TS異世界生活記

ポカリ

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逆転と反抗とフリーお便所

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 早いもので、ボクがゲーテお便所生活を始めて1週間が過ぎた。その間、ボクは相も変わらず楽しい日々を……過ごしているとは言い難い。
 別に便所扱いが嫌だってわけじゃない。セックスは大好きだし、滅茶苦茶に犯されるのは気持ち良い。朝まで眠れずにノンストップでハードなえっちをするのも癖になるし、そこは問題じゃあないんだ。

 じゃあ、何が不満なのかと聞かれたら……それは、ボクのことを利用している3人組のおじさんたちについてだ。
 何と言うか、彼らはあまりにもひどい。ボクに分け前をくれなかったり、感謝の気持ちをまるで持ってないなんてことはそこまで気にしていない。ボクが嫌なのは、彼らが仲間たちへの思いやりというものをまるで感じさせないことだった。

 例えば、ボクの使用料金を非常に高額に設定して、このゲーテに住む大半の人間には便所を利用させないことがそれだ。初日はギライさんの言い付けで1回目の利用をタダにしていたけど、翌日からは徐々に値段を釣り上げ、要求する見返りもどんどん増やしていった。結果、今のボクを抱きに来れるのはほんの一部の富裕層のみで、利用者自体がめっきり減ってしまったのだ。

 これは由々しき問題だ。ボクは、このゲーテの皆に喜んでもらうことも目的の1つとして便所生活を始めた。なのに、現状はそれとは真逆で、一度餌を与えられたのにも関わらず、お金や物資が無いからという理由で大半の男の人たちがボクとえっちすることを諦めざるを得なくなっている。こんなの、ボクが望んだ展開じゃあない。
 それに、残っているお客さんたちも問題だ。膨大な料金を支払っているせいか、彼らは非常にマナーが悪い。時には、ボクを犯すのではなく、サンドバッグのように扱ったりするのだから非常にたちが悪いと言えるだろう。
 勿論、そんなお客さんのことを3人組のおじさんたちは咎めもしない。自分たちに富を齎してくれる上客をどこぞの馬の骨とも知れない便女を気遣って失うなんてもってのほかだからだ。ボクにほぼ毎日のようにアブナイ薬を注射することからも、彼らがボクのことを使い捨ての商品程度にしか考えていないのは明らかだろう。

 まあ、全てが全て悪い方向に動いているわけじゃない。お客さんたちの中には良い人もいるし、そう言う人たちとセックスするのは楽しい。水汲み場のおじさんとの取引えっちも商店にミルクポーションを納品する際の搾乳体験も、ボクの大いなる楽しみだ。
 そう言ったささやかな楽しみのお陰で不当な便所生活を耐え忍ぶことが出来ていたボクだけど……その堪忍袋の緒が切れる日が、唐突にやって来た。








 その日、おじさんたちは非常に機嫌が悪かった。どうやら、日々減っていく便所屋の収入に苛立ちを感じていたらしい。普通に考えれば、値段を釣り上げているせいだってことにすぐ気が付きそうなものだけれど、彼らはそんなことはまるで思いつかないみたいだ。 
 で、そのイライラは例外なくボクにぶつけられた。ミルクポーションを納品しているお店で楽しく談笑していたところを無理矢理に連れ去られ、何度か叩かれた後、今度からミルクポーションは便所屋の専売品として売り出すように命令してきた。
 勿論、ボクはそんな命令に従うつもりはない。これはボクのご飯を確保するための切り札で、あのお店以外で売り出したりなんかしたら価値が暴落することは目に見えている。結果、店主さんとの契約は打ち切りになって、ボクの安定した生活はパーになってしまう。
 そんなリスクを背負った命令なんて、聞くつもりはない……はっきりとした口調でそう伝えたところ、おじさんたちはボクが驚くくらいに怒り狂ったのち、便所屋の小屋の中にある拘束台にボクを設置して、毎日注射しているお薬をまざまざと見せつけてきた。

「おい、便器。あんまり思い上がるなよ? お前はもう、俺たちには逆らえないんだよ」

「こいつが何かわかるか? ……そのゆる~い頭でもわかるように説明してやるとな、こいつは中毒性の高いドラッグだ。1回でも注射されたら、定期的に摂取しなきゃ気が狂うほどの苦しみを味わうことになるぜ」

「ここまで説明すれば、もう俺たちの言いたいことはわかるな? お前は、この1週間で毎日こいつを打ち込まれてる。もうこの薬なしじゃあ生きていけない体になっちまってるんだよ!」

 いいえ、そんなことはありません。だって、ボクは【薬効調整】のスキルでその中毒性を無効にしてますから。
 その事実をわざわざ口にするほどボクもお人好しではないので黙っていたが、それがショックのあまり口が利けなくなったのだと勘違いしたおじさんたちは、得意げになってボクへのおしおきと更なる命令を偉そうに口にした。

「いいか? 俺たちの言うことに逆らった罰だ。今日は、クスリはくれてやらねえ。こいつの中毒性と苦しみをよく理解するんだな!」

「ま、明日には身の程ってもんを理解してるだろ。それがわかったら二度と俺たちに逆らうんじゃねえぞ、良いな?」

「お前がぶっ壊れるまで使い尽くしてやるよ! ギャハハハハハッ!」

 これ見よがしにボクの手が届かない場所にクスリの入った注射器を置き、高笑いを残しておじさんたちは小屋を出て行った。おそらく、これからボクを虐めてスカッとした気分のままに宴会でもするのだろう。
 だらりと拘束台に括りつけられ、身動き出来ない状況になっているボクは、小屋の外から聞こえてくる笑い声を耳にしながら大きく溜息をついた。

