副会長様は平凡を望む

まったく笑えない話ですね

『……そう、正統の王道ならね』

「王道… ですか。では、アンチは？」


「アンチ王道ってのは‥ 根本的にはさっきの話が主として、それ＋性格が悪くて‥ 環境にもよるんだけど、

花よ蝶よと身内や周りからずっと溺愛されていたせいで転校生は自分が言うことは全て正しいって思うわけよ」


「…全て正しいとは一体？」

「自己中心的我が儘で、自分の言うことすること否定したら子供みたいに泣き喚いたあげく、


自分が正しいことを言っているのに○○は否定するだの、自分を苛めるだの、自分に惚れてる連中を味方に学園を荒らしまくってやりたい放題の‥‥‥ まぁ、こっちは問題児に近いかな？」


「………へぇ」

「まぁ、関わらなければぶっちゃけ俺たち関係ないしな！」


のんきに笑う黒瀬に対し、前の学園のことを思い出した南は､まったくもって笑えなかった。