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砂漠の宝花
しおりを挟む※残酷な描写があります。苦手な方はご注意ください。
その昔、砂漠に囲まれ雨に恵まれない国がありました。
その国は、宝石がたくさん取れる為、経済は潤っていました。
しかし雨が降らない為、隣国から水を大量に買わなくてはなりませんでした。
国民に水を行き渡らせるには、どれだけ水を買っても足りません。
困った王様は、国内で水問題を解決できる人間を募集しました。
解決した者には、金貨1万枚を報酬として約束すると、報酬に飛び付いた、貧しい民達が王宮に押し掛けましたが水問題を解決できる者はいませんでした。
そうして月日は流れて行きました。
そんなある日、王様が外交で国外へ出た帰り。
砂漠の中に行き倒れている女性を見つけました。
王様は、すぐにその女性のもとへ行くと、酷い脱水状態ではありましたが、女性はまだ息がありました。
王様は、手拭いを貴重な水で濡らし、彼女の首元や額に当てて体を冷やし、綺麗な水をゆっくり彼女に飲ませてあげました。
すると、彼女が目を覚ましました。
目覚めた彼女は大変美しく、王様は一目で恋に落ちました。
彼女は助けてくれた心優しい王様に、感謝を述べると、助けてくれたお礼に雨乞いの歌を歌いました。
すると、カラカラに晴れていた空に突如、雨雲が現れ激しく雨が降りだしました。
雨は、三日三晩降り続け、カラカラの砂漠に大きな湖を作りました。
それを見た王様は、大変喜び彼女を王宮に連れて行き、自分の側妃として招き入れ、それはそれは大事に可愛がりました。
王様には、今まで妻は王妃様だけでした。
突然王様が、見知らぬ女を妻にすると連れて来て、今まで注がれていた寵愛を、見知らぬ女にすべて奪われた王妃様は、気分がいい筈がありません。
王妃様は、王様が外交で国外に行くタイミングを見計らい、兵士に命令し雨乞いの巫女を殺してくるように命令しました。
王様が不在の中、王妃に逆らえなかった兵士は、彼女を砂漠のど真ん中へ連れていくと、持っていた剣で彼女の心臓を貫きました。
そして、彼女の髪を一房切り取ると、彼女の遺体を砂で隠し、王妃様に彼女の髪を持って報告に行きました。
邪魔者がいなくなり、王妃様は大変喜びましたが、兵士は何の罪もない彼女の命を奪ってしまった事に罪悪感を持ちました。
数ヶ月後、外交から戻ってきた王様は真っ先に彼女のもとへ向かいました。
しかし、彼女の姿はどこにもありません。
焦った王様は、王妃様に彼女がどこへ行ったか聞きましたが、彼女は自分から出て行ったと王妃様は嘘をつきました。
しかし、罪悪感に押し潰されそうになった兵士は、自分の罪を王様に素直に伝えた事で王妃様のついた嘘がバレてしまいました。
王妃様は、古い離宮に永遠に幽閉され、彼女の命を奪った兵士は処刑されました。
自分の配慮が足りず、王妃を嫉妬に狂わせてしまい罪を犯させてしまった事、側にいなかったせいで彼女を守ることができずに死なせてしまった事を王様は大変悔やみました。
彼女がこの世からいなくなってしまい、王様は悲しみにくれましたが、王様はこの国を治める責任があるのでいつまでも閉じこもる訳にはいきませんでした。
もうこのような悲劇を、二度と起こさないことを誓い、彼女の亡骸が埋められた砂漠へ向かうと、そこには見たことのない美しい花が咲いていました。
その花を“砂漠の宝花”として国の国花にして大事にしました。
その花は、雨乞いの巫女が生まれる時にしか花が咲かない不思議な花でした。
王様は、二度と同じ悲劇が起きないように、雨乞いの巫女が生まれたら“砂漠の宝花”を模した宝石を送り、その宝石を身につけた者は、国教の神殿にて丁重に保護し、王よりも大事な存在として大切にするようにと法律を作った。
その法律は現代にも受け継がれた。
その悲劇から何百年後、何十年ぶりに砂漠の宝花が咲いた。
しかし、神殿に雨乞いの巫女が保護されたという報告がなく、王様は国中に、巫女と思われる子供が生まれた家は名乗り出るようにと御触れを出したが巫女が保護されることはなかった。
その年、なかなか子供に恵まれない王様に、王子が生まれた。
名を「シャムス」という。
黒髪に、褐色の肌で、海のような青い瞳をした、大変見目麗しく賢い子供だった。
シャムスはあまりに美しすぎた。
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しかし、無情にも月日は流れて、学院に入学する頃には、両親に婚約者をそろそろ決めなさいとせっつかれるようになった。
正直、人間不信で誰とも婚約する気にはならなかったが、もう16歳となってしまったシャムス。
婚約者を決め、学院を卒業する頃には結婚するのが王族の習わしなので、そろそろ真剣に相手を選ばねばならない。
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