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まさか…
しおりを挟むざわ…ッ
木がひしめき合う
そんな木々に警戒するように葉月は目を細めて見据える-
葉月が睨むほうへ目を向けても、九条や赤坂らには何も見えない。ただ、木々が突風でひしめき合っているだけ…
そんな感じにしか見えなかった。
「……警部?彼、一体なにを……」
痺れを切らした佐藤がそう口にしたときだった。
「あれは…」
突然、葉月が声を発した。
警戒するように睨み据えていた木々の間、
そこに着物を着た幼い男の子がお面を被って木々に隠れて覗くようにこちらを見ていた。
「……まさか、土地神…?」
「…え?」
「な゙に…?」
葉月の口から出た言葉にたまたま聞き取った九条と赤坂の二人は耳を疑った。
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