私と神様と時々おっさん

花雨

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 1の巻 空から舞い降りる者

 私と神様と時々おっさん

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 お嬢ちゃん お嬢ちゃん。


 ん?
 変なのが空から舞い降りてきた。





   ……………。


【これは数分間の私の物語である】




 私の名前は青空京花あおぞらきょうか
 自分でいうのはなんだが割と気に入っている名前だ。
 姓名判断というのはあまり信用しないが画数は抜群の大吉数らしくて悪い気はしない。
 きっと親が一生懸命考えて名付けてくれたのだろう。
 だが数分にも満たないうちに名乗る名前も必要なくなるだろう…

 さっそくだが本題に入ろう。
 難しい事なしに完結に済ませるのが私の性格なのである。
 唐突だがたった今、派手に車に吹き飛ばされて動けない状況だ…


 ……指一本すら動かせない……。




 世間で言う不慮の事故ってやつだ。
 痛みと言うのは麻痺してわからないがたぶん死ぬのだろう。
 死んだ事はないがそう分かるものなんだな…。
 …そう思った瞬間に倒れた自分の姿を上から見下ろしていた。

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