TS異世界生活記

ポカリ

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北国と就活と意外な再会

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ノースブルグ……文字通り、キャスバルニア合衆国の北に位置する都市であり北の政治の中央部分である。
広い大地を誇り、農産業や畜産業が盛んなこの北の大地には数多くの部族が住んでおり、各部族ごとに村として分かれて住んでいる事も多い
大小合わせて500もの村々の政治を司る北の中央都市、それがノースブルグなのだ

「……ふ~ん、良く分からないけど日本の北海道みたいな所だとでも思っておこう」

北に向かう馬車の中でクリスさんから貰った本を読みながらボクは呟く、さらにパラパラとページをめくって情報を頭に入れていく

数多くある村にはそれぞれの規則が設定されている事が多い、さらにその生活習性も部族によって様々だ。
そのため隣り合う村同士でも全く別々の暮らしをしている所もあり、さらに言えば一切の交流が無い村同士も数多く存在する。

「ふむ、これは面倒そうだな」

もしもボクが数多くの村に出向いて仕事をすることになったとしたら、このルールを覚えるのが面倒臭そうだ。何処の村にどんなルールがあるかと言う事がゴチャゴチャになってしまう気がする。

だが、それと同時にこれを上手く利用すればきっと楽しい日々が送れるはずだとも気が付いた。
村同士の交流が少ないとなれば、例え一つの村で何かHな事をしたとしても噂になるのはその村の中だけだ。つまり、中央都市から離れた場所でHをしても他の土地には何の影響も現さないのである
そしてボクにはワープの能力がある。どんな遠い所にも一瞬で行けるこの能力があれば休日に遠出することも簡単だ

北での新性活はなかなかに期待が持てる。しかしながらボクには優先してやらなければならない事がある。それは勿論……

「またお得意さん作らないとなぁ……」

そうなのである。ノースブルグで働くにあたって、仕事先をしっかりと作っておかなければならないのだ
それはボクの生活基盤の形成を意味する。衣食住足りて礼節を知る……もとい、楽しくエッチが出来るのだからこれは重要だ

そもそもゴードンさんや店長さんなどのそれなりの変態を見つけ出すのは結構苦労した。セントブルグで仕事を斡旋してくれる変態に出会ったのはまさに幸運としか言いようがない
今回はそう上手く行くとは思えない。だからまずは安定して働ける仕事場を見つけて、そこからエッチな事が出来る所を探していけばいい。

もしくは仕事自体は真面目にこなせる場所を選んで、休日に色んな所を巡ってセックス三昧と言う手もある。まぁ、全部取らぬ狸の皮算用だが

「とりあえず………新生活、頑張るぞーーっ!」

二重の意味を持った叫びを上げながら、ボクは馬車が目的地に着くまでの間にこれからどうするかを考えていたのであった。













それから数時間後、ボクは無事に北の大地に降り立った。
最初の感想はちょっと肌寒いと言った所だろうか、これでもこの中央都市は温かい所だと言うのだから、まずは温かい服を揃えなくてはならないだろう

それで仕事の事なのだが、馬車駅を降りた所でギルドからの迎えが来ており、その人について行って北の労働斡旋ギルドに出向いてみた。
そこで簡単な顔合わせとノーズブルクについての説明、しばらくの間住むことになる家を手配してもらったボクは、早速その家に向かって荷物を置いて今現在に至るという訳だ。

で、ボクが今、何をしているかと言うと……またしても考え込んでいるのだ

北のギルドはなかなか太っ腹でやや小さめの空き家を一軒まるまる貸し与えてくれた。前の家より大きなこの住処に若干落ちつかなさを感じながらもボクは今後の行動を思案する。

先ほども考えた通り、最優先は安定して働ける職場を見つけ出す事だろう。それと並行して変態さんを探し出すのが最良の行動だ、という事で……

「久々の出番!看破眼~~!」

某猫型ロボットの様な口調で女神から貰ったプレゼントの一つ、『看破眼』を久々に発動するボク
見た人のステータスを視認出来るようになる非常に便利な能力なのだが、生活に慣れてからはあまり使わなくなってしまった。すごい便利なのに

でも、新生活を始めるにあたってこれほど便利な能力は無い。早速この看破眼を使って町を散策………

ーーーぐきゅ~~~…

……訂正、まずは何か食べよう。よくよく考えてみたら朝から今まで何も食べていない。そりゃあお腹も空くわけだ

まぁ、町の様子を知るって言うのも大事な事だ。美味しいご飯が食べられるお店を探して、ボクは家から出て町を散策し始めた。






「ふわぁ~……凄い広いなぁ~!」

繁華街に出たボクが目にしたのはたくさんの人で賑わう商店とただただ広い町の光景だった。
人は間違いなくセントブルグより多い、でもそれを感じさせないくらいにこの町は広いのだ。

飲食店の一つを取ってみてもそうだ、中にはボクの見たことの無いほど沢山の人たちが食事をしているというのにまだ席には余裕がある。
広い領土を持つノースブルグでは一つ一つの建物も大きいのだろう。そう考えるとボクが与えられたあの家は本当に小さい物なんだと考えを改めさせられた。

とにかく見渡す限りの人、人、人……されど町に窮屈さは感じられない。これが北の国の包容力って奴なのか……

(……感心するのは良いけど、まずは目的を果たさなくっちゃね)

もう一度鳴りかけた腹の虫を抑えながらボクはいい感じのお店を探す。ちなみにここで言ういい感じとは雰囲気の事ではない。

一人でご飯を食べるのだから家族連れやカップルなどが大勢居るお店では食事がし辛い。かと言って人が全然いないお店は美味しくなさそうだ。
そう言う問題点をクリアできそうなお店は無いものかときょろきょろしていたボクの目に一つの看板が映った。

『安い!早い!美味い!北国牛丼、ただいま大盛サービス中!』

「おお!牛丼!」

まさかこの世界でも牛丼が食べられるとは驚きだ、ボクは昔よく食べた牛丼を頭の中に思い出す。
大盛のご飯、それに味噌汁を付いた基本のセット、がっつり食べられて値段は安く、しかも早く出て来て美味しい!
お好みで七味をかけるも生卵をかけるも良し!う~ん、こんなことを考えてたら完全に食べたくなってきたぞ!

ボクは財布の中身と看板に書かれている牛丼の値段を確認して十分に余裕があることを確認してからお店に入る。空いている席に座ると、すぐに気の良さそうなおじさんが注文を取りに来てくれた。

「いらっしゃい!珍しいね。女の子一人だなんて」

「いや~、表の看板に書かれてる料理が美味しそうでつい……」

「あはは!そりゃあ嬉しいねぇ!そんじゃ、北国牛丼を大盛で良いかい?」

「はい!お願いします!」

「あいよ!ちょっと待ってなよ!」

そう言って厨房に入って行ったお店の人を見送りながらボクはお店の中を見渡す。
そこにいるのは男の人ばかりで女の人はボク以外誰もいない様だ、確かにお店の人が意外に思うのも無理はないだろう。

元々のボクの世界でも牛丼屋って男の人がサッと食事してパパッとお店を出るイメージがあるし、ボクも実際そうしていた。世界は違えどここもそうなのだろう。
今、ボクの隣の席に座っていた男性が食事を終えてすぐに席を立つ、代わりに反対側の席に今しがたやって来た男性が座って注文をしている。

(世界が変わっても変わらない物ってあるんだねぇ……)

しみじみとそんな事を思ったボクは再びお店の中を見渡し始めた。今、食べられている料理とかが美味しそうだなぁ~とか思っていたボクは、先ほどやって来た隣の席のお客さんの顔を見て……そこで視線が止まった。

なーんか見覚えがあるのだ、何処でみたかは思い出せない。しかし、絶対に見たことのある顔だ。

「……おいお嬢ちゃん、どうした?俺の顔になに、か……?」

じーっとその人の顔を見ていたら怪訝そうな表情をされてそう聞かれた。当然の事なのだが、相手の表情も徐々に変わっていく
曰く、ボクと同じで『こいつ、どっかで見たぞ』と言う感じの表情だ。それを見たボクはやっぱりこの人とはどこかで会ったことがあると確信した。

(でも、北の国に来たばっかりのボクに知り合いなんているはずが無いと思うけどなぁ…?)

ボクが思う当然の疑問、ノースブルクに来てしばらく経ったならともかく今日初めてこの場所に来たのだ、知り合いなんているはずが……

(ん?初めて?)

何故かそこが引っかかるボク、いや、間違いなくノースブルクに来たのは初めてのはずだ。そこは間違いない。なら何故この部分が引っかかるのか…?

