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極悪王女の所業

悪魔の所業④

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「可愛い可愛い… 私の小鳥ちゃん。さあ、たくさん鳴いてちょうだい。貴方の美しい顔を苦痛に歪めてその可愛らしい唇で綺麗な声でたくさん鳴いてちょうだいな」

───私は優しい

「…私は優しいの、だから貴方に慈悲を。ねぇ、先ずは何処からがいい?」

「……ッ」

「その美しい体を鞭で痛めつけるのいいけど、貴方もそろそろ飽きてきたでしょう?」

そう告げると、彼はこれでもかというくらいまで大きく目を見開く。

「そうね…。この、綺麗に整えられた爪を一つ一つ剥いでいくのは…どうかしら?ああ、でも。そうね、耳を片方削ぎ落とすのも悪くないわね。それか、ここの屈強な体つきをした男たちにおかされ犯されるっていうのはどうかしら?ああ、でもそうね…。それは貴方が使い物にならなくなった一番最後でもいいかもしれないわね」

「………ッ!?」

震えている…。可哀想に、さっきまであんなに勇ましかったのに、今ではこんなにも惨めで震えている。

「大丈夫よ?心配しないで。すぐに死なれたらまた退屈になるもの。私は今から聖女召喚の儀に参加しなければいけないのだけど。…ああ!そういえば、貴方も末端とはいえ、王族だったわよね。どうしたものかしら…?まぁでも、一人くらい参加してなくったってバレやしないわ。だって、どっちにしろシラを切ればいいもの」

ギギィー…ッと重たい扉を開き、私は振り返った。絶望な顔を向ける彼にニコリと穏やかな笑みを向ける。


「…じゃあ、私が暫く帰って来ない間、そこの彼らにたーっぷりと可愛がってもらってね?」

可愛い可愛い小鳥ちゃん…

「んふっ!んん゙…ッ!!?」

猿ぐつわをされて、絶望した瞳を向けて来る彼に私は笑みを浮かべて扉を閉める。

通常の自室へと戻った私は笑うのを抑えられなかった。


「あっっはははははッッ!!!!」


───さて、帰ってくる頃には小鳥ちゃんはどうなってるのかしら?そう、簡単に死なれたら困るのだけど。

「さてと、愉しみは後に取っておこうかしら。…んふっ!」

愉しみ愉しみ愉しみ!

これで、ただ参列して見守るだけの退屈な聖女召喚の儀に参加しなくてはいけないという億劫な憂鬱さも飛んでいくわ。

「……待っていてね、私の可愛い可愛い小鳥ちゃん?」


そして、無情にもその扉を閉めた。

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