108 / 146
108話 ラフェ
しおりを挟む
◇ ◇ ◇ ラフェ
寂しくも穏やかな日々。
グレン様達から会いにきたいと言うのを断り続けたら連絡すら来なくなった。
みんなそれぞれの生活に忙しいのだろう。
アルバードも最近はグレン様達のことを言わなくなった。わたしがいつも困った顔をするので、アルバードなりに気を遣ってあるのだろう。
少しずつエドワードのことも受け入れられるようになった。納得したわけではない。だけどアルバードを殺そうとしたのはエドワードではない、わたしのことを苦しめようとしたわけでもない。
彼は彼なりに新しい生活を始めた。たまたまわたし達はその事件に巻き込まれて彼もたまたま関わっただけ。
こうして納得できないながらも、自分なりに納得させて暮らしていく。これがわたしの暮らし。
最近はアーバンや兄さんもアルバードに会いにくる。
だけど、アルバードはいつも待っている。どんなにみんながアルバードを可愛がってくれても………やっぱり、グレン様が来るのをずっと待っている。
わたしには我慢しているけど。
そんな時、国中が悲しみに包まれた。
王妃様が病気で亡くなられた。
わたし達には遠い存在だけど、幼い頃貴族として過ごした時、何度か王城で子供達が集まってお茶会があった時に王妃様の姿を見た記憶がある。
とても美しい人。そしてとても優しい人。
子供ながらに思わず王妃様の美しさに見惚れてしまった記憶がある。
近所のおじちゃんやおばちゃん達もみんな悲しんだ。
「まだお若いのに」
「早過ぎだ」
わたしもお会いしたことがあるだけに悲しい。
グレン様もアレックス様も高位貴族なので、何かと動かないといけなくて今は大変なのかもしれない。
アルバードが「おかあしゃん、おさんぽ、いこう」と誘って来た。
今日は誰も来ないから二人っきりで過ごした。流石に退屈だったのだろう。
グレン様に渡せずにいるアルバードの書いた手紙が今日もまた増えた。
「アル、お手紙まとめて渡そうね」
わたしは決心してお散歩がてらアレックス様のタウンハウスへ行くことにした。
アルバードからの手紙をグレン様に渡す。
そしてアレックス様にも謝りたい。
二人はとても良くしてくれたのに、わたしは自分の気持ち精一杯で、良くしてくれた人達を無碍にしていた。アルバードだってわたしの顔色を窺って何も言えなくなって、ずっと大好きなグレン様に会わせてあげられなくて、わたしってほんと大人気ない。
アルバードと手を繋いで久しぶりに外を歩いた。
途中道に咲いていた花に目がいったアルバードは、花の前に行くとしゃがんでじっと見ていた。
「おかあしゃん、このはな、きれいね」
「ふふ、その花は昼咲き月見草って言ってね、道端によく咲いているお花なの。お母さんもそのピンクの可愛いお花が子供の頃は大好きでよく見ていたわ」
「おかあしゃんも好きだった?」
「うん好きだった、せっかくそこで頑張って咲いているお花だから見るだけね?採ったら可哀想だから」
「いたい?おはなさん?」
「みんなに見てもらいたいと思って咲いているからそのままにしておいてあげようね?」
「わかった!おはなさんバイバイ」
アルバードと歩いていると普段当たり前過ぎて何気なく見逃していることに気がつく。
雲の形。
青い空。
ちょっとした街の風景。
お家の屋根の色。
道に落ちている石の形。
優しいおじさん。
手を振ってくれる人。
アルを見て何気にニコッと微笑んでくれる人。
ずっとお話ししながら手を繋いで歩く。
「おかあしゃん、くもがね、アルについてくるの、ほら!」
空を見上げながら雲を指差すアルバード。
「ほんとだね、アルとお散歩したいのかしら」
「うん、アルもね、くもさんと、おさんぽ、たのしい」
ニコニコ笑いながら雲を楽しそうに見ている。
不思議に心はどんどん軽くなった。
そしてアレックス様のタウンハウスに着くと、門番さんがわたし達親子を見て、嬉しそうに笑った。
「アル、久しぶりだな。元気にしていたかい?」
「うん、ギュレンにね、おてがみ、書いたの、みて、みて!」
アルバードはお手紙という絵を広げて門番さんに見せた。
「アルは、グレン様が好きなんだな」
「うん!おともだちなの。ギュレン、いる?いない?」