「付き合いきれないな、もう……」

 面白くない。つまらない。こんな生活を望んでたんじゃない。抱えていた不満が膨れ上がり、ボクの中で大爆発を起こした。
 ああ、うん、そうだ。もう我慢する必要はないだろう。ボクは十分に譲歩して、彼らに良い目を遭わせてあげた。これで、貸し借りはなしってことにして構わないんじゃないだろうか。

 やっぱり、誰かに全て任せてしまうのはよろしくない。しっかりとボクの意見を反映し、協調して楽しくえっち出来る関係性を作らないとこうなってしまうという苦い経験を得た。これからは、そう言った部分もしっかりと加味してから計画を立てよう。

「【ワープ】発動。目的地、ボクの家」

 小さく呟いて能力を発動したボクは、ノースブルクの自宅へと瞬時に移動した。煩わしい拘束はその際に外れ、ボクの体には自由が戻る。
 さて、このまま元の生活に戻るのは簡単だが、それじゃあ面白くない。まだ休みは残ってるし、あのおじさんたちに一泡吹かせてやりたいという気持ちもある。だから、ボクはもう1度ワープを発動して、小汚い小屋の中へと帰還した。
 時間にしてほんの数十秒、小屋の中の変化をおじさんたちが気付く様子はない。ボクは、床に転がっている注射器を手にすると、非常に悪い顔でそれを見つめ、ニヤリと微笑んだ。








「え~、お便所使いませんか~♡ 射精1回、100コルで~すっ♡ 移動式お便所、お使いになりませんか~♡」

 翌日、ボクは元気一杯にゲーテの街を歩きまわっていた。独立してお便所になることを決めたボクのことを、ゲーテの人々は驚いた眼で見つめている。
 ずっしりと中身の詰まった布袋を手にして、お尻とおっぱいにWCの文字を刻み、お腹には『1回100コル』の値段設定をばばんと書き記しているボクは、独立便所生活の1日目を大いに楽しみながら闊歩している。

 普通なら、即座に人が群がって、ボクは犯し尽くされちゃうんだろう。でも、みんなはボクのことを欲望を込めた目で見つめながらも手を出してはくれない。恐らくだが、ギライさんの許可を得たおじさんたちの所から脱走したボクを抱けば、何らかの罰が与えられると思っているからだ。
 そんなこと、気にしなくて良いのに……心の中でそう思いながら、ボクはそのことには触れずにただ歩く。おっぱいとお尻をぷるんぷるんと揺らし、愛液でべちゃべちゃのおまんこから甘ったるい臭いを撒き散らしながら、ボクがセックスのお相手を探して歩き続けていると――

「へ、へへ……! 便器ちゃん、その値段で相手してくれんのかい?」

「はいっ♡ 嘘はついていませんよっ♡」

 ようやく……本当にようやく、ボクのことを抱こうとする男の人が現れた。黄ばんだ歯とボロボロの服が特徴的なその男性は、カカカと喉を鳴らしてとても愉快気に笑ってからボクのおっぱいに触れる。

「まるで子供の小遣い稼ぎだな。その値段で便器ちゃんとヤれるとか、夢みたいな話だぜ」

「はうっ♡ はぁ……っ♡ そう言ってもらえると、ボクも嬉しいです♡ それで、どうしますか? フェラ抜き? パイズリ? 王道のおまんこセックスもケツハメにも完全対応しますよっ♡ だってボク、NGプレイ無しの便器ですしっ♡」

「ははははは! なら、そうだな……便器ちゃんのデカ乳を揉みながらまんこ犯したいから、後ろからちんぽぶち込ませてくれ」

「背面座位ですねっ♡ 了解しましたっ♡」

 ご要望のプレイを確認したら、即行動! 背中をおじさんに預け、彼の両手をおっぱいに持ってこさせると、そのままぬれぬれおまんこを勃起おちんぽに何度も擦り付け、愛液を塗して滑りを良くする。
 ぬっちゃ、ぬっちゃ……とってもいやらしい音が鳴らしながら腰を前後させるボク。甘えるみたいにお尻をおじさんにぶつけて、準備万端になったおちんぽの先っちょをおまんこにあてがえば、おじさんもまた滾りに滾った興奮のまま、ボクに最高の快感を与えるべく腰を突き出してくれた。

「はうううぅうんっっ♡♡♡ あはっ♡ やっぱ、これだよねぇ……っ♡ ずぶぶぶぅ♡ って、おちんぽ挿ってくる感覚が気持ち良いです……♡♡♡」

 柔らかく蕩けてるボクのおまんこが、大好きなおちんぽを受け入れる。涎を垂らして、ふにゃふにゃになってるおまんこは、とっても嬉しそうにおじさんのおちんぽに絡みついた。
 一気に奥まで、亀頭を叩き込まれる。おっぱいを揉む手も力強くて、指の1本1本にまでボクを気持ち良くしてやるぞ! って意気込みが感じられた。この雌の体を存分に楽しんでやるんだ、って思いがビンビンに伝わって来る、ボクの大好きなセックス……♡ これこそが、ボクの望んでいたモノなんだ♡

