室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

序章 英国フォルティア学院

なぜ、お前が此処にいる！？

……なぜ、靴がある ?

取り巻きと元凶の邪魔が入るため、クリフェイドはしかたなく寮に帰って、英理たちが放置してる仕事を片付けようと考えた。

しかし、何故かカードキーをスライドし開けた扉の先には一足の靴。

嫌な予感にリビングに足を運ぶと――‥

「あっははは！！ん？あ、おかえり！クリフェイド」

ソファーに座り、テレビをつけ足をバタバタ、笑っている・・・


―― 周がいた。


「なっ…」

――ぼとっ!


持っていた鞄が下に落ちる。


「どうしたんだよ！？クリフェイド！震えてるけど寒いのか！？」

　ﾀﾀﾀ…ｯ と駆けてくる周にクリフェイドは、ありえない… という表情。

「なぜ、お前が此処にいる!?」

「あーっ!!友達にお前とか言っちゃ駄目なんだぞ！！」


どうして、コイツが此処に!!!

「あ、俺がなんで此処にいるかって？いや、さぁ‥ 寮をどうしようか悩んでたらさ、ジルタニアスが誰と一緒になりたい？っていうから、

俺、クリフェイドと同じ部屋がいいって言ったら、OKしてくれてさ！！」

………なんだって!?兄さんっっ!!!


クリフェイドは部屋を見渡す。いくら広いとはいえ、クリフェイドのいる部屋は一人用。つまり、寝るところはリビングか、寝室しかない。

「この学園っていいよな！！ベッドの寝心地も最高だし！」

「は… 入ったのか寝室に！？」

「おうっ!!!」


あの部屋には沢山の機械と大事な書類がっ！！

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…

クリフェイドは血相をかえて寝室へと向かった。