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落ち人様*
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私はナイフを元の場所に収納し、椅子に座り直す。
左肩が治っていたことがバレてしまったが仕方ない。
「何処から話そうか………まず君達が気になる事を答えていこう。」
このキャラってこんなにも上からだったっけ?いやそうか。こういう人物だったな。
「じゃぁ……さっき言ってた《落ち人》って何ですか??」
「では落ち人について細かく説明しよう。ウィリデ」
ウィリデ「分かりました」
エメラルドグリーンの瞳が特徴なスラっとした男性が資料を手に取り此方にくる。
ウィリデ「此方を参考に聞いてくださいね」
渡された資料を手に取り目を通す。
ウィリデ「落ち人又は転生者とは この世界とはこのなる時空、空間から来られた異世界の方の事をいいます。他にも未来から来た人、過去から来た方も同じですね。実例でこの世界に歴代で8人ほど落ち人様が確認され保護されています。」
(保護……ねぇ………)
ウィリデ「落ち人様がこの世界に来られる理由は何点かあり、儀式により召喚された方、元の世界で寿命又は病死した方の二種類をあげられます。」
此処で私は読み進めるのを止めた。
「一ついいですか?」
ウィリデ「はい。」
「今までの人達はこの二つが理由で此処に来た人たちばかりなんですよね?」
ウィリデ「えぇ。そうなっています。」
「そうですか………ありがとうございます」
(事故死は………ないのか)
ルアの方を見ると同じようにそこに引っかかり頷く。
ウィリデ「続きます。落ち人の方はこの世界に転生した時、元々の世界の20歳前半の姿でこの世界に降りてこられます。」
(ここも違うな・・・)
ウィリデ「そして落ち人様の共通点がございます。それは傷の治りが異様なほど早いことです。後は人により様々ですが運動神経能力が格段に上がった方、頭脳が前世と比べ比較的に発達した方、過去には魔法を使える方や考えていることが読めるという方もいらっしゃいましたね。」
「なる……ほど………?それじゃぁフラメンの傷の治りが早いのは……」
ウィリデ「落ち人様の特徴と言えるでしょう。ですが此処まで怪我の直りが早いのもまた少し違いますね。例えば今回でしたらフラメンさんは手術の段階で肩の砕けた骨が徐々に再生をしていたと伺っています。他の落ち人様でも同じようなけがをした場合最低でも二週間は早くともかかる………とのお話ですが………」
「5日………か………それは早すぎるな……」
資料をパラパラと読み進めていき他の落ち人と言われる人たちの写真も一部載っている。
ウィリデ「後………これは別になりますが、お2人はこの文字を読めるのですね」
「………これは此処に来た時から何故か読めましたね。読めるし書けます」
ウィリデ「成程。では此処までて何か気になる事はございますか?」
「気になる事だらけですね~………何点か私達と違うし………私達って落ち人だけど落ち人じゃないのかな??」
「さぁ………」
私は資料をテーブルに置いて天を仰ぐ。色々と頭がいっぱいいっぱいだ。理解するのを否定している。何も考えたくない。思考を停止させたいのに頭の中は色々な事を考えてしまう。
「こちらから質問をいいかね」
総帥の人がそう問いかけてきたのでルアに任せる。
「あ、はい。どうぞ?」
「この話してきた中で君達二人と異なることを教えて頂けるかな?」
「それは何故?黙秘はしてもいいものなんですか?」
「黙秘はしてもいいが………その分私達が君たちの事が理解できず後で悩むことになる可能性が出てくるがそれでもかまわないのであれば黙秘で構わない。」
「それ……どういう………」
その話を横で聞いていた私は深いため息を吐いた後、
「ストレートに言えば保護するにあたって情報がないと対処が出来ないから情報くれってこと………あ~………めんどくせぇ~・・・」
ガリガリと頭を掻く。態度が段々悪くなるのは仕方ない気がするというか我慢する気がないしサラサラ隠した所で無駄だと分かってしまったので顔を顰める。
「フラメン………めっちゃ顔に出てる」
「そりゃぁ出るわ。」
「いや……まぁ………そうね。」