「へへへ……! やっぱいいまんこしてるな。それにこのデカパイも弄り甲斐があって最高だぜ!」

「ふぁぁ……っ♡ 乳首、コリコリってぇ……♡ あふっ♡ んっっ♡ おまんことおっぱい、一緒に弄られるの、いいっ……♡♡♡」

「か~っ! 堪んねえなあ、おい! こんないい躰した娘を好きに出来る機会がやって来るなんて、人生なにがあるかわかったもんじゃねえな!」

「んうぅっ♡♡♡ はふぅっ♡♡♡ あうぅうんっっ♡♡♡」

 指が埋まるくらいに強くおっぱいを揉まれたかと思ったら、今度は乳首をぎゅ~っと抓られる。胸の付け根から先っぽまでを順番に刺激するおじさんのテクに嬌声を上げながら、おまんこに挿ってるおちんぽをきゅっと締め付けてあげた。
 おじさんはただ性欲処理するだけでなく、ボクとのセックスを楽しんでくれているようだ。100コルとは言え、お金はお金。ただ腰を振って、あっさり射精して、はい、お終いなんてのは勿体ないと思うのはおかしなことではないだろう。
 ボクの体の柔らかさを堪能するみたいに全身揉み解して、おまんこと締め付けを楽しむ感じでねっとりとおちんぽを動かして、とろとろのふにゃふにゃになったボクのことを好きに味わえばいい。ボクも、そういうセックスが大好きなのだから……♡

「いいねえ、便器ちゃん。お前のまんこ、可愛らしく俺のちんぽに絡みついてきやがる。甘えんぼさんの極上まんこだぜ!」

「ん、ふぅっ♡♡♡ そうですよぉ♡ ボク、こんな簡単にヤらせちゃうけど、体の具合は抜群なんです……♡ 柔らかくって大きなおっぱいとむっちむちのお尻にふわっふわでとろっとろのハメ頃おまんこ♡ ゲーテの町の公衆肉便器は、とびきり気持ち良いスケベお便所なんだってことを覚えておいてくださいね♡♡♡」

「ははははは! そうだな! こんな女をたった100コルで抱けるなんて、破格の値段だぜ! んじゃ、俺もそろそろ本気で動くとするかなっ!!」

「んっっ♡♡♡ んあぁあぁあぁあぁあぁっっ♡♡♡ ふかいとこっ、きたぁっっ♡♡♡」

 玩具で遊ぶみたいにずっとボクのおっぱいを揉んでいたおじさんの手が、脇腹へと移動した。そこをがっしりと掴んで、腰に力を溜めた彼は、滾る欲望のままにおちんぽをボクのおまんこに激しく出し入れする。
 ぱんっ、ぱんっと響く腰のぶつかり合う音と共に生まれる快感は、ボクの子宮から脳天までを一気に駆け上がった。しっかり下ごしらえされてたとろとろ状態のおまんこは、おじさんの本気ピストンを受けて愛液を涎みたいに垂れ流し始めちゃってる。

「あうんっ♡ あひっ♡ んぃぃっ♡ あっ、ああっっ♡」

「どうだぁ? 俺のちんぽは気持ち良いか?」

「う、んっ♡ きもち、いいですっ♡ おくの、いいところにあたってっ♡ おまんこ、ぶるぶるしちゃ……あうんっ♡」

「はははっ! 便器ちゃんは本当に可愛い反応を見せてくれるぜ! こりゃ、たっぷりサービスしてやらねえとな!!」

 お尻を突き出したボクの背後から覆い被さるような格好で体を重ね、立ちバックの体位でセックスを続けるボクとおじさんは、リズミカルに腰を振り、お互いに快楽を貪り合いながら、ひたすらに絶頂へとひた走る。
 本当はボクがご奉仕して、おじさんのことを気持ち良くしてあげるべきなんだろうけど……一緒に気持ち良くなってるならそれでいいよね! 

「んっっ♡ おまんこ、いいっ……♡ あっ♡ あっ♡ あぁあぁっっ♡」

「くぅうっ! なんつー締め付けだよっ!? 俺もそろそろ、限界だっ!!」

「ボ、クもぉっ♡ イキそう、です……っ♡ 射精して、くださいっ♡♡♡ ボクの一番深いところに、おじさんのザーメンぶちまけてくださいっ♡♡♡ 最高に気持ち良い射精するためだけに、ボクを孕ませる勢いでおちんぽぶち込んでぇっっ♡♡♡」

「おうっ!! そのつもりだっっ!! 便器ちゃんのまんこに、無責任に精子こき捨ててやるよっ! 孕んじまっても知らねえからな!」

「それでいいですっっ♡ お便所の都合なんて考えなくていいんですよっ♡ そこにある便所穴にちんぽぶち込んで、いっぱい射精することだけ考えてればいいんですっ♡ それで孕んじゃったとしてもおじさんが気にする必要はナッシング♡ 遠慮なしに種付けして、ボクのおまんこにザーメンどぴゅどぴゅしてくださいねっ♡♡♡」

「カカカっ! こいつ、本物の馬鹿だぜ! わざわざこの街にやって来て、こんな男にタダ同然の値段で抱かれて、子供まで孕んじまうつもりなんだからよ! そんじゃ、お言葉に甘えてたっぷり種付けしてやるよっ!」

「んおっっ♡♡♡ おっ♡♡♡ おへぇえぇえっっ♡♡♡ おぐっ♡♡♡ きっ――はひぃいいいぃいいぃいいぃいいいぃいいっっ♡♡♡」

 ぐっと、強い力でボクを抱き締めたおじさんが、これまた強い力でピストンを繰り出す。ぱぁんっ♡ って、いう景気の良い音が響いて、お尻のお肉がぷるぷる震えて、気持ち良いの波がおまんこから全身に広がって……そのまま、ボクは仰け反りアクメを決めてしまった。
 おじさんもボクの痙攣イキまんこで気持ち良くなって、満足してくれたみたいだ。ぴっちりと子宮口に押し当てられた亀頭から、凄い勢いで精液が噴射されている。どくどく、どくどくとお腹に溜まる熱くて濃い白濁液の感触を感じながら、ボクはしっかりとおまんこを締めておじさんの気持ち良い射精を最後までサポートしてあげた。

「んふっ……♡ 最後の一滴まで、ボクのおまんこに吐き出してくださいね……♡ な~んにも遠慮はいりませんから……♡」

「ふ、ぅぅ……っ! おうっ!? まんこが、うねって……っ! 尿道に残ってるザーメンまで、吸い取られるっ!?」

「えへへ~……♡ 一片の心残りもないえっちを楽しんでもらうことにかけては、ボクの右に出るお便所はありませんよぅ♡ ボクのおまんこでおじさんのザーメンを全部ごっくん♡ しちゃいますからっ♡」

「うぉぉぉぉぉ……っ! 出る、出る出るっ! まだまだ出るぞぉ……!」

 二十秒か、三十秒。そのくらいの時間、おじさんの射精は緩やかに続けられた。というか、ボクのおまんこがごくごく美味しいザーメンを飲み干してるって表現の方が正しくて、おじさんはすっきりさっぱりした気分でおちんぽを引き抜いて満足気に微笑んでる。
 おちんぽを引き抜かれた時にひゅぼっ、って音が鳴るくらいに締まってたボクのおまんこは、少しだけ名残惜しそうにおじさんのおちんぽから離れたけど……まだ半勃ち状態のおじさんちんぽの方が、ボクのおまんこを恋しく思ってくれてたみたいだ。一回戦が終わって即座に、今度は正面を向いた状態でラブラブのキスを求められてしまった。

「んっ♡ んちゅぅ……♡ はふっ♡ ん、ちゅぅ……♡」

 お尻を揉まれながらのいやらしいキス。舌を絡めて、涎を流し込まれて、歯茎を残さず舐められるくらいのねっとりとしたちゅー。唇を離して、荒い呼吸を繰り返すボクのことを見るおじさんの目には、まだまだ消えぬ肉欲の炎が灯ってくれていた。
 全然、食い足りない。もっともっと、この雌の躰を貪ってやる……! そんな強い意志と欲望を感じる瞳をボクに向けてくれているおじさんに心をときめかせ、半勃ちからフル勃起状態になったおちんぽを見て子宮を疼かせたボクは、満面の笑みを浮かべてお尻を振った。おじさんはそんなボクの様子を見ながら、一応といった様子で二回戦を始めても良いかを確認してくる。

「便器ちゃん、もう一回ヤっても良いよな? 見た所、他の奴らは便器ちゃんを使うつもりは無いみたいだしよ」

「勿論構いませんよ♡ お便所には使用制限なんてありませんからね♡ ……あ、でも、忘れる前に料金を支払っておきましょうか」

「あん? ……そうだな、ヤリ逃げってのはよろしくない。待ってろ、今、二回戦分の料金を――」

 そう言って自分の財布を探して周囲を見回したおじさんは、一度ボクの方を見てその動きを止めた。何故なら、笑顔のボクがピッカピカの銅貨を差し出している姿を見たからだ。
 1枚100コルの銅貨が2枚、しめて200コル。それをおじさんに差し出し、その手に握らせたボクの顔と手の中の100コル銅貨を交互に見比べたおじさんは、なにがなんだかわからないといった様子でボクに質問を投げかけてきた。

「……おい、こりゃどういうことだ? この金は、なんのつもりだ?」

「え? だから言ったじゃないですか。射精1回につき100コルだって。安いですけど、ボクみたいなお便所を使ってくれた方に謝礼金を支払うって意味だったんですけど、伝わってませんでした?」

「は、ぁ……? 謝礼金? つまりその100コルって料金は、俺が便器ちゃんに支払う金じゃなくって、便器ちゃんが俺に支払う金ってことなのか……?」

「そうで~す♡ ボクのことを気持ち良くしてくれたうえに、新鮮なザーメンをご馳走してくれてありがとうございま~す♡ 感謝の気持ちを形にして、忘れないうちにお支払いしておきますね~♡」

 ざわっと、ボクを取り囲む男の人たちに動揺が広がった。目の前のおじさんも信じられないものでも見るかのようにボクに視線を注いでいる。
 まあ、普通に考えればそうだろう。体を売って、妊娠のリスクがある性行為をして、逆に金を払うなんて馬鹿のすることだ。はっきり言ってしまえば、正気の沙汰ではない。普通は何か裏があるとか疑ったり、本当にヤバい奴なのかと思ってドン引くのが正解だ。でも、ボクは気にしない。だって、ここはそういうことが許される街だから。

 人生において負け続けた人間が流れつく場所。貪欲で強欲な人間が、自身の欲に従って生きる街。それがこのゲーテだ。ここでは普通なんてものは通用しない。誰もが欲に忠実に生きて、他者を踏み台にすることなんて日常茶飯事。そんな街の中だから、ボクのこの行動も許されてしまう。
 じわじわ、じわじわと広がる動揺の波。ボクという存在を理解出来ない男の人たちの動揺は、徐々に大きくなっていく。でも、ボクはわかっていた、目の前のこのおじさんは、逆に冷静になりつつあるということを……。

 確かに、このボクはおかしいことをしている。体を差し出して、好き勝手に犯されて、そのことに感謝して金まで差し出す。どこからどう考えてもおかしくて、これを本気でやるのなら相当の馬鹿だとしか思えないだろう。
 でも……だから、なんなのだ? ボクがそんな馬鹿だったとして、ボクのこの行為になにか裏があったとして、誰が困るというのだろう? 滅多に抱けない女、それも極上の美少女を好きに出来たうえ、金まで貰える。こんな好都合な出来事が今、自分の目の前にあるのだ。それを逃すことなどあり得るのか?

