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- 腐敗した王国と傀儡の王 -

『監禁ルートと - 羞恥プレイ - 』

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「オーディ… どうした?そんな可愛い顔をして。こうして兄を翻弄させるとは、一体どこでそんな技を覚えてきた?ん?」

「ま、待って!待ってください兄上…ッ 冗談ですよね!??この鎖は何ですかっ!?」


ジャラリと音が鳴る足元。どうしてですかね… なんで起きたら足首に鎖が繋いでるんでしょうかッ!?

「ああ、よく似合ってる… 愛しいオーディ…。もう二度と離さない」


ヒクッと頬がひくつく。

すみません。もの凄く別の意味で身の危険を感じるんですが!蕩けるような熱を持った眼差しを向けてくる兄上。…ちょっと待ってください!今の僕、7歳!あなた10歳以上も離れてる兄ですよね…ッ!?しかも同性ですよね!?

  何がどうなって…!?

ああ…っ!!!と頭を抱えてしゃがみ込む。

…ショタ?ショタなんですかこの国の王様は!?僕の兄上は!??そもそも、あなたのお相手のヒロインは違うでしょう!?

「ちょ、兄上っつ!??どこ触ってるんですか!?」

「…っン……、」


鎖で繋がれた足首を恍惚な目で見ているかと思えば、っつー…と指先で撫でられる。その様は何処となく淫靡で、思わず変な声が出ちゃったじゃないですかっ


赤面して、恥ずかしくて。……顔を両手で覆った。

なに、この羞恥プレイ!!!こんな展開、ゲームになかったはずなんですが!?兄上の手によって断罪される展開はあったけれど、ナニコレ!?義弟のオーディットがギロチンで断罪されるシーンがあっても、監禁ルートなんて知らないんですけど!?

……まさかの陵辱エンドとかじゃないですよね!?

いや、僕は絶対認めません!!!なにが悲しくて兄上に鎖まで繋がれて鉄格子とか、ほんとに何これ!?これ、下手すれば近親相姦ですよね!?まずいですよね!?いろんな意味で!

死刑云々、断罪フラグのほうがまだ!貞操の危険を感じなかったんですが!?寧ろ、まだマシだったのかもしれない。…じゃあ、断罪フラグはどうなったんでしょうか?

「何を我慢する…?此処にはお前と私以外に誰もいないというのに」

クツリと喉で笑う兄上に薄っすら寒気がする。
ああ!!?ど、どうしようっ ほんとに身の危険を感じるんですけどっ!寧ろ、あなたと僕しかいないこの状況にこそ問題があるんです!大アリですよ!?兄上っっ!!!

急激に訪れた兄上の行動に冷静さを失っていた僕がゲームの展開とその誤差に気付くのはもう少し後のことだった───。

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