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04_夕食
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「お腹すいた…」
「ふふ、お疲れ様」
先生の部屋の掃除を終え、俺はセルトと食堂に来ていた。セルトは剣術の特別訓練が放課後もあるから俺たちは基本的にこの時間帯に食べるんだが、今日はすっごくお腹が空いてる。シュークリーム食べたけど、2時間も経てばお腹が減るよな。
「今日は生姜焼きとパフェ!」
「じゃあ、僕も生姜焼き。パフェはちょっと食べれそうにないな」
「お前、少食だもんな」
俺は生姜焼き定食を二つとパフェを注文する。その瞬間、頭がグッと重くなった。
「リトルー!今日も小さいな」
「うるさいですよ!ゴウ先輩がデカすぎるんです!」
「あの平凡ゴウさんに生意気な口聞いて」
「ちょっとお気に入りだからって」
陰口が聞こえる…。俺は平穏気暮らしたいのに!ゴウ先輩自体は悪い人じゃないんだけどな…。ゴウ先輩はS組の生徒で風紀委員だ。もちろんイケメン。筋肉質で豪快な兄貴系イケメンだ。
なんで、そんなイケメンと知り合いなのかというと、俺が親衛隊に囲まれた時に助けてもらったからだ。誰の親衛隊かって?迷惑な同室者様のだよ。後々わかる。でも、ほんと、よく助かったよ俺…。
その時に俺は助けてくれたゴウ先輩に「S組イケメン風紀委員…もっとヤバい奴出てきた…」なんて生意気なことを言ってしまい、何がゴウ先輩に気に入られたのかは分からないがそれからちょくちょく話しかけてくれる。
「ゴウ先輩、いつから居たんですか?」
「お前らよりちょっと前だな」
だから叫び声が聞こえなかったのか。
「今から飯か!?一緒にどうだ??」
「いえ、遠慮しておきます!風紀委員の席は少々目立つんで…」
風紀委員と生徒会には特別席が用意されており、そこで食べなければいけない規則になっている。風紀委員と生徒会のメンバーに許可されれば風紀委員と生徒会以外の者も入れるから、必然的に俺たちがそっちにいかなくちゃならない。それはまじ勘弁だ。
「そうか?残念だな…」
「すいません」
「良いさ!んじゃ、また今度食べような!」
バシバシと背中を叩かれると痛い。馬鹿力ー!
「先輩、リトルが痛がってますよ!」
セルト救世主!叩かれてて声出なかったんだよ。
「お、悪い悪い!大丈夫か?」
「なんとか…」
「なら良かった!」
そう言うとゴウ先輩は、豪快に去って行った。
「セルトありがとう!」
「もう、リトルは本当に厄介な人に絡まれるんだから」
ムスッとしている姿も綺麗っすセルトさん。でも、俺だって疑問なんですよ?どうして俺の周りにイケメンが集まるのか…
「そりゃ、リトルがトラブルメーカーだからだろ」
「うわぁ!お前いつからいたんだ、ヒルエ!てか、心を読むな!」
「アホか、口に出てたんだよ」
パスタを食べているヒルエはフォークで俺を刺しながら言った。地味に痛いからやめて!
「うん、リトルは気づいてなかったみたいだけどゴウ先輩がいなくなった時から居たよ」
気づいてなかったよ…。それにしても…
ガバッ
「お前の平凡顏は安心するよー!」
俺はヒルエに抱きついた。あー、安心する。イケメンばっかりの中にいる俺にはお前が目の保養だよ。
ヒルエは俺の3人部屋の同室者だ。俺は黒髪だが、ヒルエは茶髪系平凡だ。平凡顏なのに中身は非凡。頭が良い。でも面倒ごとには関わるのが嫌みたいで人ともあんまりつるまない。
「離れろ、不細工」
それとドs…。
「俺は不細工じゃない、平凡だ!」
「はっ、そうやって自分を慰めてるなんて可哀想だな」
「なんだとー!」
俺は抱きしめている腕に力を込める。全然効いてないみたいなんだけど!
「おい、まじで離れろ。怖いから」
何が怖いんだと思い、ヒルエを見上げる。その視線の先には、セルトがいた。セルトは俺と目が合うとニコッと笑った。まじで何が怖いんだ…?
「リトル、そろそろ離れてご飯食べようよ、ね?」
「おう!」
俺はいつの間にか運ばれてきていた生姜焼き定食を食べる。美味い!
「知らないって幸せだな」
「ん?」
「気にしなくて良いよ、リトル」
よく分からなかったが、ヒルエはセルトを見ながら空笑いをしていた。
まぁ、セルトは気にしなくて良いといったから気にしないでおこう。それより、今はパフェだ!生姜焼き定食をそうそうに片付けパフェに手をつける。これからがメインだ!