 冷静に考えてみよう。この街に落ちて来た時点で、おじさんには失う物なんて何も無い。ボクがヤバい病気を持っていたとしても、逆にこの生き地獄から早く抜け出せるという考え方も出来るし、一回セックスをしてしまっているのだから後悔するだけ無駄なのだ。つまりはもう、ボクを抱くか抱かないかの自由は、おじさんの気分次第で決めるだけで良い。
 さて、ここであなたに質問だ。極上のエロボディをした超絶美少女が、お金を払ってまであなたとセックスがしたいと言ってきたとする(しかもNGプレイ無し)。断る理由も失い物も何も無い、そんな状況に陥ったとしたら、あなたはどうする?
 ……当然、その誘いに乗るよね? 誰だってそうする、ボクだってそうする。そして、目の前のおじさんだってそうするみたいだ。

「あうんっ♡ んほひっっ♡♡♡」

 対面座位から再び背面座位へ。今度はアナルにおちんぽをぶち込まれたボクは、ギャラリーの前でお尻をほじほじされながらおっぱいをじっくりと揉まれて恥ずかしい顔を曝け出している。もう開き直ったおじさんは、ボクのエロボディを堪能しながら大声で質問を投げかけてきた。

「おい、便器ちゃん! お前、この街に何しに来たんだ?」

「はいっ♡ ボクは、このゲーテの公衆精液便所になりたくて来ましたっ♡ お口もおっぱいもお尻もおまんこも、ボクの体を皆さんに好きに使ってもらって、おちんぽを気持ち良くしたくて来たんですっ♡」

「ほうほう? んじゃ、便器ちゃんの使用料金は幾らだ? NG無しでこんなに可愛いお嬢ちゃんがお相手してくれるんだ、さぞやお高いんだろう?」

「お金なんかいりませ~ん♡ むしろ、ボクが払わせていただきま~す♡ ボクみたいなお便所を使ってくれて、おちんぽで気持ち良くしてくれてありがとうございま~す♡ 安いですが、1回100コルの謝礼金をお支払いさせていただきま~すっ♡」

「く、カカ……! んじゃあよぉ、そんな便器ちゃんのまんこに好き勝手に膣内射精ナカダシして、子供が出来ちまったらどうするんだ?」

「そんなこと気にしなくていいんですよぉ♡ おじさんは、お便所の都合を考えながら用を足しますか? ……しないでしょう? ボクが誰のかわからない子供を孕もうとも、おじさんたちには気にしなくていいことなんですっ♡ おじさんたちが考えるのはぁ……ボクの体で、どれだけ気持ち良い射精をするか? ただそれだけでいいんですよ……♡」

「……は、はははははっ! あははははははっ!! おい、お前ら! 聞いたか!? この馬鹿みたいな! いや、完全にいかれてる発言をよぉ!? 便器ちゃんは、俺たちみたいな社会の爪弾き者たちとセックスしたくて、金まで支払ってちんぽ欲しがってるんだぜ! しかもそこで生まれるリスクは全部便器ちゃん持ちなんだってんだから、もう笑うしかねえよな!?」

「はいは~い♡ その通りで~す♡ ボクは好き勝手にえっちしたくてこんな場所までやって来ちゃうド変態の淫乱娘なんで~す♡ だ・か・ら……♡ 遠慮も躊躇も迷いもせず、おちんぽぶち込んでくださいっ♡ とろとろおまんこもキツキツアナルもふわふわおっぱいも、ぜ~んぶおちんぽハメるためのお便所穴なんで♡ ボクのことは人間とも思わず、ただの便器だと思ってくれれば結構です♡ さ、セックスしましょう♡ 無理にとは言いませんけど、誰1人として拒むつもりはありませんので♡」

 ぱっちりと可愛くウインクしてアピール。火照って、赤く染まってる頬っぺたを緩ませて満開のスマイルを浮かべれば、ギャラリーの間に広がっていた動揺の波が徐々に治まり始めた。
 それは簡潔な結論で、当たり前の話。この訳のわからない女のことや、こいつが何を考えているかもわからないこの状況の中で、言えるたった1つのこと。『どうせ何もわからないのなら、自分たちにとって得な方を選んだ方が良い』ってことだ。
 この場合での彼らにとっての得とは、熱狂に従って快楽を貪ることである。つまりはボクを抱いて、好き勝手に犯して、射精して……セックスしまくるってことの方が魅力的な選択肢に見え始めたら、もう話は簡単。今度は別の意味で騒がしくなった観衆は、欲望を曝け出しながらこぞってボクへと殺到してきた。

「俺! 次は俺だ! まんこ使わせろ! 便器まんこっ!」

「邪魔すんな! 俺が一番近かった! 俺が便器ちゃんを使う番だっ!」

「もうどこの穴だって良い! とにかくちんぽ慰めろっ! それがお前の役目なんだろ、変態便器!」

「うわ~いっ♡ みんな積極的になりましたね~♡ うんうん、こんなに沢山ご奉仕するおちんぽがあると、ボクも燃えてきちゃうな~っ♡」

 十とか二十じゃ足りない数の男の人たち。ざっと数えても五十か、それ以上は間違いなく居る。その全員がおちんぽをバッキバキに勃起させて、ボクのことを犯そうとしてくれている。この状況に興奮しない程、ボクはまともな性癖をしていないつもりだ。
 このゲーテに来た時もそのくらいの数の男の人たちを相手にしただろう。でも、今回は狭い小屋の中で順番にお相手するんじゃなくって、全員のおちんぽをいっぺんに見せつけられて奉仕を強要されているのだ。その熱気と彼らの興奮に当てられて、ボクのおまんこはきゅんきゅんとときめき始めちゃってた。

「ほらほら、そんなに焦る必要なんてないですって♡ 今回はお金も必要無いし、回数制限だってなんですから♡ どうしても我慢出来ない人は、えっちなボクの姿をオカズにしてシコってくださいっ♡ 順番が来たら、待たせちゃった分も穴埋めするくらいにご奉仕しますよ♡ 口もおっぱいもお尻もおまんこも、空いてる場所があったら即ハメでOK♡ 仲良く♡ 気持ち良く♡ 楽しく♡ いっぱいハメハメしましょうねっ♡」

「おう! お前ら、便器ちゃんのことは壊すんじゃねえぞ! 好き勝手に犯してハメられる最高の便所だ、大事に使って長持ちさせねえとなぁ!」

「おうっ! 滅茶苦茶やってガバ穴になってもつまらんしな……この人数を相手にするだけで十分大変だ。俺たちもその辺のマナーは弁えておこうぜ」

「へへへ……ガムは捨てないだとか、ゴミを流さないだとか、便所にもルールはあるしな。許せる部分と許せない部分、しっかり判断していくぞ、良いな!?」

「はにゃ~んっ♡ 皆さん、何て紳士的なんでしょう……♡ ボクみたいな変態お便所に気を遣ってくれちゃうなんて、本当にいい人たちですねぇ……♡ この感謝は、えっちで返さないとなぁ……♡」

 そうそう、これだ。ボクが求めていたのはこんな感じの便所扱いなんだ。セックスの最中はどんな風に扱われてもいい。乱暴なセックスも大歓迎だし、全身おちんぽ汁塗れになるのも望む所だ。だけど、やっぱり守って欲しいルールはある。より長く、楽しく、えっちを楽しむために必要な最低限のマナー。それを遵守したうえで犯されるのなら、ボクはどんなことだってやってのけるだろう。

 痛いのも苦しいのも好きだけど、後々の生活に影響のある怪我を負わせるのはやめてね。その場限りの痛みだからこそ、ボクは好きになれるんだから。
 馬鹿にされるのも蔑まれるのも好きだけど、しっかりボクのことを愛してね。頭が緩くて可愛いビッチちゃんだって、大事に苛めて欲しいんだ。
 ボクは便器だけど、一応人間でもあるからその辺のことは弁えてね。ご飯も食べるし眠くもなる、スケベな淫乱娘で元男であること以外は、普通の人間と変わりないんだから。
 お薬使って人格破壊したり、ご飯もまともに食べさせてくれなかったり、サンドバッグみたいに扱ったり……そんな風にしなければ何の問題もない。凄く簡単で、わかりやすいでしょう? たったこれだけのルールさえ守ってくれれば、ボクはみんなのことをいっぱい気持ち良くしてあげるからさ……♡

「とりあえず、空いてるおまんこに誰かちんぽぶち込みません? おっぱいと口も空いてるんで、パイズリフェラも出来ますよ♡ ささ、遠慮なくどうぞどうぞっ♡」

 膣内射精されたばかりのおまんこをくぱぁと開いて、おっぱいもぶるんぶるんと揺らしながら、集まっている男の人たちを誘うボク。そんなボクの態度にみんなが我慢ならないとばかりにおちんぽをビンビンに勃起させて、美味しそうな女の子の体にむしゃぶりつこうとしたその時だった。

「見つけたぞ、このクソアマぁ!」

「ふにゃ? ……ああ、おじさんたちですか。どうも~♡」

「どうもじゃねえだろ、この便器っ! なにやってんだ!?」

 この場に集まってる男の人たちとはまた違う意味で興奮した男性たちが怒声を上げ、ボクを睨みつける。相手は当然、ボクを利用してお金儲けをしていた3人組のおじさんたちだ。
 目を血走らせ、くわっと見開いている彼らがメチャクチャ怒っていることは間違いないだろう。でも、ボクはそんなおじさんたちに向けて、あっけらかんとした感じで返事をする。

「なにって、ボクはおじさんたちから独立してお便所やることにしたんですよ。おじさんたちには色々と不満もありますし、こっちのが良いかな~って」

「ふざけんな! テメー、こんなことしてタダで済むと思ってんのか!?」

「……そんなこと言って、本当に困ってるのはおじさんたちの方でしょう? ボクが居なきゃ、お便所屋は開けない。お客さんたちから予約金として色々と物を貰ったけど、後先考えずに豪遊しちゃったからそれを全部使い切っちゃった。ボクが帰らなきゃ、おじさんたちが酷い目に遭うのは目に見えてますからね」

「ぐっっ……!」

 図星を突かれたおじさんたちは、ひどく狼狽した様子で声を詰まらせた。まさか、ボクが逃げだすなんて考えてなかったのだろう。お薬も使って、完璧に調教も済んだと思っていたらしいけど、ボクを甘く見ないでほしいな。

「……ま、その辺のことはボクの知ったこっちゃありません。だって、ボクはただのお便所なんですから。予約の窓口はおじさんたち、責任をおっ被るものおじさんたち、そうでしょう?」

「ふ、ふざけんな! いいからとっとと帰ってこい!」

「え、いやです。逆に質問しますけど、おじさんたちがボクの立場だったとして、素直に帰るとお思いですか? ……ボクは今のやり方の方が好きなんですよ。だから、おじさんたちとはおさらばで~す♡ さよなら~♡」

「この、クソガキがぁっ!! こうなりゃ力づくで言うことを聞かせてや――」

 言い争いの後、激高。顔を真っ赤にしたおじさんたちは、それぞれ懐からナイフを取り出してボクに歩み寄ろうとした。
 でも、その次の瞬間……彼らの内の1人は、大きく後ろに吹き飛んで壁に叩き付けられてしまった。なにが起きたのかわからない残りの2人は一瞬で顔を青ざめさせ、完全に伸びてしまった仲間の姿を確認してからもう一度ボクの方を見る。
 ボクは、右手の親指と人差し指で銃の形を作り、狙いをおじさんたちへと定めながら、軽い口調で微笑みながらこう言った。

「……いいですよ。力づくで来ます? でも、ボクこう見えて結構強いんですよね。少なくとも、おじさんたちがボクに近づく前に魔法でボッコボコには出来ると思いますよ」

 みんな忘れてると思うけど、ボクはセントブルグで魔法学校に通っていたこともある。そこで魔法の基礎を習ったから、簡単な魔法くらいなら扱えるのだ。
 加えて、クリスさんに護身術を習っていたこともあるから、自分の身を守る程度の力はあったりする。流石に魔物退治とかはやる気になれないけど、暴漢の3人くらいならば状況によっては簡単に鎮圧出来ちゃったりするのだ。

 完全に舐め切っていた雌ガキが牙を持っていたということに気が付いたおじさんたちは、ナイフを手にしたまま硬直しきっていた。そして、そんな彼らに追い打ちをかけるようにして、周囲の男の人たちの叫び声が次々と投げかけられる。

「諦めろよ! 便器ちゃんはお前たちのものじゃなくて、俺たち全員のものなんだ!」

「今まで十分美味しい目に遭わせてもらっただろ? これからは俺たちが楽しむ番だぜ!」

「他でもない便器ちゃんがこうしたい、って言ってんだ! お前らの出る幕はねえよ、すっこんでろターコ!」

「な、な、な、なんだよ、お前ら……!? く、くそっ! お前ら、何もわかってねえな! この場で勝ったとしても、どうせ結末はかわらねえんだよ!」

「そうだ! 俺たちにはギライさんっていう後ろ盾がある! あの人の許可を得て商売を始めたんだ。このクソガキが生意気言った所で、ギライさんが動けばどうなるかなんてわかりきったことだろうが!」

 次々と罵声を浴びせ掛けられたおじさんたちは、半狂乱になりながら苦し紛れの台詞を口にしていた。彼らにとって最後に頼るべきものであり、最大の切り札であるギライさんの存在はこの街では絶対の権力を持っている。それを振りかざし、劣勢の状況でも強がる彼らは、得意気な表情でボクたちに向けて叫び続けていた。

「見てろよ、クソ便所女! お前なんかすぐにギライさんがぶちのめしてくれるからよ!」

「戻って来たら、二度と逆らえないように徹底的に躾けてやる……! お前が泣いて許しを請う姿を見るのが今から楽しみだぜ!」

 ……何と言うか、情けないことこの上ないと思うのはボクだけなんだろうか? 気持ちはわかるけど、ちょっと男としてどうかと元男、現ビッチのボクでも思ってしまう。
 まあ、それに縋るしかない気持ちもわかるんだけどさ……と思った所で、丁度良く最後の役者が登場してくれたみたいだ。

「お~う、盛り上がってるじゃねえか。俺も混ぜてくれや」

「あっ! ぎ、ギライさんっ!! 丁度いい所に!」

 人ごみを掻き分け、また別の方向から姿を現したのは、この街の顔役であるギライさんその人だ。本当に丁度いいタイミングでやって来てくれた彼のことを、おじさんたちは救世主でも見るかのような目で見ている。
 まあ、自分たちの後ろ盾がやって来てくれたのだ。喜ぶのも当然だろう。おじさんたちはギライさんの元に駆け寄ると、悪いことをした友達を学校の先生に告げ口するみたいな感じで彼に状況を説明し始めた。

「ギライさん! あの便所娘、俺たちのとこから逃げ出して好き勝手やってるんですよ! ギライさんの許可を得て商売やってる俺たちのことを無視するし、ここはあの小娘にビシッと大人の厳しさって奴を教えてやってください!」

「ん? あぁ……まあ、いいけどよ。その前にお前らに聞きたいことがあるんだが」

「へ? な、なんでしょうか……?」

 ぷかぷかと煙草を吹かすギライさんは、そう言いながら懐から何かを取り出した。そして、それをおじさんたちに見せつけながら、ナイフみたいに鋭い目つきを浮かべて低い声を出す。

「こいつに見覚えあるか? ない、なんて言わねえよなぁ?」

「うっ!? こ、こいつは……!?」

「そうだよ……お前らが俺に秘密で取り扱ってた違法薬物だ! テメー、こんな商売をしてることを何で俺に言わなかったんだ、あぁっ!?」

「うっ! そ、そ、それは……」

 小さな注射器をおじさんたちに見せびらかし、威圧感を放ちながら尋問するギライさん。その迫力にたじろぐことしか出来ないおじさんたちは、しどろもどろになって視線を泳がせている。
 そんな彼らの姿に鼻を鳴らして軽蔑しきった視線を向けると、ギライさんはボクの方へと近づき、その頭を優しく撫でてくれた。

「オメーらが中毒性のある薬物を取り扱ってることを教えてくれたのは、他でもないこの便器ちゃんだ。しっかりと証拠のブツも持って来た以上、お前らのやってることを調べる他ねぇ……で、だ。随分と前から俺に黙ってアコギな商売をしてくれてたみたいじゃねえか。テメーら、覚悟は出来てるよな?」

「ひ、ひぃっ!?」

「このゲーテの街で俺の知らないビジネスに手を染めてる奴がいるってだけでも俺の面子は丸つぶれだ。しかもそれがこんなヤバい仕事なら尚更なんだよ! ……お前らには落とし前をつけてもらう、とっとと来いっ!!」

 ギライさんの迫力にビビり散らすおじさんたち。急いでこの場から逃げようとした彼らだったけど、残念ながらギライさんの部下に身柄を抑えられてしまい、それは叶わなかった。この後、彼らがどうなるのかに関しては想像もしたくないので、この場で全て忘れることにしよう。
 悲鳴と共に小さくなっていくおじさんたちの姿を笑顔で見送り、晴れて自由の身となったボクは、清々しい気分のまま大きく伸びをする。そうしたら、ギライさんが少し呆れた笑みを浮かべながら、ボクに声をかけてきた。

「にしても……お前も変わった奴だな。情報のリーク代として渡した金を手にこの街を出て行くのかと思ったら、また男たちの精液便所になるだなんてよ。俺の渡した金もこいつらにくれてやっちまってるし、本当にお前は何なんだ?」

「あはっ♡ 別になんだって良いじゃないですか♡ ボクはただの淫乱娘♡ おちんぽとえっちが大好きな頭ゆるゆるのビッチ♡ そういうことにしておいてくださいよ♡ あと1週間、この街でみんなのお便所として楽しく過ごすつもりなんで、そこんとこ、よろしくお願いします♡」

「ふふっ……! まあ、俺が存するわけじゃねえしな。好きにしな。……お前ら! 聞いての通りだ。この便器ちゃんの商売は俺が後ろ盾になる。まあ、金も食いものも絡まねえただのお遊び、お前らには何の損もねえもんだ。便器ちゃんの好意をありがたく受け取って、思う存分楽しみやがれ!!」

「う、うおぉぉぉぉっ!! やったぁぁぁっっ!!」

 悪は去り、自由がボクの身に訪れた。ギライさんの許可を得たことで、なんの気兼ねも無くボクはお便所生活が出来るし、みんなもボクのことを好きに使うことが出来る。これこそまさにWin-Winの関係だよね!
 嵐のような出来事が終わって、ギライさんもおじさんたちもこの場から去って、残されたのはボクと沢山の男の人たち。ボクを犯したくて堪らない人々と、犯されたくて堪らない変態だけだ。

「というわけで、これでボクの行動を制限するものはな~んにもなくなりました♡ 皆さんも気兼ねなく、ボクのことを使って気持ち良くなって下さいね♡」

 少しばかり変になってしまった空気はエロいポーズと誘い文句で修正する。腕も股も大きく開き、男の人たちを迎え入れる格好をしながら笑うボクは、彼らに向けて甘い声で感謝の言葉を口にした。

「それと、さっきはボクのことを守ろうとしてくれてありがとうございますっ♡ ボク、嬉しくて子宮がきゅんきゅんしちゃいましたよぉ……♡ これはもう、お礼としてたくさんサービスするしかないですね♡ 取り合えず、ここに居る全員とセックスするまで終われない耐久えっち始めちゃいましょうか♡ さ~♡ いっぱいハメてもらって、気持ち良くなるぞ~……♡」

 おっぱいを揺らして、おまんこを濡らして、スケベな誘い文句を口にして……そうすれば、あっという間に男の人たちの興奮は天井知らずにぶち上っちゃって、ボクとえっちする準備も万端になっちゃう。
 おちんぽをぶち込まれてるお尻の穴がきゅっ♡ と締まる。心臓の鼓動も凄く早くなって、乳首が期待でジンジン痺れてきてる。なによりおまんこがぱくぱく開いたり閉じたりして、早くおちんぽが欲しいよ~♡ って叫んでるんだ。

(んふふ~♡ 紆余曲折あったけど、これでようやくボクの願った通りの生活が送れそうだねっ♡ さ、無駄に使っちゃった分の時間を取り戻すくらいに、今日は盛り上がるぞ~♡♡♡)

 まあ、色々と遠回りしたけど、それも少しは楽しめた。でも、ここからはもっと楽しい毎日の始まりだ。
 あと1週間、ボクはボクの意思で自由に行動しながらこのゲーテの街でお便所生活を楽しむ。道を歩いてたら無遠慮におまんこを使われたりだとか、何の前触れも無しにお尻の穴におちんぽがぶち込まれるかもしれないだなんて、考えただけでも興奮しちゃう。全員が全員、ボクのことを脚と腕の付いた便器だと思って犯してくれるだなんて、最高のシチュエーションではないか。

 ついつい頬が緩んで、楽しい気分に胸が弾んじゃう。迫り来るおちんぽたちの臭いと熱が伝われば、上の口からも下の口からもだらだらと涎が垂れてきちゃった。ああ、もう我慢出来ない♡ 早くえっちがしたくて仕方がない♡
 
(取り敢えず、言っちゃったことは実行しないとね♡ 50人近くと耐久えっち♡ まだまだ数も増えるだろうから、本気で100人くらいを相手にすることになるかも……♡ あはぁ♡ たのしみ~~っ♡♡♡)

 ボクもみんなも、もう我慢の限界だ。早くお互いに快感を貪りたくってしょうがない。小難しいことなんか何も考えず、ただこの瞬間に気持ち良くなることだけを考えてセックスしていたい。そんな本能からの叫びに従って、男の人たちがボクへと殺到する。沢山の人たちの手が、指が、舌が、おちんぽが、ボクの全身を這い回ってボクのことを気持ち良くしてくれるんだ……♡

 まあ、間違いなくこの数の相手を数時間で終わらせられるはずもない。何日かはセックスしっぱなしになることを予期しながら、それでもボクはようやく訪れた自由を享受すると共に、心から楽しめるセックスへと没頭していったのでありました……♡
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