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…お前な、これ以上 下僕を増やすなよ?
しおりを挟むまあ、それはあくまで建て前上の理由で真の目的は理玖が怪我をしない為の安全性。よかったですね、ウィリアムズに溺愛されているから通った話であって、本来は他の者たちと同じ授業を受けなければいけない。
けれど、そこはウィリアムズ。
理事長という職権乱用の上に裏社会で自分に逆らえる人間がいないことをいいことにそれらを強引に押し進めたウィリアムズ。
───あのあと、当然ながら不満を抱く者がちらほら出て来ますが、そこはウィリアムズ。基本、無視です。
理事長の職権乱用とか、生徒会贔屓だとか言われて生徒会の通常業務に少なからず影響が出てき始めたので理玖を守るためにも仕方なしに一部の騒いでる生徒に俺が懇切丁寧に説明したというのに、今度は平凡顔の俺が生徒会にいるのがおかしいと騒ぎ出し、ウィリアムズと愛人関係だとか、只ならぬ身体の関係 云々言われたので、
ニッコリ笑ってほんの少し捩じ伏せただけだったのですが、加減を間違えて軽く関節を外したのがいけなかったのか、幸いだったのか…
翌日からそんな根も葉もない噂はパッタリ止み、あんなに日常茶判事、喧騒で喧しかった学園が暫くの間、静寂が訪れたのもまた事実で。
誉には『…お前な、これ以上 下僕を増やすなよ?』と呆れた表情をされ、理玖には『今度は何したのー?』と俺が何かした前提で。廊下ですれ違った番長には『お前、そんなにあいつが嫌いなんだな…』と引き攣った顔で言われ、後日、ウィリアムズとの不仲説が囁かれ、校内新聞に載ったときにはビリビリに引き裂いたことを思い出す。
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