「んー、美味い!」
「リトル、一口ちょうだい!あーん」
セルトは可愛くあーんポーズをとっている。これだから親衛隊が着実に増えていくんだろうな。
「ほらよ」
俺はセルトの口にパフェを入れる。
「ありがとう。リトルが食べさせてくれると倍美味しいね」
「恥ずかしいこと言うなよ//」
「リトル、俺も」
ヒルエも俺に向かって口を開ける。俺はパフェを入れる。
「ん、美味い」
ペロッと唇を舐めるヒルエ。平凡のくせにセクシーじゃねぇか。
その後もみんなでパフェを食った。なんか、餌付けしてる気分になったよ…。
「ふふ、お疲れ様」
先生の部屋の掃除を終え、俺はセルトと食堂に来ていた。セルトは剣術の特別訓練が放課後もあるから俺たちは基本的にこの時間帯に食べるんだが、今日はすっごくお腹が空いてる。シュークリーム食べたけど、2時間も経てばお腹が減るよな。
「今日は生姜焼きとパフェ!」
「じゃあ、僕も生姜焼き。パフェはちょっと食べれそうにないな」
「お前、少食だもんな」
俺は生姜焼き定食を二つとパフェを注文する。その瞬間、頭がグッと重くなった。
「リトルー!今日も小さいな」
「うるさいですよ!ゴウ先輩がデカすぎるんです!」
「あの平凡ゴウさんに生意気な口聞いて」
「ちょっとお気に入りだからって」
陰口が聞こえる…。俺は平穏気暮らしたいのに!ゴウ先輩自体は悪い人じゃないんだけどな…。ゴウ先輩はS組の生徒で風紀委員だ。もちろんイケメン。筋肉質で豪快な兄貴系イケメンだ。
なんで、そんなイケメンと知り合いなのかというと、俺が親衛隊に囲まれた時に助けてもらったからだ。誰の親衛隊かって?迷惑な同室者様のだよ。後々わかる。でも、ほんと、よく助かったよ俺…。
その時に俺は助けてくれたゴウ先輩に「S組イケメン風紀委員…もっとヤバい奴出てきた…」なんて生意気なことを言ってしまい、何がゴウ先輩に気に入られたのかは分からないがそれからちょくちょく話しかけてくれる。
「ゴウ先輩、いつから居たんですか?」
「お前らよりちょっと前だな」
だから叫び声が聞こえなかったのか。
「今から飯か!?一緒にどうだ??」
「いえ、遠慮しておきます!風紀委員の席は少々目立つんで…」
風紀委員と生徒会には特別席が用意されており、そこで食べなければいけない規則になっている。風紀委員と生徒会のメンバーに許可されれば風紀委員と生徒会以外の者も入れるから、必然的に俺たちがそっちにいかなくちゃならない。それはまじ勘弁だ。
「そうか?残念だな…」
「すいません」
「良いさ!んじゃ、また今度食べような!」
バシバシと背中を叩かれると痛い。馬鹿力ー!
「先輩、リトルが痛がってますよ!」
セルト救世主!叩かれてて声出なかったんだよ。
「お、悪い悪い!大丈夫か?」
「なんとか…」
「なら良かった!」
そう言うとゴウ先輩は、豪快に去って行った。
「セルトありがとう!」
「もう、リトルは本当に厄介な人に絡まれるんだから」
ムスッとしている姿も綺麗っすセルトさん。でも、俺だって疑問なんですよ?どうして俺の周りにイケメンが集まるのか…
「そりゃ、リトルがトラブルメーカーだからだろ」
「うわぁ!お前いつからいたんだ、ヒルエ!てか、心を読むな!」
「アホか、口に出てたんだよ」
パスタを食べているヒルエはフォークで俺を刺しながら言った。地味に痛いからやめて!
「うん、リトルは気づいてなかったみたいだけどゴウ先輩がいなくなった時から居たよ」
気づいてなかったよ…。それにしても…
ガバッ
「お前の平凡顏は安心するよー!」
俺はヒルエに抱きついた。あー、安心する。イケメンばっかりの中にいる俺にはお前が目の保養だよ。
ヒルエは俺の3人部屋の同室者だ。俺は黒髪だが、ヒルエは茶髪系平凡だ。平凡顏なのに中身は非凡。頭が良い。でも面倒ごとには関わるのが嫌みたいで人ともあんまりつるまない。
「離れろ、不細工」
それとドs…。
「俺は不細工じゃない、平凡だ!」
「はっ、そうやって自分を慰めてるなんて可哀想だな」
「なんだとー!」
俺は抱きしめている腕に力を込める。全然効いてないみたいなんだけど!
「おい、まじで離れろ。怖いから」
何が怖いんだと思い、ヒルエを見上げる。その視線の先には、セルトがいた。セルトは俺と目が合うとニコッと笑った。まじで何が怖いんだ…?
「リトル、そろそろ離れてご飯食べようよ、ね?」
「おう!」
俺はいつの間にか運ばれてきていた生姜焼き定食を食べる。美味い!
「知らないって幸せだな」
「ん?」
「気にしなくて良いよ、リトル」
よく分からなかったが、ヒルエはセルトを見ながら空笑いをしていた。
まぁ、セルトは気にしなくて良いといったから気にしないでおこう。それより、今はパフェだ!生姜焼き定食をそうそうに片付けパフェに手をつける。これからがメインだ!
「んー、美味い!」
「リトル、一口ちょうだい!あーん」
セルトは可愛くあーんポーズをとっている。これだから親衛隊が着実に増えていくんだろうな。
「ほらよ」
俺はセルトの口にパフェを入れる。
「ありがとう。リトルが食べさせてくれると倍美味しいね」
「恥ずかしいこと言うなよ//」
「リトル、俺も」
ヒルエも俺に向かって口を開ける。俺はパフェを入れる。
「ん、美味い」
ペロッと唇を舐めるヒルエ。平凡のくせにセクシーじゃねぇか。
その後もみんなでパフェを食った。なんか、餌付けしてる気分になったよ…。
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