141 / 227
第二部: 君の面影を求め往く - 第一章: 南の端の開拓村にて
第二十五話: どこまでも食えない奴ら
しおりを挟む
バタバタと強風に揺らされ、ザアザアと豪雨に叩かれる村の集会場、お通夜に喩えることさえ生温く思えるどよぉん……とした空気の中、悲嘆に暮れる村人たちの声が高まっていく。
ここに集められたのは皆、それなりに人格と能力が優れた村の代表者たちであるはずなのだが、それでも、そろそろ感情を抑えるのも限界のようだ。
「どうして、こんなことに……。今年こそは腹減らさずに冬を越せるって思ってたのによ……」
「うちなんて、これから子供が生まれるんだぞ。食うもんがなきゃ、チクショウ!」
「おしまいだな。……あああぁ、何もかんも、おしめえだぁ」
「この村ァ、もう――」
「静まれえ!! 泣き言は後だ! まだ話は終わっておらんぞっ!」
その場に鳴り響くはマティオロ氏の一喝! 元冒険者の戦士職は伊達ではない。大広間の壁がビリビリと振動するかのような大音声に村人たちはビクリと身を竦ませ、慌てて口をつぐんだ。
「あらあら、まあまあ」
続く母トゥーニヤの声に再び村人たちはビクッ!と身を震わせる。
何故かマティオロ氏とジェルザさんも慌てたように振り向いて彼女の顔を窺うが……。
「そう言えば、ママ。イナゴの死骸はどうなってるの? 何かに使えそうなのかな?」
ふと気になっていたことを口にすれば、ホッという溜息と共に周りの空気が軽く弛緩した。
「まあ、ショーゴちゃん、それを今からお話するところだったの」
「うむ、続けてくれ。頼む」
皆が落ち着いて聞く態勢に戻ったことを確認し、母トゥーニヤがゆっくりと語り出す。
「あまり勿体ぶっていても仕方ありませんから、最初に結論を言ってしまいますわね」
――ゴクリ!
「山のようなイナゴの死骸は、ほとんど有効利用できないようですわ、残念ですけれど」
――あああああぁぁぁっ!
唾を飲み込み、耳を傾けた一同だったが、その言葉に落胆し、大きなどよめきを上げる。
だが、それには僕も完全に同じ心持ちだと言わざるを得ない。
「食うこともできんのか? 形を留めている物もか? 何故だ?」
「食えないってこたァ、ないんじゃないかい!? アタシらだってバッタを食うことはあるよ!」
「さすがに畑の肥やしくらいにはなるんじゃないの? ママ」
「いいえ、集めてもらった死骸の山を浄化すると、ほとんど全部が消えて無くなってしまうの」
神に仕える女神官でもある母トゥーニヤの神聖術【聖浄無垢】は、使用者が不浄と思うものを選択的に消滅させるというデタラメな効果を持つ。
意志を持つもの、所有者がいるもの、堅固なもの……などにはなんら効果を及ぼさないのだが、それはともかくとして。
「もう腐っちゃってたとか、汚れてたとかじゃなくて?」
「いいえ、私も気になって調べてみたのですけれど……なんだか全体的に毒があるようなのよ」
「「「毒!?」」」
詳しい説明を求めてみれば、年老いた一人の村人が母トゥーニヤから話を引き継いだ。
この村で唯一の薬師であり、低級ながら魔術師としての職能も持つ老婆だ。
「理由は知らんがの、今みたいに数が増えすぎたイナゴは、その身を悪しき姿に変えるのじゃ。そうなったら、もう止まらぬのじゃ。群れを成し、遠くまで飛び、それまで見向きもせんかった物まで貪欲に喰らい始める。樹木、生き物の毛、猛毒の草花、同じ仲間のイナゴまでもじゃ……」
「うへぇ、共食いまでするんだ!?」
「それは要するに、毒草をかじって身体ん中まで毒に塗れた奴らが――」
「相喰らい、毒素を溜め込んでくってことかい! ハッ! 邪術師の作る呪毒みたいだね!」
聞けば聞くほど浅ましい生き物だな。何と言ったか、前世で言う……そう、餓鬼みたいだ。
と言うか、本当にモンスターの類じゃないのか? あいつら。
「いや、待て。ほとんど全部? 多少は浄化を免れて残るということだな。それはどうなのだ?」
「うふふ、そう言うと思って……入ってきて、メーナバ」
「――へえ、こンれが奥さまの持ってきたイナゴをどぉにか食えるようにしたもんデス」
母トゥーニヤの合図と同時に集会場の扉が開き、我が家の家政婦――メーおばさんが現れた。
ひょっとして、今までずっと外で待機していたんだろうか? まぁ、どうでも良いが……。
彼女が持つ大皿に盛られている無数の小さな物体は紛う事なきイナゴであった。
腸や脚のトゲなどは処理されているようだが、ほぼ原型を留めており、なかなかの抵抗感だな。
「タレに漬け込んでから炒めてやりましたデス」
おそるおそる、皆がそれぞれ一匹二匹ずつ皿からつまみ取り、口へと放り込んでいく。
――カサカサッ、シャスっ……カシャ、クシャ……。
「……不味いな」
「ひっどいもんだ! 普通のバッタとはずいぶん違うねえ! あれはもうちょいマシなんだよ!」
「いや、食えんことはないですヨ? 確かに美味いもんじゃないですが」
「味はともかくとして、こりゃ食いでがありませんなぁ」
「なんか身が入ってないような気がするんだけど……」
『うーん、僕としては落花生の殻だけ噛んでるように感じる。あるいは紙か何か?』
流石は料理上手のお手伝いさん、見た目に反して味の方は思ったほど悪くはない。
だが、美味い不味いを論ずる前に、身がすっかすかで食べ物という感じがまったくしないため、全く以て頂けない。硬い翅と後脚ばかりがやけに大きく、細い胴体には何も詰まっていないのだ。
「あらあら」
「ん、んむ、この際、贅沢は言っていられんか……」
まぁ、こんなんでも飢饉を凌ぐための非常食と思えば上等な部類かも知れない。
これまでの乾期では、もっと不味い物を食べなければならないほど飢えたことだってあったし。
「真白奥さま、こいつはどんぐらい食いつなげる量になりそうですかね?」
「残る量がまちまちで予想しにくいのですけれど、一月分くらいにはなるのではないかしら」
「「「ほぉ~っ!」」」
『残った作物と備蓄を合わせれば、ギリギリ餓死者を出さない程度に届くか……? 栄養なんて無さそうだし、まだ足りないか。国の食糧支援が間に合えば……いや、より被害の大きい他領を飛び越えて、数ヶ月以内にこの最南端の辺境にまで送られてくるなんて楽観視はできないよな』
「ふぅ、そう喜べるほどの量ではあるまい。まだまだ他に手立てを講ずる必要がある」
「やっぱりそうだよねぇ」
その後も現状報告と意見交換は長く続けられた。
幼児である僕が普段であれば寝床に就くような時間になっても、母トゥーニヤですら失念し、顔に掛かったベールの向こう側で形の良い眉を曇らせているようだった。
やがて、意見が出尽くしたのか皆の口数が減ってゆき、僅かな沈黙が場を支配した瞬間――。
「ひとつ! アタシから提案があるんだけど聞いてもらえるかい?」
しばらく腕を組んだまま仁王立ちで黙り込んでいたジェルザさんが、そう声を上げた。
彼女のこの提案は、苦しい状況に置かれた我が開拓村にとって逆転の一手となっていくのだが、連日の疲れもあって遂にうつらうつら舟を漕ぎ始めてしまった僕が事の次第を知らされるのは、すっかり準備が調えられた翌朝のこととなる。
ここに集められたのは皆、それなりに人格と能力が優れた村の代表者たちであるはずなのだが、それでも、そろそろ感情を抑えるのも限界のようだ。
「どうして、こんなことに……。今年こそは腹減らさずに冬を越せるって思ってたのによ……」
「うちなんて、これから子供が生まれるんだぞ。食うもんがなきゃ、チクショウ!」
「おしまいだな。……あああぁ、何もかんも、おしめえだぁ」
「この村ァ、もう――」
「静まれえ!! 泣き言は後だ! まだ話は終わっておらんぞっ!」
その場に鳴り響くはマティオロ氏の一喝! 元冒険者の戦士職は伊達ではない。大広間の壁がビリビリと振動するかのような大音声に村人たちはビクリと身を竦ませ、慌てて口をつぐんだ。
「あらあら、まあまあ」
続く母トゥーニヤの声に再び村人たちはビクッ!と身を震わせる。
何故かマティオロ氏とジェルザさんも慌てたように振り向いて彼女の顔を窺うが……。
「そう言えば、ママ。イナゴの死骸はどうなってるの? 何かに使えそうなのかな?」
ふと気になっていたことを口にすれば、ホッという溜息と共に周りの空気が軽く弛緩した。
「まあ、ショーゴちゃん、それを今からお話するところだったの」
「うむ、続けてくれ。頼む」
皆が落ち着いて聞く態勢に戻ったことを確認し、母トゥーニヤがゆっくりと語り出す。
「あまり勿体ぶっていても仕方ありませんから、最初に結論を言ってしまいますわね」
――ゴクリ!
「山のようなイナゴの死骸は、ほとんど有効利用できないようですわ、残念ですけれど」
――あああああぁぁぁっ!
唾を飲み込み、耳を傾けた一同だったが、その言葉に落胆し、大きなどよめきを上げる。
だが、それには僕も完全に同じ心持ちだと言わざるを得ない。
「食うこともできんのか? 形を留めている物もか? 何故だ?」
「食えないってこたァ、ないんじゃないかい!? アタシらだってバッタを食うことはあるよ!」
「さすがに畑の肥やしくらいにはなるんじゃないの? ママ」
「いいえ、集めてもらった死骸の山を浄化すると、ほとんど全部が消えて無くなってしまうの」
神に仕える女神官でもある母トゥーニヤの神聖術【聖浄無垢】は、使用者が不浄と思うものを選択的に消滅させるというデタラメな効果を持つ。
意志を持つもの、所有者がいるもの、堅固なもの……などにはなんら効果を及ぼさないのだが、それはともかくとして。
「もう腐っちゃってたとか、汚れてたとかじゃなくて?」
「いいえ、私も気になって調べてみたのですけれど……なんだか全体的に毒があるようなのよ」
「「「毒!?」」」
詳しい説明を求めてみれば、年老いた一人の村人が母トゥーニヤから話を引き継いだ。
この村で唯一の薬師であり、低級ながら魔術師としての職能も持つ老婆だ。
「理由は知らんがの、今みたいに数が増えすぎたイナゴは、その身を悪しき姿に変えるのじゃ。そうなったら、もう止まらぬのじゃ。群れを成し、遠くまで飛び、それまで見向きもせんかった物まで貪欲に喰らい始める。樹木、生き物の毛、猛毒の草花、同じ仲間のイナゴまでもじゃ……」
「うへぇ、共食いまでするんだ!?」
「それは要するに、毒草をかじって身体ん中まで毒に塗れた奴らが――」
「相喰らい、毒素を溜め込んでくってことかい! ハッ! 邪術師の作る呪毒みたいだね!」
聞けば聞くほど浅ましい生き物だな。何と言ったか、前世で言う……そう、餓鬼みたいだ。
と言うか、本当にモンスターの類じゃないのか? あいつら。
「いや、待て。ほとんど全部? 多少は浄化を免れて残るということだな。それはどうなのだ?」
「うふふ、そう言うと思って……入ってきて、メーナバ」
「――へえ、こンれが奥さまの持ってきたイナゴをどぉにか食えるようにしたもんデス」
母トゥーニヤの合図と同時に集会場の扉が開き、我が家の家政婦――メーおばさんが現れた。
ひょっとして、今までずっと外で待機していたんだろうか? まぁ、どうでも良いが……。
彼女が持つ大皿に盛られている無数の小さな物体は紛う事なきイナゴであった。
腸や脚のトゲなどは処理されているようだが、ほぼ原型を留めており、なかなかの抵抗感だな。
「タレに漬け込んでから炒めてやりましたデス」
おそるおそる、皆がそれぞれ一匹二匹ずつ皿からつまみ取り、口へと放り込んでいく。
――カサカサッ、シャスっ……カシャ、クシャ……。
「……不味いな」
「ひっどいもんだ! 普通のバッタとはずいぶん違うねえ! あれはもうちょいマシなんだよ!」
「いや、食えんことはないですヨ? 確かに美味いもんじゃないですが」
「味はともかくとして、こりゃ食いでがありませんなぁ」
「なんか身が入ってないような気がするんだけど……」
『うーん、僕としては落花生の殻だけ噛んでるように感じる。あるいは紙か何か?』
流石は料理上手のお手伝いさん、見た目に反して味の方は思ったほど悪くはない。
だが、美味い不味いを論ずる前に、身がすっかすかで食べ物という感じがまったくしないため、全く以て頂けない。硬い翅と後脚ばかりがやけに大きく、細い胴体には何も詰まっていないのだ。
「あらあら」
「ん、んむ、この際、贅沢は言っていられんか……」
まぁ、こんなんでも飢饉を凌ぐための非常食と思えば上等な部類かも知れない。
これまでの乾期では、もっと不味い物を食べなければならないほど飢えたことだってあったし。
「真白奥さま、こいつはどんぐらい食いつなげる量になりそうですかね?」
「残る量がまちまちで予想しにくいのですけれど、一月分くらいにはなるのではないかしら」
「「「ほぉ~っ!」」」
『残った作物と備蓄を合わせれば、ギリギリ餓死者を出さない程度に届くか……? 栄養なんて無さそうだし、まだ足りないか。国の食糧支援が間に合えば……いや、より被害の大きい他領を飛び越えて、数ヶ月以内にこの最南端の辺境にまで送られてくるなんて楽観視はできないよな』
「ふぅ、そう喜べるほどの量ではあるまい。まだまだ他に手立てを講ずる必要がある」
「やっぱりそうだよねぇ」
その後も現状報告と意見交換は長く続けられた。
幼児である僕が普段であれば寝床に就くような時間になっても、母トゥーニヤですら失念し、顔に掛かったベールの向こう側で形の良い眉を曇らせているようだった。
やがて、意見が出尽くしたのか皆の口数が減ってゆき、僅かな沈黙が場を支配した瞬間――。
「ひとつ! アタシから提案があるんだけど聞いてもらえるかい?」
しばらく腕を組んだまま仁王立ちで黙り込んでいたジェルザさんが、そう声を上げた。
彼女のこの提案は、苦しい状況に置かれた我が開拓村にとって逆転の一手となっていくのだが、連日の疲れもあって遂にうつらうつら舟を漕ぎ始めてしまった僕が事の次第を知らされるのは、すっかり準備が調えられた翌朝のこととなる。
1
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説


断罪される一年前に時間を戻せたので、もう愛しません
天宮有
恋愛
侯爵令嬢の私ルリサは、元婚約者のゼノラス王子に断罪されて処刑が決まる。
私はゼノラスの命令を聞いていただけなのに、捨てられてしまったようだ。
処刑される前日、私は今まで試せなかった時間を戻す魔法を使う。
魔法は成功して一年前に戻ったから、私はゼノラスを許しません。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ。
緑谷めい
恋愛
「むしゃくしゃしてやりましたの。後悔はしておりませんわ」
そう、むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない。
私は、カトリーヌ・ナルセー。17歳。
ナルセー公爵家の長女であり、第2王子ハロルド殿下の婚約者である。父のナルセー公爵は、この国の宰相だ。
その父は、今、私の目の前で、顔面蒼白になっている。
「カトリーヌ、もう一度言ってくれ。私の聞き間違いかもしれぬから」
お父様、お気の毒ですけれど、お聞き間違いではございませんわ。では、もう一度言いますわよ。
「今日、王宮で、ハロルド様に往復ビンタを浴びせ、更に足で蹴りつけましたの」

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる