TS異世界生活記

ポカリ

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回想と追憶と再覚

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ボクがノースブルグに来てから3週間の時が流れた。
最初は大変だと思っていた北国での生活もほぼほぼ慣れ、セントブルグの時同様に楽しく仕事をこなせている。

ギルドのメンバーともコミュニケーションをとって良い関係を築けていると思うし、今のところ問題らしい問題は無い。
順風満帆な新生活を送っていると言えるだろう。

「おはようマコト、今日は早いのね」

「おはようサーシャ!今日は仕事入ってるからさ」

「あぁ、またあの酒場?」

「うん。そう」

ギルドにやって来たボクは、短い会話をギルドの受付嬢であるサーシャと交わしながらペンを走らせる。今日からしばらく泊まり込みで仕事だと用紙に書いたボクはそれをサーシャに渡しながら時間を確認する。

現在時刻は朝の9時………仕事の開始時間が10時からだからまだ余裕はあるはずだ。早めに入っても良いが、対して営業前に仕事があるわけでもないし、少しのんびりしよう。
そう考えたボクはここ最近に仲良くなったサーシャと話すことにする。

「あら、しばらくはあそこに泊まりっきりなのね?頑張って」

あまり抑揚のない話し方でボクを応援するサーシャ、クールを通り越してやや無機質な話し方が彼女の特徴だ。
年齢はボクと同じ16歳、今年17歳になる。銀色の髪にブルーの瞳のいかにもな北欧美人と言った風貌はこの町の雪景色によく似合う。
まだ若いながらもノースブルグのギルドの受付嬢としてバリバリ仕事をこなし、皆からの信頼も厚いものの性格のせいかあまり友人はいない様だ。ボクと仲が良くなったのもまぁ、趣味が一緒ってところであって……

「……ということはしばらくは『あそこ』には行けそうにないわね」

そんなことを考えていたボクに対してサーシャが周りに聞こえないような声の大きさで話しかける。
ピクリと反応をしたボクは、これまた周りに聞こえない様に返事をした。

「そうだね。でも、これが終わったら少し休みを取るよ。そうしたら……」

「……ふふ、そうね。お楽しみの時間と行きましょうか」

顔を見合わせて笑いあうボクたち、ボクは満面の笑みを浮かべ、サーシャは口元だけを軽く歪ませて笑っている。
もうこの時点で察しの良い人なら気が付いたと思うが、ボクとサーシャの言う『お楽しみ』とは碌な物ではない。わかりやすく言うとエッチな事だ。

彼女との事をしっかり話しても良いのだが、いかんせん今は時間がない。北国で見つけた同胞の話はまた次の機会にさせて貰おう。

「……そろそろ時間だ、行かなきゃ!」

「ん……行ってらっしゃい。気を付けて」

ボクは手を振るサーシャに見送られながらギルドを出る。そして、今日の仕事場である元山賊さんたちの酒場へと向かったのであった。











「おはようございま~す!」

「あぁ……おはよう、マコトちゃん……」

お店に着いたボクに対して死人の様な声が聞こえる。大方昨日の夜に大騒ぎして馬鹿みたいにお酒を飲んだのだろう。
んで今、そのツケが回って気分が悪くなってるって事だろうな、と予想を付けたボクはふらふらした足取りの元山賊さんたちに向かって大声で叫ぶ

「は~い!酔っ払いどもはシャワーでも浴びて一眠りしてて下さ~い!後片付けはボクがやっておきま~す!」

「叫ばないで……頭に響くんだ…」

「わざとで~す!」

げしげしと足を蹴って元山賊さんたちを裏へと追いやったボクは荒れている店内の後片付けを始める。うん、今日はまだ綺麗な方だ。喧嘩とかは起きなかったらしい。
酷い時は本当に酷い、もう帰りたくなるレベルだ。本当にあの人達は営業中に誘われたからと言ってお酒を飲むのを止めた方が良いと思う。

(まぁ、言っても仕方がないし、最近は自重してるみたいだからそっとしておいてあげるか……)

そこで思考を切り替えたボクは手早く後片付けを進める。営業時間は夜6時から、それまでにいろいろとやらなきゃいけないことはあるのだ。
ここで働き始めて3週間、ボクもある程度のことは出来る様になってきたし、余裕も出てきた。さっさと仕事を終わらせて営業に備えよう。

床に落ちている酒瓶を片し、テーブルと椅子を元の位置に戻す。その後で床やカウンターを綺麗にしたら、あっという間に時計は12時を指し示していた。

「まったく……こういうのって絶対にバイトの女の子がする作業じゃないよね……」

まぁボクは実際は男なのだが、それに仕事として請け負っている以上、全力でこなすだけなのだが
でもやっぱりこういう事をしていると思うのは、ボクって結構だめんずウォーカーなのかもしれない。

だらしない男どもの面倒を見てあげて性処理までしてあげる。なんともまぁヒモ男育成に適した女の子でしょう!自分が若干そんな気質がある事に溜め息をつきながらもそんな考えを払い飛ばす。

(ボクは面倒見が良いだけだから!ボス君たちにもすぐ懐かれたし、良いお姉ちゃん適性があるんだよ!それだけ!)

ボクがこういうふざけた考えを思い浮かべるのは元山賊さんたちが人が働いてる間に呑気にグースカピースカいびきをかいているせいだ。
もう少し給料の値上げと待遇の改善を交渉しなければと硬く決意すると、とりあえず冷蔵庫に入っているサンドイッチを取り出して昼食を食べる。一応、お店の片付けは終わったので後は元山賊さんたちに任せれば良いのだ、ボクの仕事は開店後の接客が主である。

でもまぁ、当然ボクには開店前に皆さんのエッチのお相手をするという大切な仕事がある訳で、残る6時間ほどの時間の大半をそれが占める訳である。

「さ~て、今日は誰が一番かな?」

サンドイッチの最後の一口を放り込むと、ボクはバックヤードへ退いてシャワーを浴びに行った。











「~~♪~~~♪」

上機嫌に鼻歌なんて歌いながらシャワーを浴びるボク、仕事でかいた汗を綺麗に流してすっきりとした気分になる。
後でまた浴びに来ることになるのだろうがまぁそれはそれでいいだろう。とりあえずしばらくはお店が開くまで待つ事にしよう。

浴室から出てバスタオルで体を拭く、ふと自分の体を見てみればなんだか前に見た時よりも胸やお尻が大きくなっている気がした。

(……当然といえば当然か、あれだけエッチしてるんだもんなぁ)

正直、自分がここまで乱れた生活を送ることになるなんて思ってもみなかった。女の子の体にされた時はすごく迷惑に思ったし、男の体なら何の文句もなかったのにとも思っていた。
でも、今は違う。可愛い女の子だからこそ得られる特権や仕事の数々、そしてこの体が与えてくれる快楽がボクを虜にしていた。

(でも、元の世界に戻ったら男の体なんだよな……)

女神に記憶は消して貰えると言われたがそれはそれでなんだか勿体ない気もする。元の性別に戻れるのはありがたいが、この世界でのお思い出を消してしまうのは正直残念だ。
色々と大変なこともあるが、この世界での生活は充実している。それは性交の事だけではなく、毎日を一生懸命に生きるということに関してもだ。

あまり居場所を感じられなかった元の世界とは違って、ここでは自分の働きをちゃんと評価してくれる人たちがいる。だから、ボクも頑張ろうと思える。
それはボクが可愛い女の子だからだけじゃない。どんな人間でもしっかりと見てくれて、そして評価してくれるのがこの世界の人たちだ、ボクの事を『マコト』として見てくれるありがたい世界なのだ。

出来ればこの世界にずっと居たい。でも、いつかは戻らなければならない日が来るだろう。

仲良くなった沢山の人ともお別れしなきゃならない日が来る。それを考える度にボクの中でなんとも言えない暗い感情がざわめくのを感じた。

「マ~コ~トちゃん!どうしたのっ!?」

「うひゃぁっ!?」

そんなまじめな事を考えていたら、いきなり後ろからおっぱいを鷲掴みにされた。突然の行動に驚いたボクは驚きの声を上げる。

「あぁ~、マコトっぱい堪らねぇ…!柔らかくって温かくって大きいんだもんなぁ……!」

「あっ、んん……もう、ちょっと!急に揉まないで下さいよ!びっくりするじゃないですか!」

「ごめんごめん!可愛いお尻が見えてついムラムラっとしちゃってさ」

ふにゅふにゅとボクのおっぱいを揉みながらスティールさんが答える。ボクを感じさせるというよりかは揉み心地を楽しむ様なその手の動きはなんだかもどかしい。

「まったく、シたいんだったらそう言って下さいよ。断りませんから」

「おうおう!それじゃあこの柔らかおっぱいで気持ちよくして貰おうかね?」

「はいはい……パイズリをご所望ですね…」

振り返って跪き、スティールさんのおちんちんをおっぱいで挟み込む。いつも通りの熱いおちんちんの感触にボクの口からほぉ、と甘い息が漏れた。

「じゃあ、動きますよ…」

宣言の後、ボクはおっぱいを上下に動かし始める。丁寧におちんちんを洗うかのように優しく挟み込み、柔らかな胸の感触をたっぷりと感じさせてあげる。

「はむっ、ちゅ、じゅるるぅ……♡」

そのまま胸の谷間から飛び出している亀頭を口に含んで吸い上げる。先っぽのカリの部分が膨らみ、スティールさんが興奮していることが感じ取れた。

「くっはぁ~~!目が覚めるねぇ!」

「それはなにより、シャキッとして仕事に備えて貰わないといけませんからね」

そう言いながらおちんちんの穴に舌を這わせてこちょこちょとくすぐる様に動かす。ちょっぴりしょっぱい味がしたがそれも癖になりそうだ。ビクッと震えたスティールさんの反応を見るに悪い気分ではないのだろう。もうちょっと研究して、責めのレパートリーを増やしておこうとボクは思った。

「くぁぁ……!マコトちゃん、そろそろ限界っ…!」

「ふぁ~い、それじゃあ、遠慮なく射精しちゃってくださ~い!」

もう一度亀頭を口に含むとキャンディでも舐めるかのように舌を動かす。その間、胸での愛撫も忘れない。しっかりと擦り、撫で回し、挟み込む……愛撫を重ねる度に大きくなっていくおちんちんの鼓動がボクを期待させた。

「出るっ!お口に射精するぞマコトちゃんっ!」

「ふっ、むぅぅぅぅぅぅぅっ!?」

ビュクッという音と共に口の中に発射された精液、喉の奥を叩きながら熱い精子の味が口いっぱいに広がってく……

「んちゅ……ちゅうっ…ちゅちゅっ…♡」

「マコトちゃん、一滴も零さずにいてくれたんだね。偉い、偉い!」

そう言いながらボクの頭を撫でるスティールさん、ゆっくりとお掃除フェラを済ませたボクの口から自分のおちんちんを抜くと、ボクの顔を掴んで上を見上げさせる。

「マコトちゃん、口の中見せてよ!」

その要求にボクは黙って従う。ボクの口の中には真っ白な精液がいっぱいに注ぎ込まれており、それを見ているスティールさんはなんとも嬉しそうだ。
きっとボクを支配した気分になっているんだろうなぁ、と予想を立てつつ、ボクは口を閉じる。ここまで来れば次にスティールさんが期待することなどわかっているのだ。

目と目を合わせてニコリと微笑む。ボクを見下ろすスティールさん、自分が見られている事を意識しながらもボクはゆっくりと音を立てて口の中の精液を飲み込んだ。

ゴクリ……濃い精液が喉に絡まる。一気に飲み込めずにむせ返りそうになる。それでも、ボクは余裕の笑みを崩さないままに精液を嚥下すると、再び口を開いた。

「あ~~~~♡」

ほんの少しだけ白い液体が残る口内、きっと精液の匂いもしたりするのだろう。
でも、スティールさんはそんなボクの口の中を覗き込むと、大変満足げに笑ってボクの頭を撫でてきた。

「よしよし!俺のザーメンは美味しかったかい?」

「ん~…ちょっと飲むのに苦労しましたけど、悪くないお味でしたよ」

「そうかい!そりゃあ良かった!さてと……」

一度抜いてすっきりしたスティールさんはそのままパンツとズボンを穿いてしまった。てっきりこのままセックスすると思っていたボクはがっかりである。

「え~!エッチしないんですか!?」

「悪い悪い!このあと業者が来ちまうんだよ。だからマコトちゃんとのエッチは検品が終わった後でな」

「ぶ~……他の人に先を越されても知りませんからね!」

「まぁ、そんときゃあそん時さ!んじゃ、また後でな!パイズリ、気持ちよかったよ!ありがとな!」

無駄に爽やかに挨拶をしたスティールさんはそのまま部屋の外に出ていく、残されたボクは若干体を持て余してしまっていた。
もはやスイッチは入っている。後はガンガンおちんちんでおまんこを突いてイかせまくって欲しい。

今のフェラとパイズリでボクのおまんこも濡れそぼっているのだ、もはや準備は万端だろう。
くちゅくちゅと自分の指でおまんこを弄るも物足りなさがあり逆に欲求が増していく。ぼうっとした頭の中で求めるのは熱いおちんちんの感触だ

(欲しい……おちんちん、おまんこに欲しい…っ!)

