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序章 英国フォルティア学院

腹黒い性格?……君よりマシだと思いますが

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「んなっ!?なんで、そんなこと言うんだよっ 俺たち友達だろ?!クリフェイド!」

”クリフェイド!”

…という周の発言に、クリフェイドの眉がピクリ-

―― ま、まずいっち!王道は王道でも、ウザいほうの王道だったっち!!!まずいっス!室長っ 額に青筋がっ!!

「……誰が友達ですか。それと誰に聞いたか知りたくもないですが、馴れ馴れしく下の名前で呼ばないで下さい」

無表情に、ものを言うクリフェイドに周は尚も絡んでくる


「なんで、そんなこというんだよ!?友達にそんなこと言っちゃ駄目なんだぞ!」

「 友達?君が勝手に言ってるだけだ」

イライラしてるのだろう。クリフェイドが段々と素に戻りつつある‥

「口調がちがう… お前、そっちが素なのか!?」

「…………」

相手にするのが疲れたクリフェイドは無視。

「わかった… なるほどな。クリフェイドが素になれないのは親衛隊のせいなんだろ!?」

話していても、言葉が通じないと思ったクリフェイドは踵を反し、食堂を出ようとする。

がしっ!

…が、彼の取り巻きがそれを許さなかった。


「…僕に何か用ですか?風紀三人組。」

クリフェイドの腕を掴んだのは周の取り巻き、風紀の奴らだった‥。

一見、爽やかな印象を感じさせるジョナサン・レイク。

腹黒さを持ち合わせた可愛い類に入るルキ・スペイン‥


そして、風紀の中じゃある意味有名なション・クレナルドがいた。

「何か用ですか?じゃねェよ!周が友達になろうって言ってんのに無視するんじゃねぇよ」

クリフェイドを腕を掴むションはさらに力を加える。

…………うっっざ!


「君、何様ですか?今の発言は聞き捨てならないですね。僕がどうしようと勝手だと思いますが?君に僕のあれこれ言われる筋合いはありませんよ。

だいたい何故、君たちに友達を押し付けられなきゃならないんです?迷惑もいいとこです。」


「あんたさぁ、何様?周が友達になりたいって言ってるのに、名前で呼ぶなとか。あげく、無視…

ほんと、性格悪いよね?」


ニコニコと笑いながら腹黒さMAXを出すルキ。

「酷い性格…? 少なくとも、君よりマシだと思いますが」

――ピシッ!

なにか、亀裂が走ったようなそんな音が聞こえた気がした。

「……で、そんなくだらない用のために、わざわざ僕を引き止めたのか?」

冷ややかな声色、冷たく見据えるクリフェイドは…… 風紀三人と対峙した。


「……風紀はまともだと聞いていたが…

フンッ それも所詮は上面だけか」


―― あばばばっ!!!し、室長っ 目がマジだっち!

少し離れたところから見守るノクスは、ハラハラ…

「なんだって!?僕たちが上面?」

「テメェ… 誰に向かって言ってんだ!?」


――… ああ、五月蝿い!

「駄目なんだぞ!友達にそんなこと言うなんて!!ジョナサンたちに謝れよ!ここは友達として、クリフェイド!お前に説教してやるっ!!」

僕を指差し、ビシッ!と‥ かっこつける周に取り巻き集団はますます周に惹かれていく

「周…っ 」

「副会長…  あなた、周に対して態度が冷たすぎるのでは…? 周が名前呼んでくれてるというのに無視するなんて… 最低ですね」


「英理の言うとおりだと思うぜ?名前くらい、なんだよ…

呼ばれて減るもんじゃねぇし」


英理の言葉に同意とばかりにクリフェイドを睨むリチャード、


「くだらない…」

聞こえるか聞こえないかくらいの小さく呟き、食堂を出ようとするが、

「何がくだらないんだよ!!英理たちが話してんのに無視すんのか!?」

周がそうさせてくれない。

「…クリフェイドもさぁ、名前くらい許してあげなよ? 」


居心地の悪い食堂に、アシスの声が響く。

ふと視線をやると、アシスは周に惚れているというわけでもなさそうだ。ただ、困惑した顔で首を傾げていた。
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