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第1章 月森ヶ丘自由学園

アルコール禁止令と - 迫る危機 -

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ハッ…


「――…しまっ」


僅かに漏れる殺気に遅れて気付いた岬は振り返る



――ガンッッ!!


直後、頭に痛みが走った。


そう、潜んでいた学園長に鉄の棒で頭部を殴られたのだ。


「うぐっ…」


岬の体がそのまま床に崩れ落ちる──。


「ゔ……ッ」


殴られた衝撃で意識が朦朧とするも必死に目を開けようとするも、学園長の手下に押さえ付けられる。

身動き出来ないことを確認し学園長はポケットから手の平サイズの酒瓶を取り出すと、身体の自由がきかない岬の口に近付ける。


瓶に入っていた酒を無理矢理、岬の口に流し込む…

「ぅ゙ッ! …ケホッケ…ホッ!!」

無理矢理、口に流し込められた酒に岬は自由が利かない身体で噎せていた

たださえ、意識が朦朧としている上に無理矢理、酒を飲まされて意識が途切れ途切れになる


それを見計らい、手下に岬をそのまま押さえ付けておくように告げると、学園長は意識が朦朧としている岬の瞳を見つめて暗示をかける。

「…霧島 岬、お前はもう私の駒だ。お前は私に忠実な部下…


次にお前が目を開けたときは……忠実な人形だ…」


(…ククッ、これで敵はいない。後は涙を取り返すだけ… しかし、酒を飲ませて少し酔わせて暗示をかけた方がかかりやすい…と聞いたが、どうだか。まぁ、私の暗示は確実。クフフ‥ 驚くだろうなぁ涙らは。霧島君が私に付くだなんて思いもしないんだろうから……ククッ 愉快だ)


学園長の最後の言葉で、ついに意識が闇に堕ちた岬は力なく崩れる…

それを見て愉快げに笑みを浮かべる学園長。

だがしかし、その、まさに今自分が仕出かした行動を悔やむことになろうとは知るはずもなかった‥


岬に暗示というモノが効かないということと、岬にアルコール禁止令が出されていることを……

 もしも、このとき学園長が知っていたならば、


未来はまだマシな方になっていたかもしれない───。

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