≪花の降る午後≫

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≪電車マニアと、一期一会≫

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電車マニアの店長が営む、このコンビニは確かに普通とは一線を画している。

まず店長は、自分の事を車掌と呼ばせている。

店内に入る為の自動ドアは一定時間毎にしか開かない為、入りたい客は店入口で待たされるのだが、ちょっとでもその位置が前だったりすると

「はい、白線の内側までお下がり下さいッ‼️💢💢」

と。

また、ドアが閉まり間際の入店があった場合には

「はい、駆け込み乗車はお止めくださいッ‼️💢💢」

そして、キャッシュレス決済が主流化した現代にあってなお、現金払いの小銭を探してまごまごしてる客には

「はい、発車のベルはとうに鳴り終わっておりますッ‼️💢💢」

非常に手厳しい店である。

「はい、歩きスマホはお止め下さいッ‼️💢💢」

の放送も響き渡る。

お弁当を電子レンジで温めている時は安全の為、一歩下がった場所にある、吊り革に掴まりながら待つシステム。

たまーに、店員が弁当に別付けのソース等をそのまま電子レンジに入れて爆発させてしまった場合には、店内外のバトライトが激しく光鳴し、営業は一時ストップ❗

その弁当は、爆発物という扱いになり、専用の処理班がドタドタとけたたましく消火作業にあたる。

たまに、車内販売と称したワゴンが人流をかき回す為、無駄に右往左往する。

たまに、特別イベントとして、謎のビニール袋が店内に放置されたりするが、これは客がきちんと不審物を駅員に通報出来るかどうか?が試される。

客と客、客と店員。

その出逢いは、一期一会。

…って、めんどくせぇー店ッ‼️。。。
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