妙に頭につく『初めて』という言葉、何処かで見た顔……腕を組んで考えていたボクだったが、相手がばつの悪い表情を浮かべたのを見てまた何か引っかかる物を感じた。

もしかしたらこの人はボクに何か罪悪感があるのかもしれない。今の表情から推察するにもしこの人がボクの事を思い出したとしたらそういうことなのだろう。
単純に見つめ合ったこの状況が気恥ずかしいだけなのかもしれないが、ボクにはそう思えなかった。

ボクに後ろめたい事がある人間、なんかまとわりつく『初めて』の言葉、間違いなくどこかで会った事のある男性……ボクは記憶の中にその答えを探し始める。そして……

「あ~……悪い親父、ちょっと用事を思い出したから今日はいいや。注文キャンセルで!」

そう言ってこの場から立ち去ろうとする男性、その手をしっかりと握りしめたボクは驚いて振り向いたその人に向かってにっこりと笑顔で一言

「ああ、お久しぶりですね。山賊さん!」

そう告げたのであった。








「いや~!本当に久しぶりですね。山賊さん!あ、今は元山賊さんなんでしたっけ?」

「あ……はい、そうです……」

「懐かしいですねぇ!本当に懐かしいや!」

「……本当、あの時はすいませんでした!」

テンションの差がとんでもない事になっているボクと元山賊さんたち、今、ボクは元山賊さんたちが経営していると言う酒場にやって来ていた。

牛丼屋さんで出会ったボクたちはそこで食事を済ませた後(代金は何故か元山賊さんが払ってくれると言うのでそれに甘えた)そのままこの場所に案内された訳である。(ボクは何も言っていないのに元山賊さんが終始敬語で案内してくれた)

突如やって来たボクを見て元山賊さんたちは大いに驚き……今、ボクの足元で揃って土下座している訳である。

「そんなことしてどうしたんですか?山賊……元山賊さ~ん!」

「あ、あの時の事は本当に申し訳なく思っています!本当にすいませんでした!」

「いやだなぁ、ボクもうそんな事は気にしてませんって」

「……で、でも、こうやって俺たちの前に現れて…!」

「偶然ですよ、偶然!別に復讐に現れたって訳じゃないですから」

「ほ、本当ですか……?」

「本当ですよ。安心してください」

「………よ、よかったぁ~~っ!」

ボクの言葉を聞いて心底安心した様子の元山賊さんたち、気持ちも分かるがボクってそんなに怖い人間に見えるのだろうか?それはちょっと傷つくな……

「じゃ、じゃあ何でマコトちゃ……マコトさんはここに?」

「敬語は止めて下さいよ。マコトかマコトちゃんで良いです」

「あ、うん……」

「……まぁ、あの後、色々ありましてね」

ボクは元山賊さんたちに置いてけぼりにされた後の事をかいつまんで話し始めた。
クリスさんに保護された事、セントブルグの労働斡旋ギルドに所属したこと、異動でここにやって来た事……ボクの話を聞いた元山賊さんたちは、少しだけ緊張が解れた様で今度は自分たちの話をし始めてくれた。

「俺たちも色々あってね……」

元山賊さんたちの話を簡単に纏めるとこうだ
あの後、何とか騎士団から逃げ切った元山賊さんたちだが、その後も戦々恐々としながら日々を送っていたらしい。
何時また騎士団に見つけられるか気が気でなかった彼らだが、幸運にも天は彼らに味方した。

騎士団の目的がセントブルグで大暴れしていた大規模な盗賊グループに移ったのだ、お陰で小物の元山賊さんたちは狙いから外れることになった。
しかしながら、彼らが安心する事は無かった。そもそもその盗賊グループが殲滅されれば次はまた自分たちが狙われるかもしれない。山賊をやっている限りは……

そう考えた元山賊さんたちは、早々に山賊から足を洗う事にした。その後、ノースブルグへとやって来た彼らはなけなしのお金で小さな小屋を買い取って、そこで酒場を経営し始めたのだ。
今まで特に問題は起こらなかったが、それでも元山賊さんたちは毎日びくびくしながら過ごしていたらしい。曰く、自分たちの過去を知る人物がやってくるのではないか?という事だ

今こそ何とかまっとうな道を歩いている彼らだが、元をはと言えば犯罪者だ。そんな彼らはいつか騎士団がやって来て自分たちが逮捕されるのではないかと気が気では無かった。
そして今日、かつて自分たちがとっ捕まえて乱暴した女の子がやって来た。そりゃあもう怖かっただろう。元山賊さんたちの話を聞き終えたボクはとりあえず言っておいた。

「本当に安心してください。ボクがここに来たのはただの偶然で、本当に皆さんをどうこうしようってつもりはありませんから」

「……ありがとう。それと、本当にごめんな。前、あんなことをしてさ」

「う~んと……その謝罪って、ボクをレイプしたことに対してですか?それとも、ボクを置いて逃げたことに対してですか?」

「へ……?」

「前者だったら別にボクは気にしてないんで良いです。でも、もし後者だったら多少気にはしてるんで反省してください。なんてったって、ボクはやり捨てされた女の子なんですから」

「あ、あぁ……その、なんつーかさ……」

「……でも、ボクは優しいから許してあげます。今度からはしっかりと責任を持ってHをするようにして下さいね!」

ドヤっ!と言わんばかりの顔で言い切ったボクは胸を張ってその場でおどけて見せる。そんなボクを見た元山賊さんたちは少しぽかんとした表情をした後、揃って噴出した。

「く…ははっ!そうだよなぁ!やり逃げはよくねぇよな!」

「いやぁ、輪姦を許してもらえたと思ったらそっちを責められるか!マコトちゃんは一味ちげぇな!」

「だな!でもまぁ、ある種大物の器を持ってるな!」

「ふふ~ん!でしょう?ボクは背は小さいですけど心は大きいですから!」

再び胸を張るボクに向かって元山賊さんたちは、「はは~っ」と言いながら深々と頭を下げた。
その様子がおかしくってボクが笑い出すと、当の本人たちも顔をあげて大笑いし始めたのであった。

「……いや~、楽しいなぁ。こんなに笑ったのは何時ぶりだろうなぁ?」

「今までずっとびくびくしてたからな。なんつーか、頭の片隅に不安が残ってて、そのせいで楽しめるものも楽しめなかったけれど…」

「こうやってマコトちゃんと話せて、すこし気が晴れたよ。本当にありがとな」

「そう言って貰えてボクも嬉しいですよ。元…え~っと…」

元山賊さん、と呼ぼうとして言葉に詰まった。その呼び方だと彼らの過去を責めている様に聞こえないだろうか?そう思ったからだ。
そんなボクの心の内を悟ってか、山賊さんの一人が握手するように手を伸ばした後、口を開いた。

「今更だけど自己紹介させてくれ、俺はエッジだ。つっても、これは偽名だけどな」

「ありがとうございます。そっか、やっぱり本名は言えないですもんね」

「まぁ、な……」

少し寂しそうに俯いたエッジさんの手を握り返して握手するボク、そんなボクに向かって皆は次々に自己紹介をしてきた。

「同じく偽名だがスティールだ。一応、ここで料理を担当してる」

「俺はイアンだ。まぁ、その、これからもよろしくな」

「ブロンド、主に裏方役だな。あと、生粋のお尻好きだ!」

「何を言ってるんだよ!ったく……俺はサンド、おっぱい派だ。よろしくな。」

「マコトちゃんは俺の事覚えてる?マコトちゃんと初めてちゅーしたロックだよ!」

「ぎゃー!セクハラだらけだー!通報してやるーっ!」

またしてもおどけたボクの言葉を機に笑いに包まれる店内、忘れないように言っておくとボクと彼らの関係はレイプ被害者と加害者だ
なのに何このフレンドリー感?いやぁ、不思議なこともあるもんですねぇ……

自分の対応のせいというかおかげというか……そんなことを考えていたボクだったが他の皆も同じことを思っていたようだ、サンドさんが口を開く

「しっかしまぁ、マコトちゃんとこんな風に話せるなんてなぁ」

「わかる。俺、さっきまで何人殺されるかとか考えてたもん」

「あ、それがご所望ならそうしますけど?」

「やめてくれ!大きな心のマコトさんには感謝してますから!」

苦笑いを見せる皆に向かってボクも笑顔で返しながら話を聞き続ける。話題は変わって、元山賊さんたちがもしもあの時ボクを連れて逃げていたらどうなっていたか?という物になっていた。

「やっぱ一番可能性が高いのはあのまま捕まってただろ」

「お前、そういう話をしてんじゃないんだよ。無事に逃げ延びられたって前提でだよ」

「……でも、あんまり変わらないと思うぞ。俺は」

「だな、盗賊家業もそろそろ潮時だって考えてた頃だしな」

「きっとどっかの村でマコトちゃんを開放して、俺たちは今みたいにこうやって暮らしてるんじゃねぇか?」

「違いねぇ!変化があるとしたら、マコトちゃんが一緒にいるかいないか位だろ」

そう言ってガハハハ!と笑い始めた元山賊さんたち、ボクはそんな彼らを見ながら少しだけ頬を膨らませる。

「む~……やっぱり皆さん反省してないじゃないですかぁ…」

ぷくっと頬を膨らませてぷいっとそっぽを向くボク、半分本気の拗ねたふりは9割の可愛らしさと1割の不安を元山賊さんたちに与えたようだ。

「あの~……俺ら、なんか気に障る事、言ったかな?」

「……なんでそこでボクを開放する選択肢があるんですか?」

目を合わせないでぼそっと一言、相手がポカンとした顔をしたら一気に詰め寄ってまくしたてる!

「ボクの事を毎日気持ちよくしてくれるって言いましたよね?なのにボクの事をほっぽってどっか行っちゃって、反省したって言ったのにやっぱり分かって無いじゃないですか!」

「え、え~っと……マコトちゃん、それってギャグ?」

「……ちょっと騎士団詰め所に行ってきまーす」

「ごめんなさいっっ!」

出口に向かって歩き出したボクを全力で止めに来る元山賊さんたち、アワアワしているその様子を確認したボクはとどめを刺す為の行動を開始する。

「……ばーか、皆さんのばーか!乙女心知らず!」

外に出る事は諦めて(元々そんなつもりは無かったが)店の椅子に座って再び拗ねたふりをするボク、そんなボクに向かってロックさんがおずおずと話しかけてきた。

「……あのさ、俺たちはマコトちゃんがレイプされたから怒ってるもんだと思ってたんだけど、ち、違うの…?」

「それも多少は怒ってます!でも、一番はボクを置いて居なくなっちゃったことですよ!」

バンッ!と机を叩いたボクは目の前のロックさんに詰め寄る。そして、間髪入れずに文句を口にした。

「最初はそりゃあ怖かったですよ。でもなんだかんだ皆さん優しかったですし、それに何より気持ちよかったです。だからボクは皆さんと一緒に居ようと思ったのに、そんなボクを置いてきぼりにして……!」

「ご、ごめん!俺たちもあの時は必死で……」

「……わかってますよ。だから許して上げたんじゃないですか。でも、自分たちの発言には責任を持って下さい」

「あ、ああ……本当にごめん」

そう言って謝るロックさんに向かってボクは片手を差し伸べる。そして、その小指だけを立てて目の前にちらつかせて見せた。

「本当に悪いって思ってるんだったら、ここでボクと指切りしてください。今度こそ自分たちの言葉に責任を持つって」

「……わかった。ほれ」

そう言ってロックさんは自分の小指をボクの小指にからめる。上下に手を振りながらきつい口調でボクはロックさんに最後の確認をする。

「約束ですよ。お互いに発言に責任を持って、かつ裏切らないで下さいね?もし裏切ったら、今度こそ騎士団に言っちゃいますから」

「絶対だ、俺たちは馬鹿だからマコトちゃんを怒らせるかもしれないけど、それでも絶対にわざと傷つけるようなことはしねぇ、信じてくれ」

「……はい。信じますよ。さて、これで本当の本当に和解したってことで!」

今までツンツンしてた分、今度は一気にデレてあげる。外見は女だがボクは元男、男の心なんて手に取るようにわかる。
機嫌が悪いと思っていた女の子が自分にデレてきて、しかもその原因が自分への好意だと知っていやな気持ちになる男なんていない。わかりやすく言えば「他の女の子とイチャイチャして……私ともそんな風にしなさいよ!」って可愛い女の子に言われたら男なら誰だってキュンッとする。間違いない。ってことだ

「いやぁ!にしてもマコトちゃんの意外な本音を聞けて良かったって言うか、ちょっと罪悪感が和らいだと言うか……」

「罪悪感がまったくなくなってもらっても困るんですけどね。ところで、ちょっと質問いいです?」

「ん?なあに?」

「皆さん、ボクと別れてから性欲発散はどうしてたんですか?」

「……そ、それがさぁ!」

何気なく聞いたボクのその一言に元山賊さんたちは一瞬ピシッ!っという感じで固まると、泣きそうな顔で訴えかけてきた。

「聞いてよマコトちゃん!俺たち最後にマコトちゃんを抱いたっきり、そっち関連はご無沙汰なんだよーっ!」

「……まぁ、予想はついてましたけど、やっぱ忙しかったんですか?」

「もう二度と犯罪を犯すつもりは無いから、エッチするには恋人を作るかそういうお店に行くしか無かったんだけどさぁ……」

「そもそもいいおっさんの俺たちに惹かれる女なんていねーっつーの!」

「風俗店に行きたくても男6人分の金があるわけでも無いし……もう、八方塞がりなんだよな……」

「えっと、つまり……皆さんはここしばらく自家発電で耐えてきたと?」

「……マコトちゃん、君には分からないだろうがオナニーにもその……気分が乗るかどうかという問題があってだね……」

「周りにむさい男5人が常にいるこの店兼家で自家発電なんてする気にもなれないんだよ!」

あ、はい。ボクも同じ気分です。
元男のボクもその気持ちはよーく分かる。もし元山賊さんたちと同じ状況になったとしたら、絶対にここでオナニーなんてする気にはなれないだろう。
だって、毎日目につくのはむさくるしい男、もしくは店に来るおっさんたち。この状況ではいくらムラムラしたところで絶対にそういう気分にはなれない。

(逆にそれで出来るって言うんなら、それはもはや性欲が溜まりまくっておかしくなったとしか思えないよね)

何ともまぁ空しい話であろうか、ボクはこの笑えるようでまったく笑えない事態に対して神妙な顔をして頷くばかりである。
そんなボクを放っておいて元山賊さんたちは盛り上がっているようで……

「畜生、この間これなら抜けるかもと思ってアダルト記録結晶買ってきたのに結局無駄になっちまったよぉ…」

「あの女優あんま美人じゃねぇよ。ちょっとスタイル良いだけだっつの」

「ああ、確かになー……あんま好みじゃなかったわ」

「お前ら!何勝手に見てんだよ!」

子供みたいにわーぎゃー騒ぐ皆さんを見たボクは軽く溜め息をついた。まぁ、この出会いは正直予想外ではあった。だがしかし、ボクにとって結構好都合だったりする。
今のところ色々と思惑が渦巻いてたりするが、とりあえず最優先すべきはボクの今の感情だろう。ぶっちゃけ我慢の限界だし

「おーい、みなさーん」

ボクは手を挙げて元山賊さんたちに声をかける。全員がボクに視線を向けたことを確認した後、ボクは笑顔でこともなげに呟いた。

「とりあえず、エッチしましょうか?」















「……いやー!まじでマコトちゃん天使だわ!」

「んふふ……!ボクも話が早い人は大好きですよ!」

ボクの頭を撫でるサンドさんに上目遣いで返事をしながらそのオチンチンを咥える。ちょっとしょっぱい味を口の中に感じながらもボクは竿の部分に舌を這わせていく。

「ふむぅ……じゅぅっ、れろっ…じゅぅぅっ…!」

「ふぉぉっ!天国だぁっ!」

ふにふにと金玉を手で転がしながら顔を前後に動かしてあげると、サンドさんから幸せそうな呻き声が漏れた。ガチガチに硬くなったオチンチンを口から出したボクは、小悪魔っぽく笑みを浮かべて挑発的にサンドさんを見る。

「こんなことで天国だなんて本当に禁欲生活が堪えてたんですねぇ、可哀想に」

サンドさんのオチンチンに唇を落としてキスをすると、そのオチンチンを胸元に持ってくるボク、そして、胸の間に挟み込むとぎゅうっと優しく包み込んだ。

「おはぁっ!パイズリぃっ!?」

「ふっふっふ……本当の天国はこれからだって事、よーく思い知らせて上げますからね!」

高らかな宣言の後、ボクは両手でおっぱいを動かし始める。摩擦と興奮によって熱くなっていく胸の谷間に滑りを良くする為の潤滑油として涎を垂らしながら、ボクは緩急をつけてオチンチンを扱き上げる。

焦らすようにして優しくゆっくりと動かしたかと思わせて、激しく一気に胸を上下させる。胸の谷間から顔を出す亀頭に舌を這わせて、穴の部分をチロチロと舐めてあげるとサンドさんの口から何とも言えない声が漏れた。

「くぅぅっ……凄い上手くなったね。マコトちゃん」

「えっへっへ~…そりゃあ、数をこなしましたし?その間、どんな風にしたら男の人は気持ち良いのかなって模索しながらご奉仕してましたし?上手くなるのも当然かなぁ~って思いますけどね」

そう言いながら、ボクはオチンチンを掴んで自分の乳首に擦り付ける。硬くなった乳首にオチンチンが触れるたびに快感が走って体が弾けそうになる。それを必死に我慢しながら、ボクはサンドさんにボクのおっぱいの柔らかさを分からせる様にしてオチンチンを押し付けていく

「っっはぁ~……こりゃ、マジで天国だわ……!」

「えへへ…♡そんな幸せそうな顔を見せられたら、ボク、もっとサービスしたくなるじゃあないですかぁ……♡」

男の人がボクの体と性技に夢中になっている。その事が、ボクの官能に火を付けた。
この世界に来て、女の子の体でのセックスでの気持ち良さが気に入ったのと同じく、ボクは男の人にご奉仕する事を喜ばしく思っていた。

興奮して大きくなったオチンチンを舐めて、吸って、おっぱいで扱いて、おまんこやアナルで締め付け、射精に導く……体全体を使っての男の人の一部への全力のご奉公、それを嫌がる人もいるだろうが、ボクはそうは思わない。
だってボクの事を凄く気持ち良くしてくれるのは、男の人のオチンチンなのだ。そのオチンチンにご奉仕する事は当然の義務でしょ?
ボクがオチンチンをたくさん気持ちよくしてあげれば、男の人だってボクの事を気持ちよくしてくれるだろう。それに気分も盛り上がってもっともっと気持ちよくなる。いいことずくめじゃないか

そしてなにより、征服感と屈服間の混じり合ったあの感覚が堪らなく心地よい。
今、ボクが奉仕している男の人の目には、ボクはどう映っているのか?
隠避な笑みを浮かべてオチンチンを支配する小悪魔だろうか?それとも、快楽のために必死になってオチンチンに擦り寄る奴隷?
ボクの姿はどっちとも取れる。一人一人の感じ方によって、ボクは淫乱な悪女にも従順な雌奴隷にもなれるのだ。

快感で男の人を支配して微笑むボク、男の人に褒められるべく必死になって奉仕するボク、オナホールの様に快感を得るためだけにオチンチンを突き入れられ喘ぐボク……その全ての可能性の姿を想像するだけで、ボクの子宮はゾクリと震えて期待し始める。そして、熱い愛液をまるで涎の様に垂れ流し始めるのだ。

今だってそうだ、サンドさんの気持ち良さそうな顔を見ていたら堪らないほど嬉しくって体が熱くなっている。おまんこからは白く濁った本気汁がとろとろと零れ落ちている。
もう少しご奉仕してあげたかったが、ボクの方も気持ちよくして貰いたい。世の中ギブ&テイクなのだから、元山賊さんたちにもボクにご奉仕する義務はあるはずだ。

「皆さん、オチンチンを固くしてるところ申し訳ないんですけど、ボクの事も気持ちよくして貰って良いですかね?」

「んあ?……おう!そりゃ願ってもない申し出だぜ!」

ボクのお願いを元山賊の皆さんは思ってた以上にノリノリなご様子で快諾してくれた。すぐさまボクを6人で取り囲んでにやにやと笑いながら体を舐めるように見回す。

「考えてみりゃ、俺たち全員を相手にしてもらってる間マコトちゃんはお預けだなんて申し訳ないもんな」

「お礼代わりにた~っぷり気持ちよくしてあげるよ!」

「俺らとしても、こんなエロい体を好きに弄れるだなんて嬉しい限りだしな!」

楽しそうに手をわきわきと準備運動をするように動かしている元山賊さんたちを見ていると、初めて会って体目的でアジトに連れ込まれたときのことを思い出す。
あの日と違うのは、この行為をボクから誘ったという事だ。半年ほどの生活の中でボクもだいぶエッチになったもんである。

「んじゃマコトちゃん。手を頭の後ろで組んでくれ」

「は~い!」

ボクはエッジさんのその言葉に素直に従って両手を後頭部に重ねて置く、ついでに脚も軽く開いて山賊さんたちがボクの下半身をいじりやすいようにしてあげた。

じっくりと楽しそうにボクの裸を見ている元山賊さんたちはやっぱりあの日のボクをとっ捕まえてお楽しみを始めようとしていた時と一緒で、ボクはほんの少しだけ笑いそうになってしまった。

(あの時は怖かったし混乱もしてたけど、落ち着いて考えてみれば元山賊さんたちの気持ちもわかるよなぁ……)

生まれたままの姿を惜しげもなく晒して、抵抗出来ない様なポーズを取らされているボク。そんなボクをこれから好きにできるのだ、ワクワクしないほうがおかしいってもんだろう。
でも、流石に見られてるだけってのは非常にもどかしいものがある。

そろそろ我慢の限界を迎えそうなボクは、獲物を狙う肉食動物みたいにじっくりとボクを視姦し続ける元山賊さんたちに向かって誘うような口調でゆっくりと語りかけた。

「……ね~え、見てるだけで良いんですかぁ?ボクの事、たっぷり気持ちよくしてくれるんでしょう?」

「おっほ~!マコトちゃんからの積極的なお誘い、感無量だなあ!」

「んじゃ、そろそろ始めますかね!」

そう言ったエッジさんがボクの真ん前に陣取ってしゃがみ込む。そして、立てた中指をボクに見せつけるように揺らすと、そのままボクの秘裂にゆっくりと沈めていく

「んあっ……♡」

ごつごつとした荒っぽい形の指がボクの膣の感触を確かめる様に挿ってくる。愛液を垂れ流し続けるボクのおまんこは、甘い快感を与えてくれるその異物の侵入を喜んで受け入れた。
ぬちゃ、ぬちゃ……と音を鳴らしてボクの膣を弄るエッジさん、でも、その指の動きは決して本気でボクを絶頂させようとしているような物ではない。

小さな喘ぎ声を漏らし続けるボクに対してエッジさんは楽しみながら指の抽送を繰り返す。きっと、ボクの反応を確かめて感じるところを探し出しているのだろう。それと同時にボクのおまんこの具合も調べておく、そんな感じの手の動きであった。

「んあぁ…♡ボクのおまんこ、どんな感じですかぁ…?」

「あぁ、思ってたよりキツキツだね。凄く気持ち良さそうだ」

「んむぅ~……何ですかその言い方、ボク、そんなガバマンだと思われてたんですかぁ?」

ぷく~っと頬を膨らませて抗議するボク、エッジさんは悪いなと笑いながら謝った後、弁解の言葉を口にした。

「こんなにエッチな女の子になっちゃったんだ、沢山経験してゆるくなっちゃったかと思ってたんだけどさ」

「もぉ……ボクは誰かれ股を開くようなビッチじゃありませんよぅ!」

そう、ボクは変態さんだけを相手にするド変態だ。その辺の所を間違えてもらっちゃ困る。

……まぁ、沢山経験したという点に関しては否定できないのだが

女神の加護のおかげでボクの体は感度の開発こそされるものの男の人が残念に思うような体になることはないのだろう。この点は女神に感謝だ。

「認めるよ。マコトちゃんのおまんこはきついのにとろとろエッチな極上まんこだってこと」

「えへへ…♡じゃあ、じっくりほぐしておいて下さいね。だって……」

一度言葉を切って、ボクは蕩けた笑みを浮かべる。愛液でじゅくじゅくになっているおまんこの様な蕩け切った淫らな笑みを浮かべながら、ボクはエッジさんたちに語り掛けた。

「だって……ここは、後で皆さんのおちんちんを挿れてもらう場所ですから…♡皆さんに弄ってもらって、とろっとろに蕩けたおまんこに、ガチガチに硬くなったオチンチンを突っ込んで貰って、ガンガン子宮を突いて貰って………熱~い精液を射精してもらう場所なんですからね…♡」

一つ一つの言葉を口にする度に軽くイきそうになる。何か月も射精してない精子を溜め込んだガチガチのおちんちん、それがボクの膣内で暴れまわる事を想像すると射精もされてないのにかあっと子宮が熱くなるのを感じる。

(早くシて欲しい……おちんちん、おまんこに突っ込んでセックスして欲しいっ…!)