どの道逃げられないし………話すしかないかぁ………。
「まず、この世界に来るときに儀式や寿命、病死とあげられてましたが、私達は事故死でこの世界にきています。次に20歳前後の姿でとのことですが、まず容姿が前世と違い髪色や瞳と身長が変わりました。年齢はあれに当てはめないとすれば私達は2人とも25歳です。」
ウィリデ「成程………それ以外は何かありますか?」
「それ以外は……確かルアは元々視力が悪かったのが今では眼鏡をかけなくてもよくなり私は聴覚が前よりも良くなった気がします。それ以外だと運動神経は前世よりもあがったのかと?それぐらいかな………?」
ウィリデ「ありがとうございます。」
彼は手帳に伝えたことをまとめていく。私達も後は細かいことを伝えた。此方に来た時に荷物も一緒だったことなども含めて。
「それで…………結局のところ私達はここから出させてもらえないってことでしょうか?」
「え、軟禁?監禁?」
「待て待て、なぜそうなる??」
「保護=軟禁じゃないんですか?体よく保護とはいいますけど結局のところ変わらないんじゃなくて?よくいうじゃない?転生者は様々な知識を持っていて他国に渡すわけにもいかないって。んでその知識を使う為に体よく保護という軟禁をして外部に出さない。みたいな?」
「あ~………納得」
「二人で事後解決しないで頂けるかな?」
「「そう捉えられても仕方ないですよ/な」」
私達がそう言うと彼は少しの沈黙の後
「ククッ………・君達は面白いことを考える。ただの大人しい落ち人達ではなさそうだ興味深い。そもそもまず落ち人が2人も同時に現れること自体が異例だ。」
「それはどういう・・・・」
「君達に落ち人達が此処に来てどんな生涯を送ったか・・・知りたくないか?」
そんなこと言われてしまえば気になるに決まっている。だがどう返事をするか考えていると
「え、気になる!」
私をよそにルアが返事を返すので驚いてルアの方を向く。
「気になるじゃん?と言っても参考になるかは分かんないけど追々の事は知っておいた方が対策になるし?」
「まぁ………そう……だね」
「では教えよう。まず先に、今現段階では君達以外に落ち人は一人だけ存命しているがもう高齢で寝たきりだそうだ。その人の名前は確かー……ケンジロウ ウミノ…だったか。男性の方だ。彼は隣国に住んでおり前世では日本に住んでいたとのこと。彼は特殊能力というものは無かったが、元々農民出身ということでその知識を生かし過去隣国は食糧不足に悩んでいた。だがそこに現れた彼により食糧不足は解決しの多くの産物をもたらした。今では隣国は世界一の農業国とまで言われるようになった。私も1.2回お会いしたことがあるが聖人の様な男性だったな。今では隣国と我が国は同盟を結び、戦争などの時は我らが駆け付け、食料の調達などは隣国が支えてくれるというようになっている。」
「それは凄いですね……。一度お会いしてみたけど………もうご高齢か………」
「同じ日本人だし時代が一緒ぐらいなら話し合うかもね」
「そうね」
「次は………そうだな、魔法が使えたという人がいたと話しただろう。まずこの世界にも少なからず魔法は存在する。」
私達はその話を聞いて驚く。この小説には魔法という言葉は一度も出てきたことが無いからだ。呪や祈りなど宗教のようなことはあったが………。
「魔法と言ってもファンタジーの様なものではなく、未来視や予知能力を持つものが魔力を持っていると言われている。なので基本的に魔力を持つものは占い師などになる事が多いな。現に此処にいるあいつ、笑みを絶やさない外交官のブランもその一人だ。」
ブラン「初めましてお嬢さん方。僕の名前はブラン。外交官をしていて月の半分はこの軍にいないけど仲良くして欲しいな~!因みに僕の能力は秘密ね!」
「よろしくお願いします………?」
「どうも………?」
「こんなチャラチャラした奴だが仕事は出来る奴だ。さて話に戻るが、その落ち人も魔法を使えその方は病気などを透視できる能力があった。その落ち人は元々医師ということもありその能力を使って様々な医療を発展させていったという。」
それ以外の人達の話もあるようだが、落ち人が来るのには規則性などが無く先程の二人が此処200年での間でのことだという。そこから記録にあるのを含めると8人らしく、残された記録も曖昧で残された文面なども所々保存状態が良くないものも多いため確かな事を伝えられるにはその二人だけだという。
左肩が治っていたことがバレてしまったが仕方ない。
「何処から話そうか………まず君達が気になる事を答えていこう。」
このキャラってこんなにも上からだったっけ?いやそうか。こういう人物だったな。
「じゃぁ……さっき言ってた《落ち人》って何ですか??」
「では落ち人について細かく説明しよう。ウィリデ」
ウィリデ「分かりました」
エメラルドグリーンの瞳が特徴なスラっとした男性が資料を手に取り此方にくる。
ウィリデ「此方を参考に聞いてくださいね」
渡された資料を手に取り目を通す。
ウィリデ「落ち人又は転生者とは この世界とはこのなる時空、空間から来られた異世界の方の事をいいます。他にも未来から来た人、過去から来た方も同じですね。実例でこの世界に歴代で8人ほど落ち人様が確認され保護されています。」
(保護……ねぇ………)
ウィリデ「落ち人様がこの世界に来られる理由は何点かあり、儀式により召喚された方、元の世界で寿命又は病死した方の二種類をあげられます。」
此処で私は読み進めるのを止めた。
「一ついいですか?」
ウィリデ「はい。」
「今までの人達はこの二つが理由で此処に来た人たちばかりなんですよね?」
ウィリデ「えぇ。そうなっています。」
「そうですか………ありがとうございます」
(事故死は………ないのか)
ルアの方を見ると同じようにそこに引っかかり頷く。
ウィリデ「続きます。落ち人の方はこの世界に転生した時、元々の世界の20歳前半の姿でこの世界に降りてこられます。」
(ここも違うな・・・)
ウィリデ「そして落ち人様の共通点がございます。それは傷の治りが異様なほど早いことです。後は人により様々ですが運動神経能力が格段に上がった方、頭脳が前世と比べ比較的に発達した方、過去には魔法を使える方や考えていることが読めるという方もいらっしゃいましたね。」
「なる……ほど………?それじゃぁフラメンの傷の治りが早いのは……」
ウィリデ「落ち人様の特徴と言えるでしょう。ですが此処まで怪我の直りが早いのもまた少し違いますね。例えば今回でしたらフラメンさんは手術の段階で肩の砕けた骨が徐々に再生をしていたと伺っています。他の落ち人様でも同じようなけがをした場合最低でも二週間は早くともかかる………とのお話ですが………」
「5日………か………それは早すぎるな……」
資料をパラパラと読み進めていき他の落ち人と言われる人たちの写真も一部載っている。
ウィリデ「後………これは別になりますが、お2人はこの文字を読めるのですね」
「………これは此処に来た時から何故か読めましたね。読めるし書けます」
ウィリデ「成程。では此処までて何か気になる事はございますか?」
「気になる事だらけですね~………何点か私達と違うし………私達って落ち人だけど落ち人じゃないのかな??」
「さぁ………」
私は資料をテーブルに置いて天を仰ぐ。色々と頭がいっぱいいっぱいだ。理解するのを否定している。何も考えたくない。思考を停止させたいのに頭の中は色々な事を考えてしまう。
「こちらから質問をいいかね」
総帥の人がそう問いかけてきたのでルアに任せる。
「あ、はい。どうぞ?」
「この話してきた中で君達二人と異なることを教えて頂けるかな?」
「それは何故?黙秘はしてもいいものなんですか?」
「黙秘はしてもいいが………その分私達が君たちの事が理解できず後で悩むことになる可能性が出てくるがそれでもかまわないのであれば黙秘で構わない。」
「それ……どういう………」
その話を横で聞いていた私は深いため息を吐いた後、
「ストレートに言えば保護するにあたって情報がないと対処が出来ないから情報くれってこと………あ~………めんどくせぇ~・・・」
ガリガリと頭を掻く。態度が段々悪くなるのは仕方ない気がするというか我慢する気がないしサラサラ隠した所で無駄だと分かってしまったので顔を顰める。
「フラメン………めっちゃ顔に出てる」
「そりゃぁ出るわ。」
「いや……まぁ………そうね。」
どの道逃げられないし………話すしかないかぁ………。
「まず、この世界に来るときに儀式や寿命、病死とあげられてましたが、私達は事故死でこの世界にきています。次に20歳前後の姿でとのことですが、まず容姿が前世と違い髪色や瞳と身長が変わりました。年齢はあれに当てはめないとすれば私達は2人とも25歳です。」
ウィリデ「成程………それ以外は何かありますか?」
「それ以外は……確かルアは元々視力が悪かったのが今では眼鏡をかけなくてもよくなり私は聴覚が前よりも良くなった気がします。それ以外だと運動神経は前世よりもあがったのかと?それぐらいかな………?」
ウィリデ「ありがとうございます。」
彼は手帳に伝えたことをまとめていく。私達も後は細かいことを伝えた。此方に来た時に荷物も一緒だったことなども含めて。
「それで…………結局のところ私達はここから出させてもらえないってことでしょうか?」
「え、軟禁?監禁?」
「待て待て、なぜそうなる??」
「保護=軟禁じゃないんですか?体よく保護とはいいますけど結局のところ変わらないんじゃなくて?よくいうじゃない?転生者は様々な知識を持っていて他国に渡すわけにもいかないって。んでその知識を使う為に体よく保護という軟禁をして外部に出さない。みたいな?」
「あ~………納得」
「二人で事後解決しないで頂けるかな?」
「「そう捉えられても仕方ないですよ/な」」
私達がそう言うと彼は少しの沈黙の後
「ククッ………・君達は面白いことを考える。ただの大人しい落ち人達ではなさそうだ興味深い。そもそもまず落ち人が2人も同時に現れること自体が異例だ。」
「それはどういう・・・・」
「君達に落ち人達が此処に来てどんな生涯を送ったか・・・知りたくないか?」
そんなこと言われてしまえば気になるに決まっている。だがどう返事をするか考えていると
「え、気になる!」
私をよそにルアが返事を返すので驚いてルアの方を向く。
「気になるじゃん?と言っても参考になるかは分かんないけど追々の事は知っておいた方が対策になるし?」
「まぁ………そう……だね」
「では教えよう。まず先に、今現段階では君達以外に落ち人は一人だけ存命しているがもう高齢で寝たきりだそうだ。その人の名前は確かー……ケンジロウ ウミノ…だったか。男性の方だ。彼は隣国に住んでおり前世では日本に住んでいたとのこと。彼は特殊能力というものは無かったが、元々農民出身ということでその知識を生かし過去隣国は食糧不足に悩んでいた。だがそこに現れた彼により食糧不足は解決しの多くの産物をもたらした。今では隣国は世界一の農業国とまで言われるようになった。私も1.2回お会いしたことがあるが聖人の様な男性だったな。今では隣国と我が国は同盟を結び、戦争などの時は我らが駆け付け、食料の調達などは隣国が支えてくれるというようになっている。」
「それは凄いですね……。一度お会いしてみたけど………もうご高齢か………」
「同じ日本人だし時代が一緒ぐらいなら話し合うかもね」
「そうね」
「次は………そうだな、魔法が使えたという人がいたと話しただろう。まずこの世界にも少なからず魔法は存在する。」
私達はその話を聞いて驚く。この小説には魔法という言葉は一度も出てきたことが無いからだ。呪や祈りなど宗教のようなことはあったが………。
「魔法と言ってもファンタジーの様なものではなく、未来視や予知能力を持つものが魔力を持っていると言われている。なので基本的に魔力を持つものは占い師などになる事が多いな。現に此処にいるあいつ、笑みを絶やさない外交官のブランもその一人だ。」
ブラン「初めましてお嬢さん方。僕の名前はブラン。外交官をしていて月の半分はこの軍にいないけど仲良くして欲しいな~!因みに僕の能力は秘密ね!」
「よろしくお願いします………?」
「どうも………?」
「こんなチャラチャラした奴だが仕事は出来る奴だ。さて話に戻るが、その落ち人も魔法を使えその方は病気などを透視できる能力があった。その落ち人は元々医師ということもありその能力を使って様々な医療を発展させていったという。」
それ以外の人達の話もあるようだが、落ち人が来るのには規則性などが無く先程の二人が此処200年での間でのことだという。そこから記録にあるのを含めると8人らしく、残された記録も曖昧で残された文面なども所々保存状態が良くないものも多いため確かな事を伝えられるにはその二人だけだという。
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