宝珠の少年は伯爵様に責められる

HEKI

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宝珠の少年は伯爵様に責められる。

逃げられない身体検査③

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鼠径部から太ももにかけてオスカーの指が滑っていく度に、身体中が震える。
逃げようと抵抗する故に体力だけが削られ、
もう反射でビクつく以外身体が動かない。


「ひ、い、やっやめて…!」

「なぁんだよ気持ちいだろ?」

「や、くすぐっ……」

「だから、くすぐったいのはこういう感覚なんだって。
ほら、太ももの裏とか膝の裏とかをこうやって…」

「んぁっんっあ、っははははは!
おすか、爪、立てないで!!
や、やめて!や、いやぁははは!」

「わかったか?」

「わかった!わかったからぁああ!」


さっきも同じやり取りした気がする。

学習しない俺バカ!!


くすぐったさと快楽のごちゃ混ぜに
涙腺もぶっ壊れた俺は
泣きながら自分の浅はかさを呪った。


身体検査と称し身体を丁寧に弄られて
1回目の絶頂から随分時間が経った。


洗礼を受けた足の裏は未だビリビリと擽感が残っている。


1度絶頂を迎えているから身体も敏感になり、さっきより刺激が辛い。
2度目の絶頂が必要だと主張する自身も
腫れ上がったまま決定的な刺激が与えられず、
ここから出してくれとドアを叩くようにドクンドクンと重たく脈っている



絶頂…。

まさか足の裏でイッてしまうなんて思わなかった。

だって普通なら男の人が女の人を激しく突いてイくはずだから。

足の裏のくすぐりなんて子供の遊びじゃないのか?

そんなのでイく俺って激弱なのか?

レイヴンの「ザコ感度」という言葉が頭に重くのしかかり、
何だか急に恥ずかしくなってきた。



俺は他人に身体を弄られた事がない。
だから与えられている刺激が未知で、
くすぐったいと、き、き、気持ちいい…が、紙一重だなんて知らなかった。

いや、そもそもそんな感覚を与えてくるオスカーが変なのか?

…そうだ。そうに違いない。


「こらユミト、集中しろ。
考え事して気持ちよさとくすぐったいの、誤魔化そうとすんな。
ほら、ココ気持ちいいだろ。」

「べつに、誤魔化してなんか……あっぁ!
あぅ、…っぁ…ん……!」

レイヴンにされたように、乳首を口に含まれる。

唾液を絡ませながらヌルりと擦られ、身体中に鳥肌がたった。


「や、あ、あ、やだ、や、やぁ…!」

「じゃあコレは?」

「んっ!あ、あぁあ!」


軽く歯を立てられカジカジされると、身体に脈打つような快感が走る。

長く続けられる刺激に、身体が痺れてくる。

感覚も痺れたらいいのに、これだけが鋭くなっていく。


「も、もぉ…お願い、離して…!」

「俺はいつでもお前を解放するつもりでいるんだぜ?宝珠さえ渡してくれたらな。」

「だっだからそれは出来ないって…!」

「ハイ続行~。次は脇腹触りマース。」

「んなっ…!あ、は、ぅううぅ…!!」


問答無用で刺激を続行される。
今度は俺の両脇腹に手を添えて、
スルリと上下に撫で付け、
人差し指と中指でカリカリっと軽く掻かれる。

「んっふ…ぅう…!!」

くすぐったい…!

くすぐったいのに、違う意味で身体を捩ってしまう。
なんなんだよこれ、なんでだよぉ…!

「やっぱりイク前と後では感度が全然違うな。
ヨさそうにしちゃって。」

「くっぅん……っ!よく……ない……!!」

「意地はんなよ。俺は数字で見てんだからバレバレだってのに。」


時に激しく、時に優しく触り方を変えてくる指先に翻弄され続け、
俺の体力と精神的は限界間近だ。

不覚にも快感に流され切なげな声を出せば、
可笑しそう笑われて非常に悔しい。

しかし歯を食いしばれば乳首や自身の先端など快感に直結する部分を優しく刺激され、戦慄く様に口を開けらせられる。


「ユミト、声を我慢するな。
唇に傷がつくぞ。
あともっと声聞かせろ。」

「は、あ?なんっんぁ!ひ…ぅぁ…!」

「お前の声、良いんだよ。下半身にクる。」

「い、み、わかんね…!お前が下半身にキて、どうすんだよ…!」

「察しがつかねぇかな、お子ちゃまめ。」



そう言うとオスカーはやわやわと刺激していた俺の自身からスルリと手を移動させた。

その先は……



「は!?なに!?なに!!?」

「ん?ここはどこでしょーか。」

「尻だよそこは!俺の尻に何の用だ!!」

「お前知らないのか?男の楽園は尻の中にもあるんだぜ?」



意味のわからないことを言われながら気持ちだけ焦っていると、
そんな俺を笑いながらオスカーが足の拘束を組み替えだした。

抵抗する間もなく
あっという間に膝を立てられ、
伸ばせない様に固定された。
これじゃ尻の穴が丸見えだ…!


