意味がわかると怖い話

一緒

わたしはくまのぬいぐるみをもっています。
くまさんたちはそれぞれ、赤色、オレンジ色、黄色、緑色、水色、青色、むらさき色のリボンをつけていて、とってもかわいいです。
くまさんたちは、わたしのベッドのかべがわに、わたしから見て左のはしっこが赤のリボンのくまさんになるように、にじ色のじゅん番でおいてあって、いつも一緒にねています。
みんなわたしの大切なお友だちです。

でも、きのうお母さんが、

「青とむらさきのリボンの子はボロボロだからすてなさい。今度の日曜日に新しいのを買ってあげるから。」

と言いました。
わたしはすてたくなかったけど、ボロボロなのは本当だったので、たくさん考えてバイバイすることにしました。

でも、やっぱり少しさみしくて、その日はぐっすりねむれませんでした。
少しうなされて、きっとねぞうが悪くなって、夜中に目がさめたとき、くまさんが1つベッドから落ちていました。
わたしはそのくまさんを、じゅん番通りになるように水色のくまさんの右におきました。
そのあと、またねたけどうなされて、やっぱりぐっすりねむれませんでした。

なので、わたしは早く日曜日にならないかなと思っています。
でも、わたしはもう3年生なので、くまさんがいなくてもねられるようにならないといけないとも思っているので、がんばろうと思います。
























(答え)
主人公から見て、水色のリボンのくまの右側は青色のリボンのくまである。だが、そのくまは捨てられてしまった。なぜ、捨てた日の夜にそのくまが部屋にあるのだろうか。また、いくら寝相が悪くても、ベッドの壁側に置いてあるぬいぐるみがベッドから落ちるのだろうか。
もしかしたら、青のリボンのくまはいわくつきの物なのかもしれない。うなされているのももしかしたら…