息が熱く、そして荒くなってくる。震えている子宮が快感を欲して泣き叫んでいる。熱くて硬いオチンチンに早く貫いて欲しいって声が抑えきれなくなってきている。
でも、まだ駄目だ。もう少しだけ我慢しなくてはならない。
だって、ほんの少しだけ我慢すればもっと気持ちよくなれるのだ。今おちんちんを挿れて貰うよりももっと気持ちよくなれるのだ。

我慢して、我慢して、我慢して……最後の最後、その全てを解き放つ。
そうすれば耐えてきた分の途方もない快感がボクを押しつぶし、そして最高の絶頂を与えてくれるだろう。

だから我慢、ここは我慢だ。オチンチンは我慢して、皆さんの心からの愛撫に身を任せてしまおう。
そう決めたボクはさらにもう少し体の力を抜いてリラックスする。ゆっくりと体を倒せば、後ろにいたイアンさんがボクの体を支えてくれた。

「そろそろおまんこ以外の場所も可愛がってあげないとね」

そう言うとイアンさんはボクの右胸に手を伸ばす。その大きな手でおっぱいを鷲掴みにすると、器用に指の間で挟んだ乳首を刺激しつつ丁寧に揉み解していく

「ああっ…♡んっ…ふぁぁっ…♡」

「夢見心地な声出しちゃって、そんなに気持ち良い?」

「んっ…♡優しくされるのは、あんっ…!好きですよ…♡」

「そっか!じゃあ、俺は空いてるおっぱいを貰おうかな!」

「俺も、おまんこ弄る指を増やすよ。じっくり感じてね。マコトちゃん!」

徐々に徐々に、ボクへの愛撫へと参加していく元山賊さんたち。空いている左のおっぱいにはスティールさんが顔を近づけてきて、口の中に硬くなった乳首を含む。
ころころころころと舌で転がされて、たまに甘噛みをしてくるその責めにボクのおっぱいは素直な反応を示している。

それだけじゃない、おまんこを弄っていたエッジさんも指を2本に増やすと様子見から一転、ボクを感じさせるような指使いに動きを変えたのだ。
膣の中でばたばたとエッジさんの指が動く度にボクの口から喘ぎ声が発せられる。まるでボクが楽器になって、エッジさんに演奏されてるみたいだなとボクは思った。

「ふ…ひゅぃぃっ…!しゅ、ごいぃっ…♡」

「気に入ったみたいだね?ほ~ら、もっと弄ってあげるよ」

「くぅっ…ひゅぅっっ!?」

突然、何の前触れもなしにお尻に指が突き入れられる。たった一本の細い指、されども一気に奥まで貫かれたボクはその衝撃と快感に声にならない声を上げた。

「うわ、マコトちゃんのお尻の穴すげー柔らかい!もしかしてこっちも経験済み?」

「ん…はぁっ…♡……さぁ?どうでしょうねぇ?」

「へへ…そんな強がり言ったところで、こんなに感じてたら答えを言ってるようなもんだよ」

ボクの精いっぱいの強がりを見透かしたように笑いながらブロンドさんがお尻に挿れている指を引き抜く
ゆっくりと腸壁を擦りながら這い出てくる指の感触と開放感にボクのアナルはきゅうっと締まる。

「マコトちゃんのお尻は正直だね!」

「あはぁ……♡ばれちゃったぁ……♡」

観念したボクはほんのちょっとお尻を突き出す格好になる。これでさっきよりはボクのお尻を弄りやすくなっただろう。
その予想通り、ブロンドさんはさっそく両手でボクのお尻を揉みながらアナルを開くようにして手を動かす。ややあって、興奮でとろりと蕩け開いた肛門に対してブロンドさんは舌を挿れて来た。

「はぁぁぁぁぁっ…♡」

今、ボクを責めている誰よりもいやらしい動きでボクのお尻の中を舐めるブロンドさん。きつく閉じられていたはずのお尻、その入り口が抉じ開けられてあろうことか丹念に舐めたてられている。
ほかの部分を責められている快感も相まって、脱力して崩れ落ちそうになる体を無理やり支えられて立たされる。がくがくと震える膝はもうボクを立たせるという目的を果たせていなかった。

「ひゃぁぁ…♡んっ、くひゅぅぅぅ……♡ぜ、全部……気持ちいい…っ♡」

吸われ、揉まれ、挟まれるおっぱいと乳首も、ぐちゅぐちゅとかき混ぜられているおまんこも、入り口がぽっかりと開いてしまうくらいに舐められているアナルも、全部全部が気持ちいい。
恍惚の吐息とともに漏れ出したその声を聴いたエッジさんがそっとボクのおへそのあたりを撫でる。そして……

「あ……!」

ゆっくりと下へと降りて行ったその手は、ボクのおまんこの上あたり……一番敏感な部分で止められて、指だけが体に触れる位の距離に離れる。そして、もうとっくにビンビンに立ち上がっているクリトリスをピンッと弾いた。

「くひゃぁぉぅぅっ!?」

ぎりぎりイかない様に調整されたその力加減、情けない声を上げながら良い様に転がされるボクは、やっぱり女の人の扱いに慣れてるなと元山賊さんたちを評価する。
本当にあともう少しのところで絶頂できなかったボクの体、そのぎりぎりの所を維持する様にボクへの責めがねっとりとしたものになる。

「ほんっと……ひどい人たちですねぇ…♡」

ここまで高めておいて、ここまで期待させておいて、まだイかせてくれないのか?
体の中で爆発の時を待っている快感がボクの体を揺する。体が熱くなり、敏感な部分がうっすらと紅く染まっていく。
抗議の声すらも甘く蕩けるほどに、ボクの体は発情しきっていた。

「は、やくぅ……イかせてください…よぉ…っ!」

それは紛れもないボクの本心。溜まりに溜まった快感を解き放ちたい一心で、ボクは声を上げる。
それに応えるかのように、エッジさんは再びボクの淫核に触れると、それを指でつまみ上げ、そして………

「あっ、あぁぁっ!んはぁぁぁぁぁぁっ……♡」

クリトリスから頭のてっぺんへ、頭のてっぺんから全身へ、快感が走っていく。稲妻よりも早く感じられたその衝撃はあっという間に責められていたボクの体を駆け巡った後、何倍にも膨れ上がって子宮を揺さぶる。
体の内側と外側、両方から与えられた快楽に包まれたボクは念願の絶頂を迎え、今度こそ床に倒れこんだ。

「はぁ…♡はぁ…♡んっ……♡」

くったりと転がったまま絶頂の余韻に身を任せるボク、北の国での初イキはなかなか記憶に残るものになるだろう。
まだ体に快感が渦巻いている。時折びくっと弾ける体を自分で抱きしめる様にしながらその余韻を楽しむボク、しかし、元山賊さんたちはと言うとそんなボクを放っておいて何やら言い争いをしていた。

「俺が最初だって!俺がマコトちゃんをここに連れてきたんだろうが!」

「お前はただドジ踏んだだけだろうが!ここは公平にじゃんけんだ!」

「いや!俺はもうさっきパイズリされてから我慢の限界なんだよ!俺は挿れるぞっ!」

「なに自分勝手なこと言ってんだ!」

わーぎゃーわーぎゃー騒がしいことこの上ない。気持ちはわかるし、少し嬉しい気分ではあるがここまで騒がれるとせっかくの良い気分が台無しである。

「はいはい!喧嘩しないでくださいよ。まったく……」

気怠い体を起こして仲裁に入るボク、なんでボクがこんなことまでしなければならないのだろうか?

「ボクは逃げませんし、全員とHしてあげるから順番ごときで騒がないで下さいよ」

「順番ごときってそんな……」

「あー、もう!そんなに言うんだったらボクが全部決めちゃいますからね!」

そう宣言すると、ボクは立っていたエッジさんを思いきり突き飛ばす。予想外のボクの行動に何の抵抗もできずに倒れたエッジさんの上にボクは跨った。

「最初はエッジさんです。確かに、エッジさんがボクをここに連れてきたわけですから多少は良い思いをする権利はありますもんね」

「へへっ!やっぱマコトちゃんは話がわかるぅ!」

突き飛ばされた事なんて気にも留めないエッジさん、ボクはそのままエッジさんのおちんちんに狙いを定めるとゆっくりと腰を下ろしていく。

「あっ……くうぅ…んっ…!」

先ほど他でもないエッジさんによって弄られてほぐされたおまんこは抵抗なくおちんちんを飲み込んでいく。いささか太く、そしてごつごつとしたその感触を膣で感じながら、ボクはぺたんとエッジさんの上に腰を下ろし切った。

「あぅっ……ぜんっぶ、入りましたよ…っ」

「……くぁっ、マジでやばい。すぐにイッちまいそうだぁ…!」

どうやら、数か月ぶりのセックスをするエッジさんのオチンチンにとってボクのおまんこは具合が良すぎたらしい。ボクの膣内でびくびくと震え、すぐにでも射精してしまいそうだ。
そんなに簡単にイッて貰ってはつまらない。ボクはエッジさんに落ち着いて貰うべく腰を動かすのを我慢してじっくりと待つ事にした。

「おら、射精したら交代だからな!」

「わかってるっつの!ちょっと待ってろって…」

「……ふぅ、これじゃあ時間がかかっちゃいますね。仕方がないか」

ボクはそう言ってちょっと面倒くさそうな態度をとりながら腰を突き出してお尻を高く上げる。ぷりっとしたお尻が目の前に来た事に元山賊さんたちが歓喜の声を上げてそこをじっと見るのが分かった。

「え~っと……サンドさん、もう我慢の限界なんですよね?おまんこは空いてないので無理ですけど、お尻で良ければお相手しますよ?」

「えっ!?あ、アナルセックスってこと?」

「はい!二人ずつ相手したを方が回りも早いですし、ボクのことは気にしなくて良いんで。……あ、もしかしてお尻は嫌ですか?だったら別の人に……」

「いやいやいや!ありがたく挿れさせていただきます!」

ボクの申し出を本当に有り難そうに受けるサンドさん、早速ボクの後ろに回ると、お尻をがっしりと掴む。

「じゃあ、挿れるよ……ゆっくり、ゆっくりね……!」

「んっ…!んんっ…!」

言葉通りのゆっくりとした挿入、ボクの事を気遣っての事でもあるのだろうが、それ以上にきついアナルに挿れてすぐにイッてしまう事を避けようとするサンドさんの打算だろう。
事実、二つの穴に潜り込んでいるオチンチンは思いっきり締め付けられている事に予想以上の快感を得ているようで、それ以上動くことが出来ないようであった。

「うっはぁ……これはチンコにクるわぁ…!」

「なぁ、2回戦までOKに変えないか?」

口々に情けないことを言うエッジさんとサンドさん、正直いいモノを持っているんだからもう少し頑張って欲しい。挿れるだけ挿れてお預けだなんて生殺しはボクは望んじゃいないのだ。

「ほ~ら、頑張って下さいよ!ボクもこのままなんて嫌ですからね!」

「あ、ああ!……でも、ちょっとだけ待って……」

「もう!イッても何回でも相手してあげますよ!最初の一回でまごまごしてるほうが時間がもったいないじゃないですか!」

ボクのその言葉に周りのみんなが口々に同意する。エッジさんたちもその雰囲気に長時間持たせることは諦めたようで、ややあってゆっくりと動き始めた。

「くぉぉっ…!やっぱすげぇ、マコトまんこ…っ!」

「ケツマンコもこなれてるなぁ、入り口はギチギチなのに奥は動きやすくて気持ちいいぜ!」

開き直りを見せた二人は一気に動くスピードを速めて行く、上下から挟まれてオチンチンを叩き付けられる度にお尻とおまんこが弾け、頭の中が真っ白になっていく。

「あっ、はぁっ…♡やればっ、でっきるじゃあ、ないですかっ♡」

「くぅっ……!畜生、もう限界だぁっ…!」

「まだ味わい足りねぇのにぃ…!」

「ひやぁぁぁぁぁっ!!!」

ぐんっと一気に奥までオチンチンが挿ってきたと思ったらすぐに熱い精液がぶちまけられる。その量も熱さも今まで感じたことのないレベルのものだ。
正直、イけなかったのは残念だがこの精液をたっぷりと射精してもらえると考えるとかなり嬉しくなってしまう。

「ははっ!ダッセェ!マコトちゃんイけなかったんじゃねぇの?」

「早すぎんだろお前ら!」

「うっせぇぞ!お前らも挿れてみればわかるっつの!」

「マコトちゃんのまんこもお尻も半端ねぇぞ…!」

ボクからオチンチンを抜いて離れていく二人、挿っていたものが無くなった事によって両穴からいま射精された精液が溢れ出てくる。

(うわぁ……こんなに射精したんだぁ……♡)

アナルとまんこの一回ずつ、なのにも関わらず溢れ出てくる精液の量は尋常じゃない。同じ成人男性の店長さんのものと比べても2、3倍の量はありそうだ。
しかも熱さと濃さが半端じゃない。おまんこから零れた精液が床に落ちるたびにボタッ、という重い音が鳴るほどの濃度がある。こんなのおまんこに射精されたら普通なら一発で妊娠してしまうだろう。
お尻だってそうだ。こんな熱い精子を最奥で射精され続けたらお尻の穴が火傷してしまう。お尻の中に精子の匂いが染み込んでしまいそうだ。

(これが6人分……しかも今夜一晩中味わえるなんてっ……♡♡♡)

子宮のゾクゾクが止まらない。アナルも期待でひくひくし始めている。頭の中は真っピンクなばかり思いついて完全に発情した獣だ。

こんなに熱くて濃くて臭い精子を射精されたらあっという間にメロメロにされてしまう。膣に射精されても、アナルにぶちまけられても、全身にぶっかけられてもとても気持ちよさそうだ

「ねぇ、早く次のオチンチン挿れてくださいよぉ…♡ボク、もう我慢できませんよぉ…♡」

ボクは自分でおまんこをかきまわしながら誘うように呟く、自分で言うのもなんだが、今のは結構Hだったと思う。
それに誘われたのか、次のお相手であるロックさんとブロンドさんが前に出てきて、ボクの腕を掴んだ。

「へへへ……さっそく俺たちの相手をしてもらうぜ……と言いたい所なんだけど……」

「マコトちゃん、まずはお風呂入ろっか?」

「ふえ…?あ、あ~れ~……」

そのまま、ボクの両腕を掴むと二人でボクを連行していく。ズルズルと引きずられながら、ボクはバスルームに放り込まれたのであった。













「あっ♡はっ♡あぁんっ…♡」

「よしよし……だいぶ精液は掻き出せたかな?」

「ふぁいぃ……♡もう、ボクのおまんこの中は空っぽですよぉ…♡」

「マコトちゃん、お尻はどう?ちょっと広げるね……!」

「あっ!ダメっ!広げちゃ………あひぃぃっ!」

広げられたお尻の中にシャワーのお湯が入り込んでいく、せいぜい入り口近くの腸壁を水が叩くくらいだが、シャワーの無慈悲な勢いがボクを高めさせる。
そして、しばらくした後でこのいじめみたいな愛撫をやめたブロンドさんはボクのアナルに指を潜り込ませてお尻の穴がその指をきゅうきゅうと締め付ける感触を楽しむのだ。そうしたら今度はなんだかんだと理由をつけておまんこの方をシャワー愛撫して……その繰り返し

もうこの繰り返しを5往復はしている。あんなに濃くって量があった精液もシャワーのお湯とボクの愛液によってきれいに流し切られ、おまんこもアナルもぴかぴかになっている。
そして、この二人の責めによってもうオチンチンを受け入れる準備も万端だ。さすがにそろそろオチンチンが恋しくなっていたボクは二人に挿入を強請る。

「うあぁ…♡もう、我慢できないぃっ……お、オチンチン下さい。ボクのおまんことお尻にオチンチンを挿れて下さいぃ…♡」

「おお、ゴメンよ。マコトちゃんを弄るのが楽しくってついついやりすぎちゃった。ほら、お待ちかねのチンポだぞ~…!」

「はぁぁぁ……♡オチンチン♡ガチガチのオチンチン…っ♡」

目の前に差し出されたオチンチンを見て涎を飲み込むボク、ロックさんはバスタブに腰掛けると、ボクを抱きかかえて対面座位の様相を取る。そして……

「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ずぶっ!っと一気に挿入。亀頭が子宮にキスした感触が先ほど達せなかった分のモヤモヤと相まって強い快感をボクに与える。
だが、ボクを抱きしめたロックさんはそのままピクリとも動かなくなった。またすぐイきそうになるのを避けているのだろうか?そう思ったボクだったが、目の前に見えるロックさんが何やら楽しそうに微笑んでいることを知って少し期待を覚えた。

「ねぇ、マコトちゃん。お願いがあるんだけどさ」

「ふぅ、んっ…♡なんですかぁ…?」

「……射精、2回までOKにしてよ。ね?」

そう言いながらロックさんはボクのお尻をぺちぺちと叩く。その楽しそうな顔を見ながら、ボクは少し意地悪く答えた。

「ええ~っ、ロックさんったらみんなを裏切って一人でいい思いするつもりなんだ~!」

「俺だけじゃないぜ、ブロンドとマコトちゃんもだ」

「そうだよ。さっきみたいにイけず終いじゃあマコトちゃんも嫌だろ?だからさぁ……!」

「ん~……どうしよっかな~~っ?」

そんな風に言ってみたところでボクの答えは決まってる。悩んでいる様なボクの姿を見て、これは行けると思ったのか二人は囁くように同意を求めてきた。

「黙ってりゃ分からないって、それにばれても困るのは俺たちだけだしさ!」

「沢山気持ちよくしてあげるから!お願い!」

「もぉ……仕方がないなぁ…♡」

しぶしぶ……あくまでしぶしぶ同意した様に装うボク。最初に申し出を受けた時から胸がときめいていたのは秘密だ。
2回連続であの精液を射精されたらどんなに気持ち良いだろうか?そんな風に思ったボクはとっくにこの取引を承諾することは決めていたのだ。

でも、そんなことは露も知らないロックさんとブロンドさんは大喜びだ。ややあって、まだ挿入を済ませていないブロンドさんがボクのお尻を優しく撫でながら口を開く

「いやぁ……マコトちゃんのこの可愛くってエッチなお尻を好きにできるなんて夢の様だなぁ!」

「へへへ…♡オチンチンを挿れてくれたら、最高の気持ちよさを約束しますよ?」

「うっは~!なんて良い響きなんでしょう!では、お言葉に甘えて……!」

ぐいっ!とお尻を開くと、ブロンドさんは器用にアナルにおちんちんを潜り込ませる。ゆっくり、丁寧な挿入はさっきのサンドさんの時よりも気持ち良い。さすが、自分でお尻好きを公言するだけのことはある。

「ほ~ら、両方とも挿っちゃったよ~!」

「ふぅ……これは、マジで気持ち良いなぁ……」

前後からみっちりと挟まれて挿入されたボク、体の中で擦れる二本のオチンチンとボクを挟む二人の体温が心地よい。
そのままロックさんはボクをぎゅっと抱きしめるとブロンドさんを見てニヤついて声をかけた。

「んじゃ、動いてやれよ」

「おう!」

短い会話の後でお尻に挿れたブロンドさんだけが腰を動かし始める。ズンッ、ズンッ、という腰の動きとともにアナルから鈍い快感が生み出される。

「うっ、はぁぁぁ…♡おひりぃ、だけぇ…?」

「ああ、二穴も良いけどやっぱりマコトちゃんの体を堪能したくてね。まずはアナルを、次にまんこを一人ずつ味わった後で二人で動いてあげるよ」

「んはぁぁ……そえぇ、いいれすねぇ…♡おまんこきゅんきゅんしちゃいますよぉ…♡」

ボクの体をアナルセックスがしやすい体位に調整しつつブロンドさんはオチンチンの出し入れを続ける。挿れる時は思いっきり深くまで突っ込み、抜く時はゆっくりと排泄感をたっぷりと与える様に引き抜く。その基本を押さえたアナルセックスにボクも自然と快感の声が漏れていた。

「うぅぅ……♡んぅ、ほぉぉ…♡」

「マコトちゃん、感じてる顔もすごく可愛いねぇ。こんなに間近で見れるなんて最高だな」

「ひゃぁうぅ……恥ずかしい、ですよぉ……」

ロックさんの一言にボクはちょっとだけ恥ずかしさを表す。キスできる位の近距離にいる人にアナルセックスをしている状態の感じている顔を見られるのはやっぱり恥ずかしい。
でも、それすらも気持ちよく感じてしまうのだからボクは相当変態になってしまっているのだろう。

「マコトちゃん、イク時は言うんだよ?可愛いイキ顔を特等席からたっぷり見ていてあげるからね!」

「はぁぁ…♡そんなぁ…♡」

こんな近くでイク時の無防備ですごくエッチな表情を見られるだなんてすごく恥ずかしい。でも、その事を考えると甘く痺れるような震えが体を走るのも確かだ
お尻にぶつかるブロンドさんの腰の動きがだんだんと激しくなって行く。柔らかい尻肉がそのたびに歪んで、パンパンと卑猥な音を立てる。

「ひぃっんっ…!ああ…もうっ、イキますぅ……ボク、イッちゃうぅっ!」

「おっ!出るか!?マコトちゃんの可愛いイキ顔出ちゃうのかっ!?」

期待している様なロックさんの声を聞きながら、ボクはお尻から与えられる快感を思う存分享受する。
分泌された腸液がオチンチンの滑りを良くしてその動きを速めて行く。お尻の穴から漏れるぐちょぐちょと言う音はボクが感じている証拠だ。
こんなに感じているお尻の中に先ほどと同じ熱くて濃い精液をぶちまけて貰えたら最高に気持ちがいいだろう。ボクもその瞬間を期待しながらお尻をオチンチンの動きに合わせて振る。そして……

「んあぁっ!イクっ!イキますぅっ!」

ボクにとどめを刺すかのように最奥まで突き入れられるオチンチン、お尻を叩く感触も相まってあっという間に高みに上り詰めたボクは口から止めど無く嬌声を発しながら絶頂した。

「あっ…♡あぁっ…♡んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」

イクと同時にきゅんっと締まるアナル、その中にぶちまけられる熱い精液……その感覚がお尻の中を征服し、ボクはたっぷりとイキ続ける。

「はぁぁ…♡まだイクぅ…♡ボク、イキ続けちゃってるぅ……♡」

涎を垂らしながらイキ続けるボク、アナルの中で感じる精液の熱さと射精したのにまだ硬いオチンチンの感触が幸せを与えてくれる。
また、お尻を責めて貰える。この快感を与えて貰える……その思いが絶頂感と重なって不思議な多幸感を感じさせていた。

「んぎぃぃっ!?」

今だ続く絶頂の波に身を任せていたボクだったが、突如おまんこを突き上げられて情けない悲鳴を上げてしまった。
見てみれば、ロックさんが意地悪そうな顔をしてボクを見ている。不意打ちに成功して大層満足げだ。

「今度は俺の番だよ。そらっ!」

「あっ!んあっ!あぁぁぁぁっ!」

まだボクはイキ続けているというのにロックさんは手加減してくれない。最初から前回の激しいセックスでおまんこを責める。考えてみればずっとアナルセックスで感じ続けて震えまくってたおまんこに挿入してたのだ、オチンチンを本気で動かしたくって仕方がなかったに違いない。
ロックさんのオチンチンがボクを貫く度に軽い絶頂を迎える。ボクは仰け反って震えながら絶叫にも近い声を上げていた。

「ふぁぁぁ……♡きもちぃぃっ!きもちぃぃよぉっ…♡」

「マコトちゃんのイキまんこもすごく気持ち良いよ!ぶるぶる震えてこっちもすぐにイッちゃいそうだよ!」

「くひゅぅ…♡ふひぃっ…♡はぁっ、はぁぁぁぁっ…♡」

気持ち良い、気持ちよすぎる………恐怖を覚えるほどの快感、されどそれを吹き飛ばすものまた快感、思考が定まらなくなるほどの悦楽がボクを包んでいく

(イクっ♡イッてる♡イキ続けてる♡なのにまたイクっ♡もう、訳が分からないよぉっ!)

何度潮を吹いただろう?何度達しただろう?何度気を失いかけただろう?
そんな疑問が浮かんでは消え、快感がすべてを塗りつぶしていく。ボクは体を強張らせながら、何度目かわからない絶頂に身を委ねた。

「きゃひぃぃぃぃぃぃぃんっ!」

今日一番の快感を覚える絶頂、同時におまんこの中に感じる射精の感覚。
子宮の中を埋め尽くす精液の感触にまた絶頂するボク、両穴に注ぎ込まれた精液がその熱さを保ったままボクを責め続ける。

「はぁ…はぁ……あはぁ…♡」

ようやく落ち着きを取り戻したボクだったが、完全に発情スイッチが入ってしまっていた。
あと一回、ボクの中に射精してもらえる……ボクの頭にあるのはそれだけだ。

ほら、二人がボクを抱きかかえる。二本のオチンチンがさらに硬くなっていく。
ボクは二人の目をちらりと見ながら、甘えた声でおねだりをした。

「……はやく下さい。ボクのエッチな二つの穴に、熱くて濃い精液射精してくださいっ!」

ぐちゅり、とボクの両穴に突き入れられるオチンチンの感触。大きくてごりごりとしたオチンチンがボクの中で擦れあう。
そのままゆっくりと動き出したロックさんとブロンドさんは徐々にそのスピードを速めて行く。

「はっ♡おおっ♡んあっ♡ほぉぉ…♡」

おまんこを抉るオチンチンの甘い痺れに嬌声を漏らし、アナルを穿つオチンチンの力強い一突きに獣じみた呻きを漏らす……
相反した、でも同じ快感から生み出されるその二つの声は、ボクを責める二人の動きに合わせて大きくなっていく。

「ははっ!マコトちゃん面白れぇな!」

「良い反応するからチンポの動かし涯もあるってもんだしな!」

楽し気にそう言った二人はガンガンとボクの両穴を責める。オチンチンが最奥に到達する度に頭の中で弾ける白い光……ボクはもう、何も考えられないくらいに快感にどっぷりと嵌っていた。

「イッぐぅ……イクぅ…ボク、イクぅ…っ!イクのぉぉ…っ!」

「マコトちゃんのまんこがびくびく震えてるぜ!こりゃ盛大にイッてくれそうだな!」

「ケツ穴もきゅんきゅん締まってすげえよ!ここまで具合の良い穴は初めてだぜ!」

「あはぁ…♡ほんとぉですかぁ…?ボク、うれひぃですよぉ…♡」

「最高だよマコトちゃんは!マコトちゃんも俺たちのチンポ気持ち良いかい?」

「はいぃ…♡お二人のおひんひん、かたくて♡あちゅくて♡おっきくて…♡最高のオチンチンです…♡」

「おほぉ!エロエロな感想だぁ!」

「そんなに言って貰えると俺たちも嬉しいぜ!ほら、お返しにもっと気持ち良くしてあげるよ!」

「ふぁぁぁぁぁっ…♡しゅごぃぃぃっ……♡」

小さな絶頂が止めど無くボクを襲い続ける。二人のオチンチンにイかされてない時がない。
それなのに、ボクの体はもっと貪欲に快感を求めて二人のオチンチンを貪る。そして、もっと大きな絶頂を欲してしまっている。

「俺たちも射精するぞっ!覚悟しろよマコトっ!」

「ひゃぁぁっん…♡そんなことされたらボク、イクっ♡イクっ♡しゅごいのくる、きちゃうぅっ♡」

「イけっ!最高チンポにメロメロにされてイッちまえ!」

バスルームに響く肉と肉がぶつかり合う音、淫らな水音、ボク達の嬌声……反響し、脳裏に深く刻まれるその音がボクを更に絶頂へと追い立てる。
熱く、そして硬くなっていくオチンチンが射精の準備が整った事を伝えてくる。二人に最高の快感を与えるために、そして、ボク自身の絶頂のために、ボクは我慢を解き放った。

「あっ…♡あぁっ…♡んああぁぁぁぁぁぁっ…♡」

体から力が抜ける感覚、同時にオチンチンを挿れられている二つの穴が大きく振動してきゅんっと締まる。
たっぷりとオチンチンを締め上げてその形を両方の穴で味わったボクに与えられたのは、待ちわびた激しい射精だった。

「はぁぁぁ…♡やっぱすごいぃよぉっ……♡」

ゆっくりとオチンチンが抜かれた後、ボクのおまんことお尻の穴からはドロリとした精液が零れ落ちている。
ぶぽっ、と言う下品な音を立てながらお尻の穴から漏れる精液、ぼたぼたとゆっくりおまんこから溢れる精液、そして、それを満足げに見つめるボク。とてもエッチな組み合わせだ。

「は…にゃぁ……?」

たっぷりとイかせて貰った満足感に酔っていたボクだったけど、突然感じた脱力感に腰をへとんと落として浴室の床にへたり込む。立ち上がろうとしてもまったく腰に力が入らない。どうしたんだろう?

「ははぁ…!マコトちゃん、気持ちよすぎて腰が抜けちゃったんだな?」

困惑するボクに向かってブロンドさんが合点がいったという様に語り掛ける。その表情は心なしか満足げだ。
確かにとっても気持ち良かったし、今までで3本の指に入るほどの深イキだった。これが快感で腰が抜けるという現象かと納得していたボクだったが、もう一つの快感によって呼び起こされる物がすぐそこまで来ていることを悟って大勢を整える。

大きな鏡に体全体が映る様にすると、仰向けに寝転がって脚を大きく開く。ロックさんとブロンドさんが不思議そうな顔をして見下ろしているのを見たボクは、これから行う恥ずかしい行為によって与えられる快感を想像しながら笑みを浮かべた。

「お願いします……ボクのおまんこ見ていて下さい。ボクの恥ずかしい姿をじっくり見てください…っ!」

ぱっくりと開いたボクのおまんこからは未だに精液が溢れ出ている。少しお腹に力を入れるとごふっ、と音がして勢い良く精液が飛び散る。
でも、見て欲しいのはそれじゃない。これだって十分恥ずかしいけど、もっと恥ずかしい姿……そう、それは……

しょろろろろろろ……

二人の視線が集中するボクの秘裂からそんな音と共に黄金色の噴水が飛び出る。綺麗なアーチを描きながら床へと落下していくその飛沫は一種の芸術品の様だ。
我慢していたおしっこを解き放った開放感、そして恥ずかしい排泄シーンを見られていると言う背徳感にボクの背筋がぞくりと震える。
一瞬の様な、それでいて永遠の様なボクのおしっこはやがてゆっくりとその勢いを殺していき、そして止まった。

「……淫乱なマコトの嬉ション、満足して貰えましたか?ボクのおもらしする姿は興奮しましたか?」

二人からは返事はなかった。でも、代わりに見せつけるかのように大きくなったオチンチンを目の前に出される。
熱く滾ったそれからは、十分に興奮の色を見て取れた。

「えへへ……♡良かったぁ…♡」

ボクは、差し出された二本のオチンチンにキスをした後、満足げに微笑んだのであった。
















「すいません。お二人のお相手をちゃんと出来なくって……」

「ああ、気にすんなよマコトちゃん。反省すんのは遠慮なしにヤリまくったこの二人だ」

そう言ってエッジさんがブロンドさんとロックさんを軽く小突く。ばつが悪そうにした二人だったが、ボクと目が合うとすぐに悪戯っ子の様な笑みを浮かべた。

腰が抜けてしまったボクを気遣った元山賊さんたちは一度そこでセックスを中断することにした。でも、まだボクとエッチしてなかったスティールさんとイアンさんの事を考えたボクはおまんこは無理でも手と口、おっぱいを使ったご奉仕を申し出たのだ。

「おまんこ出来ない代わりにいっぱい射精しても良いですからね!遠慮なくボクにぶっかけるなりなんなりして下さい!」

こすこすと二本のオチンチンを両手で擦りながら上目遣いで二人に言うボク、もう手は二人の我慢汁でぬるぬるだ。
ボクもおまんこは愛液でびちゃびちゃで、すぐにでも挿れて欲しい位なのだが……でもまぁ、仕方がない。今回は諦めよう。

(もっと体を鍛えなくちゃダメかなぁ?セックス以外でも運動しよう……)

そんな反省をしていたボクだったがご奉仕に手を抜くつもりはない。お口でオチンチンを頬張ると、そのまま前後に顔を動かして喉まで使ってオチンチンを舐め上げる。

「じゅぅ…じゅるる……じゅうぅぅ…♡」

「うっ…ほぉぉ……これは、すげぇ……っ!」

感嘆の声と共に喉の奥に射精される精液、軽くむせ込んだボクだったがすぐに調子を取り戻すと精液を飲み込み、オチンチンを綺麗にするべく舌を這わせる。

「……なぁ、マコトちゃんはどうしてこんな事をしてくれるんだ?」

「ふぇ…?」

一番最後までお相手をしていないイアンさんのごもっともな質問、スティールさんのオチンチンを綺麗にしながらボクはその言葉を聞き続ける。

「俺たち金なんて持ってないぜ?ボランティアにしても俺たちにする必要なんてないし、俺たちにここまでしてくれる理由って何なんだい?」

「じゅっぅ……!ああ、その事ですか。なら簡単ですよ」

スティールさんのオチンチンから口を離すと、今度はイアンさんのオチンチンをおっぱいで挟み込む。そのままパイズリを始めたボクは、同時にここまで抱えていた打算めいた考えを口にした。

「要求としては、ボクの事をここで雇って貰えないか?って事なんですよ」

「へっ…?」

「ボク、今日ここにギルドの辞令で異動してきて、まだ仕事の当てもないんです。だから、顔見知りの皆さんに依頼を出して貰って、ここで雇って貰えたら良いなぁ……と思いましてね」

「ちょ、ちょっと待った!じゃあ、何?俺たちに雇って貰うためだけに俺たちとセックスしたって事?」

「んな訳無いじゃないですか!ボクがエッチしたいから皆さんとエッチした。それだけですよ」

うむ、だいぶビッチな発言が板についてきたぞ。快感に正直なのって良い事だよね!

でもまあ、何も知らない人からしてみればドン引きされても仕方がない言動であって……まぁ、そんな事を気にするボクではないのだ!

「皆さんにもメリットはありますよ。こんなに可愛い看板娘が格安で手に入るんですから!それに、当然エッチのお相手もさせていただきます!ボクの事、好きにして良いですよ?」

畳みかける様にボクは元山賊さんたちに自分を売り込む、普通なら何か企みがあるのではないかと勘繰られるかもしれないがそれならそれで良い。でも、この人たちはチャンスに敏感な人たちのはずだ。わざわざ働き手兼エッチの相手となるボクを見逃すはずがない。ボクにはそんな確信があった。

「……給料安いよ?それでも良いの?」

「要相談でお願いします!」

「酔っ払いは面倒くさいけど大丈夫?」

「セクハラ大歓迎です!」

「……俺ら、セックスの時遠慮しないよ?本気で大丈夫?」

「ああ、ボクだって遠慮しませんよ?枯れ果てるなんて事が無い様にしっかりと精の付くもの食べておいて下さいね!」

ほら、向こうはボクを逃がすつもりなんて無い。予想通りの事の成り行きにボクは内心満足げに微笑む。

「……もう心配事項は無いですよね?じゃあ、契約成立ってことで」

にんまりと笑ったボクは胸の谷間でびくびくと震えているオチンチンを全力でしごきあげる。予想外の刺激に我慢が効かなくなったのか、イアンさんは短い呻き声と同時にボクめがけて大量の精液を解き放った。

「あはは!すっごい量!それに熱々で濃いですねぇ…♡」

顔や胸に飛び散る精液、それを指で掬い取ったボクは舌でゆっくりと舐めとる。
淫らに、それでいて可愛らしく笑ったボクは、これから働くことになる職場の上司たちに全裸のままご挨拶をした。

「という訳で一緒に働くことになった看板娘兼オナホ娘のマコトです!一生懸命頑張りますので、どうぞ遠慮なく使ってやって下さいね♡」









今日の報告……北国で最初の働き口が出来た!セックス相手も見つかった!
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