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- 謎多き執事の秘密ごと -

『五大貴族の始まり』

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『───やがて、その7日間の激闘の末、陰の月属性のドラゴンが敗れた為、そのまま王となった陽の太陽属性のドラゴンの忠臣として、家臣に降り、それが五大貴族の始まりとされています。


……つまり、五大貴族は、この世界の始まりとするこの王国の陰の月のドラゴンの子孫だと言われているんです。その中でも、陰の月属性のドラゴンの血を濃く受け継ぐ人間は氷属性を持って生まれてくる。だから、元は同種族であり、対となり相殺する力を持つ王家が氷属性の人間を庇護することになっているんです。

なので、必然的に王の座に付いた陽の太陽属性のドラゴンの血を濃く受け継ぐ王族はかつての太陽属性のドラゴンのその力の名残りから炎の力と光の力を受け継いでるんですよ。

───しかし、元は月属性のドラゴンと統一していた時代もありました。その関係もあってか、王族の中でも時々、太陽属性の炎と光、それから月属性の氷の力を宿した人間が生まれてくることがあります。そして王家の庇護下に置かれた人間はそうした彼らからいろいろと学ぶ… そうして庇護下に置かれた人間は自分の力をコントロールする術を学ぶんですよ』


……でなければ、感情を抑えられないまま暴走してしまう可能性も然り。その力を周りから利用される危惧。そういったことを踏まえて教示し、サポートをするために我々がこちらへ赴いたんです、と当たり障りのない笑みを見せるレオンは一つ咳払いすると、さらに話を続けた。
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