「や、やめろよ、これやだ、恥ずかしいから……!」

「大丈夫大丈夫。可愛い穴だから。」

「穴に可愛いもクソもあるかよ!!」

「尻だけにクソってか?上手いけどお下品だぞそのギャグ。」

「ギャグ言ったんじゃねぇよ…!…ひぎゃ!!」


変な誤解をされたと思えば、渦中の穴になにかドロリとしたモノが垂らされた感覚がした。


「なに、してんだよ、や、や…!」

「楽園へのトンネル掘り…なんだが、
おい、力抜け。全然指入らん。」

「いみわかんね…!やめろ…!やだ…!」


割れ目をなぞられ、穴に指をあてがわれ、グチグチと押し込まれそうになる。

何の意味があるかわからないけど、
俺の尻の穴に指を突っ込もうとしてるのはわかる…

気持ち悪い、わけわからんが…

そうはさせん…そうはさせんぞ…!



「ユミトー。力抜けー。」

「無理無理無理」

「後でしんどくなるのお前だぞ?」

「無理無理無理無理」

「言う事聞いてれば気持ちいいだけで済むぞ。今日は尋問じゃないし。」

「無理無理無理無理無理」

「なんかリラクゼーションBGMかけるか?
たしかYo!tubeって動画サイトに
尻も蕩けるBGM~森の自然音入り~みたいな動画あったけど…」

「無理無理無理無理無理無理無理」

「ユミ「無理無理無理無理無理無理無理」」

「…あ、そう。」

はぁ~、と重いため息と共に、穴から指が離れていく。

やった!俺の勝利だ!!

見たか俺の強靭な精神的を!
こんな状況でもお前なぞに屈しはしないという確固たる意志を見せつけてやったぞ!
お前の言いなりになんてならない!!
尻の穴は死守した!!
ざまあみろ!!

って言ってやろ!
コイツに言ってやろ!!


「見たか俺のきy「おーいレイヴン、他のヤツらもいいぞ、入ってくれー」







え、なんで…?




なんで呼ぶの?




てか俺尻丸出しで恥ずかしいんですけど…。



お前のジェルトメン精神どこ行ったんだよ活かし所がよくわかんないよ…!




「お呼びでしょうかオスカー様。」

「お呼びじゃないよ!!」

「お静かにユミト様。」


いたたまれなさに叫ぶも
レイヴンにギロリと睨まれ思わず黙ってしまう。
やはりレイヴンは怖い…。
なんかこう、怖い先生みたいな感じがする…。


「悪いなレイヴン、ちょっと手こずっちまってて。」

「いかがなさいましたか。」

「ガチガチ過ぎて尻の穴に指が入らん。」

「なるほど。それは困りましたね。
体の力を抜いてもらわなければ…
ではアレをいたしましょうか。」

「ああ、アレで頼む。」



それだけで会話が成立したらしく、レイヴンが他の手術着達に何やら指示を出している。

手術着達は収納部屋らしき所へ行き、すぐに帰ってきた。

その手には耳かきの上に付いてるホワホワの様なやつと、

何かを囲うような針金のようなブラシっぽいやつと

サラサラでキメ細かい綺麗な羽があった。


「準備は大丈夫だな。
よし、じゃあ弛緩作業を始めてくれ。」


御意、という全員の返事を合図に
配置につく。


レイヴンが俺の頭上。

手術着2人が俺の身体の側面。

手術着1人がモニター。

オスカーは変わらず俺の尻の前…。


緩急作業の意味はわからない。
わからないけどレイヴン達が手にしている物騒なモノと
各々の配置からして
嫌な予感しかしない。

さっきの威勢はどこへ行った。

しっかりしろ俺、

怯むな、怯むな俺…!



「開始。」



涙目で震える可哀想な俺に構うヤツなんておらず


レイヴンの声と共に全員の手が動き出す─。
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感想 4

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みんなの感想(4件)

まこ
2024.05.31 まこ

最新話も最高でした!!これからもHEKIさんのペースで頑張って下さい!通知がきて凄くテンション上がりました(*^▽^*)

期間が空くと話の流れ忘れてる問題、凄く分かりますw

これからも応援してます(*´˘`*)♡何回も感想書きにきてすみません(また来ます)

2024.06.01 HEKI

まこさん…!!(´。✪ω✪。 ` )
本当ですか?テンション上げてくれたんですか!?
今日も今日とてパンチのない文章だと嘆いていましたが、まこさんの感想に励まされます…!

しかしなんで感想くださってるのに謝るんですか!?
毎回本当に有難く思っていますのに…!
もっと…あのもっともっとくださいもっと…!!⇽

いつも励まし、応援、ありがとうございます!!

頑張るぞー!٩(🔥⌑ 🔥)ง

解除
まこ
2024.04.26 まこ

更新お疲れ様です♡2話も最高でした!!
身体検査も楽しみです( *˙︶˙*)و♡

2024.04.26 HEKI

ありがとうございます!
身体検査って単語大好きー!(笑)
隅から隅まで調べます!!
(ง🔥Д🔥)ง

解除
谷 亜里砂
2024.04.26 谷 亜里砂

好きな展開です!また見に来ますね!

2024.04.26 HEKI

うおおおおぉありがとうございます!
第3話も気合い入れて書かせて頂きます!
ᕕ( ᐛ )ᕗ

解除

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