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第1章 月森ヶ丘自由学園

それぞれの思惑

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「………」

「大体、俺らっ仲間だろうがっ!少しは仲間を頼れよ!!!」

(…まさか、淳から仲間発言が出るとは…)

柊は伊集院が珍しく怒鳴っているよりも、別の意味で驚いていた‥。

「まさか、貴方のような(自己中心)人が仲間発言するとは……

明日の天気は大荒れでしょうか…?」


「てめぇ…人がせっかく…」

「ふふっ 冗談ですよ。やれやれ‥まさか、貴方に心配されるとは……

私らしくありませんでしたね」


ふっ切ったかのように小さく笑みを浮かべる柊に、やっとお前らしくなったじゃん?ニヤリと笑みを浮かべる伊集院。

「…そうですね。私は涙を悲しませたくないんです。……助ける為にも情報がありません。 手伝ってもらえませんか?」

真っすぐ目を見つめる柊に伊集院はニヤリと笑う

「おっせぇーよ!仕方ねぇな?仲間の頼みだ。生徒会メンバー全員でこの山を片付けようぜ?」

あのオッサンの吠え面を見てぇしな?と照れ隠しに言う伊集院の背中に柊 は聞こえるか聞こえないかの小さな声で言った…

『ありがとう』と。

――‥
――――‥‥…

「…あのシフォンに外国、それも日本に知り合いがいるというのが信じられないのですが」

一方、変わって此処は英国国家機密情報機関。そこではマコーネルが珍しくほお杖をつき、溜息を零していた。

「あはは。…言えてる。あぁ見えて何気に室長‥クリフェイドを慕っているからなぁ? 室長が面倒起こさないように付きっ切りだったアイツに海外に知り合い、とか‥
あげく、その知り合いに来いとか何とか言われたで日本に行く為に休暇届けを出したんだってな?」

マコーネルの親友?のレオはケラケラと笑う


「お前も大変だなぁ?そんなお前に優しい親友から二つ情報をやるよ。」

にっ、とレオは口角を上げる

「…二つですか」

「あぁ、その一つが‥‥

裏切り者のスクワット・ブランドン前室長を覚えているか? 奴がなんでも生きていたらしいぜ?」

「なんですって?それはありえませんよ。あの人の遺体は私も確認しましたし…」

そんなはずは… という目で見てくるマコーネル。


「んな目で見んな!! 俺だって信じられねぇよ?けどよ、もし、あれが……カモフラージュの為に用意された遺体だと考えたら…」

「ですが、あれは死んでから二時間も経っ「殺されたとしたら? カモフラージュの為に…。奴の仲間がいてもおかしくねーだろ?」

「………」


マコーネルは無言になった。
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