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あーぁ‥ 始まっちゃいましたね…
しおりを挟む『あーぁ‥ 始まっちゃいましたね…』
杉の木の高い場所から見下ろす葉月は困惑を浮かべて上を空を見上げる
「どうしようかな…」
ピ、
『俺はアイツを血祭りにあげたい』
声色からするに相当頭にキているのか、ひよこはムスッ… 機嫌が悪かった。
「え?あぁ… 道仙のことですか?ひよこ様も物騒なこと言いますね」
ふぅ、と小さく息をつく葉月にひよこは小さな羽毛に包まれた羽でぺしぺしっ!…叩く。
…ピヨ
『…お前だけには言われたくない』
「………(ニコッ)」
ビクッ!
『………』
「まぁいいです。
…それにしても、村人たちの動きが随分、慌ただしく見えますが‥ 何かあったのでしょうか」
小首を傾げると、頭にひよこを乗せた葉月はタンッ!と足元の枝を蹴ると‥ そのまま下にストンッと降り立った。
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