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第一部: 終わりと始まりの日 - 第四章: 果てなき雲上の尾根にて
第十三話: 覚悟を見せたクマ
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ヌッペラウオどもが飽きもせずに撃ち込んでくる大火球を岩石の壁による防御陣内に籠もって凌ぎながら、月子の作戦に耳を傾けてみれば、それは確かに効果的だろうと思われた。
「問題は距離だな」
「はい、どうしても十五……いえ、二十メートルまで近付かなければ」
敵の現在地は、やや丘になっている上方五六十メートル地点に空いた大穴である。
真夜中であるため周囲は真っ暗だが、ヌッペラウオが陣取る大穴は半ばまで溶岩を湛えており、溢れ出している幾筋かの細い溶岩流と共に仄赤く一帯を照らし出していた。
辺りが開けた岩場であることは日があるうちに確認済み、加えて、光と闇の精霊術【暗視】で周りの暗闇を見通す目を得ている僕たちであれば行動するのに支障はない。
しかし、だとしても彼我の距離を半分以上――三四十メートルも詰めるのは厳しそうだ。
このようなゴツゴツとした岩場では、カーゴビートルはスキー板を使って滑ることができず、六本脚で重い車体を持ち上げての移動が基本となる。
しかも、行くのは上り坂だ。ひっきりなしに飛んでくる大火球を躱さなければならないことも考えれば、容易に登っていけるとはとても思えない。
「カーゴ、それにベア吉とヒヨス、三方向から同時に攻めるのはどうだろう?」
「狙いを分散させられるのは良いと思います。ただ、決定的な攻撃手段を持っているのは私たちだけですから、もしも気付かれてしまえば困ったことになってしまいますね」
「ふむ、鈍重なカーゴを足止めされたら……。やはり時間を掛けず一気に行きたいところか」
風で車体を浮かしながら後押しし、ベア吉に……いや、それでは――。
「わっふ!」
僕の考えを読んだかのように、ドアから顔を突っ込んできているベア吉が吠え声を上げた。
反対のドアから頭を突っ込んできているヒヨスを含め、皆の視線がそちらへ集中する。
「ばうっふ! わっふ! わっふぅ!」
「待て! そんな危険なことをさせられるか!」
「ばうっふ!」
決意に満ちた再びの吠え声の後、真っ直ぐ僕たちを見据えてくる様子に僅かな悲壮感を覚え、思わず声高に反意を言い立ててしまう。
「いえ、松悟さん、この場は任せてみましょう」
「君まで何を言うんだ! ベア吉は度重なる襲撃で何度も炎に焼かれて傷ついているんだぞ」
そう、現在、僕らの中で最も傷ついているのがベア吉だった。
この二日の間、突然の襲撃を受けて防御陣の構築が間に合わないような場面も実はあった。
そのとき、一頭だけで果敢に前衛を引き受け、何度も大火球から僕たちを守ってきたのである。
既に、その毛皮はボロボロになり、まだ回復しきっていない火傷痕も多く残されているのだ。更なる無理をさせることはできないと僕は訴えかけるが……。
「大丈夫です。ベア吉はできないことを言う子ではありません」
「月子……」
「にゃっ!」
「おい、ヒヨスまで賛成に回るか……ふぅ……」
どうやら反対は僕だけのようだな。
確かに、生き物の格としては疾うに僕を上回っているであろう巨大グマを、単に心配だからと引き留めるのも違うかも知れない……かも知れない。これが過保護というものなのだろう。
「本当に、捨て身とかではないんだな?」
「わふっ」
「……分かったよ。頼むぞ」
「ばうっふ!」
そうと決まれば、ことは迅速に、だ。
手早く全員の準備を済ませ、僕たちは行動開始のタイミングを計る。
いい加減、疲れるなり弾切れなりせんのかと心底呆れ返ってしまうほど撃ち込まれ続けていた大火球により、防御陣の前面を成す【岩石の盾】は裏側まで真っ赤に溶けだしていた。
てらてらと揺らめくその赤い色が、大きな振動と炸裂音に合わせてオレンジ色に輝いた瞬間、一斉に防御陣の裏側から飛び出す。
ゴオオウ!と激しく燃え盛って飛ぶ大火球をすれ違いにしつつ、カーゴは高速で駆けてゆく。
キツネの尾のように広がり、後に残されていった火の粉が【泡の壁】の流水へと吸い込まれ、シュッ!という小さな音を連続で立てるが、それを聞いたときにはもう更なる大火球が前方より迫ってきている。言葉通りの意味で、一息吐く暇もない。
今度はなかなかに狙いも正確で、本来ならば横っ飛びで回避すべきタイミングだが!
「ぼぉうっふ!」
一声、ベア吉が上げた勇ましい雄叫びと共に、カーゴはまったくコースを変えぬまま、目前の大火球へ向けて直進する。
カーゴより前方へ伸ばされた軛がベア吉に固定され、全力で牽かれているのだ。
登り斜面にも拘わらず、その速度は平地を滑るのとさして変わらない。
そして、勢いと速さを些かも緩めることなく、諸共に大火球へと突っ込んでいった!
「う、うわあっ!」
流水の守り【泡の壁】に包まれた硬いカーゴの中まで強烈極まりない熱波が襲い来る。
大火球が直撃し、威力の大半を一身に引き受けたのは、前方にいるベア吉だというのに――。
「「ベア吉!」」
瞬く間に掻き消えていく炎の波を、まだ遅いと吹き散らさんばかりの気勢で僕らは叫ぶ。
が、気付けば、まったく落ちていないカーゴの速度……いや、むしろ更なる加速!
猛炎と熱波、白煙と蒸気、それらが霧散した後に現れたのは、未だ力強く駆けている勇姿だ。
「わっふぅっ!」
しかし、ベア吉の姿は普段のそれではなかった。
前半身には、素晴らしい手触りをしたあの黒い毛皮がまったく見て取れない。
焼け焦げて無くなってしまったのだろうか? いや、そうではなかった。
大火球に飛び込む直前まではなかった分厚い岩石が、ベア吉の前半身を隈無く覆っている。
艶やかな光沢を放つ黒い鉱物……それはどう見ても鎧としか呼びようがない。
金属板の外装を持つ巨大なカーゴを牽くは、岩石塊の鎧装をまとう巨大グマ。
その圧倒的な猛威を以て、僕らは一直線に突き進む。
「問題は距離だな」
「はい、どうしても十五……いえ、二十メートルまで近付かなければ」
敵の現在地は、やや丘になっている上方五六十メートル地点に空いた大穴である。
真夜中であるため周囲は真っ暗だが、ヌッペラウオが陣取る大穴は半ばまで溶岩を湛えており、溢れ出している幾筋かの細い溶岩流と共に仄赤く一帯を照らし出していた。
辺りが開けた岩場であることは日があるうちに確認済み、加えて、光と闇の精霊術【暗視】で周りの暗闇を見通す目を得ている僕たちであれば行動するのに支障はない。
しかし、だとしても彼我の距離を半分以上――三四十メートルも詰めるのは厳しそうだ。
このようなゴツゴツとした岩場では、カーゴビートルはスキー板を使って滑ることができず、六本脚で重い車体を持ち上げての移動が基本となる。
しかも、行くのは上り坂だ。ひっきりなしに飛んでくる大火球を躱さなければならないことも考えれば、容易に登っていけるとはとても思えない。
「カーゴ、それにベア吉とヒヨス、三方向から同時に攻めるのはどうだろう?」
「狙いを分散させられるのは良いと思います。ただ、決定的な攻撃手段を持っているのは私たちだけですから、もしも気付かれてしまえば困ったことになってしまいますね」
「ふむ、鈍重なカーゴを足止めされたら……。やはり時間を掛けず一気に行きたいところか」
風で車体を浮かしながら後押しし、ベア吉に……いや、それでは――。
「わっふ!」
僕の考えを読んだかのように、ドアから顔を突っ込んできているベア吉が吠え声を上げた。
反対のドアから頭を突っ込んできているヒヨスを含め、皆の視線がそちらへ集中する。
「ばうっふ! わっふ! わっふぅ!」
「待て! そんな危険なことをさせられるか!」
「ばうっふ!」
決意に満ちた再びの吠え声の後、真っ直ぐ僕たちを見据えてくる様子に僅かな悲壮感を覚え、思わず声高に反意を言い立ててしまう。
「いえ、松悟さん、この場は任せてみましょう」
「君まで何を言うんだ! ベア吉は度重なる襲撃で何度も炎に焼かれて傷ついているんだぞ」
そう、現在、僕らの中で最も傷ついているのがベア吉だった。
この二日の間、突然の襲撃を受けて防御陣の構築が間に合わないような場面も実はあった。
そのとき、一頭だけで果敢に前衛を引き受け、何度も大火球から僕たちを守ってきたのである。
既に、その毛皮はボロボロになり、まだ回復しきっていない火傷痕も多く残されているのだ。更なる無理をさせることはできないと僕は訴えかけるが……。
「大丈夫です。ベア吉はできないことを言う子ではありません」
「月子……」
「にゃっ!」
「おい、ヒヨスまで賛成に回るか……ふぅ……」
どうやら反対は僕だけのようだな。
確かに、生き物の格としては疾うに僕を上回っているであろう巨大グマを、単に心配だからと引き留めるのも違うかも知れない……かも知れない。これが過保護というものなのだろう。
「本当に、捨て身とかではないんだな?」
「わふっ」
「……分かったよ。頼むぞ」
「ばうっふ!」
そうと決まれば、ことは迅速に、だ。
手早く全員の準備を済ませ、僕たちは行動開始のタイミングを計る。
いい加減、疲れるなり弾切れなりせんのかと心底呆れ返ってしまうほど撃ち込まれ続けていた大火球により、防御陣の前面を成す【岩石の盾】は裏側まで真っ赤に溶けだしていた。
てらてらと揺らめくその赤い色が、大きな振動と炸裂音に合わせてオレンジ色に輝いた瞬間、一斉に防御陣の裏側から飛び出す。
ゴオオウ!と激しく燃え盛って飛ぶ大火球をすれ違いにしつつ、カーゴは高速で駆けてゆく。
キツネの尾のように広がり、後に残されていった火の粉が【泡の壁】の流水へと吸い込まれ、シュッ!という小さな音を連続で立てるが、それを聞いたときにはもう更なる大火球が前方より迫ってきている。言葉通りの意味で、一息吐く暇もない。
今度はなかなかに狙いも正確で、本来ならば横っ飛びで回避すべきタイミングだが!
「ぼぉうっふ!」
一声、ベア吉が上げた勇ましい雄叫びと共に、カーゴはまったくコースを変えぬまま、目前の大火球へ向けて直進する。
カーゴより前方へ伸ばされた軛がベア吉に固定され、全力で牽かれているのだ。
登り斜面にも拘わらず、その速度は平地を滑るのとさして変わらない。
そして、勢いと速さを些かも緩めることなく、諸共に大火球へと突っ込んでいった!
「う、うわあっ!」
流水の守り【泡の壁】に包まれた硬いカーゴの中まで強烈極まりない熱波が襲い来る。
大火球が直撃し、威力の大半を一身に引き受けたのは、前方にいるベア吉だというのに――。
「「ベア吉!」」
瞬く間に掻き消えていく炎の波を、まだ遅いと吹き散らさんばかりの気勢で僕らは叫ぶ。
が、気付けば、まったく落ちていないカーゴの速度……いや、むしろ更なる加速!
猛炎と熱波、白煙と蒸気、それらが霧散した後に現れたのは、未だ力強く駆けている勇姿だ。
「わっふぅっ!」
しかし、ベア吉の姿は普段のそれではなかった。
前半身には、素晴らしい手触りをしたあの黒い毛皮がまったく見て取れない。
焼け焦げて無くなってしまったのだろうか? いや、そうではなかった。
大火球に飛び込む直前まではなかった分厚い岩石が、ベア吉の前半身を隈無く覆っている。
艶やかな光沢を放つ黒い鉱物……それはどう見ても鎧としか呼びようがない。
金属板の外装を持つ巨大なカーゴを牽くは、岩石塊の鎧装をまとう巨大グマ。
その圧倒的な猛威を以て、僕らは一直線に突き進む。
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