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第二部: 君の面影を求め往く - 第一章: 南の端の開拓村にて
◆閑話: 舞い戻る万能の力
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これは、僕が転生を果たし、数え年で六歳になった新年――およそ一年前の秋初めの話だ。
「よし! そろそろシェガロにも剣を作ってやるとしよう」
エルキル家の恒例となっている朝会にて、父のマティオロがそんなことを宣言した。
ああ、大丈夫だ。聞き間違いではない。
前世の日本ならばまだ小学校にも入学していない年の幼児に刃物を持たせると彼は言ったのだ。
まぁ、命のやり取りが身近な異世界である。
実のところ、子どもに剣を送るのはそれほどおかしなことではなく、たとえ平民であっても、男女問わず七歳くらいになると親から多目的に使えるナイフを贈られる。
その愛用の剣を携え、子どもたちは身の丈にあった狩猟・採集デビューを果たすのだ。
「私が魔術杖と短剣を貰えたの、七つになったときだったわ! ずるい!」
「う、うむ、しかし、シェガロはもう既に草原での活動もさせてしまっているからな。以前から用意してやらねばと考えてはいたのだ」
「あらあら、うふふ、まだ少しだけ早いような気もしますけれど、よろしいのではありませんか。ショーゴちゃんならおかしなことに使ったりはしないでしょうしね」
「ずるーい! ショーゴばっかり!」
「めっ! クリスちゃんには新しく亜麻のスカートを仕立ててあげたばかりでしょう?」
「そうだったわ! じゃあ、次は弟の番でもいいかしら、許したげる」
ずるいずるいと叫ぶ姉クリスが母トゥーニヤになだめられて大人しくなる。
こちらに向けられていた矛先が引っ込んだことに胸を撫で下ろしつつ、僕は少し思案する。
『正直に言わせてもらえるなら、剣よりも欲しい物があるんだけどな』
「うん、そろそろアレを持たないとね」
それさえあれば、大抵のことはどうにかできるはずなのだが……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
朝会の後、僕はマティオロ氏が駆るモントリーに相乗りし、村の中央広場を進んでいた。
おっと、同じくモントリーに跨った村の若者たちが二人、後から付いてきているが、ここでは気にはせず、いないものとして扱ってほしい。彼らは形ばかりの護衛といったところだ。
ほんの数分ばかり、鳥の背に揺られていると、もう目的地へと到着してしまう。
そこは、我らが開拓村の中では比較的しっかり造られた一軒の小屋である。
雑に均されている村道の脇にある草地でモントリーたちを横付けし、僕らは下羽した。
地面へ降り立ったマティオロ氏は、僕らを置いてずんずんと、一人、その小屋の扉へ向かう。
「たのもう! いるか!?」
「……ぁあーん? そん声は白旦那かい? どぉれえ!」
「よし! シェガロ、付いてこい」
「はぁい」
扉を開けて中へ入っていく彼の後を追い、入り口を潜る。
すると、途端に金属臭い熱気がむわっと僕たち一行を押し包んできた。
小屋の中は意外なほどに広いが、人影は奥まったところに蹲る一つだけしか見当たらない。
「おう、旦那。今日は何が入り用だぁね」
「うむ、なに、シェガロにそろそろ剣を作ってやろうと思ってな」
「坊にかい」
顔を上げ、マティオロ氏と言葉を交わした後、じろじろ僕を観察し始めた人物はカー爺と言う。
薄い頭髪と長い顎髭の中にかなり白い物が交じり始めた、一目で分かる老人だが、侮るなかれ、衣をはだけた上半身はやや固太りながら筋骨隆々として、老いさらばえた印象はまるで受けない。
この開拓村唯一の鍛冶として皆に頼られる、それなりの重鎮なのである。
「サクスじゃな?」
「俺はファルシオンが好いと思っている」
「まだ振れんじゃろう」
「合わせてやってくれ」
「いや、もちっと身体ができるまではやめとけ」
僕が使う物だろうに、すっかり蚊帳の外だ。
まぁ、サクスだのファルシオンだの剣の種類を言われても、性能などよくは分からない。
こっちに話を振られたとしても困ってしまうわけだが……。
暫し、入り口の側で手持ち無沙汰にしつつ、彼らの声を遠く聞いている、と。
「お仕着せのサクスでねえんなら、最初は気に入ったもんを選ばせてやったらええ」
「ふぅむ、そうして剣に思い入れを持たせてやるのも一つの手か……シェガロ!」
「ふぇっ? な、なに?」
突然、マティオロ氏から声を掛けられ、その手招きに従って奥の方へと向かう。
周りを見れば、壁一面と大きな棚一杯、果ては床にまで、様々な道具が雑多に置かれている。
多様な農具、鞍などの羽具、食器や鍋、そして数は少ないものの剣や鎗といった武具まで。
「お前が使うことになる剣だ。そこらに並んでいる物をいくつか手に取ってみるが良い」
「気に入ったもんや注文がありゃ、参考にして一から打ってやるからよ。別に剣でなくともよ」
「え? 僕の注文も聞いてもらえるの?」
「む……? 何かあるのか? よし、パパに言ってみろ!」
こちらへしっかりと向き直り、マティオロ氏が話を聞く体勢になる。カー爺も耳を傾けてきた。
『それなら望むのはアレしかあるまい!』
「うん、だったら僕は【スコップ】が欲しい! 作れる?」
「「スコップ?」」
おや? この世界でも何度か見掛けたことがあるんだが……ああ、そうか。名前が違うのか。
「あー、えっと……こういう形をした道具で……土を掘って穴を……」
怪訝な顔をした二人に対し、スコップの形状や用途を細かく説明していく。
「そりゃシャベルじゃねえか?」
「剣ではなかろう!」
「ううん、剣と同じように斬ったり刺したりできて……地面に穴も……」
なるほど、シャベルはここにもあるのかな。
実を言えば、僕もシャベルとスコップの厳密な違いはよく知らない。
先端のスプーン状の部分が四角く、物を運ぶことに適した作りになっている物をシャベル。
先端が鋭く尖った半円状、物を突き崩すことに適した作りの物がスコップだと認識している。
「むむむ!? 確かにそれならば剣術も使えるが……それは剣ではなかろう」
「槍や斧じゃダメなんか? なんで穴ァ掘る必要があんじゃい」
「それは一つで全部できることに意味があって……あと雪を掘るのにも……」
寝言を言っている子どもを見るような目を向けてくる二人に対し、必死に説明を続ける。
やがて……。
「分かった。お前がそのスコップとやらに並並ならぬ思い入れを懐いていることは分かった」
「作れっことは作れっけどよ。構造的にあんま頑丈な武器にはならんぞい?」
「やった! 遂にスコップが手に入るんだ!」
『やったな! でかしたぞ、楽天家!』
何やら呆れた様子の二人を他所に、僕はその場で喜びの余り、激しく舞い踊ったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして、一年後――現在の開拓村。
「おおーっし! それじゃ、そっちの端の方、スコップでどんどん整えてってくれや!」
「待て! スコップ足んねえぞ! 誰か倉庫から取ってこい!」
「五六本もありゃ人数分になるか?」
「いや、念のため、二十本持ってこい。サイズ違うのも欲しい」
「ういーっす!」
このエルキル領ではスコップが普及しきっていた。
土木仕事に携わる男たちなど、愛用のスコップを持つ者も少なくはなく、村共用のスコップもサイズ違いのものがずらり多数常備されているほどである。
『やはりスコップだな。スコップがあれば大抵のことは解決する』
「うん、余裕ができたら他領に売り出していくのも良いかもね」
スコップが異世界に広がる日も遠くはなさそうだ。
「よし! そろそろシェガロにも剣を作ってやるとしよう」
エルキル家の恒例となっている朝会にて、父のマティオロがそんなことを宣言した。
ああ、大丈夫だ。聞き間違いではない。
前世の日本ならばまだ小学校にも入学していない年の幼児に刃物を持たせると彼は言ったのだ。
まぁ、命のやり取りが身近な異世界である。
実のところ、子どもに剣を送るのはそれほどおかしなことではなく、たとえ平民であっても、男女問わず七歳くらいになると親から多目的に使えるナイフを贈られる。
その愛用の剣を携え、子どもたちは身の丈にあった狩猟・採集デビューを果たすのだ。
「私が魔術杖と短剣を貰えたの、七つになったときだったわ! ずるい!」
「う、うむ、しかし、シェガロはもう既に草原での活動もさせてしまっているからな。以前から用意してやらねばと考えてはいたのだ」
「あらあら、うふふ、まだ少しだけ早いような気もしますけれど、よろしいのではありませんか。ショーゴちゃんならおかしなことに使ったりはしないでしょうしね」
「ずるーい! ショーゴばっかり!」
「めっ! クリスちゃんには新しく亜麻のスカートを仕立ててあげたばかりでしょう?」
「そうだったわ! じゃあ、次は弟の番でもいいかしら、許したげる」
ずるいずるいと叫ぶ姉クリスが母トゥーニヤになだめられて大人しくなる。
こちらに向けられていた矛先が引っ込んだことに胸を撫で下ろしつつ、僕は少し思案する。
『正直に言わせてもらえるなら、剣よりも欲しい物があるんだけどな』
「うん、そろそろアレを持たないとね」
それさえあれば、大抵のことはどうにかできるはずなのだが……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
朝会の後、僕はマティオロ氏が駆るモントリーに相乗りし、村の中央広場を進んでいた。
おっと、同じくモントリーに跨った村の若者たちが二人、後から付いてきているが、ここでは気にはせず、いないものとして扱ってほしい。彼らは形ばかりの護衛といったところだ。
ほんの数分ばかり、鳥の背に揺られていると、もう目的地へと到着してしまう。
そこは、我らが開拓村の中では比較的しっかり造られた一軒の小屋である。
雑に均されている村道の脇にある草地でモントリーたちを横付けし、僕らは下羽した。
地面へ降り立ったマティオロ氏は、僕らを置いてずんずんと、一人、その小屋の扉へ向かう。
「たのもう! いるか!?」
「……ぁあーん? そん声は白旦那かい? どぉれえ!」
「よし! シェガロ、付いてこい」
「はぁい」
扉を開けて中へ入っていく彼の後を追い、入り口を潜る。
すると、途端に金属臭い熱気がむわっと僕たち一行を押し包んできた。
小屋の中は意外なほどに広いが、人影は奥まったところに蹲る一つだけしか見当たらない。
「おう、旦那。今日は何が入り用だぁね」
「うむ、なに、シェガロにそろそろ剣を作ってやろうと思ってな」
「坊にかい」
顔を上げ、マティオロ氏と言葉を交わした後、じろじろ僕を観察し始めた人物はカー爺と言う。
薄い頭髪と長い顎髭の中にかなり白い物が交じり始めた、一目で分かる老人だが、侮るなかれ、衣をはだけた上半身はやや固太りながら筋骨隆々として、老いさらばえた印象はまるで受けない。
この開拓村唯一の鍛冶として皆に頼られる、それなりの重鎮なのである。
「サクスじゃな?」
「俺はファルシオンが好いと思っている」
「まだ振れんじゃろう」
「合わせてやってくれ」
「いや、もちっと身体ができるまではやめとけ」
僕が使う物だろうに、すっかり蚊帳の外だ。
まぁ、サクスだのファルシオンだの剣の種類を言われても、性能などよくは分からない。
こっちに話を振られたとしても困ってしまうわけだが……。
暫し、入り口の側で手持ち無沙汰にしつつ、彼らの声を遠く聞いている、と。
「お仕着せのサクスでねえんなら、最初は気に入ったもんを選ばせてやったらええ」
「ふぅむ、そうして剣に思い入れを持たせてやるのも一つの手か……シェガロ!」
「ふぇっ? な、なに?」
突然、マティオロ氏から声を掛けられ、その手招きに従って奥の方へと向かう。
周りを見れば、壁一面と大きな棚一杯、果ては床にまで、様々な道具が雑多に置かれている。
多様な農具、鞍などの羽具、食器や鍋、そして数は少ないものの剣や鎗といった武具まで。
「お前が使うことになる剣だ。そこらに並んでいる物をいくつか手に取ってみるが良い」
「気に入ったもんや注文がありゃ、参考にして一から打ってやるからよ。別に剣でなくともよ」
「え? 僕の注文も聞いてもらえるの?」
「む……? 何かあるのか? よし、パパに言ってみろ!」
こちらへしっかりと向き直り、マティオロ氏が話を聞く体勢になる。カー爺も耳を傾けてきた。
『それなら望むのはアレしかあるまい!』
「うん、だったら僕は【スコップ】が欲しい! 作れる?」
「「スコップ?」」
おや? この世界でも何度か見掛けたことがあるんだが……ああ、そうか。名前が違うのか。
「あー、えっと……こういう形をした道具で……土を掘って穴を……」
怪訝な顔をした二人に対し、スコップの形状や用途を細かく説明していく。
「そりゃシャベルじゃねえか?」
「剣ではなかろう!」
「ううん、剣と同じように斬ったり刺したりできて……地面に穴も……」
なるほど、シャベルはここにもあるのかな。
実を言えば、僕もシャベルとスコップの厳密な違いはよく知らない。
先端のスプーン状の部分が四角く、物を運ぶことに適した作りになっている物をシャベル。
先端が鋭く尖った半円状、物を突き崩すことに適した作りの物がスコップだと認識している。
「むむむ!? 確かにそれならば剣術も使えるが……それは剣ではなかろう」
「槍や斧じゃダメなんか? なんで穴ァ掘る必要があんじゃい」
「それは一つで全部できることに意味があって……あと雪を掘るのにも……」
寝言を言っている子どもを見るような目を向けてくる二人に対し、必死に説明を続ける。
やがて……。
「分かった。お前がそのスコップとやらに並並ならぬ思い入れを懐いていることは分かった」
「作れっことは作れっけどよ。構造的にあんま頑丈な武器にはならんぞい?」
「やった! 遂にスコップが手に入るんだ!」
『やったな! でかしたぞ、楽天家!』
何やら呆れた様子の二人を他所に、僕はその場で喜びの余り、激しく舞い踊ったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして、一年後――現在の開拓村。
「おおーっし! それじゃ、そっちの端の方、スコップでどんどん整えてってくれや!」
「待て! スコップ足んねえぞ! 誰か倉庫から取ってこい!」
「五六本もありゃ人数分になるか?」
「いや、念のため、二十本持ってこい。サイズ違うのも欲しい」
「ういーっす!」
このエルキル領ではスコップが普及しきっていた。
土木仕事に携わる男たちなど、愛用のスコップを持つ者も少なくはなく、村共用のスコップもサイズ違いのものがずらり多数常備されているほどである。
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