- カ ミ ツ キ 御影 -

お前って、たまに抜けてるよな…。

「「「………」」」



「？えっと‥？ なんですか？」

葉月が急に現れたことに一同が強張った表情で声も出ない中、自分に向けられる視線の意味に「？」葉月は気づかない。


溜め息ついてひよこが教えた

　ピ‥


『お前って、たまに俺も思うけど抜けてるところがあるよな‥』

「え？どういう意味ですかそれは…」


ひよこがﾋﾟﾖﾋﾟﾖと鳴けば、葉月はそれに不満の声を漏らす…

その光景を赤坂たちは見守っていたが、


「…俺さぁ、思うけどアイツのあだ名、ミステリアスでよくね？」

「警部！！」


佐藤に睨まれ赤坂は渋々引き下がる‥



ﾋﾟﾖﾋﾟﾖ！

『あのな、こいつらは皆お前を普通の人間だと思ってんだ』


「はぁ… それで？」


ﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟ

『…で、今までいなかった奴が突然現れたら… 当然、普通の人間だって思い込んでいるこいつらは驚くに決まってる』


適当に相槌を打つ葉月にひよこは頭の上でﾋﾟﾖﾋﾟﾖひたすら鳴く。