「今日はいるよ、今は必死で机の前にしがみついて書類と向き合ってると思います」
わたしの顔を見て言いながら、思い出し笑いをしている騎士さん。
「お忙しいのならこの手紙だけでもお渡しいただけたらと思って立ち寄りました。また後日ご連絡してから伺います」
「待って待って。今グレン様に連絡してるから。そろそろ休憩の時間だと思うので会えると思いますよ。アルも元気そうだな!剣の練習はしてるか?」
「してるよ!えいって!」アルバードが剣を振る真似をして見せた。
「おっ、頑張ってるな。またいつでも練習に付き合うからな」
「ありがと」
アルバードが門番の騎士さん達と仲良く話しているのを微笑ましく見ていると、屋敷から走ってくるグレン様が見えた。
「ラフェ!アル!」
「あっ!ギュレン!」
アルバードはグレン様の姿が見えた瞬間走り出した。
「ギュレン!あいたかったの」
駆け寄ってそのまま抱きついた。グレン様もアルバードを抱きしめた。
ああ、二人は親子ではないけど、お互いとても大切なんだと感じた。
アルバードを抱っこしてわたしのそばにやって来た。
「ラフェ、会いに来てくれてありがとう」
グレン様に声をかけられた瞬間、何故か涙が溢れた。
「ごめんなさい、何度も訪ねてくれたのに会わなくて。グレン様は何も悪くないのに」
「いや、俺は君に話さなければいけないことがある」
「はなし?」
「ああ、聞いて欲しい。それで……俺を嫌いになって怒っても、俺はラフェから逃げない」
グレン様がこんなに真剣な顔をしてわたしを見たのは初めてで、聞くのが怖かったけど、もう自分だけ何も知らないのは嫌だった。
「はい、聞かせてください」
寂しくも穏やかな日々。
グレン様達から会いにきたいと言うのを断り続けたら連絡すら来なくなった。
みんなそれぞれの生活に忙しいのだろう。
アルバードも最近はグレン様達のことを言わなくなった。わたしがいつも困った顔をするので、アルバードなりに気を遣ってあるのだろう。
少しずつエドワードのことも受け入れられるようになった。納得したわけではない。だけどアルバードを殺そうとしたのはエドワードではない、わたしのことを苦しめようとしたわけでもない。
彼は彼なりに新しい生活を始めた。たまたまわたし達はその事件に巻き込まれて彼もたまたま関わっただけ。
こうして納得できないながらも、自分なりに納得させて暮らしていく。これがわたしの暮らし。
最近はアーバンや兄さんもアルバードに会いにくる。
だけど、アルバードはいつも待っている。どんなにみんながアルバードを可愛がってくれても………やっぱり、グレン様が来るのをずっと待っている。
わたしには我慢しているけど。
そんな時、国中が悲しみに包まれた。
王妃様が病気で亡くなられた。
わたし達には遠い存在だけど、幼い頃貴族として過ごした時、何度か王城で子供達が集まってお茶会があった時に王妃様の姿を見た記憶がある。
とても美しい人。そしてとても優しい人。
子供ながらに思わず王妃様の美しさに見惚れてしまった記憶がある。
近所のおじちゃんやおばちゃん達もみんな悲しんだ。
「まだお若いのに」
「早過ぎだ」
わたしもお会いしたことがあるだけに悲しい。
グレン様もアレックス様も高位貴族なので、何かと動かないといけなくて今は大変なのかもしれない。
アルバードが「おかあしゃん、おさんぽ、いこう」と誘って来た。
今日は誰も来ないから二人っきりで過ごした。流石に退屈だったのだろう。
グレン様に渡せずにいるアルバードの書いた手紙が今日もまた増えた。
「アル、お手紙まとめて渡そうね」
わたしは決心してお散歩がてらアレックス様のタウンハウスへ行くことにした。
アルバードからの手紙をグレン様に渡す。
そしてアレックス様にも謝りたい。
二人はとても良くしてくれたのに、わたしは自分の気持ち精一杯で、良くしてくれた人達を無碍にしていた。アルバードだってわたしの顔色を窺って何も言えなくなって、ずっと大好きなグレン様に会わせてあげられなくて、わたしってほんと大人気ない。
アルバードと手を繋いで久しぶりに外を歩いた。
途中道に咲いていた花に目がいったアルバードは、花の前に行くとしゃがんでじっと見ていた。
「おかあしゃん、このはな、きれいね」
「ふふ、その花は昼咲き月見草って言ってね、道端によく咲いているお花なの。お母さんもそのピンクの可愛いお花が子供の頃は大好きでよく見ていたわ」
「おかあしゃんも好きだった?」
「うん好きだった、せっかくそこで頑張って咲いているお花だから見るだけね?採ったら可哀想だから」
「いたい?おはなさん?」
「みんなに見てもらいたいと思って咲いているからそのままにしておいてあげようね?」
「わかった!おはなさんバイバイ」
アルバードと歩いていると普段当たり前過ぎて何気なく見逃していることに気がつく。
雲の形。
青い空。
ちょっとした街の風景。
お家の屋根の色。
道に落ちている石の形。
優しいおじさん。
手を振ってくれる人。
アルを見て何気にニコッと微笑んでくれる人。
ずっとお話ししながら手を繋いで歩く。
「おかあしゃん、くもがね、アルについてくるの、ほら!」
空を見上げながら雲を指差すアルバード。
「ほんとだね、アルとお散歩したいのかしら」
「うん、アルもね、くもさんと、おさんぽ、たのしい」
ニコニコ笑いながら雲を楽しそうに見ている。
不思議に心はどんどん軽くなった。
そしてアレックス様のタウンハウスに着くと、門番さんがわたし達親子を見て、嬉しそうに笑った。
「アル、久しぶりだな。元気にしていたかい?」
「うん、ギュレンにね、おてがみ、書いたの、みて、みて!」
アルバードはお手紙という絵を広げて門番さんに見せた。
「アルは、グレン様が好きなんだな」
「うん!おともだちなの。ギュレン、いる?いない?」
「今日はいるよ、今は必死で机の前にしがみついて書類と向き合ってると思います」
わたしの顔を見て言いながら、思い出し笑いをしている騎士さん。
「お忙しいのならこの手紙だけでもお渡しいただけたらと思って立ち寄りました。また後日ご連絡してから伺います」
「待って待って。今グレン様に連絡してるから。そろそろ休憩の時間だと思うので会えると思いますよ。アルも元気そうだな!剣の練習はしてるか?」
「してるよ!えいって!」アルバードが剣を振る真似をして見せた。
「おっ、頑張ってるな。またいつでも練習に付き合うからな」
「ありがと」
アルバードが門番の騎士さん達と仲良く話しているのを微笑ましく見ていると、屋敷から走ってくるグレン様が見えた。
「ラフェ!アル!」
「あっ!ギュレン!」
アルバードはグレン様の姿が見えた瞬間走り出した。
「ギュレン!あいたかったの」
駆け寄ってそのまま抱きついた。グレン様もアルバードを抱きしめた。
ああ、二人は親子ではないけど、お互いとても大切なんだと感じた。
アルバードを抱っこしてわたしのそばにやって来た。
「ラフェ、会いに来てくれてありがとう」
グレン様に声をかけられた瞬間、何故か涙が溢れた。
「ごめんなさい、何度も訪ねてくれたのに会わなくて。グレン様は何も悪くないのに」
「いや、俺は君に話さなければいけないことがある」
「はなし?」
「ああ、聞いて欲しい。それで……俺を嫌いになって怒っても、俺はラフェから逃げない」
グレン様がこんなに真剣な顔をしてわたしを見たのは初めてで、聞くのが怖かったけど、もう自分だけ何も知らないのは嫌だった。
「はい、聞かせてください」
67
お気に入りに追加
3,817
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ご自慢の聖女がいるのだから、私は失礼しますわ
ネコ
恋愛
伯爵令嬢ユリアは、幼い頃から第二王子アレクサンドルの婚約者。だが、留学から戻ってきたアレクサンドルは「聖女が僕の真実の花嫁だ」と堂々宣言。周囲は“奇跡の力を持つ聖女”と王子の恋を応援し、ユリアを貶める噂まで広まった。婚約者の座を奪われるより先に、ユリアは自分から破棄を申し出る。「お好きにどうぞ。もう私には関係ありません」そう言った途端、王宮では聖女の力が何かとおかしな騒ぎを起こし始めるのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
上辺だけの王太子妃はもうたくさん!
ネコ
恋愛
侯爵令嬢ヴァネッサは、王太子から「外聞のためだけに隣にいろ」と言われ続け、婚約者でありながらただの体面担当にされる。周囲は別の令嬢との密会を知りつつ口を噤むばかり。そんな扱いに愛想を尽かしたヴァネッサは「それなら私も好きにさせていただきます」と王宮を去る。意外にも国王は彼女の価値を知っていて……?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
公爵令息は妹を選ぶらしいので私は旅に出ます
ネコ
恋愛
公爵令息ラウルの婚約者だったエリンは、なぜかいつも“愛らしい妹”に優先順位を奪われていた。正当な抗議も「ただの嫉妬だろう」と取り合われず、遂に婚約破棄へ。放り出されても涙は出ない。ならば持ち前の治癒魔法を活かして自由に生きよう――そう決めたエリンの旅立ち先で、運命は大きく動き出す。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31
大好きなあなたを忘れる方法
山田ランチ
恋愛
あらすじ
王子と婚約関係にある侯爵令嬢のメリベルは、訳あってずっと秘密の婚約者のままにされていた。学園へ入学してすぐ、メリベルの魔廻が(魔術を使う為の魔素を貯めておく器官)が限界を向かえようとしている事に気が付いた大魔術師は、魔廻を小さくする事を提案する。その方法は、魔素が好むという悲しい記憶を失くしていくものだった。悲しい記憶を引っ張り出しては消していくという日々を過ごすうち、徐々に王子との記憶を失くしていくメリベル。そんな中、魔廻を奪う謎の者達に大魔術師とメリベルが襲われてしまう。
魔廻を奪おうとする者達は何者なのか。王子との婚約が隠されている訳と、重大な秘密を抱える大魔術師の正体が、メリベルの記憶に導かれ、やがて世界の始まりへと繋がっていく。
登場人物
・メリベル・アークトュラス 17歳、アークトゥラス侯爵の一人娘。ジャスパーの婚約者。
・ジャスパー・オリオン 17歳、第一王子。メリベルの婚約者。
・イーライ 学園の園芸員。
クレイシー・クレリック 17歳、クレリック侯爵の一人娘。
・リーヴァイ・ブルーマー 18歳、ブルーマー子爵家の嫡男でジャスパーの側近。
・アイザック・スチュアート 17歳、スチュアート侯爵の嫡男でジャスパーの側近。
・ノア・ワード 18歳、ワード騎士団長の息子でジャスパーの従騎士。
・シア・ガイザー 17歳、ガイザー男爵の娘でメリベルの友人。
・マイロ 17歳、メリベルの友人。
魔素→世界に漂っている物質。触れれば精神を侵され、生き物は主に凶暴化し魔獣となる。
魔廻→体内にある魔廻(まかい)と呼ばれる器官、魔素を取り込み貯める事が出来る。魔術師はこの器官がある事が必須。
ソル神とルナ神→太陽と月の男女神が魔素で満ちた混沌の大地に現れ、世界を二つに分けて浄化した。ソル神は昼間を、ルナ神は夜を受け持った。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛せないですか。それなら別れましょう
黒木 楓
恋愛
「俺はお前を愛せないが、王妃にはしてやろう」
婚約者バラド王子の発言に、 侯爵令嬢フロンは唖然としてしまう。
バラド王子は、フロンよりも平民のラミカを愛している。
そしてフロンはこれから王妃となり、側妃となるラミカに従わなければならない。
王子の命令を聞き、フロンは我慢の限界がきた。
「愛せないですか。それなら別れましょう」
この時バラド王子は、ラミカの本性を知らなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる