158 / 233
第二部: 君の面影を求め往く - 第一章: 南の端の開拓村にて
第三十九話: やったか? 羽根と角
しおりを挟む
僕の振るったスコップは、自分でも驚くほど容易く、飛び出してきたソレを断ち切ってしまう。
「ぷきゅっ!」
クリーム色をした毛玉が、目の前で二つの影に分かたれ……下草の中へと落ちていく。
――ざわっ!
「シェガロ!」
「バッ――!! 坊!?」
「おいおいおいおい……冗談じゃねえぞっ!」
いや、確かにうっかりしていたことは認めるにしても、今のは貰い事故のようなものだろう。
日頃から地の精霊術により刃を研ぎ澄まし、今は火の精霊術により赤熱させているにしても、僕の持つスコップの威力など、本物の武器とは比ぶべくもないはずなのだ。
『ああもあっさり切れてしまうとは、流石に僕も注意が及んでいなかったよ。すまない』
「うーん、まぁ、やっちゃったものはしょうがないよね。……とりあえず皆からは離れておこう」
「待ちな! まず森を出る! そこで様子を見るんだ!」
全員、もはや脇目も振らぬ様子で木立の間を駆け抜け、見渡す限りの草原へ飛び出していく。
そして、休みも取らず息を荒げたまま、周囲の深い草むらを刈り拓き、防御陣形を組み上げた。
僕は一人、離れた場所で空中に浮き、周辺警戒をしつつ事態の推移を見守る。
不幸中の幸いと言えるだろう、見渡す限り、辺りに他の敵の気配はなさそうだ。
「もしも、狂化が始まっていたら――」
「分かってる。僕が一人で別方向へ飛んでいって全部引きつけるから」
「くっ……ぐぅむむむ……頼んだぞ! だが諦めるな! パパが絶対に何とかしてやる!」
「うん、頼りにしてるよ」
剛胆なマティオロ氏やジェルザさんでさえ滲み出る緊張感を隠そうともせず、待つこと暫し。
「……来た!?」
まだ姿は確認できない。
しかし、森の中より、深い草むらをガサガサと揺らしながら、何かが進み出てきていた。
それはすぐに草を刈っておいた前方三十メートルほどの距離にまで辿り着き――。
「あたま……さわって?」
のっそりと、長い毛に包まれた全身を現したのだった。
「ひいいぃぃぃ! 出たあ! や、やっぱり復讐ウサギだあああ!」
「もう盾なんてしまっとけ! キレた奴らァ、射程二十メトリ以上、バカ威力の投槍と思えや!」
「群れの規模によっちゃ……どうにか百くれえまでなら……もし、千を超えるなら……」
その姿を目にした途端、従士見習いが悲鳴を上げ、冒険者たちの間に戦慄が走る……も。
「あたま……」
「おっ、おん? なんか……こう、ちぃとばかし様子おかしくねえか?」
「確かに、発狂は……してねぇっぽいなぁ」
「アッハ! 後続の気配もなさそうだね! 安心しな! あれ一匹だけだよっ!」
どうやら、僕らを追いかけてきていたウサギの群れに関しては、上手く撒けたらしい。
現れたのはたった一匹、少なくとも昂奮している様子などはまったく見られない。
「さわって?」
「と言うか? あいつ……間違いない。さっきやっちゃった奴だ」
そう、それは、先ほど僕が一刀の下に斬り伏せた個体だった。
落ち着いてみれば一目瞭然、特徴的なアレが、しかるべき場所に存在していない。
出会い頭、スコップの刃により根元から斬り落としてしまった、あの長い一本角が。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
左手の方向、ざっと百メートル向こうに望む木立の外縁をなぞるように、僕たちはゆっくりと草原の中を進んでいる。
あれから一刻(約二時間)ほど経つが、辺りの様子は、拍子抜けするほど落ち着いていた。
「……あたま、さわって?」
それさえ除けば。
「あいつ、まだ付いてきてるね」
「何が狂化の引き金になるか知れん。放っておけ」
結局、現在に至るまで、あのウサギ自身を含めてモンスターの暴走は起こっていない。
ひょっとして角を切るくらいなら問題なかったのでは? そう思い、皆に訊ねてみれば……。
「そいつはねえなあ。あの角は良い素材になるらしくてよ。過去にいろいろ試した奴はいんのよ」
「……生命がいらんらしい」
「まっ、結論としちゃあ、たとえ角だろうと手傷を負わせたら奴らは発狂するんだとよ」
「えー、みんな、戦闘中はガンガン角を叩いてませんでしたか?」
「そりゃ、おめえ、当然、ポッキリいっちまわねえよう気ぃ付けてたぜ」
「言っても、狙ってやんなけりゃ、そうそう折れるような硬さじゃねえはずなんだけどな」
『考えても仕方なさそうだ。今回は運良く怒らせずに済んだ……そう思っておくとしよう』
「詳しく検証したりするには、あまりにもリスクが大きすぎる生き物だしね」
背中越しに振り返ると、力なく鳴きながら、とぼとぼと歩く角無しウサギが遠くに見える。
「あたま……あたま、さわって?」
「もう付いてくるなって。怒ってないなら森に戻りなよ。角を折っちゃったことは謝るからさ」
聞こえるはずも、通じるはずもない言葉をなんともなしに掛けてみたり。
「キャー……ア! キャー……ア!」
遠くから響いてきたこの高い声は、木立の上を旋回する鳥たちによるものだ。
そちらへ目を向ければ、傾き始めた太陽を背景に、あのクサイドリたちが空高く旋回していた。
「お? あのハーピィども、なんか小綺麗にしてやがんぞ」
「ひひっ、ああしてりゃ見てくれは悪くねえよなぁ」
額に手をかざして遠くの小さな影を凝視しつつ、斥候さんたちがニヤニヤ笑いで話す。
「あの鳥、ハーピィって言うんですか?」
「おう、あんなんでも下級モンスターよ。大抵はもっとずっと小汚ねえんだわ」
「町や村の側に棲みついちまうと迷惑でなぁ。所構わず汚物なんか撒き散らしてよ。それがもう臭えのなんのって……挙げ句の果てに流行病が広がったりな」
「へえ」
確かに、あんなのが頭の上を飛んでいたら、おちおち食事もしていられないだろう。
「……とどめ刺しておいた方が良かったかなぁ」
「ん? まぁ、ダンジョン中じゃ大した害もない奴らだしな。わざわざ相手にしなくて構わんぜ」
「自分らより数が少なくて弱そうな相手だけしか襲わねえからよ」
「ああ、なるほど」
『やっぱり、あの三羽だよな? もう火傷は治ったんだろうか』
木立の上をゆったり滑空している三羽のクサイドリたちは、身綺麗にしているせいだろうか、どことなく穏やかな表情をしているようにも見えた。
ちょうど数も合う。僕が単独で闘い、高温スチーム洗浄を喰らわしてやった連中に違いない。
「キャー! ケラケラケラケラ……」
いや、別に情けを掛けたのではなく、ましてや、女の姿に絆されたとかでもないのだ。
殺したとて何が得られるわけじゃなし、そうする必要はないと判断したまでのこと。
「あたま……さわって?」
結果的に見れば、それがあのウサギを怒らせずに済む験担ぎになったようにも思われる。
何はともあれ、窮地を無事に切り抜けられて良かったよ。
この木立はいずれ改めて再調査してみたいところではあるが、今回はここまでだ。
【紅霧の荒野コユセアラ】探索二日目も直に切り上げとなる。
「ぷきゅっ!」
クリーム色をした毛玉が、目の前で二つの影に分かたれ……下草の中へと落ちていく。
――ざわっ!
「シェガロ!」
「バッ――!! 坊!?」
「おいおいおいおい……冗談じゃねえぞっ!」
いや、確かにうっかりしていたことは認めるにしても、今のは貰い事故のようなものだろう。
日頃から地の精霊術により刃を研ぎ澄まし、今は火の精霊術により赤熱させているにしても、僕の持つスコップの威力など、本物の武器とは比ぶべくもないはずなのだ。
『ああもあっさり切れてしまうとは、流石に僕も注意が及んでいなかったよ。すまない』
「うーん、まぁ、やっちゃったものはしょうがないよね。……とりあえず皆からは離れておこう」
「待ちな! まず森を出る! そこで様子を見るんだ!」
全員、もはや脇目も振らぬ様子で木立の間を駆け抜け、見渡す限りの草原へ飛び出していく。
そして、休みも取らず息を荒げたまま、周囲の深い草むらを刈り拓き、防御陣形を組み上げた。
僕は一人、離れた場所で空中に浮き、周辺警戒をしつつ事態の推移を見守る。
不幸中の幸いと言えるだろう、見渡す限り、辺りに他の敵の気配はなさそうだ。
「もしも、狂化が始まっていたら――」
「分かってる。僕が一人で別方向へ飛んでいって全部引きつけるから」
「くっ……ぐぅむむむ……頼んだぞ! だが諦めるな! パパが絶対に何とかしてやる!」
「うん、頼りにしてるよ」
剛胆なマティオロ氏やジェルザさんでさえ滲み出る緊張感を隠そうともせず、待つこと暫し。
「……来た!?」
まだ姿は確認できない。
しかし、森の中より、深い草むらをガサガサと揺らしながら、何かが進み出てきていた。
それはすぐに草を刈っておいた前方三十メートルほどの距離にまで辿り着き――。
「あたま……さわって?」
のっそりと、長い毛に包まれた全身を現したのだった。
「ひいいぃぃぃ! 出たあ! や、やっぱり復讐ウサギだあああ!」
「もう盾なんてしまっとけ! キレた奴らァ、射程二十メトリ以上、バカ威力の投槍と思えや!」
「群れの規模によっちゃ……どうにか百くれえまでなら……もし、千を超えるなら……」
その姿を目にした途端、従士見習いが悲鳴を上げ、冒険者たちの間に戦慄が走る……も。
「あたま……」
「おっ、おん? なんか……こう、ちぃとばかし様子おかしくねえか?」
「確かに、発狂は……してねぇっぽいなぁ」
「アッハ! 後続の気配もなさそうだね! 安心しな! あれ一匹だけだよっ!」
どうやら、僕らを追いかけてきていたウサギの群れに関しては、上手く撒けたらしい。
現れたのはたった一匹、少なくとも昂奮している様子などはまったく見られない。
「さわって?」
「と言うか? あいつ……間違いない。さっきやっちゃった奴だ」
そう、それは、先ほど僕が一刀の下に斬り伏せた個体だった。
落ち着いてみれば一目瞭然、特徴的なアレが、しかるべき場所に存在していない。
出会い頭、スコップの刃により根元から斬り落としてしまった、あの長い一本角が。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
左手の方向、ざっと百メートル向こうに望む木立の外縁をなぞるように、僕たちはゆっくりと草原の中を進んでいる。
あれから一刻(約二時間)ほど経つが、辺りの様子は、拍子抜けするほど落ち着いていた。
「……あたま、さわって?」
それさえ除けば。
「あいつ、まだ付いてきてるね」
「何が狂化の引き金になるか知れん。放っておけ」
結局、現在に至るまで、あのウサギ自身を含めてモンスターの暴走は起こっていない。
ひょっとして角を切るくらいなら問題なかったのでは? そう思い、皆に訊ねてみれば……。
「そいつはねえなあ。あの角は良い素材になるらしくてよ。過去にいろいろ試した奴はいんのよ」
「……生命がいらんらしい」
「まっ、結論としちゃあ、たとえ角だろうと手傷を負わせたら奴らは発狂するんだとよ」
「えー、みんな、戦闘中はガンガン角を叩いてませんでしたか?」
「そりゃ、おめえ、当然、ポッキリいっちまわねえよう気ぃ付けてたぜ」
「言っても、狙ってやんなけりゃ、そうそう折れるような硬さじゃねえはずなんだけどな」
『考えても仕方なさそうだ。今回は運良く怒らせずに済んだ……そう思っておくとしよう』
「詳しく検証したりするには、あまりにもリスクが大きすぎる生き物だしね」
背中越しに振り返ると、力なく鳴きながら、とぼとぼと歩く角無しウサギが遠くに見える。
「あたま……あたま、さわって?」
「もう付いてくるなって。怒ってないなら森に戻りなよ。角を折っちゃったことは謝るからさ」
聞こえるはずも、通じるはずもない言葉をなんともなしに掛けてみたり。
「キャー……ア! キャー……ア!」
遠くから響いてきたこの高い声は、木立の上を旋回する鳥たちによるものだ。
そちらへ目を向ければ、傾き始めた太陽を背景に、あのクサイドリたちが空高く旋回していた。
「お? あのハーピィども、なんか小綺麗にしてやがんぞ」
「ひひっ、ああしてりゃ見てくれは悪くねえよなぁ」
額に手をかざして遠くの小さな影を凝視しつつ、斥候さんたちがニヤニヤ笑いで話す。
「あの鳥、ハーピィって言うんですか?」
「おう、あんなんでも下級モンスターよ。大抵はもっとずっと小汚ねえんだわ」
「町や村の側に棲みついちまうと迷惑でなぁ。所構わず汚物なんか撒き散らしてよ。それがもう臭えのなんのって……挙げ句の果てに流行病が広がったりな」
「へえ」
確かに、あんなのが頭の上を飛んでいたら、おちおち食事もしていられないだろう。
「……とどめ刺しておいた方が良かったかなぁ」
「ん? まぁ、ダンジョン中じゃ大した害もない奴らだしな。わざわざ相手にしなくて構わんぜ」
「自分らより数が少なくて弱そうな相手だけしか襲わねえからよ」
「ああ、なるほど」
『やっぱり、あの三羽だよな? もう火傷は治ったんだろうか』
木立の上をゆったり滑空している三羽のクサイドリたちは、身綺麗にしているせいだろうか、どことなく穏やかな表情をしているようにも見えた。
ちょうど数も合う。僕が単独で闘い、高温スチーム洗浄を喰らわしてやった連中に違いない。
「キャー! ケラケラケラケラ……」
いや、別に情けを掛けたのではなく、ましてや、女の姿に絆されたとかでもないのだ。
殺したとて何が得られるわけじゃなし、そうする必要はないと判断したまでのこと。
「あたま……さわって?」
結果的に見れば、それがあのウサギを怒らせずに済む験担ぎになったようにも思われる。
何はともあれ、窮地を無事に切り抜けられて良かったよ。
この木立はいずれ改めて再調査してみたいところではあるが、今回はここまでだ。
【紅霧の荒野コユセアラ】探索二日目も直に切り上げとなる。
1
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説


冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

籠の鳥
桜 あぴ子(旧名:あぴ子)
恋愛
幼い頃、とても美しい生き物に出会った。お父様のお気に入りで、でも決して懐くことはない孤高の生き物。お父様に内緒でいつも隠れて遠いところから見つめるだけだったけど、日に日に弱っていく姿を見て、逃がしてあげることにした。
籠の鳥は逃げて晴れて自由の身。
では、今籠の中には誰がいるのだろう?
2019年1月21日に完結いたしました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる