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第一部: 終わりと始まりの日 - 第四章: 果てなき雲上の尾根にて
第九話: 山から山へ、二人と二頭
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薄々と予想はしていたが、僕たちが数ヶ月を過ごしてきた高山は、とんでもなく広大な山脈の最高峰付近だったらしい。
洞穴を発って早数日、尾根を降っては別の尾根へと登ってゆき、そしてまた降っては登る……そんなことを繰り返しながら、おそらくはもう数十キロくらいは離れ、高度も千メートルくらい下がっているはずなのに、なおも振り返ればあの岩壁が世界の果てとして目に入る。
「行けども行けども麓の方まで下りていけそうな地形は見つからないなぁ」
「いっそ飛び降りた方が早いような気もしてきてしまいますね」
「……ダメだからな?」
「はい」
そんな話をしていると、足下の状態を見ながら先導していたベア吉が立ち止まる。
すると、間を置かず右手の方より、付近の偵察へ出掛けていたヒヨスが舞い戻ってきた。
「にゃあ」
「わぅ?」
「……にゃあ」
「……わふ」
僕らには大凡の意味合い程度しか分からないのだが、チビどもの間では意思疎通が可能らしく、二頭だけで頻繁にこうした進行ルートの相談などを行う。
麓へ向かうということもちゃんと理解しているようだし、今更ながら賢い獣たちである。
しばらくわうわうにゃーにゃーとやっていたチビどもが、こちらを振り返り、首を振りながら引き返してくる。
「このルートも先はなかったか」
「ヒヨスの様子からすると断崖ですね。仕方ありません」
ちょっとした崖であれば、地の精霊に足場や隧道を作ってもらい降りることができるものの、底の見えない断崖ともなれば話は別だ。
いや、実は幾度か挑戦してみたのだ。しかし、苦労して降りた底が狭い谷間だったり、更なる断崖へ続いているだけだったりと、あまりにもリスクとリターンが見合わず、基本的に回避する方向で行くこととなっている。
道中であっても採集可能なため、物資の備蓄に不安は無く、無理せず進んでいけば良い。
「地の精霊に我は請う――」
一応、目印として、行き止まりだということを示す石塔を建てておき、戻ってきたチビどもが脇をすれ違い、そして通り過ぎた後に月子はカーゴを反転させた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ガァン!という硬質な音を響かせ車体が揺れたかと思えば、今度はガシャン!と窓が割れる。
雪の積もった狭い稜線の上で、激しい風に吹き飛ばされないよう車体を固定させながら、敵が撃ち込んでくる攻撃に耐え続けるカーゴビートル。
月子が作り出した【岩石の盾】とベア吉の援護によって、ほとんどの攻撃は防げているものの、すべてというわけではなく、少なくない頻度で防御をくぐり抜けてきてしまう。
あまりにも敵の数が多すぎるのだ。
青天の霹靂、こいつらは風と共に飛来した。
つい先ほどのことである。
元来た道を引き返して別ルートを進んだ僕らは、彼方へとなだらかに傾斜していく尾根を確認、そちらに向かって伸びる細い稜線を縦一列に並んでゆっくりと渡り始めていた。
「にゃあ!」
そのとき、周囲を警戒していたヒヨスがいきなり鳴き声を上げた。
瞬間、風が強く吹き始めたかと思うと、キラキラと光り輝く霧が下方から押し寄せてくる。
あっという間に我らがカーゴビートルを包み込んでしまう霧……いや、そうと見えていたのは、なんと、数えきれないほどに密集した小型生物の群れである。
しかも、どうやら強風に流されていたというわけでもないらしく、吹き抜けていく風に逆らいカーゴに群がると、ぐるぐると周囲を飛び回りながら一斉に攻撃を仕掛けてきたのだ。
「なんだ、こいつらは!」
「地の精霊に我は請う――」
即座に、月子がカーゴの脚を地面へと固定し、大きな【岩石の盾】で背後の守りを固める。
ベア吉もまばらにいくつもの石壁を作りだし、ヒヨスは長い尻尾で敵の群れを牽制している。
敵の大きさは十センチにも満たず昆虫のように見えるが、小さな翼を高速で羽ばたかせる様はハチドリを思わせた。
氷のように白っぽく透き通った身体をし、足も顔もないのが奇妙なところ。
ああ、姿形だけを見るなら、クリオネに似ているといえばイメージしやすいかも知れない。
だが、やはり印象としては虫か鳥が近い。
「わふぅ!」
カキン! カシャン!と絶え間なく鳴り続けている小さな粉砕音。
ベア吉が腕を振り回し、石壁の隙間から飛び込んでくる敵の攻撃を打ち落としていく。
こいつらの武器は、何もない虚空に生成され、撃ち出される雹――氷の弾だ。
氷の弾のサイズは、本体よりもずっと小さいとは言え三四センチはあり、カーゴのウィンドウガラスに連続して当たれば割られてしまうほどの威力を持っている。
前衛に立ちカーゴを守っているベア吉の毛皮も貫かれ、深手ではなさそうだが、ところどころ血が流れている。
「このっ! 火の精霊に我は請う、爆ぜろ!」
カーゴ外装のガラス部分を補強・修復するため、身を低くしながら車内を移動し続ける月子をカバーしつつ、合間を縫い、僕は外へ向けて次々と【爆炎】を放っていく。
しかし、一度につき数匹ずつは焼き払うも、いかんせん敵の数が多く、まるで切りがない。
何よりも氷の弾による攻撃が激しすぎ、まるで機関銃の斉射でも浴びているかのよう。
こいつらは、一匹一匹はどうということもない敵だ。
どんな攻撃であっても当たれば倒せるし、相手の攻撃は致命的な威力を持たない。
そんな、なんなく蹴散らせそうな連中に、こうもやりたい放題されるとは……。
くっ、この狭い足場と激しい風のせいで、大規模な火と風の使用を制限されているのが痛い。
今のところ、最も効果的な攻撃はヒヨスがぶんぶんと振り回している長い尻尾だな。
他に何か手はないのか? ……そうだ、あれならば!
「ヒヨス! ベア吉! この後はお互いに近付かないようにしてくれ!」
「みゃ?」
「わぅ?」
「とにかく、味方には近付くなよ! 火の精霊に我は請う、触れる物を焼き、まとう者を守れ! 炎の棘」
それは、近付く者を自動的に燃やす火の精霊の罠。
かつて、ヒヨスの親――恐るべき不可視の奇襲攻撃を得意としたストーカーに対抗するため、月子と共に考え出された切り札の一つである。
カーゴとベア吉とヒヨス、それぞれに【炎の棘】を掛け終えた僕は叫ぶ。
「よし! あとは暴れ回れ、チビども!」
視覚的な変化はないものの、火の精霊の加護により、敵が放つ氷の弾はほぼ無効化された。
撃ち込まれてくる氷の弾は、僕らに触れるか触れないかという距離に入ると、瞬く間に小さく解けてしまい、もはや本来の半分の威力すら発揮しない。
戸惑っていたチビどもだが、その様を見れば、すぐに僕の意図を察してくれる。
「にゃにゃっ!」
「わっふっ!」
嬉々として飛び出していく二頭。
奴らが近くを通るだけで焼け落ちていく敵――ユキムシ……は実際にいたか? うーん、弓矢、鉄砲、よし! ユキハジキにしよう。そのユキハジキの群れは、既に用を為さなくなった氷弾を、なお執拗に撃ち続けているが、瞬く間に包囲の密度を薄めていく。
やはり大活躍しているのはヒヨスだ。
雪上より一メートルほどの高さに浮かび上がり、目で追いきれない速さで飛び回る。
長い尻尾をぶぉんと一振りすれば、十匹以上のユキハジキどもが巻き込まれていく。
いずれの場合も、その身が通り過ぎた後に残るものは、即座に散っていく僅かな消し炭だけ。
しかし、ベア吉の方もかなりの活躍を見せている。
作り出された石壁を足場にして、二メートル近い巨体で暴れ回れば、それだけで十分。
その迫力に圧されてか、ユキハジキどもの群れが徐々に距離を取り始めているのも大きい。
やがて、現れたときと同様、風と共にユキハジキの群れは去っていった。
「ほっ、今回はあぶないところでしたね」
「そうだな。しかし、追い払ったは良いものの、この風ではもう、どのみち今日は動けなそうだ」
「カーゴの修理も必要になります」
「ベア吉の怪我も看ないとだな」
どちらも今後の行動に影響するほどではないが、早いうちの処置は必要だろう。
「多少は足場が固まっていることですし、このまま強風をやり過ごすのが得策でしょうか」
「ああ、仮設してしまおう。それにしても、いくら山の天気は変わりやすいと言っても、あんな生き物まで悪天候じみてるとは」
「くすっ、それでは岩室を設えてしまいます」
一向に定まらない下山ルート、変わりやすく厳しい山の天候、見知らぬ敵……、行く手を遮るものは数多く、僕らの道行は未だ終わりを予感させてはくれない。
洞穴を発って早数日、尾根を降っては別の尾根へと登ってゆき、そしてまた降っては登る……そんなことを繰り返しながら、おそらくはもう数十キロくらいは離れ、高度も千メートルくらい下がっているはずなのに、なおも振り返ればあの岩壁が世界の果てとして目に入る。
「行けども行けども麓の方まで下りていけそうな地形は見つからないなぁ」
「いっそ飛び降りた方が早いような気もしてきてしまいますね」
「……ダメだからな?」
「はい」
そんな話をしていると、足下の状態を見ながら先導していたベア吉が立ち止まる。
すると、間を置かず右手の方より、付近の偵察へ出掛けていたヒヨスが舞い戻ってきた。
「にゃあ」
「わぅ?」
「……にゃあ」
「……わふ」
僕らには大凡の意味合い程度しか分からないのだが、チビどもの間では意思疎通が可能らしく、二頭だけで頻繁にこうした進行ルートの相談などを行う。
麓へ向かうということもちゃんと理解しているようだし、今更ながら賢い獣たちである。
しばらくわうわうにゃーにゃーとやっていたチビどもが、こちらを振り返り、首を振りながら引き返してくる。
「このルートも先はなかったか」
「ヒヨスの様子からすると断崖ですね。仕方ありません」
ちょっとした崖であれば、地の精霊に足場や隧道を作ってもらい降りることができるものの、底の見えない断崖ともなれば話は別だ。
いや、実は幾度か挑戦してみたのだ。しかし、苦労して降りた底が狭い谷間だったり、更なる断崖へ続いているだけだったりと、あまりにもリスクとリターンが見合わず、基本的に回避する方向で行くこととなっている。
道中であっても採集可能なため、物資の備蓄に不安は無く、無理せず進んでいけば良い。
「地の精霊に我は請う――」
一応、目印として、行き止まりだということを示す石塔を建てておき、戻ってきたチビどもが脇をすれ違い、そして通り過ぎた後に月子はカーゴを反転させた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ガァン!という硬質な音を響かせ車体が揺れたかと思えば、今度はガシャン!と窓が割れる。
雪の積もった狭い稜線の上で、激しい風に吹き飛ばされないよう車体を固定させながら、敵が撃ち込んでくる攻撃に耐え続けるカーゴビートル。
月子が作り出した【岩石の盾】とベア吉の援護によって、ほとんどの攻撃は防げているものの、すべてというわけではなく、少なくない頻度で防御をくぐり抜けてきてしまう。
あまりにも敵の数が多すぎるのだ。
青天の霹靂、こいつらは風と共に飛来した。
つい先ほどのことである。
元来た道を引き返して別ルートを進んだ僕らは、彼方へとなだらかに傾斜していく尾根を確認、そちらに向かって伸びる細い稜線を縦一列に並んでゆっくりと渡り始めていた。
「にゃあ!」
そのとき、周囲を警戒していたヒヨスがいきなり鳴き声を上げた。
瞬間、風が強く吹き始めたかと思うと、キラキラと光り輝く霧が下方から押し寄せてくる。
あっという間に我らがカーゴビートルを包み込んでしまう霧……いや、そうと見えていたのは、なんと、数えきれないほどに密集した小型生物の群れである。
しかも、どうやら強風に流されていたというわけでもないらしく、吹き抜けていく風に逆らいカーゴに群がると、ぐるぐると周囲を飛び回りながら一斉に攻撃を仕掛けてきたのだ。
「なんだ、こいつらは!」
「地の精霊に我は請う――」
即座に、月子がカーゴの脚を地面へと固定し、大きな【岩石の盾】で背後の守りを固める。
ベア吉もまばらにいくつもの石壁を作りだし、ヒヨスは長い尻尾で敵の群れを牽制している。
敵の大きさは十センチにも満たず昆虫のように見えるが、小さな翼を高速で羽ばたかせる様はハチドリを思わせた。
氷のように白っぽく透き通った身体をし、足も顔もないのが奇妙なところ。
ああ、姿形だけを見るなら、クリオネに似ているといえばイメージしやすいかも知れない。
だが、やはり印象としては虫か鳥が近い。
「わふぅ!」
カキン! カシャン!と絶え間なく鳴り続けている小さな粉砕音。
ベア吉が腕を振り回し、石壁の隙間から飛び込んでくる敵の攻撃を打ち落としていく。
こいつらの武器は、何もない虚空に生成され、撃ち出される雹――氷の弾だ。
氷の弾のサイズは、本体よりもずっと小さいとは言え三四センチはあり、カーゴのウィンドウガラスに連続して当たれば割られてしまうほどの威力を持っている。
前衛に立ちカーゴを守っているベア吉の毛皮も貫かれ、深手ではなさそうだが、ところどころ血が流れている。
「このっ! 火の精霊に我は請う、爆ぜろ!」
カーゴ外装のガラス部分を補強・修復するため、身を低くしながら車内を移動し続ける月子をカバーしつつ、合間を縫い、僕は外へ向けて次々と【爆炎】を放っていく。
しかし、一度につき数匹ずつは焼き払うも、いかんせん敵の数が多く、まるで切りがない。
何よりも氷の弾による攻撃が激しすぎ、まるで機関銃の斉射でも浴びているかのよう。
こいつらは、一匹一匹はどうということもない敵だ。
どんな攻撃であっても当たれば倒せるし、相手の攻撃は致命的な威力を持たない。
そんな、なんなく蹴散らせそうな連中に、こうもやりたい放題されるとは……。
くっ、この狭い足場と激しい風のせいで、大規模な火と風の使用を制限されているのが痛い。
今のところ、最も効果的な攻撃はヒヨスがぶんぶんと振り回している長い尻尾だな。
他に何か手はないのか? ……そうだ、あれならば!
「ヒヨス! ベア吉! この後はお互いに近付かないようにしてくれ!」
「みゃ?」
「わぅ?」
「とにかく、味方には近付くなよ! 火の精霊に我は請う、触れる物を焼き、まとう者を守れ! 炎の棘」
それは、近付く者を自動的に燃やす火の精霊の罠。
かつて、ヒヨスの親――恐るべき不可視の奇襲攻撃を得意としたストーカーに対抗するため、月子と共に考え出された切り札の一つである。
カーゴとベア吉とヒヨス、それぞれに【炎の棘】を掛け終えた僕は叫ぶ。
「よし! あとは暴れ回れ、チビども!」
視覚的な変化はないものの、火の精霊の加護により、敵が放つ氷の弾はほぼ無効化された。
撃ち込まれてくる氷の弾は、僕らに触れるか触れないかという距離に入ると、瞬く間に小さく解けてしまい、もはや本来の半分の威力すら発揮しない。
戸惑っていたチビどもだが、その様を見れば、すぐに僕の意図を察してくれる。
「にゃにゃっ!」
「わっふっ!」
嬉々として飛び出していく二頭。
奴らが近くを通るだけで焼け落ちていく敵――ユキムシ……は実際にいたか? うーん、弓矢、鉄砲、よし! ユキハジキにしよう。そのユキハジキの群れは、既に用を為さなくなった氷弾を、なお執拗に撃ち続けているが、瞬く間に包囲の密度を薄めていく。
やはり大活躍しているのはヒヨスだ。
雪上より一メートルほどの高さに浮かび上がり、目で追いきれない速さで飛び回る。
長い尻尾をぶぉんと一振りすれば、十匹以上のユキハジキどもが巻き込まれていく。
いずれの場合も、その身が通り過ぎた後に残るものは、即座に散っていく僅かな消し炭だけ。
しかし、ベア吉の方もかなりの活躍を見せている。
作り出された石壁を足場にして、二メートル近い巨体で暴れ回れば、それだけで十分。
その迫力に圧されてか、ユキハジキどもの群れが徐々に距離を取り始めているのも大きい。
やがて、現れたときと同様、風と共にユキハジキの群れは去っていった。
「ほっ、今回はあぶないところでしたね」
「そうだな。しかし、追い払ったは良いものの、この風ではもう、どのみち今日は動けなそうだ」
「カーゴの修理も必要になります」
「ベア吉の怪我も看ないとだな」
どちらも今後の行動に影響するほどではないが、早いうちの処置は必要だろう。
「多少は足場が固まっていることですし、このまま強風をやり過ごすのが得策でしょうか」
「ああ、仮設してしまおう。それにしても、いくら山の天気は変わりやすいと言っても、あんな生き物まで悪天候じみてるとは」
「くすっ、それでは岩室を設えてしまいます」
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