ジンジンと痺れたように疼く子宮におちんちんを突っ込んで欲しい。膣を擦り、快感を叩き込み、精液で埋め尽くす……あの快感を思い浮かべる度に蕩ける様な甘い痺れと物足りなさからくる切ない気持ちが入り混じってボクを包む。
どうしようもない切なさに身を焦がしていたボクだったが、背中側のドアが開く音に気が付きそちらを向く、そこにはエッジさんが立っていた。

「おおっと、取り込み中だったかな?」

「あはぁ…♡エッジさん、ナイスタイミングです♡」

ボクはそう言いながらエッジさんに抱き着くと、むにゅりと柔らかいおっぱいを押し当てながら甘えた声で耳元で囁く

「ボク、お預け食らっちゃって我慢の限界なんですよぉ……エッジさん、ボクとイイコトしましょ?ね…?」

子猫のように舌を出してエッジさんの喉を舐める。可愛らしくも淫らさも感じられるボクの動きにエッジさんがゴクリと唾を飲み込むのが分かった。

「……OK、じゃあマコトちゃんのお布団部屋に行こうか?」

「は~い!…わっ!?」

返事をすると同時にお姫様抱っこで持ち上げられる。筋肉質な男の人の腕の中でこうやって軽々と持ち上げられると少し怖さも感じるが、それ以上にその力強さにときめいてしまう。

(う~わ……女の子の感性が分かる様になってきたな、ボク……)

男が男にお姫様抱っこされたところで嬉しくもなんともないはずだ、でも、今のボクはそうじゃない。
今更かもしれないが、エッチの時以外でも女の子としての部分が出始めているのだ、自分が徐々に変わっていく事に少しだけ恐怖を感じる。

(もし、本当に女の子になりきっちゃったらどうしよう……?)

ありえない話じゃあない。むしろ、可能性はかなり高い。
何年も何年も女の子として生きたら、きっとボクは女の子になりきってしまうだろう。それはエッチの時だけじゃなくて、生活全般に関してだ。
もしその状態で女神も現れず、元の世界のことを思い出すような事も無かったら、ボクは元男だったことを忘れてしまうかもしれない。

そうなったら、ボクはどう生きていくのだろうか?どこかで誰かと結婚して、その人の子供を産んで女としての一生を過ごしていくのだろうか?
それはちょっぴり怖い。元の「田中真」という人間がどこにもいなくなってしまうということに他ならないからだ。

でも……それでも良いと言う部分が、ボクの心の中にある。女になりきってしまえと叫んでいるボクがいる。
女神は言った。エンディングに入ったら元の時間に戻してあげる。と、それはつまり、ボクが何回か女としての人生を選択したという可能性がある事に他ならない。

思い起こしてみれば、何回かそういうきっかけはあったはずだ。快楽に流され、女としての一生を選択する可能性が何回もあった。
ボクはその選択の結果を知ることは出来ない。でも、もしそこで選んだ結果を知ることが出来るのなら知ってみたい。ボクがそのあと、どんな淫らな人生を送ったのかを

同時に恐怖もある。その先を知ってしまったら引き返すことは出来なくなる気もする。
だとしたら、このままで良いのかもしれない。何も知らずに今日を生きて、日々の生活の中で自分の楽しみと悦びを見つけるこの生活のままで……

「ほ~らマコトちゃん、お布団部屋に着いたぜ~!」

「ふわっ!?」

ぽふっ、とベットの上に投げ出され、ボクは思考の海から呼び戻された。気が付けば、エッジさんがズボンを脱いでボクに覆いかぶさろうとしている。

「ん?どうかしたの?」

「いえ、ちょっと考え事をしてましてね……」

少しだけ浮かない顔をしていたボクの事を心配してか、エッジさんはボクに様子を聞いてきた。ちょっぴり申し訳なく思いながらもその言葉に甘えるボク

「何?なんか悩み事?言えない事なのか?」

「う~ん……特に重大ではないんですけど、ちょっと心配なことがあるんですよねぇ……」

ボクの抱えてる事情を話せるわけがない。でも、少しだけなら不安を零してしまっても良いだろうか?
いつもの明るいエッチなボクから弱くか細いボクへと様子を変えた事にエッジさんは戸惑いも見せずにそっとボクの頭を撫でる。そして、ボクを横に座らせるとそっと口を開いた。

