」
約1時間後に神理は、目覚めた。その時むねのあたりに違和感があることに気づき視線を向ける。
「!?」
神理は、女になっていたのだ。
「なっ、なっ、なんだこれは!!」
そう叫んだ。いや、叫ぶしかなかった。叫んだら制服を持った霊石がやって来た。
「君に恨みを持っている生徒もいる。今後は、夜月闇と名乗れ。あぁそれと薬を投与させてもらった」
「わかったよ…」
渋々制服に着替え、理事長室に入った。
「あなたが雪吹ちゃんの弟子なんだね。私は、雪吹ちゃんと同級生で式村学園理事長の式村皐月よ。」
「あなたのクラスは、2年月組ね。」
理事長は続けざまに言った。月組と言う言葉を聞くとすぐに霊石が反応した。
「!?」
「何を言っているんですか理事長!何故いきなりエースの月組にいれるんですか!!」
霊石はそうと叫ぶ。が、それに理事長は、まるで小さな子供にお説教をするように冷静に返した。
「理由は簡単、伝説の殺し屋夏瀬波雪吹の弟子で現役の伝説級の殺し屋漆黒の死神でしかも実戦で霊石弥生に傷を付けたのよ。これは、もう間違いなく月組行きでしょ」
「ぐぐっ…」
霊石もこれには、反論できずに納得した。
理事長の挨拶が済むと神理は、月組に案内された。2年月組は、式村学園の2年生の中からの殺し屋の中から選び抜かれた者だけが配属になるクラスだ。
「本日より入学いたしました夜月闇です。よろしくお願いします。」
そう短く自己紹介し、席に着いた。そして、休み時間になると夜月の席の周りに人が集まってきて
「入学そうそう月組入り?すごいね。」
「霊石隊長に傷をつけれたってほんと?」
やら聞かれて困っていると一人の学生、如月玲香が仲裁し、夜月の手を引っ張って体育館裏に連れて行った。
「夜月さん困ってるじゃない」
「夜月さんこっちへ!」
──────────
「ありがとう」
体育館裏につくなり、お礼を言った。
「何でこの学園に来たの?」
玲香は転入理由を聞いてきた。
「私はさ、家族を殺した殺し屋を殺してこの学園に逃げてきたんだ」
「私も同じようなものね。殺し屋をやっていた兄の如月涼介を殺した矢柄弥一に復讐するためにこの学園に来たの」
そう言ってペンダントの写真を見せてくれた。そこには、組織にいた頃の相棒であり、親友の如月涼介がいた。涼介は、組織への裏切りの容疑で夜月闇が、始めて殺した人物だった。
「君は、殺す相手が親友でも殺す覚悟は、あるか?」
「えぇ、もちろん。なぜこんな事を聞くの?」
「何となくだよ」
そう話を流した。
「次は、実技だよ、急ごう。」
そう言って玲香の手を引っ張ってクラスに戻ると着替えを済ませ、次の射撃訓練に向かった。訓練場では、L96A1スナイパーライフルを使っていた。
「撃ち方用意!準備ができたて者から撃て!」
教官がそう指示を出した。すると神理は、慣れた手つきで弾込めを済ませ、照準をつけ、撃った。それは、的のど真ん中を撃ち抜いた。撃つまでの時間は、約十秒弱だった。
「速いし正確に的を撃ち抜いている。すっ、凄すぎる」
その速さに教官もあっけに取られてしまっていた。射撃訓練だけだったためその日は、寮に帰った。寮は二人で一つの部屋だ。神理は、秘密を知られるといけないため霊石隊長と同室になった。その次の日は、格闘訓練、剣術訓練、戦術訓練があり全て1位で突破した。ある日の休み時間、月組に生徒会長がやって来て神理に、決闘を申し込んできた。その内容は、今日の放課後体育館裏で剣術で勝負だそうだ。神理が勝利したら2代目生徒会長に就任させて神理が敗北したら生徒会長の補佐官をしろと言うものだった。
「わかりました。ではまた、放課後に」
放課後体育館裏で生徒会長と神理が決闘をし、激しい戦いの末、神理が勝利した。この次の日生徒会長は、辞任し2代目生徒会長に就任した。神理は、戦闘訓練に力を入れた。
「私は、夜月闇では、ない。私の本当の名は、殺し屋矢柄弥一だ!恨みのある奴は、私を倒してみろ!」
2代目生徒会長に就任してから2ヶ月がたったある日、神理は、集会を開き秘密を話した。神理に3人挑んできたが全員を、夜月で倒した。
「何で、何で兄さんを殺した!あの優しい兄さんを」
その次に玲香が涙を流して刀を持ち向かって来た。神理は、その攻撃を避けようとせずに受けた。玲香の刀は、神理の体の中心を貫通していた。玲香は、
「なんで…!…なんで、こんなに容易く死ぬのよ!矢柄弥一!!」
それに玲香は叫んだ。
「す…ま…な…かった…」
それをかすれていく意識の中、神理はそう言って息を引き取った。神理の死に顔は、なぜか笑顔だった。多分だが師匠と妹そして死んでいった仲間に会えたんだと思う。そのあと部屋に戻ると玲香の机の上に如月玲香と宛てられた手紙があった。その内容は、
「如月さん。如月涼介は、私が殺し屋をしていた時唯一の相棒で親友でもあった。涼介を殺したのは、組織が裏切りの容疑で殺す命令を出したからだ。夜月とL96A1スナイパーライフルは、君に譲る。そしてに如月玲香、君を三代目生徒会長に任命する。最後になったがすまなかったそしてありがとう」
そう締めくくってあった。玲香は、一晩中手紙を抱きしめ泣いた。
「2時の方向に3人、4時の方向から2人、9時の方向から1人…」
それを確認して立ち上がる。するとその瞬間9時の方向にいた敵が刀を手に取り迫ってきた。すぐに反応し刀を夜月で受ける、質問をした。
「なかなかの腕だな。私の名は、殺し屋矢柄弥一だ!貴様、名は。」
「私は、式村学園防衛班隊長霊石弥生だ!」
相手は女のようだった。霊石の腕に傷を付けた神理は、霊石を夜月で押し出すとやれる!そう思い前に踏み込んだ。しかし、後ろに4時の方向にいた1人が入り込み背中を切られた。
「もう死ぬのか…早かったな…」
そう思いつつ意識がなくなった。目を覚ました神理は、何かの建物の中で椅子に拘束されていた。それに目一杯に暴れ、叫んだ。
「どこだここは!はなせ!」
「ここは、式村学園生徒指導室だ。君には、この学園に入ってもらう。君に拒否権は、ない」
すると奥から霊石が出てきた。
「…わかったよ。まだ僕は、死ねないからね」
その場でそう答えた。その瞬間霊石は、神理の腹を思い切り殴り気絶させた。
「…き、…さ、ま…」
約1時間後に神理は、目覚めた。その時むねのあたりに違和感があることに気づき視線を向ける。
「!?」
神理は、女になっていたのだ。
「なっ、なっ、なんだこれは!!」
そう叫んだ。いや、叫ぶしかなかった。叫んだら制服を持った霊石がやって来た。
「君に恨みを持っている生徒もいる。今後は、夜月闇と名乗れ。あぁそれと薬を投与させてもらった」
「わかったよ…」
渋々制服に着替え、理事長室に入った。
「あなたが雪吹ちゃんの弟子なんだね。私は、雪吹ちゃんと同級生で式村学園理事長の式村皐月よ。」
「あなたのクラスは、2年月組ね。」
理事長は続けざまに言った。月組と言う言葉を聞くとすぐに霊石が反応した。
「!?」
「何を言っているんですか理事長!何故いきなりエースの月組にいれるんですか!!」
霊石はそうと叫ぶ。が、それに理事長は、まるで小さな子供にお説教をするように冷静に返した。
「理由は簡単、伝説の殺し屋夏瀬波雪吹の弟子で現役の伝説級の殺し屋漆黒の死神でしかも実戦で霊石弥生に傷を付けたのよ。これは、もう間違いなく月組行きでしょ」
「ぐぐっ…」
霊石もこれには、反論できずに納得した。
理事長の挨拶が済むと神理は、月組に案内された。2年月組は、式村学園の2年生の中からの殺し屋の中から選び抜かれた者だけが配属になるクラスだ。
「本日より入学いたしました夜月闇です。よろしくお願いします。」
