和泉くんの受難

『こっちへおいで…』

翁のお面を付けた和服の青年に手を引かれ、少年はその手を掴んだ。

――――――――‥
――‥

「…ってことで、和泉くんにはそろそろ うちの学園に入ってもらいたいんですがねぇ」

「え、無理」

首を傾げる翁お面の青年に顔をしかめる。

「だって、俺は…」


遠い昔、人間であったことを捨てた少年は静かに溜め息ついた-
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