勇者ポチは戦わない

夏目とろ

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LEVEL-2

06

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 なんで服を脱がす!?
 射精を我慢するだけなんだから、ズボンをずらすだけで事足りるじゃん!

「ゃぁっ……」

 あっという間に全裸にされ、思わず身をかがめてその場でうずくまる。こんなかっこ誰かに見られでもしたら。恥ずかしすぎるのももちろんのこと、全裸だとその場から逃げ出すことも出来ないじゃん。

「どっちが先にイくか勝負な。もちろん先にイった方が負け」
「や、やめ、痛っ」

 地面に俯せに引き倒され、膝を擦りむいてしまった。屋内と違って野外でやると生傷が絶えない。

「……くぅ――っ、んんっ」

 アナルを二本の指でなぶられ、早くもイってしまいそうになる。因みに空イきでもHPは大量に減るのかな。射精してしまったら、即効でHPが0になるけども。
 なんとか射精だけは免れて、身をよじりながらシヴァの腕から逃げる。その場でドタバタやってるうちに、

「えっ」
「うわっ」

 勢い余ってマウントポジションを決めてしまった。因みにマウントポジションとは格闘技の技での一つで、仰向いて倒れた相手の体に馬乗りになる体勢のことね。

「……ふーん。上等じゃん」
「え、何これ」

 いつの間にそうしていたのかくつろげたズボンの前から飛び出したシヴァのちんこが天を指し、俺の尻の割れ目に当たっていた。

「ポチかられてみな」
「えっ、や、やだよ。射精を我慢するだけなら別にちんこ挿れなくてもいいじゃん」
「ふーん、指だけで満足出来るのか?」
「はふんっ!」

 ニヤニヤ笑うシヴァにいきなり三本束ねた指の束を挿れられて、びくりと体が過剰に跳ねる。

 つか、満足=射精だっつうの!
 満足したら俺の負け確定じゃん!

 いや、待て。俺が先にかなきゃいいんじゃないか。つまりは、俺の中でシヴァを射精したくなるくらい気持ち良くさせりゃいいだけじゃん。そんで、シヴァが射精するまで我慢すれば……、

「どうする?」
「ぁっ、あぁんっ」

 その時、後ろからニチャニチャやらしい音がし始めた。ゆっくり指を動かし始めたシヴァが、殊更ことさらゆっくり俺の中を掻き混ぜる。

「ぁっぁっ、はいっちゃぅ……」
「――っっ」

 覚悟を決めてシヴァのちんこの上に腰掛けた。ずぶずぶに溶かされた俺のアナルに、シヴァのちんこがつるんと消える。

「あ、はぁ。挿っちゃったぁ……」
「……っっ、は、やるじゃん」

 騎乗位でやるのは初めてじゃないが、自分で挿れたのは初めてのことだ。シヴァもそれに興奮してるのか、いつもより固くてでかくなってる気がする。
 それからゆっくり腰を動かしてみた。前後に揺すって次は左右。

「んふっ……はふぅ……気持ちぃ……」

 そんで、ときどきぐりゅっと腰を回してみたり。

(うあー、やばい、これ。自分で動くの)

 いつもはシヴァのちんこの上に無理矢理またがされて、下から突き上げられての騎乗位なんだけど。自分が主導権を取ってみると、好き勝手に動けるからそれが堪らない。
 一番気持ちいい場所はわざと避けるように腰を振り、たまにそこにシヴァのちんこをこつんと当ててみたり。

「はぅぅぅ……」

 酷くゆっくり中を擦り上げられるのがまた堪らなくて、思わずシヴァの胸にすがり付く。

「―――っっ」

 あ……、我慢してる顔してる。シヴァ、もしかして俺の動きで感じてくれてる?
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