31 / 32
【番外編4】10年後の2人(5.理想の世界)
しおりを挟む
「こっちだ」
多波さんはそう言って、私の手を取った。マンション入り口の自動ドアをくぐり、レンガ調のエントランスを抜けて、エレベーターで8階へ上がる。エレベーターを降りた先は、砂浜色の壁面にコバルトブルーの玄関ドアが並ぶ通路だった。その通路を真っ直ぐ進んでいく。
810。そう刻印された金色の表札の前で、立ち止まる。
「入って」
多波さんが玄関ドアを開けると、上品な甘い香りが鼻腔をくすぐった。真紅の薔薇が12本。木目の美しいシューズボックスの上に、生けてある。
玄関に靴を揃え、無垢のフローリングでできた廊下を踏み締める。ふと、気がつく。手の温もりに。彼はまた、私の手をそっと取っていた。
多波さんは廊下を真っ直ぐ進み、正面のドアをうやうやしく開いて、私を室内に誘った。部屋に一歩踏み入れた瞬間、信じられない光景が目に飛び込んできた。
白を基調としたナチュラルな部屋、温かいフォルムのダイニングテーブル、猫足の本棚、窓には爽やかな萌黄色のカーテンがかかっている。対面キッチンの水回りは、空色のタイルがあしらわれていて、なんとも可愛らしい。コンロにはリンゴ型のケトルが、ちょこんと乗っている。
何もかも同じだった。5年前、二人でスクラップブックに描いた世界と。理想の世界に、私は立っていた。
夢のような光景に心を奪われていると、頭上に大きな影が落ちた。ハッとして見上げる。多波さんが陽だまりのような温かい眼差しを、こちらに向けていた。
彼はスッと真剣な表情になり、跪いてスーツのジャケットから小箱を取り出した。小箱がスローモーションで開く。中には、小さなダイヤが輝く銀色の指輪が入っていた。
「俺と結婚して下さい」
「え・・・」
「ずっと待たせて、すまなかった。病気のことで、籍を入れたら望を不幸にしてしまいそうで、怖かったんだ。でも、今なら君を幸せにできる。俺は望に救ってもらった。本当の幸せをもらった。だから、今度は俺が、望に本当の幸せを捧げたい。必ず幸せにする。これからも、俺と一緒に人生を歩んでくれないか」
真っ白。頭が。溶けそう。体が。夢?舞台?映画?現実感がない。
なのに、どんどん涙があふれてくる。頬を伝う涙が、顎に集まって膨らみ、こぼれ落ちていく。彼の握る小箱にボタボタ落ちていく。
濡らしたくない。小箱を受け取って、両手で固く握りしめた。その瞬間、燻っていた思いが、涙と一緒にあふれ出してしまった。
「私達・・・もう、おしまいなのかと思ってた」
そう言った途端、多波さんは驚いたように声をもらし、真っ青になった。
「ありえない!どうしてそんな・・・」
「だって・・・アパートはどんどん綺麗になってくし、多波さんはカッコよくなっちゃうし、帰りも遅いし・・・夜の方も減ってきたし・・・もう終わりなのかなって」
彼は、ばつが悪そうに頭を掻いて、ため息をついた。
「はぁ・・・何やってんだ、俺」
たくましい腕に抱き寄せられ、涙で濡れた私の頬が、分厚い胸板に沈み込む。涙が彼のワイシャツにみるみる吸い取られる。シャツの生地に不恰好な濃いシミを作っていく。多波さんは詫びるように、私の頭をゆっくり撫でた。
「不安にさせて悪かった。プロポーズを考えていた時、このマンションが売りに出ていて、居ても立っても居られなくなった。どうしても、スクラップブックの部屋を、望にプレゼントしたかったんだ。そうしたら、引っ越しを考えだしていて、それでアパートの片付けを。マンションも、すぐ住めるようにしたかった。残業のふりをして、掃除をしたり、家具を揃えたりしていた。先走りすぎだったな。本当に、すまな・・・んっ!?」
私は多波さんの顔を両手で引き寄せて、唇を強引に重ねた。
もう、どうでもいい。細かいことなんか。部屋の掃除も、残業も、全部、全部、私のためだったんだ。ずっと考えてくれてたんだ、私のこと。そう思った途端、今までの不安が吹き飛んでしまった。
頬はまだ涙で濡れているけれど、笑顔と言葉が湧き上がってくる。
「嬉しい。ありがとう」
「良かった」
彼は、ホッとしたように肩の力を抜いて、私のおでこにキスをした。
不器用で、優しくて、大きい多波さん。あの頃より少し老けたけれど、それでも何も変わらない。やっぱり、彼が好き。これだけは、何があっても変わらない。
私は次々に湧き上がる思いを、10年前と同じセリフに詰め込んで、笑顔と一緒に、彼に贈った。
「一生そばにいます」
多波さんの大きな瞳が涙で覆われ、瑞々しく輝いた。雫が今にもこぼれ落ちそうだ。愛おしさのあまり、大きな背中に手を絡めると、彼もそれに応えるように、私を抱きすくめた。
強く、強く、抱き合う。キスを交わす。丹念で、情熱的で、慈しむようなキス。
もう離れない。ずっと一緒にいよう。ずっと、ずっと。そう唇で誓い合う。
私が舌先で大きな唇の輪郭をなぞると、多波さんの舌がじゃれるように絡みつく。彼は床にゴロリと横たわり、私をゆっくり上に乗せた。服越しに恥部が重なる。彼の下半身は、もう張り詰めている。その硬さを楽しむように、私は腰をじっくりとくねらせた。大きな掌が、私の頭を抱え込む。貪るように口内を味わう。
「はぁ・・・はぁ・・・」
淫らな息遣いが、部屋にあふれていく。息を吸うたびに、濃い匂いが鼻腔をくすぐる。痺れるような感覚が、背筋に落ちていく。
まだ入居前なのに、ダメだよね・・・こんなところで。
そう思ったけれど、止まらない。どうしよう。本能に任せて、口と口が絡み合う。
がちっ!
鈍い音がした。咄嗟に口を離すと、多波さんが「うっ・・・」っと、くぐもった声を漏らしながら、口を手で覆っていた。舌に、私の歯が当たってしまったようだ。
「ごめんね!大丈夫?」
多波さんは少し顔を歪めていたけれど、すぐに笑い出した。
「くくく・・・平気だ。望もがっつくようになったな」
「それは・・・多波さんが、がっつくからだよ」
「フッ、そうだな。望の事になると、俺はいつも余裕がない。もう10年も一緒にいるが、慣れない」
「それは、私も」
微笑み合った後、軽く唇を重ね、どちらからともなく離れた。
ややあって、多波さんは思い出したように体を起こした。スーツのジャケットから何かを取り出し、私の掌にのせる。
「望にやる」
通帳と印鑑だった。通帳を開くと、3に0が7個付いた額が、残高に記されていた。
「どうしたのこれ!?」
突然降ってきた大金に、指が震える。そんな私を見て、彼は笑った。
「俺の名義だが、自由に使っていい。初任給の時から、毎月少しずつ運用に回して、増やしてきた。一生添い遂げる人ができた時のために、貯めてきたんだ」
「増やしたって・・・」
私が不安そうな顔をすると、彼は歯を見せて、更に笑った。
「大丈夫、変なことはしてない。普通の投資だ。独学でな」
「マンション買ったお金は?」
「それは、別に貯めたヤツから出した」
「えー・・・」
驚きすぎて、もはや「えー」しか出てこない。
私の知らないところで、大金が・・・こんなに、こんなに・・・。
通帳に印字された数字を、しげしげと眺めた。
多波さんは肉体派だと思っていた。だから余計に驚いた。まさか、数字もできる肉体派だったとは・・・。
そういえば、彼は物欲がほぼ無い。衣食住、すべて必要最低限の支出だ。だから、こんなに貯まったのかな。すごいな・・・。家事も貯金もできるなんて。もう、いっそ神々しい。目の前のマッチョに、後光が差す。
「えっと、多波さん。ひとまず、貯金でいいかな?」
「ははっ、望らしいな」
「ふふっ、大事にするね」
私が通帳を閉じると、彼は立ち上がってベランダに歩み寄り、窓を開け放った。
涼やかな風が部屋に舞い込む。萌黄色のカーテンが躍動するように広がり、弧を描きながら、くるくると形を変えていく。はためくカーテンの隣で、多波さんが微笑みながら、手招きをしている。
「いい眺めだ」
彼のそばへ寄って、窓の外を見た。傾きはじめた午後の日差しが、街をゆっくりとオレンジ色に染め上げていくところだった。閑静な住宅、古い商店街、空に伸びる雲底、全てが目にしみるようなオレンジ色に変わっていく。遠くには都心のビル群。赤や黄の光を発していて、星ようにキラキラと瞬いている。
「きれい・・・」
私が呟くと、多波さんは肩を抱き寄せた。
「この辺はあまり高い建物がないから、遠くまで見えるんだ」
私は大きな体に寄りかかり、視線を上げた。多波さんと目が合う。彼の瞳は、街と同じオレンジ色に染まり、水面のように揺らめいている。穏やかで美しい海のような眼差しだった。
「多波さん、いつ引っ越そうか?」
「そうだな、なるべく早く」
「じゃあ、来週」
「いいぞ。急がないとな。婚姻届けも出そう」
「そうだね。会社とか、友達とか、あっちこっちに知らせて、手続きもして。忙しくなるね」
「ああ」
「「ふふふ」」
スクラップブックと同じ風景の中で、笑い合った。
一週間後、私達はこのマンションに引っ越し、籍を入れた。
多波さんはそう言って、私の手を取った。マンション入り口の自動ドアをくぐり、レンガ調のエントランスを抜けて、エレベーターで8階へ上がる。エレベーターを降りた先は、砂浜色の壁面にコバルトブルーの玄関ドアが並ぶ通路だった。その通路を真っ直ぐ進んでいく。
810。そう刻印された金色の表札の前で、立ち止まる。
「入って」
多波さんが玄関ドアを開けると、上品な甘い香りが鼻腔をくすぐった。真紅の薔薇が12本。木目の美しいシューズボックスの上に、生けてある。
玄関に靴を揃え、無垢のフローリングでできた廊下を踏み締める。ふと、気がつく。手の温もりに。彼はまた、私の手をそっと取っていた。
多波さんは廊下を真っ直ぐ進み、正面のドアをうやうやしく開いて、私を室内に誘った。部屋に一歩踏み入れた瞬間、信じられない光景が目に飛び込んできた。
白を基調としたナチュラルな部屋、温かいフォルムのダイニングテーブル、猫足の本棚、窓には爽やかな萌黄色のカーテンがかかっている。対面キッチンの水回りは、空色のタイルがあしらわれていて、なんとも可愛らしい。コンロにはリンゴ型のケトルが、ちょこんと乗っている。
何もかも同じだった。5年前、二人でスクラップブックに描いた世界と。理想の世界に、私は立っていた。
夢のような光景に心を奪われていると、頭上に大きな影が落ちた。ハッとして見上げる。多波さんが陽だまりのような温かい眼差しを、こちらに向けていた。
彼はスッと真剣な表情になり、跪いてスーツのジャケットから小箱を取り出した。小箱がスローモーションで開く。中には、小さなダイヤが輝く銀色の指輪が入っていた。
「俺と結婚して下さい」
「え・・・」
「ずっと待たせて、すまなかった。病気のことで、籍を入れたら望を不幸にしてしまいそうで、怖かったんだ。でも、今なら君を幸せにできる。俺は望に救ってもらった。本当の幸せをもらった。だから、今度は俺が、望に本当の幸せを捧げたい。必ず幸せにする。これからも、俺と一緒に人生を歩んでくれないか」
真っ白。頭が。溶けそう。体が。夢?舞台?映画?現実感がない。
なのに、どんどん涙があふれてくる。頬を伝う涙が、顎に集まって膨らみ、こぼれ落ちていく。彼の握る小箱にボタボタ落ちていく。
濡らしたくない。小箱を受け取って、両手で固く握りしめた。その瞬間、燻っていた思いが、涙と一緒にあふれ出してしまった。
「私達・・・もう、おしまいなのかと思ってた」
そう言った途端、多波さんは驚いたように声をもらし、真っ青になった。
「ありえない!どうしてそんな・・・」
「だって・・・アパートはどんどん綺麗になってくし、多波さんはカッコよくなっちゃうし、帰りも遅いし・・・夜の方も減ってきたし・・・もう終わりなのかなって」
彼は、ばつが悪そうに頭を掻いて、ため息をついた。
「はぁ・・・何やってんだ、俺」
たくましい腕に抱き寄せられ、涙で濡れた私の頬が、分厚い胸板に沈み込む。涙が彼のワイシャツにみるみる吸い取られる。シャツの生地に不恰好な濃いシミを作っていく。多波さんは詫びるように、私の頭をゆっくり撫でた。
「不安にさせて悪かった。プロポーズを考えていた時、このマンションが売りに出ていて、居ても立っても居られなくなった。どうしても、スクラップブックの部屋を、望にプレゼントしたかったんだ。そうしたら、引っ越しを考えだしていて、それでアパートの片付けを。マンションも、すぐ住めるようにしたかった。残業のふりをして、掃除をしたり、家具を揃えたりしていた。先走りすぎだったな。本当に、すまな・・・んっ!?」
私は多波さんの顔を両手で引き寄せて、唇を強引に重ねた。
もう、どうでもいい。細かいことなんか。部屋の掃除も、残業も、全部、全部、私のためだったんだ。ずっと考えてくれてたんだ、私のこと。そう思った途端、今までの不安が吹き飛んでしまった。
頬はまだ涙で濡れているけれど、笑顔と言葉が湧き上がってくる。
「嬉しい。ありがとう」
「良かった」
彼は、ホッとしたように肩の力を抜いて、私のおでこにキスをした。
不器用で、優しくて、大きい多波さん。あの頃より少し老けたけれど、それでも何も変わらない。やっぱり、彼が好き。これだけは、何があっても変わらない。
私は次々に湧き上がる思いを、10年前と同じセリフに詰め込んで、笑顔と一緒に、彼に贈った。
「一生そばにいます」
多波さんの大きな瞳が涙で覆われ、瑞々しく輝いた。雫が今にもこぼれ落ちそうだ。愛おしさのあまり、大きな背中に手を絡めると、彼もそれに応えるように、私を抱きすくめた。
強く、強く、抱き合う。キスを交わす。丹念で、情熱的で、慈しむようなキス。
もう離れない。ずっと一緒にいよう。ずっと、ずっと。そう唇で誓い合う。
私が舌先で大きな唇の輪郭をなぞると、多波さんの舌がじゃれるように絡みつく。彼は床にゴロリと横たわり、私をゆっくり上に乗せた。服越しに恥部が重なる。彼の下半身は、もう張り詰めている。その硬さを楽しむように、私は腰をじっくりとくねらせた。大きな掌が、私の頭を抱え込む。貪るように口内を味わう。
「はぁ・・・はぁ・・・」
淫らな息遣いが、部屋にあふれていく。息を吸うたびに、濃い匂いが鼻腔をくすぐる。痺れるような感覚が、背筋に落ちていく。
まだ入居前なのに、ダメだよね・・・こんなところで。
そう思ったけれど、止まらない。どうしよう。本能に任せて、口と口が絡み合う。
がちっ!
鈍い音がした。咄嗟に口を離すと、多波さんが「うっ・・・」っと、くぐもった声を漏らしながら、口を手で覆っていた。舌に、私の歯が当たってしまったようだ。
「ごめんね!大丈夫?」
多波さんは少し顔を歪めていたけれど、すぐに笑い出した。
「くくく・・・平気だ。望もがっつくようになったな」
「それは・・・多波さんが、がっつくからだよ」
「フッ、そうだな。望の事になると、俺はいつも余裕がない。もう10年も一緒にいるが、慣れない」
「それは、私も」
微笑み合った後、軽く唇を重ね、どちらからともなく離れた。
ややあって、多波さんは思い出したように体を起こした。スーツのジャケットから何かを取り出し、私の掌にのせる。
「望にやる」
通帳と印鑑だった。通帳を開くと、3に0が7個付いた額が、残高に記されていた。
「どうしたのこれ!?」
突然降ってきた大金に、指が震える。そんな私を見て、彼は笑った。
「俺の名義だが、自由に使っていい。初任給の時から、毎月少しずつ運用に回して、増やしてきた。一生添い遂げる人ができた時のために、貯めてきたんだ」
「増やしたって・・・」
私が不安そうな顔をすると、彼は歯を見せて、更に笑った。
「大丈夫、変なことはしてない。普通の投資だ。独学でな」
「マンション買ったお金は?」
「それは、別に貯めたヤツから出した」
「えー・・・」
驚きすぎて、もはや「えー」しか出てこない。
私の知らないところで、大金が・・・こんなに、こんなに・・・。
通帳に印字された数字を、しげしげと眺めた。
多波さんは肉体派だと思っていた。だから余計に驚いた。まさか、数字もできる肉体派だったとは・・・。
そういえば、彼は物欲がほぼ無い。衣食住、すべて必要最低限の支出だ。だから、こんなに貯まったのかな。すごいな・・・。家事も貯金もできるなんて。もう、いっそ神々しい。目の前のマッチョに、後光が差す。
「えっと、多波さん。ひとまず、貯金でいいかな?」
「ははっ、望らしいな」
「ふふっ、大事にするね」
私が通帳を閉じると、彼は立ち上がってベランダに歩み寄り、窓を開け放った。
涼やかな風が部屋に舞い込む。萌黄色のカーテンが躍動するように広がり、弧を描きながら、くるくると形を変えていく。はためくカーテンの隣で、多波さんが微笑みながら、手招きをしている。
「いい眺めだ」
彼のそばへ寄って、窓の外を見た。傾きはじめた午後の日差しが、街をゆっくりとオレンジ色に染め上げていくところだった。閑静な住宅、古い商店街、空に伸びる雲底、全てが目にしみるようなオレンジ色に変わっていく。遠くには都心のビル群。赤や黄の光を発していて、星ようにキラキラと瞬いている。
「きれい・・・」
私が呟くと、多波さんは肩を抱き寄せた。
「この辺はあまり高い建物がないから、遠くまで見えるんだ」
