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【番外編3】同棲後の修羅場(1.鮮血の泉)
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アカ、アカ、アカ・・・赤
キッチンの床一面に、鮮血の泉が広がっている。震えが止まらない。立ちあがろうと必死に脚を動かしたけれど、つま先が血溜まりをピチャピチャと跳ね上げるだけだった。為す術もなく、床にへたり込む。
泉は徐々に広がり、私のスカートを侵食していく。指先に温もりを感じて目をやると、赤黒い血でべっとりと濡れて、生々しい光沢を帯びていた。
目の前に、巨体がある。赤い泉に埋もれるように、横たわっている。生気のない彼の目が、食い入るように床を見つめている。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
自分の呼吸が、耳に張り付く。息は出来ている。でも、吸っても吐いても、苦しい。肺がピッタリと張り付いて、一枚板になっているようだった。苦しさから逃れようと、無理やり息を吸い込んで、肺にねじ込んだ。反動で全身がわななく。
血でぬめる手を床に這わせ、画面の割れたスマホを拾った。電話アプリを起動して、数字を押す。
「1」「1」「9」
赤い指紋でまだらに濡れたスマホを、耳元にあてると同時に、ハキハキした男の声が聞こえてきた。
「火事ですか?救急ですか?」
男の声を聞いた途端、体が痙攣みたいに震えた。けれど、口を動かしてみると、驚くほど平坦な声が出た。
「救急です。彼が、自分でお腹を刺しました」
多波さんと暮らし始めて、二年。彼の病に、私達は翻弄されていた。
多波さんは我を忘れて暴力的になり、私はみるみる憔悴していった。彼はそんな私を目の当たりにして、自らに刃を突き立てた。
幸い、一命は取り留めた。病室のベッドで眠る彼を見つめながら、私は誓った。
もっと強くならないと・・・
もっと、もっと、もっと・・・私が、強くならないと。
それから、また一年が経った。
***
胸騒ぎがする。
・・・急がなくちゃ
時刻は22時。仕事を終えた私は、家路を急いでいた。
多波さんが自殺未遂を起こした後も、同棲は続いていた。けれど最近、お互い帰りが遅い。ろくに会話も出来ていない。何より心配なのは、スキンシップの時間が少ないこと。
仕事が終わって、多波さんにアプリでメッセージを送ったけれど、返信がない。電話を何回かけても、出ない。電車が終点に着くと、急いでアパートへ向かった。
アパートに着いて家の鍵を開けた途端、見知らぬ靴が目に飛び込んできた。
ヒュッ
喉が鳴る。
深紅のエナメルのピンヒール。狭い玄関のたたきに、躍るように転がっている。ナイフのように尖ったつま先は、擦り傷だらけで輝きを失っていた。
腹の底から、どす黒い感情が湧き上がる。情動に体が飲まれていく。その反面、恐ろしいほど思考は冷静だった。冷めた眼差しを、ベッドに向ける。
寝ている。男と女が。
男は、多波さんだ。
普通のカップルなら、彼女は泣きながら立ち去るか、台所から包丁でも持ち出して、二人を切りつけるのだろう。でも・・・私は違う。
靴を脱いで、狭いたたきに丁寧に揃えた。古い和室を、ゆっくりと進む。一歩、また一歩。
ミシ・・・ミシ・・・
畳を踏み締める音が、現実を突き付けてくる。ベッドの前で立ち止まり、安らかな寝息を立てて眠る二人を見下ろした。私は、女の肩を乱暴に揺すった。すでに乱れている女のキャミソールは、私が揺するたびに、下品にはだけていく。
「ん~、なぁにぃ~」
間の抜けた声、酒臭い。女は、気だるそうに体を起こした。まだ眠いらしく、何度も瞼を擦っている。手が瞼を往復するたびに、ブルーのアイシャドウが薄汚く滲んでいく。ひとしりき擦ると、腫れぼったい瞼を開けて、私を見上げた。女は一気に青ざめる。
私は、彼女に告げた。淡々と。業務連絡のように。
「うちの多波が、すみませんでした。大変申し訳ありませんが私も疲れているので、今日はお帰り願えますか?今後は、会わないで頂けると助かります。多波は病気なんです。こんな感じで、他にもジャンジャン女がいます。どう思います?女をいっぱい侍らせてる男って。最近、性病の検査もしていなくて・・・アナタの身体に影響がないか、とても心配です」
女は化け物を見たような顔をして、小刻みに震えている。私が目を細めると、彼女は弾かれたように自分の体に服をかぶせ、バッグとコートを抱えて、ドタバタとアパートを去っていった。
玄関ドアが閉まるのを確認してから、私はベッドに振り返った。多波さんは起きていた。青白い顔をして、項垂れるようにベッドに座っている。忙しなく揺れる大きな瞳。小刻みに震える唇。何か言葉を紡ごうとしている。けれど、私はそれを遮った。
「ごめんね・・・嘘、ついちゃった。ジャンジャン女がとか・・・検査がどうとか・・・」
彼は唇の隙間から、ポツリ、ポツリと、声を絞り出した。
「・・・そんなのは、いい・・・また、辛い思いをさせた」
彼は謝らない。謝ったところで、どうする事も出来ないから。
急に、視界が滲み出す。さっきまで冷静だったのに、多波さんの声を聞いた途端、こうだ。感情の波に襲われる。流されないよう、心で必死に唱えた。
・・・いつもの事じゃない。分かっていて、一緒になったクセに。もう慣れたでしょ、慣れた。そう、慣れたの。
暴風のような凄まじい激情に、体が飲み込まれる。内臓がちぎれそう。畳に両膝をついて、肘を抱えるように腕を組んだ。ギリ。腕に爪が食い込む。多波さんの視線が、痛い。
お願い・・・こっちを見ないで・・・
私は平静を装いながら、言った。
「最近、忙しくて・・・多波さんのこと、ちゃんと・・・してあげられなくて、ごめんなさい」
「謝らなくていい。望は何も悪くない。俺が悪い・・・」
「多波さんは、悪くないよ。悪いのは、病気だから、だから・・・そうだぁ!この際、分離して考えようよ!女と寝ちゃう多波さんは、多波さんじゃないの!オバケ!優しいのが・・・本当の多波さんで・・・女と寝てるのは・・・オバケなの・・・」
とびきり明るい声で言った・・・つもりだった。でも、口から出たのは、咽びのような声だった。話せば話すほど言葉が崩れて、意味をなさない音になっていく。限界が近い。理性を離したくなくて、畳にしがみついた。畳に爪が食い込む。バリっという音がして、剥がれた畳が爪の間を刺した。
サラリ・・・
髪に何か触れた。多波さんの指だ。掬い上げられた毛束から、高い体温が微かに伝わってくる。太い指は髪から離れて、頬を覆うそぶりをみせた。けれど、寸前で離れていく。彼の気配が遠ざかっていく。バタバタという足音が、お風呂場に吸い込まれていく。
ザアアアア・・・
夕立みたいなシャワーの音。
ゴシゴシゴシ・・・
荒々しく何かを擦り上げる音が、シャワーの音をかき消していく。
また・・・まただ・・・
今思えば、多波さんがFS会で活動していた頃、彼の体は赤みを帯びていた。擦り傷だらけで、膿んでいるところもあった。グヂュグヂュと。あちこちに。不思議に思いながらも、気まずい関係だったから、傷の事は聞けなかった。
同棲して理由が分かった。他の女との情事の後、彼は全身をブラシで擦り上げていた。ボディブラシじゃない。安い掃除用のブラシだ。いつもそうだった。
何度も止めたけれど、彼は聞かない。皮膚が剥がれ、血が滲んでも、何度も、何度も、擦り上げた。ベットリと体に染み付いた、決して離れる事のない情欲を引き剥がすように、他の女との記憶を引き剥がすように、彼は激しく擦り上げた。
理性と肉体を蹂躙する恐ろしい欲望に、彼は何度、絶望したのだろう。そう思うと、とても責める気になれなかった。
あと何回、絶望すれば、私達は救われるのだろう・・・
それとも・・・救いなんて、ないのだろうか。
キッチンの床一面に、鮮血の泉が広がっている。震えが止まらない。立ちあがろうと必死に脚を動かしたけれど、つま先が血溜まりをピチャピチャと跳ね上げるだけだった。為す術もなく、床にへたり込む。
泉は徐々に広がり、私のスカートを侵食していく。指先に温もりを感じて目をやると、赤黒い血でべっとりと濡れて、生々しい光沢を帯びていた。
目の前に、巨体がある。赤い泉に埋もれるように、横たわっている。生気のない彼の目が、食い入るように床を見つめている。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
自分の呼吸が、耳に張り付く。息は出来ている。でも、吸っても吐いても、苦しい。肺がピッタリと張り付いて、一枚板になっているようだった。苦しさから逃れようと、無理やり息を吸い込んで、肺にねじ込んだ。反動で全身がわななく。
血でぬめる手を床に這わせ、画面の割れたスマホを拾った。電話アプリを起動して、数字を押す。
「1」「1」「9」
赤い指紋でまだらに濡れたスマホを、耳元にあてると同時に、ハキハキした男の声が聞こえてきた。
「火事ですか?救急ですか?」
男の声を聞いた途端、体が痙攣みたいに震えた。けれど、口を動かしてみると、驚くほど平坦な声が出た。
「救急です。彼が、自分でお腹を刺しました」
多波さんと暮らし始めて、二年。彼の病に、私達は翻弄されていた。
多波さんは我を忘れて暴力的になり、私はみるみる憔悴していった。彼はそんな私を目の当たりにして、自らに刃を突き立てた。
幸い、一命は取り留めた。病室のベッドで眠る彼を見つめながら、私は誓った。
もっと強くならないと・・・
もっと、もっと、もっと・・・私が、強くならないと。
それから、また一年が経った。
***
胸騒ぎがする。
・・・急がなくちゃ
時刻は22時。仕事を終えた私は、家路を急いでいた。
多波さんが自殺未遂を起こした後も、同棲は続いていた。けれど最近、お互い帰りが遅い。ろくに会話も出来ていない。何より心配なのは、スキンシップの時間が少ないこと。
仕事が終わって、多波さんにアプリでメッセージを送ったけれど、返信がない。電話を何回かけても、出ない。電車が終点に着くと、急いでアパートへ向かった。
アパートに着いて家の鍵を開けた途端、見知らぬ靴が目に飛び込んできた。
ヒュッ
喉が鳴る。
深紅のエナメルのピンヒール。狭い玄関のたたきに、躍るように転がっている。ナイフのように尖ったつま先は、擦り傷だらけで輝きを失っていた。
腹の底から、どす黒い感情が湧き上がる。情動に体が飲まれていく。その反面、恐ろしいほど思考は冷静だった。冷めた眼差しを、ベッドに向ける。
寝ている。男と女が。
男は、多波さんだ。
普通のカップルなら、彼女は泣きながら立ち去るか、台所から包丁でも持ち出して、二人を切りつけるのだろう。でも・・・私は違う。
靴を脱いで、狭いたたきに丁寧に揃えた。古い和室を、ゆっくりと進む。一歩、また一歩。
ミシ・・・ミシ・・・
畳を踏み締める音が、現実を突き付けてくる。ベッドの前で立ち止まり、安らかな寝息を立てて眠る二人を見下ろした。私は、女の肩を乱暴に揺すった。すでに乱れている女のキャミソールは、私が揺するたびに、下品にはだけていく。
「ん~、なぁにぃ~」
間の抜けた声、酒臭い。女は、気だるそうに体を起こした。まだ眠いらしく、何度も瞼を擦っている。手が瞼を往復するたびに、ブルーのアイシャドウが薄汚く滲んでいく。ひとしりき擦ると、腫れぼったい瞼を開けて、私を見上げた。女は一気に青ざめる。
私は、彼女に告げた。淡々と。業務連絡のように。
「うちの多波が、すみませんでした。大変申し訳ありませんが私も疲れているので、今日はお帰り願えますか?今後は、会わないで頂けると助かります。多波は病気なんです。こんな感じで、他にもジャンジャン女がいます。どう思います?女をいっぱい侍らせてる男って。最近、性病の検査もしていなくて・・・アナタの身体に影響がないか、とても心配です」
女は化け物を見たような顔をして、小刻みに震えている。私が目を細めると、彼女は弾かれたように自分の体に服をかぶせ、バッグとコートを抱えて、ドタバタとアパートを去っていった。
玄関ドアが閉まるのを確認してから、私はベッドに振り返った。多波さんは起きていた。青白い顔をして、項垂れるようにベッドに座っている。忙しなく揺れる大きな瞳。小刻みに震える唇。何か言葉を紡ごうとしている。けれど、私はそれを遮った。
「ごめんね・・・嘘、ついちゃった。ジャンジャン女がとか・・・検査がどうとか・・・」
彼は唇の隙間から、ポツリ、ポツリと、声を絞り出した。
「・・・そんなのは、いい・・・また、辛い思いをさせた」
彼は謝らない。謝ったところで、どうする事も出来ないから。
急に、視界が滲み出す。さっきまで冷静だったのに、多波さんの声を聞いた途端、こうだ。感情の波に襲われる。流されないよう、心で必死に唱えた。
・・・いつもの事じゃない。分かっていて、一緒になったクセに。もう慣れたでしょ、慣れた。そう、慣れたの。
暴風のような凄まじい激情に、体が飲み込まれる。内臓がちぎれそう。畳に両膝をついて、肘を抱えるように腕を組んだ。ギリ。腕に爪が食い込む。多波さんの視線が、痛い。
お願い・・・こっちを見ないで・・・
私は平静を装いながら、言った。
「最近、忙しくて・・・多波さんのこと、ちゃんと・・・してあげられなくて、ごめんなさい」
「謝らなくていい。望は何も悪くない。俺が悪い・・・」
「多波さんは、悪くないよ。悪いのは、病気だから、だから・・・そうだぁ!この際、分離して考えようよ!女と寝ちゃう多波さんは、多波さんじゃないの!オバケ!優しいのが・・・本当の多波さんで・・・女と寝てるのは・・・オバケなの・・・」
とびきり明るい声で言った・・・つもりだった。でも、口から出たのは、咽びのような声だった。話せば話すほど言葉が崩れて、意味をなさない音になっていく。限界が近い。理性を離したくなくて、畳にしがみついた。畳に爪が食い込む。バリっという音がして、剥がれた畳が爪の間を刺した。
サラリ・・・
髪に何か触れた。多波さんの指だ。掬い上げられた毛束から、高い体温が微かに伝わってくる。太い指は髪から離れて、頬を覆うそぶりをみせた。けれど、寸前で離れていく。彼の気配が遠ざかっていく。バタバタという足音が、お風呂場に吸い込まれていく。
ザアアアア・・・
夕立みたいなシャワーの音。
ゴシゴシゴシ・・・
荒々しく何かを擦り上げる音が、シャワーの音をかき消していく。
また・・・まただ・・・
今思えば、多波さんがFS会で活動していた頃、彼の体は赤みを帯びていた。擦り傷だらけで、膿んでいるところもあった。グヂュグヂュと。あちこちに。不思議に思いながらも、気まずい関係だったから、傷の事は聞けなかった。
同棲して理由が分かった。他の女との情事の後、彼は全身をブラシで擦り上げていた。ボディブラシじゃない。安い掃除用のブラシだ。いつもそうだった。
何度も止めたけれど、彼は聞かない。皮膚が剥がれ、血が滲んでも、何度も、何度も、擦り上げた。ベットリと体に染み付いた、決して離れる事のない情欲を引き剥がすように、他の女との記憶を引き剥がすように、彼は激しく擦り上げた。
理性と肉体を蹂躙する恐ろしい欲望に、彼は何度、絶望したのだろう。そう思うと、とても責める気になれなかった。
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