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- 謎多き執事の秘密ごと -
『執事の笑顔の圧は恐ろしく怖い…』
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「ちょっと待って!いろいろ落ち着こう?!まず、この状況がおかしい!!!」
タンマタンマ!!と両手を突き出して体を押し付けて逃がさんとするレオンを押し返そうとするけれど、悲しいかな…。僕とレオンの体格差は明白で、まるで抵抗になっていない。
「ま、待って!?落ち着いて!??とりあえず、その表情やめて!その笑顔の圧が怖いからッ!!!」
ほんとに、わからない!今までのやり取りの中で怒らせるようなことあった!?まだ僕、何もしてないんだけど!?何が気に食わなかったの!??
……ニコッ、
『アラン様、なぜそんなに怯えた表情をなさるんです?私は至って落ち着いていますが?』
いや、待って。まったく、落ち着いてないよね!?だからッその笑顔の圧が怖いんだってば!!!!
「今のやり取りの中で何が気に食わなかったの!?僕たち普通に会話してただけだよね!?」
まず、この壁ドンの腕を退けてよ!とレオンの体を両手を突き出して押すと、さっきはビクともしなかったのに今度はあっさり後ろへ下がった。
『………ヘンリー様は誰なんですか?アラン様とはどういった関係なんですか?』
僕をあっさり解放したかと思えば、一歩下がって此方を見つめるその瞳はどこか物憂げで、どこか悲しそうに見えたのは… 気のせいかな?
っていうか、レオンはヘンリー様のことがそんなに気になるのかな?首を傾げつつも、僕だって姉上の口から名前が出てきたことくらいしか知らないのに、どう説明しようか…。
「んー?っていうか、ぶっちゃけ僕もヘンリー様のことをよく知らないんだよね…」
やたらとヘンリー様の名前が気になってるレオンには悪いけど、僕だって会ったことすらない。どんな人物かどんな顔してるかなど知るはずもないものを気になっているレオンに詳しく話せるほどの情報を持ってないんだよね。
『・・・は?』
なのに、ヘンリー様のことをよく知らないと告げるとレオンの瞳が僅かに瞠目した。
タンマタンマ!!と両手を突き出して体を押し付けて逃がさんとするレオンを押し返そうとするけれど、悲しいかな…。僕とレオンの体格差は明白で、まるで抵抗になっていない。
「ま、待って!?落ち着いて!??とりあえず、その表情やめて!その笑顔の圧が怖いからッ!!!」
ほんとに、わからない!今までのやり取りの中で怒らせるようなことあった!?まだ僕、何もしてないんだけど!?何が気に食わなかったの!??
……ニコッ、
『アラン様、なぜそんなに怯えた表情をなさるんです?私は至って落ち着いていますが?』
いや、待って。まったく、落ち着いてないよね!?だからッその笑顔の圧が怖いんだってば!!!!
「今のやり取りの中で何が気に食わなかったの!?僕たち普通に会話してただけだよね!?」
まず、この壁ドンの腕を退けてよ!とレオンの体を両手を突き出して押すと、さっきはビクともしなかったのに今度はあっさり後ろへ下がった。
『………ヘンリー様は誰なんですか?アラン様とはどういった関係なんですか?』
僕をあっさり解放したかと思えば、一歩下がって此方を見つめるその瞳はどこか物憂げで、どこか悲しそうに見えたのは… 気のせいかな?
っていうか、レオンはヘンリー様のことがそんなに気になるのかな?首を傾げつつも、僕だって姉上の口から名前が出てきたことくらいしか知らないのに、どう説明しようか…。
「んー?っていうか、ぶっちゃけ僕もヘンリー様のことをよく知らないんだよね…」
やたらとヘンリー様の名前が気になってるレオンには悪いけど、僕だって会ったことすらない。どんな人物かどんな顔してるかなど知るはずもないものを気になっているレオンに詳しく話せるほどの情報を持ってないんだよね。
『・・・は?』
なのに、ヘンリー様のことをよく知らないと告げるとレオンの瞳が僅かに瞠目した。
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