そう短く自己紹介し、席に着いた。そして、休み時間になると夜月の席の周りに人が集まってきて
「入学そうそう月組入り?すごいね。」
「霊石隊長に傷をつけれたってほんと?」
やら聞かれて困っていると一人の学生、如月玲香が仲裁し、夜月の手を引っ張って体育館裏に連れて行った。
「夜月さん困ってるじゃない」
「夜月さんこっちへ!」
──────────
「ありがとう」
体育館裏につくなり、お礼を言った。
「何でこの学園に来たの?」
玲香は転入理由を聞いてきた。
「私はさ、家族を殺した殺し屋を殺してこの学園に逃げてきたんだ」
「私も同じようなものね。殺し屋をやっていた兄の如月涼介を殺した矢柄弥一に復讐するためにこの学園に来たの」
そう言ってペンダントの写真を見せてくれた。そこには、組織にいた頃の相棒であり、親友の如月涼介がいた。涼介は、組織への裏切りの容疑で夜月闇が、始めて殺した人物だった。
「君は、殺す相手が親友でも殺す覚悟は、あるか?」
「えぇ、もちろん。なぜこんな事を聞くの?」
「何となくだよ」
そう話を流した。
「次は、実技だよ、急ごう。」
そう言って玲香の手を引っ張ってクラスに戻ると着替えを済ませ、次の射撃訓練に向かった。訓練場では、L96A1スナイパーライフルを使っていた。
「撃ち方用意!準備ができたて者から撃て!」
教官がそう指示を出した。すると神理は、慣れた手つきで弾込めを済ませ、照準をつけ、撃った。それは、的のど真ん中を撃ち抜いた。撃つまでの時間は、約十秒弱だった。
「速いし正確に的を撃ち抜いている。すっ、凄すぎる」
その速さに教官もあっけに取られてしまっていた。射撃訓練だけだったためその日は、寮に帰った。寮は二人で一つの部屋だ。神理は、秘密を知られるといけないため霊石隊長と同室になった。その次の日は、格闘訓練、剣術訓練、戦術訓練があり全て1位で突破した。ある日の休み時間、月組に生徒会長がやって来て神理に、決闘を申し込んできた。その内容は、今日の放課後体育館裏で剣術で勝負だそうだ。神理が勝利したら2代目生徒会長に就任させて神理が敗北したら生徒会長の補佐官をしろと言うものだった。
「わかりました。ではまた、放課後に」
放課後体育館裏で生徒会長と神理が決闘をし、激しい戦いの末、神理が勝利した。この次の日生徒会長は、辞任し2代目生徒会長に就任した。神理は、戦闘訓練に力を入れた。
「私は、夜月闇では、ない。私の本当の名は、殺し屋矢柄弥一だ!恨みのある奴は、私を倒してみろ!」
2代目生徒会長に就任してから2ヶ月がたったある日、神理は、集会を開き秘密を話した。神理に3人挑んできたが全員を、夜月で倒した。
「何で、何で兄さんを殺した!あの優しい兄さんを」
その次に玲香が涙を流して刀を持ち向かって来た。神理は、その攻撃を避けようとせずに受けた。玲香の刀は、神理の体の中心を貫通していた。玲香は、
「なんで…!…なんで、こんなに容易く死ぬのよ!矢柄弥一!!」
それに玲香は叫んだ。
「す…ま…な…かった…」
それをかすれていく意識の中、神理はそう言って息を引き取った。神理の死に顔は、なぜか笑顔だった。多分だが師匠と妹そして死んでいった仲間に会えたんだと思う。そのあと部屋に戻ると玲香の机の上に如月玲香と宛てられた手紙があった。その内容は、
「如月さん。如月涼介は、私が殺し屋をしていた時唯一の相棒で親友でもあった。涼介を殺したのは、組織が裏切りの容疑で殺す命令を出したからだ。夜月とL96A1スナイパーライフルは、君に譲る。そしてに如月玲香、君を三代目生徒会長に任命する。最後になったがすまなかったそしてありがとう」
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