- カ ミ ツ キ 御影 -

俺って優しいですね

ーーーー…

「…………」

『…………』


今、非常に気まずい！

目を開けたら…
御影が腕を組んで見下ろしていたんだ！確実に死亡フラグじゃねぇか！！！


「…氷雨、啓大。そこにいるよね」

しかも、語尾に疑問詞が入ってねぇ！！



「……あと、5秒以内に出てこないと…

 鞭打ちにするよ？ 5… 2、1」

ガサガサッ！


「御影様！？ちょっ… 4とらしき3は！？」

「姫ちゃん、それ酷くない!?」

 
「やだなぁ、二人とも…
そんなものあるわけないでしょ？」

ピンッ！と鞭を張る葉月を目の前にして顔を引き攣らせる氷雨と、冷や汗をかく啓大。

ピヨッ！


『止せ、過ぎたことをネチっこく言うな』

ちらり、


「……ひよこ様、あなた何、勘違いしているんですか。元はあなたが悪いんですから、焼き鳥に決まっているでしょう？」


ピイィィッ！？

『や、やき…  焼き鳥!?』

「当然です。あ。ですけど、火月様に死なれたら元も子もないので… 軽く火で炙る程度に止めときます。

俺って、優しいですね」


俺って優しい優しいですね、と、ほぼ棒読みの葉月にひよこはガクガク震えていた。