神様のせいで不運を被った少女は異世界で幸せになります!

海野すじこ

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第17話 打ち明ける秘密。

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私の食事が終わると、カーティス殿下は人払いをした。

今室内にいるのは、私の家族とカーティス殿下、王太子殿下と国王陛下だけだ。

「エリーゼ。今から大事な話をするから、よく聞いてほしい。君を襲った令嬢を調べた結果、彼女は魔法で操られていたことがわかった。」

カーティス殿下は、私が不安にならないように私の手を取り優しく握ってくれる。

「誰に操られたのか?どういう意図があって君を狙ったのか···残念ながら、彼女は何も覚えていなかった。」

悔しそうに、カーティス殿下は顔を歪めた。

「あの···操られていた彼女は···何か罰を受けるのでしょうか?」

私は彼女の処遇が気になった。
例え操られていたとしても、王族にケガをさせたのだから···厳しい罰は免れないだろう。

しかし···彼女もまた被害者なのだ。

隷属の呪文は禁忌とされている。
隷属の呪文をかけられた者は術者の命令には絶対に抗えない。

本当に悪いのは、何も罪のない善良な彼女を操って人を害そうとした術者だ。

しかも禁忌とされている隷属の魔法を使って。

真犯人が捕まらない限り、第二、第三の被害者が出るかもしれない。

したくもないことを···無理矢理逆らえない状況でやらされた被害者が裁かれるなんて···。

だけどケガ人が出たからには、きっと彼女は裁かれるだろう。

なんて卑劣な犯人なの···。

「彼女に罪を問うのは···私達も悩んでいる。しかし···王族を皆の前でケガをさせた以上は、彼女は罰せなければ···皆は納得しないだろうな。」

カーティス殿下は悔しそうに唇を噛んだ。

「カーティス殿下。お願いがあるのですがよろしいですか?」

私は覚悟を決め、カーティス殿下に声をかけた。

「エリーゼ···?お願いとは?」

カーティス殿下は驚いて目を見開いた。

「私の秘密をお教えします。そして···全面的に王家に協力いたしますので···。どうか、彼女の処遇は私に任せてはいただけないでしょうか?」

私はカーティス殿下、国王陛下、王太子殿下を見つめてから頭を下げる。

「エリーゼ···。それは私では決められない。父上、兄上···。どうか···私からもお願いします。」

驚いたことに、カーティス殿下も国王陛下、王太子殿下に向かって頭を下げたのだ。

「エリーゼ嬢。君の秘密とは···それほどこの国にとって重要なのかね?それを···赤の他人の令嬢の為に私達に教えると?万が一調べて、本当に重要なのがわかれば···君は一生この国に縛られることになるが良いのかね···?」

陛下は、私の隠された秘密が本当に重要な事だと信じてくれているようだ。

そして、それを話せば私がこの国に縛られることを心配してくれている。


私を庇ってケガをしたカーティス殿下。
国にとっての国益よりも、私本人の意思を尊重し、心配してくれる心優しい国王陛下。

この優しい人達の為なら···この人達なら···きっと私を悪く扱わないと信じられる。

それに、罪のない人間の命を救うにはこれしかない。

「覚悟はできています。私も貴族の娘です···。それに、陛下達ならば、私を悪く扱わないと信じられます。」

私は覚悟を決めて真っ直ぐ陛下を見る。

「わかった。ではエリーゼ嬢の話を聞こう。」

陛下は私の覚悟を決めた表情を見ると、心配そうに私を見つめた。

「陛下···。ステータスを調べる装置はありますか?たぶん見てもらった方が早いので···。」

私がそういうと、陛下は部屋の外で待機する護衛騎士に指示を出し、ステータスを調べる為の宝玉を持って来させた。

陛下がまた人払いをすると、私は部屋の中全面に防音と覗き防止の結界を張った。

「驚かせてしまうことを先に謝ります。」

私は陛下達に頭を下げる。


「ステータスオープン!─隠匿解除─」

私がステータスを開くと、陛下達がゴクリと唾を飲む音が聞こえた。



エリーゼ・キャロライン(15)

レベル50

ジョブ:  聖女

 HP :  55000/55000

MP :  500000/500000


固有スキル

経験値倍加 、魔法耐性: Lv 10、物理攻撃耐性:Lv 10、状態異常耐性:Lv 10 全属性魔法使用可 、聖魔法 Lv ∞、鑑定 :Lv 10、アイテムボックス :Lv 10

称号 :  全能神に愛された者

加護 : 全能神の加護、全能神の祝福、精霊王の加護

契約獣 : ステラ (ホーリードラゴン)


表示されたステータスに、私の家族も、陛下、王太子殿下も目を見開き驚いていた。

カーティス殿下だけは驚いていなかった。
カーティス殿下はジッとステータスを見つめた後、心配そうに···皆に見せて良かったの?と心配そうに声をかけてくれた。

「エリーゼ嬢···。君は聖女様だったのか!?それに全能神の加護に···精霊王の加護···しかも聖獣と契約もしてるとは···!?」

陛下は腰を抜かしそうになっていた。

「ステラ。もう現れてもいいよ。」

私が声をかけると、ポンッという音と共にステラが現れた。

「初めまして。ステラだよぉ!」

陛下の目の前で、ステラは元気いっぱいに挨拶した。

「なんと···聖獣様か!?」

陛下はステラを見るなりとうとう腰を抜かしてしまったようだ。

「お父様···お母様···お兄様達も···秘密にしていてごめんなさい。」

私は家族に向かって頭を下げると、家族が私のもとへ集まってギュッと私を抱きしめた。

「例えどんなステータスだろうが、例え聖女だろうが悪人だろうが関係ない。エリーゼ。お前は私達の大事な娘だよ。」

お父様の言葉に、涙が溢れた。
お父様に続き、お母様もお兄様達も優しい言葉をくれた。

家族···今までずっとどこか私の居場所ではない気がしていた。だって私は···本当の娘じゃない。

体はエリーゼのものだけど···。
本当に家族だと思っていいのだろうか?

でももう私は、とっくにこの家族の一員だったんだ。
私の中のエリーゼもまるでそうだよと言ってくれているかのように胸が温かくなった。

そんな私の姿をカーティス殿下は嬉しそうに見つめていた。







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