室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

序章 英国フォルティア学院

こ、これには深い事情が…

――…


「で、理由は？」

目が覚めたクリフェイドに集まる視線、ノクスは目を逸らし、マコーネルからは冷ややかな視線を向けられていた‥


え？なに、この状況。



「マ、マコーネル…? 何を怒って…」

「こんな真冬に、デスクで眠り込むなんて… 貴方バカですか!?」


そう、朝方と深夜の中間くらいに出勤したマコーネル… デスクに眠る室長を見つけてビックリ！とりあえず、上着だけ先にクリフェイドに掛けると、仮眠室から毛布を一枚借りてきたのだった。


「いや、これには深い事情が…」



「ほぅ… 事情ですか」


「今、理由あって家に帰りたくないんだよ… だから、溜まった仕事ついでに…」


ちらりと盗み見れば、



マコーネルからは冷め冷めとした呆れた溜め息が聞こえた。