「……まぁ、マコトちゃん位の年のころは不思議と将来が不安になるんだよな。俺もそうだったし、今でも不安になることもあるよ」

「そうなんですか?」

「あぁ、誰だってそんなもんさ!……ま、俺たちみたいなはみ出しもんの意見だと信憑性は無いかもしれんがね」

「そんなことないですよ!ボク、エッジさんたちが悪い人じゃないって事はわかってますから!」

「ははは!一度は自分をレイプした相手を悪い人じゃないって、マコトちゃんは本当に変わってるなぁ!」

ごつごつとした岩のような強面の顔を綻ばせてエッジさんが笑う。そして、急にしんみりとした表情になると、呟くようにボクに語り始めた。

「その、なんだ。今は色々と不安な気持ちになることもあるだろうけど、マコトちゃんなら大丈夫だ。だってマコトちゃんは、良い子だからな」

「良い子?ボクがですか?」

「そうだよ。男ってのは、肌を重ねた相手の事は大抵わかる様になるもんだ。相手がまだ若くって、自分より人生経験が少ない子なら尚更な」

口元は笑みを浮かべているが、その口調は真剣そのものだ。でも、どこか暖かさも感じる。
きっと、エッジさんなりにボクを励まそうとしてくれているのだろう。その気持ちに感謝しつつ、ボクは話を聞き続ける。

「なんて言うか、俺も元は山賊だ。裏の世界に居た分、マコトちゃんの知らない様なことも知ってる。簡単に体を明け渡す女だって何人も見てきたよ。でも、マコトちゃんはそう言ったやつらとは違うんだ」

「……そんな事無いですよ。ボク、チョロくってほいほいエッチさせちゃうダメな子です」

「でも、しっかりと拒否することだって出来るだろう?本当にダメな女は、自分が望まないHでも体を預けちまう様な奴の事を言うのさ。そういう奴は、裏で金やら薬やらを求めてなりふり構わなくなってんだ」

「確かに、ボクはそこまで堕ちては無いですけど……」

「だろ?そう言う『自分の体で何かを奪おう』とする女とは違う。マコトちゃんは、『相手と自分で何かを分かち合おう』とする女の子さ」

「どういう意味ですか?」

「マコトちゃんは自分の中でルールを作ってる。相手が不快にならずに、自分の体を自分の人生を楽しむために最大限使ってる感じだ。でも、しっかりと犯罪になるようなことはしない。誰にも迷惑かけずに、自分の行動に責任をもって自分の人生を楽しんでる。だから、マコトちゃんは輝いて見えるんだよ」

「ボクが、輝いてる……?」

「そうだよ。胸を張りな、マコトちゃんは良い女だ。きっと将来が不安でも、良い人生を歩めるよ。俺たちみたいな鼻つまみもんとは違う、まっとうな道をね……」

暖かいエッジさんの言葉は、ボクの胸に染み込んできた。きっとボクは、エッジさんの言うような良い人間じゃない。だって、本当は女の子ですらないんだから

でも、嬉しかった。ボクと言う人間をまっすぐ見てくれて、こうやって励まして貰えることがこんなにも嬉しい事だなんて初めて知った。それだけで、ボクはこの世界に来てよかったと思える。

(……あぁ、そっか。みんな、こんな気持ちだったのかな?)

ボクとエッチした人たち、元山賊の皆、店長さん、ゴードンさんやお屋敷の使用人さんたち、それにボス君……
皆、ボクにまっすぐ見てもらえて嬉しかったのかもしれない。エッチすることよりも、自分と言う人間をまっすぐに見てくれる赤の他人に出会えたことが、何よりも幸福に思えたのだろう。

ほんのちょっぴり、その気持ちがわかった気がした。そして、新たに決意を決める。ボクは、これから出会う人をまっすぐに見よう。
その人の肩書に縛られず、その人の心の中を見て、そして、どんな人なのかを自分で判断しよう。そう決めたのだ。

やっと気が付いた。心が繋がる事の幸せを。人と人とが結び合うことの大切さを……

「……それに、なんだ。もしマコトちゃんが望むなら、ずっとここに居ても良いんだぜ?場末の店だけど、楽しさならどこにも負けないさ!」

「ふふふ……とか何とか言って、ボクの体が目当てなんじゃないですよね~?」

「バッカ!そんなわけないでしょ~よ。おじさんが頑張ってかっこつけたんだから、少しは感動してちょうだいよ!」

せっかく決まってたのにエッジさんが自分でそれを台無しにしてしまう様な事を言った事に噴出してしまうボク、わかってる。これもきっとエッジさんがボクを笑わせるためにわざとやったことだ

「さてと!ありがたいお言葉で励まして貰った上に内定まで頂いちゃったんじゃ、しっかりサービスしないとダメですよね!」

「よっ!マコトちゃんってばわかってるぅ!」

ボクを後ろから抱きしめたエッジさんはそのままボクを持ち上げて自分の腰の上に座らせる。ビクビクと脈打つおちんちんがちょうどボクの股の間に来るようにした後で、それをおまんこにこすりつける様に前後に動かした。

「あはっ!挿れたいんですよねぇ?我慢なんかしなくていいのに」

「んじゃ、お言葉に甘えてってと!」

再び持ち上げられるボク、そのまま勢い良く落ちたボクの体は、しっかりと狙いを定められていたエッジさんのおちんちんの上に見事に着地する。

「んんあぁぁぁぁっ…♡」

一気に最奥まで貫かれて、硬くて熱いおちんちんに入り口をこじ開けられて、それだけでボクは達してしまった。
なんだかいつもより体が敏感な気がする。ひくひくと体が震え、全身が熱くてぼうっとしているのだ。

「んあっ♡はぁっ♡くぅぅっ……♡」

下からおちんちんで突き上げられ、子宮の奥をノックされる度に甘い痺れと一緒になんとも言えない幸福感がボクの中に広がる。
頭の天辺からつま先までじんじんと広がるその幸せは、ボクの感度をさらに高めていく

「くひゃぁっ…♡おっぱいぃ…すごいぃ…♡ちくびぃ…こりこりっ……ってぇ…しゅごいのぉぉっ…♡」

おっぱいも揉みしだかれて、そこからも幸福感が広がって行く。全身が幸せで満ち満ちていく……

女の子の体って幸せだ、たくさんの人の思いを受け止められる。たくさんの人を受け入れて、たくさんの人と繋がる幸せを感じられる

「もっ……イクっ♡ふか、くっ……イクっ♡イキますぅっ♡」

もっともっと受け入れたい。もっともっと感じたい。もっともっと繋がりたい……
深く深く刻まれた思いが快感と重なり、快楽のタガが外れる。ぎゅっと潰された乳首と思いっきり叩かれた子宮の快感を受けて、ボクは最大級の絶頂と共に叫んだ

「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡」

















「んあぁ……♡おひりぃ…しゅごいですぅ…♡」

脱力しきった体に感じる鈍い快感、アナルから感じるおちんちんの感触がとても心地良い。
ぎゅむぎゅむと肛門を締めてエッジさんを感じれば、引き抜かれるときに感じる排泄感が更に強くなった。

「たくさん出したのにまだこんなにカチカチだなんて、エッジさんのおちんちん、すごいですよぉ……♡」

「マコトちゃんの体が最高だからだよ。ほら、お尻もガンガン責めちゃうぞ~!」

「ほぉぉ…♡んっほぉぉっ…♡」

下品で獣みたいなボクの声、吠えて、唸って、叫んで、快楽の虜になって……もっともっと受け入れたい。
たくさんの人のエッチな思いに応えて、いやらしく育ったこの体をもっと味わって、開発してほしい……ボクの中に芽生えた思いは、純粋とも淫らとも取れる感情に育って、花開く

「もっとくらひゃい……ボクに、もっとうけいれひゃへてくらひゃい……♡」

呂律の回らない舌で懇願する。それは明確な快楽を受け入れる意思、相手を思い、その想いを受け止める覚悟
もっと、もっと、もっと、もっと!ボクはたくさんの人の心に触れてみたい。

(……セントブルグに戻ったら、もう一度みんなとセックスし直そう。みんなの事をもっとよく知れば、お互いもっと気持ちよくなれるよね……♡)

この体はその為にある。ようやく分かった、ボクが女としてこの世界に来た意味が……
すべてに納得しながら、ボクは尻穴を穿つ熱い感触に突き上げられ、この日何度目かの絶頂の叫びをあげたのであった。

「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡♡♡」
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