私は大きな体に寄りかかり、視線を上げた。多波さんと目が合う。彼の瞳は、街と同じオレンジ色に染まり、水面のように揺らめいている。穏やかで美しい海のような眼差しだった。
「多波さん、いつ引っ越そうか?」
「そうだな、なるべく早く」
「じゃあ、来週」
「いいぞ。急がないとな。婚姻届けも出そう」
「そうだね。会社とか、友達とか、あっちこっちに知らせて、手続きもして。忙しくなるね」
「ああ」
「「ふふふ」」
スクラップブックと同じ風景の中で、笑い合った。
一週間後、私達はこのマンションに引っ越し、籍を入れた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
優しい関係
春廼舎 明
恋愛
変わらない日々、続く日常に少しだけ前進する関係。
想いと記憶が絡まる二人のお話。
※本編8とおまけ3編で完結です。
※+SS1話追加しました。
※+SSもう1話追加しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
カナリア
春廼舎 明
恋愛
ちやほやされて、サクセスストーリーやシンデレラストーリーに乗る女の子たちが羨ましい、妬ましい。
そう思うのは、努力してる私こそむくわれるべきという不満の現れ傲慢の塊なんだろうか。
手に入れても、掴んだと思った途端指の間からこぼれ落ちていく。
仲間に恵まれないのは仲間をつなぎとめておけない自分のせいなのか。
外から見たらありふれたシンデレラストーリー。自分の目で見ればまた違って見えると気がついた。
※閑話含め全50話です。(49+1)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
契約妻ですが極甘御曹司の執愛に溺れそうです
冬野まゆ
恋愛
経営難に陥った実家の酒造を救うため、最悪の縁談を受けてしまったOLの千春。そんな彼女を助けてくれたのは、密かに思いを寄せていた大企業の御曹司・涼弥だった。結婚に関する面倒事を避けたい彼から、援助と引き換えの契約結婚を提案された千春は、藁にも縋る思いでそれを了承する。しかし旧知の仲とはいえ、本来なら結ばれるはずのない雲の上の人。たとえ愛されなくても彼の良き妻になろうと決意する千春だったが……「可愛い千春。もっと俺のことだけ考えて」いざ始まった新婚生活は至れり尽くせりの溺愛の日々で!? 拗らせ両片思い夫婦の、じれじれすれ違いラブ!
Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
汐埼ゆたか
恋愛
絶え間なく溢れ出る涙は彼の唇に吸い取られ
慟哭だけが薄暗い部屋に沈んでいく。
その夜、彼女の絶望と悲しみをすくい取ったのは
仕事上でしか接点のない上司だった。
思っていることを口にするのが苦手
地味で大人しい司書
木ノ下 千紗子 (きのした ちさこ) (24)
×
真面目で優しい千紗子の上司
知的で容姿端麗な課長
雨宮 一彰 (あまみや かずあき) (29)
胸を締め付ける切ない想いを
抱えているのはいったいどちらなのか———
「叫んでも暴れてもいい、全部受け止めるから」
「君が笑っていられるなら、自分の気持ちなんてどうでもいい」
「その可愛い笑顔が戻るなら、俺は何でも出来そうだよ」
真摯でひたむきな愛が、傷付いた心を癒していく。
**********
►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
小野寺社長のお気に入り
茜色
恋愛
朝岡渚(あさおかなぎさ)、28歳。小さなイベント企画会社に転職して以来、社長のアシスタント兼お守り役として振り回される毎日。34歳の社長・小野寺貢(おのでらみつぐ)は、ルックスは良いが生活態度はいい加減、デリカシーに欠ける困った男。
悪天候の夜、残業で家に帰れなくなった渚は小野寺と応接室で仮眠をとることに。思いがけず緊張する渚に、「おまえ、あんまり男を知らないだろう」と小野寺が突然迫ってきて・・・。
☆全19話です。「オフィスラブ」と謳っていますが、あまりオフィスっぽくありません。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる