≪花の降る午後≫

dreams

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≪いつか来る日の為に…≫

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「お前は、今日13歳の誕生日を迎えた!今までよりも1つ大人になったお前にお父さんから、伝えなければいけない事がある」

『え⁉️何?』

「まず、筆入れを用意する。そしてそこから、黒いマジックと消しゴム、鉛筆を2本取り出すんだ!」

『はい。用意したよ!』

「あと、小皿を用意し、そこに茶色と黒の絵の具を1:1の配合で混ぜ合わせる!」

『やったよ!』

「よし。では今から、お前がいつか大きくなって焼肉屋という物に行った際に、恥ずかしくないように、その作法を教えるからな…」

『う、うん…。』

「用意した黒マジックで、まずは机に格子柄に縦横の線を等間隔に描く!」

『はい。こうやって、こうやって、こう描いて、こうかな…』

「そしたら、2本の鉛筆で消しゴムをその描いた網目の上に置く!」

『こ、こ、こ、こうだね?』

「そうだ。で置いて1分経ったら、それをひっくり返す!」

『うん!』

「そして、また1分焼いたら、小皿に入れたタレに漬け、その両面にたっぷりとタレをまとわせたら、口の方へと運ぶ!」

『こうかな…』

「そう。そして口の前約6cmの所まで持って来たところで、一度止める。ペンを用意し、ここまでして来た事を目を瞑り、もう一度思い返す。それからありがたくそれを頂き、噛み締める!」

『こ、こ、こ、こうだね?』

「そうだ。お父さんから、伝えたい事は以上だ!」

『いつか来る日の為に…だね?』

いつか来る日…

それは一体、いつ来るのだろうかーーー?。

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