- カ ミ ツ キ 御影 -

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無駄だと思うけど…

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『おはようございます』


その声に俺らや村の連中がハッと視線を移すと、そこに立っていたのは‥

昨日のアイツだった。


「亡くなった方は昨日亡くなった方の友人の方なんでしょうか?」

……なぜ、知っている?あのゴツい徹とかいう奴に聞いたのか?


「そうなのか?徹」

「へい」


アイツと同じ部屋に泊まった主人とゴツい奴の会話からすると、何も言ってねぇのか…?

「ふぁっ、あ。すみません」


そして、仏の前で普通に欠伸するこのガキの神経を疑う。人が死んでんだぞ!?ガキのくせに、怖いとか思わねぇのか?


「赤坂警部ッ!」

呼ばれて仏の前に向かうと佐藤が眉をしかめていた


「その… 死因が特定できない、と」

なに!?


「どーいうことだぁ?」

俺の問いに鑑識の奴と佐藤が困惑した表情を浮かべている


「死亡推定時刻は昨夜の1時~3時。しかし、死因が特定できませんので、遺体を解剖してみないことには‥」

そう苦渋を漏らす鑑識の奴を余所に


「無駄だと思うけど」

そんな声が聞こえた…。
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