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終の巻 神様の本気
私と神様そして最後の別れ⑤
しおりを挟む温泉施設
あ…!!公園なくなってる!!そうだ…あの後、温泉が湧き出て温泉施設になったんだった…
何だか懐かしいな…
そうじゃったな…あの男は公園の穴を掘ってブラジルまで貫通させようとしたのじゃったな…
しかしその目的は残念ながら達成できなかったが、思ってもみない違う目的を達成できたんじゃったな… 人生は思い通りにいかないと思っても実はそれがベストだったりする事もあるのじゃ……
……神様…さっきから映画でよくある、空手の凄腕師匠が弟子に稽古ではなく、掃除ばかりさせて、実はその掃除自体が稽古だったみたいな事を遠回しに伝えてます……??
…まぁ、そんなとこじゃが、ワシなりに人生で必要なものを伝えようとしたのじゃが、お主には解決できない一つの問題があるようじゃ…。
……それは深い悲しみじゃ…
人間はそれさえも乗り越えていく生き物じゃが、お主には無理のようじゃな…。…
その優しすぎる性格ゆえに…。
…………。……
……。それに追い打ちをかけるようで悪いがお主と会うのは今日で最後なんじゃ…
え!!やだ神様!!!私を一人にしないで!!!お願いだがら!!!私の前からいなくならないで!!!
……。ワシもお主と別れるのはとても…辛いんじゃ…
じゃが、ワシにはこれからやる神の責務という大仕事があるのじゃ…とても…遠い所にいかなくてはならんのじゃ……二度と戻っては来れぬ…。
…大丈夫じゃ…きっとお主は前を向いて生きていけるはずじゃ…短い間ではあったがお主といた時間はとても楽しかったぞ……。…
達者でな…ではさらばじゃ…
やだ!!!神様!!!
私の前からいなくならないで!!!お願いだから…お願いだから…!!!…
そして神は眩い光に包まれ消えていった………
最終話に続く
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