お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
じいじのあかとんぼ
Shigeko T
児童書・童話
「じいじは総理大臣よりすごいんやぞ!」
いつもじいじはこう言っている。
「何言うてんねん、ただの百姓やろ。」
僕がこう言うと、じいじは黒光りした顔でにこっと笑うだけだ。
「お米や野菜では、なーんも儲けにならんのにって、いつもお母さん言うてるよ。」
「ほやのう、米や野菜売るだけでは儲けにはならんのう。けどじいじは、金にならん大事なもんをたーくさん作ってるんや。」
金にならん大事なもんをたーくさん作ってる?僕の頭の中はクエスチョンマークだらけや。
春の田植えが済んだころ、田んぼにはオタマジャクシやゲンゴロウ、メダカもいっぱいあらわれる。最近はドジョウも戻ってきたってじいじが言うとった。どこにおったんやろうこんなにいっぱいと思うくらい。するとじいじは、
「おっ!今年もおるな。」とメダカに話しかける。
「何でメダカに話しかけたん?」と僕が聞くと、
「このメダカは日本にしかおらん、絶滅危惧種って言われてるめだかなんやぞ。」と教えてくれた。
「田んぼの中の生き物がいっぱいになってきたから、コウノトリもいっぱい飛んでくるようになったんやぞ。」
「うん、それは学校で教えてもろた。コウノトリは自然界の頂点にいる生き物で、コウノトリが棲めるってことはすべての生き物が住みやすいんだって。」まだよくわからんけど、とにかくすごいことなんやろうなっていうことは僕にもなんとなく分かった。
じいじにトマトの畑手伝ってくれんかと言われて行ったとき、ハチがいっぱい飛んでいて、「わあー、こわいよー!」って言ったらじいじは、
「そりゃあ、大変じゃ。でもミツバチがおらんようになったら、実が実らん。人類は食べるもんがなくなって、滅びるんやぞ。」
今年の夏祭りの日は、夕方になってもまだ西からお天とうさまの陽がまだ暑い暑い日だった。そこにふいに、すーっと涼しい風が吹いてきたとき、じいじが言った。
「おっ! じいじが作った涼しい風が吹いてきたな。」
「えっ?じいじが作った涼しい風?」
「そうさ、じいじが作っている田んぼの上を吹いてくる風は涼しいんやぞ!」
「へえー。田んぼッてすごいんやな。」
稲刈りの時期が近付くと、あかとんぼがいっぱい飛び始めた。じいじはまた、
「おっ! じいじが育てたあかとんぼが今年もたくさん飛んでるわい。」
「え!?じいじが育てた? うそだーい。」
「あかとんぼの子どもヤゴは、田んぼでしか育たんのやぞ。ほやから田んぼを作ってるじいじが育てたのと一緒や!」
かえんの子
その子四十路
絵本
「こやつは災いを招く、呪いの子。世のなかの業を背負って生まれたのだ」
炎とともに生まれた、災いの子、えん。顔には大繩でぶたれたような黒いあざがある。
村人たちに疎外されたえんは、村のはずれのあばら家にひとりで暮らしていた。
孤独なえんを慕うのは、幼い次郎だけだった。
えんは次郎をかわいがるが、雨ごいの生贄に次郎が選ばれて……
宿命を背負ったえんは、道を切り開けるのか?
眠りの果てに
ユズキ
児童書・童話
その日の食事も満足に得ることのできないほど貧しい家庭に育った、15歳の少女インドラ。ある日幼い弟妹と山へ薪取りへ行って帰ってくると、たくさんの金貨が詰まった袋が粗末なテーブルの上にあった。
「貴族のお城へ奉公へ上がってみる気はないか?」
そう父親に言われるインドラ。
貧しい家庭の事情と家族のため、奉公へあがることを決意する。
何故メイズリーク伯爵家は大金を支払ってまでインドラを買ったのか。伯爵家でどんな仕事に従事することになるのか。
おとぎ話風をイメージした、インドラの物語。
※ブログと小説家になろうに掲載していますが、あらためてこちらでも投稿させていただきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる