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序章 英国フォルティア学院

世の中、金ですよ

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「まったく、親子揃って本当にろくなことしませんね。そこの馬鹿な会長さんが最近、大人の玩具や怪しい薬にハマって、外国から闇ルートを使っているのは薄々気付いていましたが… まさか、寄生虫を使うとは思ってませんでしたよ」

その淡々としたクリフェイドの言葉にアスベルは尚も青ざめる

「恐らく、あなたは知らなかったんでしょうね… あなたが中国のマフィアから闇ルートで仕入れた薬、あれは…寄生虫を詰めた玉薬なんですよ。特徴はミミズにそっくりで少し大きく、分裂細胞はない。小さな穴や精器の場所を好み、

まさぐるように掻き回す動きをするようマフィアに開発されたミミズは、調教したい躯に入れることでミミズが動くことで快楽を与える、という何ともふざけた話ですが、

身体を淫乱に開発する調教媚薬というフレーズに騙されたようですね? ま、したことにはあまり変わらないと思いますが」

さめざめと溜息つくクリフェイド、

「腹に拳を入れて吐き出させるよりもアスベル君に薬を飲ませて吐き出させるつもりだったんですけどね… 時間は掛かるし、面倒くさいですし、早く帰りたかったので少々手荒な手段を取ってしまいましたが、
もう大丈夫なはずです。アスベル君を中から刺激?していた元凶は取り除きましたし、後はしっかり休養すれば問題ありません」


淡々と、若干面倒くさそうにクリフェイドは言う‥

「僕が受けた依頼はアスベル君親子の解放と、元理事長と元生徒会長の親子二人の… 拘束です」


そう告げた途端、黒スーツの男たちはヒューたちを解放する。

「いや、ちょっと勝手なこと言わないでくれない??俺もね、遊びに来たわけじゃないの。仕事しに来てるんだけど? …理事長の逮捕状だって出てるし、そうですかって引き下がれるわけないじゃん」

アゼルはクリフェイドの言葉に納得いかず、なかなか食い下がらない。その表情は眉間に皺を寄せて不機嫌を表している。

………なんて、面倒くさい状況なんだ!!そもそも、インターポールに兄さんの登場が僕の予想外だったんだ!くそっ!なぜ来る!!?本当に最悪だ!

ちっ、と内心悪態つきまくりのクリフェイドもまた不機嫌超MAXだった。

「そんな話、僕の知ったことじゃありませんよ。……こっちだって、既にお金頂いちゃいまし・・」

  あ… やべ。


自分の失言に気づいたクリフェイドは顔をしかめて急いで口をつぐむ。

ーーが、


アゼルは目を細めると、へぇ…?と意地悪い笑みを浮かべる


「お金… 貰っちゃったんだ? へぇ?それって… 取引したってことだよね?」

…………だから、嫌だったんだ。

「クリフェイド!一体っ誰とそんな怪しい取引したんだ!? 」

二人に追い詰められるクリフェイドは…

依然と、面倒くさそうに溜め息ばかりつく

「……はぁ。別に僕はやましいことなんて何一つしてませんよ。誰って訊かれましてもね‥ 

怪しいもなにも…その二人の身内の人間からの依頼ですよ。もっと解りやすく名乗り上げますと、そこの生徒会長のお祖父様であり、理事長の父親に当たる現会長からのご指示ですね」


クリフェイドの言葉に一瞬にして静まり返る


「…なんだって?!」

.
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